星々の王と妃   作:旭姫

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四章 番外編① 帰省(USNA) 3日目

達也はエドワード=クラークに送ってもらってUSNAの養母と住んでいた家に向かった

 

「達也君、たまにはレイと連絡してやってくれ。それに、MSTにももっと顔を出してくれてもいいんだぞ」

 

達也「そうですね。次の大きな休みにはまたこっちに戻ってこれると嬉しいです」

 

「そうか。なら、その時を楽しみに待っているよ。」

 

達也「わかりました。ありがとうございます、エドワードさん。」

 

達也がエドワードに感謝を述べると、微笑んで車のサイドガラスを閉じ、車を発車させた

 

達也が家に着くと、懐かしい反応が一つあった。

 

達也「ただいま。」

 

「お帰りなさい。まさか、大佐殿の言う通り本当に来るとは、まぁ自宅ですからね。」

 

達也「お久し振りです、シルヴィ。」

 

シルヴィ「ええ。タツヤ君も久し振りですね。」

 

達也「しかし、なぜシルヴィがここに?」

 

シルヴィ「それは…」

 

バランス「私が説明しよう」

 

達也「義母さん、ただいま。」

 

バランス「お帰り、タツヤ。准尉、そこから先は私が話す」

 

シルヴィ「はっ!」

 

バランス「さて、何故准尉がここにいるのかだったな。それは、タツヤが日本に帰るときに彼女に同行して貰うからだ。」

 

達也「え?どう言うことですか?」

 

バランス「つまり、タツヤとリーナの2人が出ている任務に准尉も我々との伝達役で同行することになった」

 

達也「つまり、シルヴィも日本に来ると言うことですか?」

 

バランス「その通りだ。今回の件は風間少佐や佐伯少将に話がついているので准尉は独立魔装大隊の協力者という立場になる。住む場所は流石にタツヤはリーナ以外とも住んでるから流石に同じ場所と言うわけには行かないから真夜さんに住む場所を提供して貰った。一応はタツヤ達の家から近いそうだからリーナを連れて会いに行くといい」

 

シルヴィ「と言うわけで、これからよろしくお願いしますね。」

 

達也「わかりました。シルヴィもよろしくお願いします。」

 

シルヴィ「この件はリーナには秘密ですので」

 

達也「そうですね。取り敢えず、明日は出国ですので準備をしてきます」

 

シルヴィ「夕食出来たら呼びますので」

 

その後、出国の準備を済ませ、夕食を食べつつ、日本で会った友人についての話や九校戦についてなど、ちょっとした話をして、その日を終えた

 

――――――――――――――――――――

 

翌日

 

達也の姿はショッピングモールの中にあった

 

シルヴィ「さて、リーナへの誕生日プレゼント、どうしますか?」

 

達也「そうですね…髪飾りとか?」

 

シルヴィ「もうすぐリーナも16歳ですか…子供の成長は速いですね~。」

 

達也「そうでしょうかね…あんまり変わってないとも思いますが…」

 

シルヴィ「それ本人の前では絶対に言わないでくださいね!!」

 

達也「わ、わかってますよ、そのくらい。さて、リーナには…っと。」

 

達也が見付けたのは紫色の花がトレードマークの髪飾りだった。

 

シルヴィ「どうしたの達也君?…これはキキョウね」

 

達也「ええ。誕生日ですし、なおかつ婚約者ですから。花言葉もぴったりですからね」

 

シルヴィ「キキョウの花言葉は〈永遠の愛〉〈変わらぬ愛〉。達也君も一途ですね」

 

達也「か、からかわないでください…。」///

 

シルヴィ「まぁ日本に行けばいくらでもからかえますから今日はこの辺にしておきましょう」

 

達也「できれば日本でも止めていただきたいのですが…。」

 

シルヴィ「嫌です。これは響子さんと約束したことなので、今さら撤回しませんよ」

 

達也「はぁ…。」

 

達也は諦めて紫のキキョウの花の髪飾りを購入して店を後にしようとする

 

シルヴィ「ねぇ達也君。私のこれどうですか?」

 

シルヴィはつけさせて貰った1粒のブルーサファイアが吊るされたペンダントを付けて達也のもとへ歩いてきた

 

達也「ブルーサファイアですか?綺麗ですね」

 

シルヴィ「でしょ?気に入りました、と言うわけで達也君姉へのプレゼントとしてくれませんか?」

 

達也「最初から買わせる気でしたよね?」

 

シルヴィ「あら?そんなことはありませんよ。にしても達也君が手に持ってるその髪飾り随分綺麗ですね、もしかして妹の深雪さんに買うんですか?」

 

達也「ええ。深雪にぴったりですよ。なんせ、氷の女王様なんて異名が付くぐらいですから。」

 

達也は深雪用に見つけた髪飾りを箱にしまって、店員を呼んだ

 

達也「すみません、この髪飾りと彼女が身に付けてるペンダントを購入してもよろしいですか?」

 

シルヴィ「!?いいんですか、達也君?」

 

達也「ここで時間を潰しては帰りが遅くなりますので、それにお世話になった姉へのプレゼントですよ」

 

「お客様、お値段はこちらになります」

 

達也は端末に登録されたカードを翳して会計を済ませた

 

達也「さぁ、姉さん。帰りますよ」

 

シルヴィ「達也君…。ええ、帰りましょ」

 

こうして達也の帰省は終わりを向かえた

 

帰国後、達也はシルヴィと共に家に帰ってリーナを驚かせると、深雪とリーナにそれぞれプレゼントを渡した

 

2人はその日喜びに浸っていたそうだ





以上で番外編①を終わります

次回は番外編②として、新年の初詣、四葉家へ新年の挨拶の2つになります

1話で終わればいいのですが、終わらなければ2話分に分けて投稿して、映画編に向かおうと思います

では、また次回

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