星々の王と妃   作:旭姫

30 / 89
三章 第九話 侵入者の正体

本選バトルボードの予選を見た後、達也はリーナ、将輝、真紅郎をつれてとある部屋に来ていた。

 

達也「失礼します。」

 

風間「入ってくれ。」

 

達也達が中に入ると、中にいた全員が立ち上がる。

 

達也「はぁ、昨日も言いましたよね?ここでは階級はなしなはずですよ。」

 

真田「これも身に付いた癖ってやつだよ。」

 

柳「にしても達也もリーナも半年振りか?」

 

リーナ「そうですね。」

 

将輝「なぁ、達也。もしかしていつもこうなのか?」

 

達也「やはり身に付いた癖は治らないみたいだ。」

 

風間「まぁ、立ち話もなんだから全員座りなさい。」

 

将輝・真紅郎「「失礼します」」

 

そして、しばらく世間話を楽しんだ後、達也から話を切り出した。

 

達也「そういえば、昨日のあれはなんだったんですか?」

 

風間「あれらの正体はやはり無頭龍の下っ端だった。」

 

達也「やはりそうですか。」

 

真田「そんなに遅くまで作業を?」

 

達也「散歩してたらたまたま。」

 

柳「世界が誇る天才技術者がエンジニアって反則じゃないのか?」

 

響子「達也君もまだ高校生なんですから問題ないですよ。」

 

達也「それに、シルバーのことはまだ秘密なので…。」

 

将輝「なんで達也三高に来なかったんだよ……って、それよりも無頭龍だと…!?なんでそんな連中が…。」

 

山中「伝えてなかったのか?」

 

達也「忘れてました。」

 

リーナ「それ私も聞いてないわよ。」

 

達也「リーナには言ってなかったからな。」

 

将輝「もしかして懇親会の時に言ってたやつって」

 

達也「そうだ。2人には国際魔法協会の理事として頼みがある。……無頭龍の東日本支部の殲滅と首領の情報集めに協力してほしい。」

 

真紅郎「まさか、一高の事故って…自爆テロだったって言うのかい?」

 

将輝「無頭龍の狙いは一高か。」

 

達也「これから一高は何回か狙われることになるだろう。」

 

リーナ「一高には囮になってもらうのね?」

 

達也「言い方はあれだが、ようはそう言うことだ。」

 

風間「達也、大佐の指示では現行犯で捕まえ、大義名分を得た上で組織の殲滅だ。」

 

達也「わかってます。……それで、2人は協力してくれるか?」

 

将輝「もちろんだ。」

 

真紅郎「友達からの頼みなら断るわけにはいかないね。」

 

達也「ありがとう、2人とも。よろしく頼む。」

 

――――――――――――――――――

 

会話を終えた達也達はそれぞれの学校の友人のところに戻った。

 

深雪「あ、お兄様。こっちです。」

 

達也「席を確保してくれたんだな。」

 

深雪「もちろんです。お兄様の為ならば深雪は何でもいたします。」

 

エリカ「深雪は相変わらずなのね。……それより、達也君と利奈はどこに行ってたの?」

 

達也「将輝達に会いに行ってた」

 

レオ「将輝って、三高の一条将輝か?」

 

達也「そうだよ。」

 

リーナ「一時期ずっと遊んでた時あったわよね。」

 

達也「で、課題終わってないから俺と真紅郎で将輝とお前の課題を見てやってたな。」

 

リーナ「それは今関係無いでしょう?」

 

エリカ「なんだろう。一条君は意外だけど、利奈はなんとなくわかる気がする。」

 

深雪「リーナは本当に勉強苦手よね…。」

 

リーナ「深雪はともかくエリカにまで言われるなんて……。」

 

美月「そろそろ始まりますよ。」

 

達也「七草会長のスピード・シューティングの本戦。」

 

雫「七草会長は予選と本戦で戦いかたが変わらないことで有名。」

 

試合が始まると、早速七草真由美が魅せる。

 

レオ「相手のクレーが邪魔で自分の射てないな。」

 

雫「でも、七草会長なら」

 

七草真由美の射つべきクレーが下から(・・・)の狙撃で壊れる

 

ほのか「下から!?」

 

深雪「『マルチ・スコープ』ですね、お兄様?」

 

達也「ああ。『マルチ・スコープ』に『魔弾の射手』か。流石は、十師族序列2位【万能】の七草の長女だな。」

 

リーナ「ねぇ、何で下から狙撃が出てくるの?」

 

その言葉に達也と深雪を除いた全員が頷く。

 

達也「『マルチ・スコープ』は遠くの物を見る魔法ではなく、360°いろんな方向・角度から物事を視ることができる、系統魔法だ。そして、その魔法と『魔弾の射手』を使えば」

 

深雪「360°全ての方向・角度から狙撃することができる。」

 

達也「そう言うことだ。……そして、もし戦場で最大威力にしてその技を放つと…。」

 

美月「ぜ、全滅です。」

 

達也「それこそが、たった1人で戦況を左右できる、日本の最強魔法師集団、十師族だ。」

 

リーナ・深雪・水波(((たった1人で世界すら滅ぼせる【星王】と言う異名を持った世界最強の魔法師がそれを言いますか?)))

 

リーナ達の心の叫びは達也には届かなかった。

 

深雪「それにしても、ドライアイスの亜音速弾でそこまで…。」

 

レオ「真夏にドライアイス作って、それを亜音速で飛ばすんだろ?でも、それには相当エネルギーが必要だよな?」

 

達也「エネルギー保存の法則を利用すれば、少ないエネルギーでも可能になる」

 

レオ「エネルギー保存の法則…。」

 

エリカ「まさかわからないの?」

 

レオ「わかってるに決まってんだろ。たしか…運動・熱・化学・電気・光等のエネルギーはそれぞれ形態は移り変わるが、総和は変化しないってやつだろ?」

 

達也「そうだ。エネルギーは一人でに消えたり生じたりしないだろ?」

 

レオ「上手いこと騙されてるもんだな…。」

 

達也「いいか、レオ。上手く騙すことが、魔法の技術だ。」

 

その後、七草真由美は全試合パーフェクトで優勝し、本戦女子スピード・シューティングで三連覇を達成した。

 

そして、大会一日目が終了した。





次回は大会二日目です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。