論文コンペで起こった横浜事変も過ぎ、先日2学期が終わった。
入学してからブランシュやら無頭龍やら大亜連合やらで忙しい1年を過ごしていた達也にはまたしても難解な状況に遭遇した。
本国からの召集命令
横浜事変のときは状況説明に自室からバランスに連絡したり、興味本位で連絡してきたレイモンドの相手をしたり面倒ではあったが、本国にいくことはなかった。
なのに、本国まで行かなくてはならなくなった。
今は冬休みで学校にいく必要は無いので、そこは安心だが、達也には本国に行く理由に見当がつかなかった。
しかも、呼ばれているのは達也
そんなこんなで達也は独立魔装大隊の霞ヶ浦基地からジェット機でホワイトハウスのあるUSNAの首都ワシントンD.Cに向かった。
リーナ達には独魔の基地で泊まり掛けの訓練に参加すると伝えてある。まぁ母である真夜には隠しきれなかったが…
ホワイトハウスにつくと達也を出迎えたのは任務中のリーナに変わってスターズを纏めるカノープスである。
達也「お疲れ様です、ベン。」
ベン「お久しぶりですね、達也。さて、行きましょうか中佐」
達也「ええ。」
まず達也が連れてこられたのはUSNA軍総司令官室である。
「久し振りだね、シールズ中佐。」
達也「私が国際魔法協会の理事になった時以来ですのでおよそ6年ぶりになりますね、総司令官殿。」
「そうだね。入った時は幼い糞餓鬼だったお前が今では立派になったな。」
達也「…それは忘れてくださいよ…。」
「はっはっは。さて、世間話はこの辺にして…。先の横浜での出来事、鎮海軍港での出来事は聞いた。よくやってくれた。我々としても大亜連合の動きには警戒していたのだ。感謝しているが、まさか、2種類とも使うとは思わなかった。」
達也「それは…」
「まぁいい。今回の日本と大亜連合の小競り合いは下手をすれば世界大戦になりかねない可能性があった。…だが、君が戦略級魔法を使用したことで君が日本に潜入していることがばれかねない。」
達也「それは承知しております。」
「私としては君を我軍の公式戦略級魔法師として認めてしようかと思うが、それでは私の目的は果たせない」
達也「目的?…どういう意味ですか?」
「私としては君という存在がいるお掛けで日米の関係はどんどん良好になっていると思っている。…だからこそ私は君の魔法の使用権を【大天狗】に一任した。さすがに確認くらいは取って貰うつもりではあるが。私は日米の関係にどんどん利用していきたいと思っている。」
達也「いわば政治の道具って所ですかね?」
「そこまでは言ってないが…まぁそういうことだ。まだ企画段階だが、日本とUSNAの戦闘魔法師の連合軍を編成しようと考えている。そして、その連隊の隊長に日本人の血を引いていて尚且スターズでもトップクラスの所属である君を推薦しようと考えている。」
達也「日米の友好関係ありきの提案、ということですか」
「その通り。もし、これが実現した時には連隊長になってくれるかな?タツヤ=シールズ中佐?いや、タツヤ=
達也「アルデバラン…星の名前…ですか?」
「そうだ。
達也「…それは皮肉ですか?長官。」
「君はスターズに入りながらも
達也「わかりました。その名前、喜んで拝命いたします。」
「さて、話は以上だ。」
達也「失礼しました。」
達也が部屋から出ると外で待機していたベンの案内で大統領の執務室に案内され、そこで横浜事変の解決、日本と大亜連合の関係の改善に貢献したとして大統領直々に大佐への昇格を言い渡された。
その後、達也はMSTのUSNA支部に久し振りに出社した。
そこには見計らったようにレイがいて達也は苦笑いをしていたが、久し振りに直接会ったと言うこともあり、話をし続けた。
今回はUSNAに3日間いる予定なのだが、泊まる場所を決めていなかったのもあり、レイの家にお邪魔することになった。
オリジナルって難しいですね…。
オリジナルシーンを書いている人ってすごいなと改めて思います。
予定では、USNA編終えたら日本に帰国、その後達也達で初詣をして、後に1日だけ四葉本家に帰省って感じで行きたいと思っております。
オリジナルなので投稿頻度はいつも以上に落ちると思います。
番外編には自信がないので暖かい目でお願いします。
では、また次回