一章 第一話 忌み子の誕生
2079年、四葉家に新たな子供が生まれた
名前を達也と言う。
達也の誕生により、深夜と真夜は仲を取り戻し、育てることを決めたが、前当主四葉英作が達也の魔法適正を調べたところ、達也は『分解』と『再生』の2つに魔法演算領域が支配されていて、上手く魔法が使えなかった。
一族は彼を“四葉の罪の結晶”として処分しようとするが、英作がそれを止め、魔法を使わなくても使える戦闘訓練を施した。
やがて、英作がなくなると、一族は再び達也を処分しようとする。
真夜と深夜はそれを防ぐためにUSNAにいるヴァージニア=バランスに電話をした。
真夜「と言う訳なんですよ。」
バランス「なんで、それで私に電話をするんですか?」
深夜「だって、達也を日本に残してたら、家の馬鹿どもが達也を殺そうとするですもの。海外に逃がすべきだと思ったまでです。」
バランス「はぁ。わかりました。じゃあ後日伺いますので、引き取る場所を教えてください。」
真夜「場所は―――――です。」
バランス「わかりました。では、また後日。」
バランスとの通信が切れる
真夜「葉山さん、達也を呼んできて。」
葉山「かしこまりました。」
深夜「これで良かったのよね。」
真夜「良いはずよ。あとはあの子に私の魔法である『
深夜「まさか、達也にそこまでするとは。でも、そうね。達也のことだからそのままスターズに入ったりしてね。」
真夜「あり得るわね。」
葉山「つれて参りました。」
深夜「入れて」
達也「失礼します、母上、伯母上。」
真夜「葉山さんは下がって。」
葉山が退出する
深夜「達也、貴方を知り合いに保護してもらいます。」
達也「は?」
深夜「このままでは、貴方は殺されてしまう。だから、貴方をUSNAに逃がします。」
真夜「そして、達也には、この技を授けます。」
真夜はそういって、達也に『流星群』を放つ
真夜「やってみて?」
達也が『流星群』を放つ
真夜「まだ、精度も威力も完璧ではないけど、練習して完璧にマスターしなさい。それと、たまに電話するからね。」
達也「はい。いままで、お世話になりました。」
真夜「最後に、私のことをお母さんって呼んで?」
達也「お母……さん、」
真夜「達也!!」
真夜が達也に抱きついた。
達也「強くなって帰ってきます。まぁ、四葉に戻るわけではないですが…。」
真夜「約束よ。」
達也「はい。」
そして、達也は後日ヴァージニア=バランスによって、日本を出てUSNAに入った。