星々の王と妃   作:旭姫

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第三章 九校戦編
三章 第一話 全国魔法科高校親善魔法競技大会


ブランシュが完全に消滅してから2ヶ月がたった頃

 

達也は生徒会室に呼び出されていた

 

真由美「達也君。九校戦って知ってるかしら?」

 

達也「魔法科高校生が魔法を使った競技でしたっけ?」

 

摩利「だいたいそうだ。」

 

達也「それの何が関係あるんですか?」

 

真由美「貴方は最近行われたテストで学年一位になったわよね。」

 

達也「そうでしたっけ?」

 

深雪「そうですよ、お兄様。みんなで勉強会したのも忘れていたんですか?」

 

達也「もちろん覚えているし、テストをしたのも覚えている。…だが、俺が一位だなんてありえない。」

 

深雪「お兄様はご自身を過小評価しすぎなのです。」

 

達也「……それで?それが何か?」

 

摩利「一位の特権として出る種目を決めさせてあげようと思ってな」

 

達也「そうですか。じゃあアイス・ピラーズ・ブレイクの単一出場で」

 

真由美「一種目でいいの?」

 

達也「大丈夫です。」

 

摩利「わかった。もういいぞ。」

 

達也「失礼しました。」

 

深雪「待ってください、お兄様。」

 

達也「なんだい、深雪?」

 

深雪「私のエンジニアになっていただけませんか?」

 

真由美「え?達也君、CADの調整出来るの?」

 

達也「はぁ、深雪とリーナと水波だけだぞ。」

 

深雪「ありがとうございます。」

 

真由美「待ちなさい。」

 

達也「お断りします。」

 

真由美「まだなにも言ってないわよ。」

 

達也「どうせ、エンジニアとして出てくださいとでも言うんでしょう?それにお断りしますと言ったんです。」

 

摩利「理由を聞いてもいいか?」

 

達也「やる前提で進めようとしないでください。……そうですね。面倒臭いからとでも言っておきましょうか。」

 

真由美「え?それだけ?」

 

達也「それだけですが?」

 

真由美「達也君。貴方を強制的にエンジニアに任命します。」

 

達也「全力でお断りします!!」

 

達也はそのまま逃げるように生徒会室から出ていった。

 

真由美「ねぇ、深雪さん。達也くんを説得してくれないかしら?」

 

深雪「ここは家族の特権を利用します。」

 

摩利「まぁ、その話はまた今度だ。それよりも、選手を決めるぞ。」

 

真由美「そうね。よ~し、今日中に選手決めを終わらせて達也くんをエンジニアに説得するわよ。」

 

真由美の頭の中には達也がエンジニアをすることしか無かった。

 

――――――――――

 

真由美達が選手決めに悪戦苦闘している時

 

達也は家で電話をしていた。

 

相手は四葉家分家の一つ津久葉家の長女である津久葉夕歌

 

達也「久し振りですね、夕歌姉さん」

 

夕歌「久し振りね、達也君。」

 

達也「姉さんが電話って珍しいですね。」

 

夕歌「あら、かわいい弟に電話するのに珍しいもあるのかしら?」

 

達也「そ、そうですか…。」

 

夕歌「達也君、選手おめでとう。」

 

達也「なぜ夕歌さんがそれを知ってるんですか?」

 

夕歌「私は真由美さんと友達なのよ?それくらい入ってくるわよ。たしか「達也君っていううちの学校の新たなエースが出来たのよー。」って、言ってたかしら」

 

達也「……。」

 

夕歌「照れなくていいのよ?」

 

達也「照れて無いです。」

 

夕歌「あ、そう?ならいいわ。じゃあ頑張ってね~。」

 

夕歌との電話が切れる

 

達也「何だったんだ…今のは。」





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