星々の王と妃   作:旭姫

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今回で沖縄防衛戦編を完結させます。


一章 第九話 星王と星妃

《伝令、大亜連合の連合艦隊が我が国領海に侵攻中》

 

達也《こちら少佐。只今より、大亜連合の連合艦隊を撃沈します。前線にいるものは至急、捕虜を捕らえて内陸部に。》

 

突如聞こえた伝令に答えた達也の言葉に国防軍の面々だけでなく、スターズの者達も驚いた。

 

《了解!!》

 

そして、前線には達也とリーナだけが残っていた。

 

―数分前―

 

達也は戦闘中にある人に連絡を取っていた。

 

「もしもし?」

 

達也「悪いな、レイ。こんな時間に電話なんて」

 

レイモンド「そっちは今大亜連合と戦争中でしょ?連絡してて来ていいの?」

 

達也「こんな雑魚どもを相手にするのにわざわざ集中する必要がないわ。それより、俺の予想だと、数分後に大亜連合の連合艦隊が来るはずだ。」

 

レイモンド「タツヤの言う通り、来るよ。」

 

達也「そこで、レイにお願いがある。俺が合図したら日本の人工衛星の映像を送ってくれないか?」

 

レイモンド「僕に日本の衛星をハッキングして沖縄の映像を送れと。いいよ、楽しそうだし。」

 

達也「楽しそうだし……って。まぁいい。合図を送るから準備をしてくれ。」

 

レイモンド「オッケー」

 

達也「それと、俺に衛星映像を送ったら、他のやつに届く映像を一時的にジャミングしてくれないか?」

 

―そして現在―

 

達也「さて、レイ。頼むよ。」

 

すると、達也のスラストスーツのバイザーに日本の衛星映像が送られてきた。

 

達也「(ナイス、レイ。)さて、リーナ。俺は敵艦を殲滅するから援護を頼む。」

 

リーナ「了解!!」

 

達也は意識を集中させて、衛星映像を元に『精霊の目(エレメンタル・サイト)』で照準を合わせる。

 

その間にも大亜連合の連合艦隊から砲撃が来るが、リーナが完全にそれを押さえてる。

 

達也「準備完了。『星屑の穴(スターダスト・ホール)』発動。」

 

大亜連合の連合艦隊が闇に包まれる。

 

一筋の流れ星が連合艦隊の中央部分に流れる。

 

流れた先の空間に穴が開く。

 

連合艦隊が穴の中に吸い込まれていく。

 

すべて消えると、そこには何も残っていなかった。

 

国防軍の人間は突如起こったジャミングによってどういう魔法かはわからなかったが、あの2人のどっちかが、敵艦を殲滅させたことはかろうじて理解できた。

 

達也《こちらシールズ少佐。大亜連合の連合艦隊は消滅した。津波の心配はない。……よって、この戦いは我々の勝利だ。》

 

これで、沖縄防衛戦は日本の勝利で終了した。

 

 

―――――――――――――――――

 

今日は深夜達、司波家が帰宅するため達也が見送りに来ていた。

 

深夜「おめでとう、達也。」

 

達也「ちょっ、伯母上?何を…。」

 

ついでに穂波まで抱きついてきた。

 

穂波「おめでとう、達也くん。それと、助けてくれてありがとうございます。」

 

深夜「貴方は私と真夜の誇りよ。」

 

深雪「……達也さん、お兄様と呼んでもいいですか?」

 

達也「深雪…。いいよ。」

 

深雪「ありがとうございます。お兄様、連絡先を交換しましょう?」

 

達也「あ、ああ。」

 

そして、達也は深雪と連絡先を交換して一ヶ月に一回は電話することが(深雪によって勝手に)決まった。

 

達也「また、会おうな。深雪」

 

深雪「私は四葉の当主になってお兄様を四葉に迎え入れます。」

 

達也「それは…わからないな。誘いはありがたいが、俺にも向こうでやることがあるからな。」

 

深雪「そう…ですか。」

 

達也「今度、客として、四葉に遊びに行こう。そしたら、また会えるよ。」

 

深雪「本当ですか!!待ってますよ、お兄様。」

 

深夜「達也は本当に深雪に甘いわね。」

 

達也「あはは…。じゃあまた会いましょう。では、」

 

達也は空港から去っていった。

 

―翌日―

達也はスターズの面々と共にUSNAに帰国していた。

 

達也は現在スターズ本部のバランスの部屋で土下座させられている。

 

バランス「何か言い訳はあるかしら?」

 

達也「一応、レイにジャミングをかけてもらったので、問題はないと思いますが。」

 

バランス「問答無用。反省しなさい。」

 

達也「…すみませんでした…。」

 

 

――――――――――――――――――

 

この沖縄防衛戦で達也とリーナは日本に協力し、大立ち回りを演じたことや、『流星群(ミーティア・ライン)』を使ったことから2人はそれぞれ、達也は【星王】、リーナは【星妃】という2つ名をつけられ、2人は【星々の王と妃】と呼ばれた。

 

――――――――――――――――――

 

達也は国際魔法協会にて今回の騒動についての説明をしていた。

 

ちなみに他の理事達は達也が四葉から抜けた者だということを知っているため、『流星群』を達也が使ってもさほど驚きはしなかった。(達也が着任して初日に他の理事に伝えていた。)

 

これにより、大亜連合からの理事は記憶を消された上に、本国へ強制送還されて、新しい人が配属することが決まった。

 

また、達也は今回の件をきに、理事から常任理事へと位をあげて、更なる調査を期待された。

 

 

リーナは達也の代わりに一等星級の隊長であるベンジャミン=カノープスを連れて、ホワイトハウスに来ていた。

 

そこで、リーナは日本であったことを話した。

 

この件で達也、リーナ、カノープスは位を少佐から中佐に上がることになった。

 

 

そしてもう一つ。

 

日本にいる四葉真夜の姉、司波深夜が達也と共に、起業した。

 

会社名はMST(マジック・スター・テクノロジー)

 

日本とUSNAに支部を持ち、会長をMr.シルバーこと達也が勤め、日本支部を深夜が、USNA支部を達也の依頼で、カノープスが勤めることになった。

 

この会社の初期メンバーには日本とUSNAの技術屋で達也が気に入った人間をいれている。

 

日本では新しく設立された独立魔装大隊の大尉真田繁留や副官で少尉である藤林響子、四葉の会社であるFLT(フォア・リーブス・テクノロジー)で厄介払いされていた牛山率いる第三課の人間を引き抜いていた。

 

USNAではスターズの技術部門の人間の中から数人をいれ、達也の親友であるレイモンドも所属している。

 

そして、達也はその中でも、特に気に入った牛山という技術屋をMr.トーラスとして、ソフトのシルバー、ハードのトーラスとして世界のCAD産業に殴り込みをかけた。

 

2093年に発売された、ループキャストを搭載した特化型CADが出来がいいと話題で世界中で大ヒットした。

 

そして、改良を重ね続けて、わずか1年と半年で有名企業へと成長を遂げたのだった。




終わりがちょっとあれですが、次回からは原作1巻の内容。

つまり、入学編に入ります。

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