星々の王と妃   作:旭姫

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三章 第十四話 ほのかと水波の初陣

雫達、スピード・シューティング組が予選を全員突破したことでプレッシャーを感じていたほのかは達也と水波と話していた。

 

ほのか「達也さん、この緊張をどうにかしてください。」

 

達也「なぜ、俺を頼るんだ?」

 

水波「さぁ?ですが、達也兄様が深雪姉様や利奈姉様に怒られるのは確定ですね。」

 

達也「な、なんだと…。」

 

ほのか「ちょっと、水波~。何とかしてよ。」

 

水波「私はもう試合ですので失礼します。」

 

達也「ほのか、とにかく今は水波の応援をしようか。」

 

ほのか「はい……。」

 

水波はスタートダッシュを決めると、自分のボートと水面の間くらいに障壁を張って、減速せずにカーブを自分の運動神経で曲がりきり、圧倒的に勝利した。

 

ほのか「……達也さん。」

 

達也「なんだ、ほのか?」

 

ほのか「私、勝てますかね?」

 

達也「予選は余裕で突破できるはずだ。決勝は、運だな。……そろそろお前の番だぞ。行ってこい。」

 

ほのか「はい。」

 

達也「落ち着いて、いつも通りにやるんだぞ。」

 

ほのか「ありがとうございます。」

 

ほのかが会場に向かうと、サングラスを持ってきたあずさと試合を終えた水波が達也のところにやってきた。

 

達也「お疲れ、水波。それと、中条先輩もありがとうございます。」

 

水波「余裕で勝てました。」

 

達也「お、おう。(水波はまぁ、本戦でも優勝出来そうだな。)」

 

あずさ「風間くん、このサングラスは何に使うんですか?」

 

達也「ほのかの戦術に巻き込まれないためのアイテムです。深雪達にはサングラスをかけるように言ってありますし、市原先輩は俺のやろうとしている戦術を全て伝えてあるので、渡辺先輩や七草先輩にも嫌がらせさえしなければしっかり防いでくれると思います。」

 

あずさ「へ~。」

 

達也「そろそろ始まりますから、かけておきましょう。」

 

そして、3人がサングラスをかけると、あずさが疑問を投げ掛けた。

 

あずさ「そういえば、光井さんのCADには光波系の術式が多かったようですが、何故ですか?」

 

達也「対人での妨害は禁じられていますが、水面への干渉は禁じられていません。だから……」

 

ほのかはスタートダッシュを決めると、同時に、スターとでフラッシュを焚いた。

 

すると、他の選手が、光に目が眩んでバランスを崩してしまった。

 

そして、そのまま一位でほのかはゴールした。

 

ほのか「達也さん。あの、私、人前で緊張しちゃっていつも試合では負けちゃって……。でも、勝てて嬉しいです。達也さん、ありがとうございます。」

 

涙目で達也に対する感謝を述べたほのかだが、たまたま(?)通りかかった雫が達也に耳打ちで「小学校の頃の話だよ。」と伝えた為に達也が一瞬表情を変えたのはこの時の誰も気付いていなかった。

 

その後、ほのかの試合を見てた、摩利や真由美は「そんなの聞いていない、目が失明したらどうするんだ」と達也に言ってきたので、(市原先輩は伝えてなかったのか。)と思いつつも、市原先輩が2人の反応に笑っているであろうシーンが頭に思い浮かんだので、苦笑いで返してあげていた。

 

ちなみに、同じことが将輝達でもあり、相手高なんだから言うわけ無いと伝えたら、それはそうだが、せめてそれとなく注意ぐらいはしてもよかっただろうと、逆に反論をもらってしまった。

 

そして、予選を突破した沓子と雫と準決勝で当たる栞から宣戦布告を受けた達也はこの後のスピード・シューティングの決勝リーグに対して、再び、気合いを入れ直した。

 

 






次回は雫VS栞のところと、できたら二日目に入るつもりです。

では、また次回。
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