これで本当に四章最後です
1/4はリーナの誕生日
この日は皆で誕生日パーティーをして、終わった後は真夜や烈、独魔のメンバー、そしてバランスやカノープスと言った沢山の大人から連絡でお祝いをした
その翌日
達也とリーナの姿は桜木町駅にあった
リーナ「ねぇ、達也。なんで桜木町駅に来てるの?」
達也「それはお楽しみだ」
すると、駅の改札口から声が聞こえた
将輝「達也!!リーナ!!」
リーナ「将輝!?」
愛梨「私達もいるわよ。」
達也「今日はわざわざすまないな」
真紅郎「達也もつれないね。僕達が友人からの誘いを断るような薄情な人間に見える?」
達也「そんなわけ無いじゃないか。…ところで、なんで将輝と愛梨はどうして手を繋いでいるんだ?」
達也がニヤニヤしながら指摘すると、将輝と愛梨が顔を朱くして離れた
達也「なるほど。やっと付き合い始めたわけだな」
リーナ「へぇ~おめでとう。」
真紅郎「しかも婚約者同士になったんだよ!」
達也「そうだったのか…。まさか婚約者になるとは思ってなかったが、愛梨おめでとう。」
愛梨「ありがとう、達也。」
将輝「俺には無いのか?」
達也「鈍感系王子様には言うことはないぞ」
愛梨・リーナ((いや、達也は人のこと言えないわよ!!))
真紅郎「婚約者になったのは、なんと12/25。つまりクリスマスさ。」
リーナ「ロマンチックね~。将輝!愛梨を泣かせたら許さないから。」
将輝「分かってる。愛梨は俺が守るよ」
達也「取り敢えず、詳しい話は後で聞くとして、目的地に向かおうか。」
真紅郎「ねぇ、どこに行くかはまだ教えてくれないのかい?」
達也「ついてからのお楽しみだ。」
達也を先頭にして話しながら歩くこと約20分
達也達一行は横浜中華街に来ていた
将輝「ここは…もしかして…」
達也達はそのまま1つの中華料理店(名前は『三國志』という)に入る
中を見ると、黒服が警備している
どうやら完全予約制なようだ。
「お客様、予約はしておりますでしょうか」
達也「もちろんです。」
達也は端末から予約した証明書を写し出すと受付の黒服に見せた
「確認いたしました。ようこそ『三國志』へ。案内します。」
黒服に案内されてたどり着いたのは、高級感溢れる個室だった
将輝「まるでVIPルームみたいだな」
達也「まるでじゃなくて本当にVIPルームだ。」
それぞれが円形の席に座ると、中華服を身につけた男と店員と思わしきチャイナドレスを着た女性達が部屋に入ってきた
そのうちの中華服の男に将輝が見覚えがあるのか、驚き戸惑っている
店員が水をいれたコップとメニュー用端末をおいて部屋から出ると将輝が声をあげた
将輝「お前…まさか、あの時の!?」
達也「なんだ会ってたのか?まぁ、いい。この人は名を周公墐という。表向きはここ中華料理店『三國志』のオーナーをしていて、裏では俺の直属の部下でもあり、大陸からの亡命ブローカーをしている。」
周「はじめまして。あ、一条の御曹司は2度目ですかね。周公瑾と申します。そして、この度は一条殿と一色殿のご婚約、総隊長殿の誕生日、そして達也様の大佐昇格を祝って最高のおもてなしをさせていただきます」
公瑾の調査力に驚きつつも、皆がそれぞれの話題で驚く
主に達也の大佐昇格の件で
そして、言い切って公瑾は部屋を出ていった。
将輝「おい、達也。大佐昇格の話は聞いてないぞ!」
達也「すまない。言うタイミングがなかったんだ。…にしてもよく調べられたな。」
愛梨「これで、リーナの階級を越えたわね。タツヤ=シールズ大佐殿?」
達也「そうそう。大佐に昇格すると同時にやっと星の名前がついたんだよ。今の俺はタツヤ=アルデバランだ。」
真紅郎「アルデバラン…純星の後星。達也にぴったりな星の名前だね。」
達也「それは司令官殿にも言われたよ。…全く、何が影から操る君にぴったりだね、だよ。こんなに表舞台に出てるってのに」
リーナ「あってるじゃない。」
達也「うるさい」
その後、沢山の中華料理を食べながら達也と真紅郎は最近発表された論文の話をしたり、リーナと愛梨が2人で話をしていたりしていた。
達也「ところで、さっきの続きだが、将輝。あんな深雪を意識しまくってたお前が愛梨と結ばれた経緯はなんだ?」
将輝「な!?」///
リーナ「あ、それ私も聞きたい!!」
愛梨「リーナまで!?」///
真紅郎「僕も聞きたいな」
将輝「ジョージもか…」
達也「俺としては愛梨の望みが叶ってよかったのだが、流石に深雪に気があった状況で愛梨の手を取った経緯が知りたいな。」
愛梨「…確かに将輝は司波深雪のことをよく考えていたわね。それこそ私が将輝を諦めてしまおうかと思うくらいには。…でも、先の横浜事変で将輝とはぐれてから分かった。まだ諦めきれていなかったんだなって。」
将輝「お、俺は確かに司波さんに見惚れていた。だが、その感情が好意ではないことはすぐに分かっていたんだ。何せ、俺は達也の妹と聞いて四葉家の人間であると知ったし、四葉は次期当主の決定を決して覆さない。…俺は一条家の人間として誇りを持っている。だからこそ俺は一条を継ぎたいって思った。幸いにも一色の好意には気付いていたからな。利用するという言い方は悪いが、親父に頼んで一色家への婚約の申込んだんだ。」
達也「なるほど、それで婚約が決まったわけだな。」
将輝「ああ、そうだ。それに、俺は多分司波さんに憧れてたんだと思う。魔法力も去ることながらその圧倒的な実力を。俺は確かに実戦経験豊富という意味では貴重な魔法師かもしれないが司波さんみたいな圧倒的な魔法力は持っていない。彼女は十師族、それも四葉の次期当主にふさわしい。だからこそ俺では、次期当主ってだけでは釣り合わない」
リーナ「でも、将輝なら家から婚約者募集したらいろんなところから申し込みが来るんじゃないの?」
将輝「いや、確かに出来たかもしれないが。有象無象の誰かと婚約するくらいなら仲がいい人を選ぶに決まってるだろ」
達也「なるほど…愛されてるな愛梨は。」
真紅郎「確かに。普通はそこで愛梨に行くかどうかなんて時の運だからね。愛梨の願いが叶ってよかったよ。」
愛梨「そ、そうね。」///
その後、達也達はご飯を食べ終わると、達也達は公瑾に礼を行って帰っていった。
後日、一条将輝と一色愛梨の婚約が発表された
この会は達也達5人がリーナの誕生日を祝うため、そして達也が公瑾に言っていたことを実行するために公瑾の店に行きました
名前は周公瑾の名前にある公瑾が三國志に出ていたということで『三國志』にしました
そして、今回、たつりなに加えて将輝×愛梨をいれました。
理由としては愛梨に報われてほしいという自分勝手な願いですが、今回の婚約発表はこういう意図です
さて、次回から本当に最終章です
これから3ヶ月ほどある3学期を飛ばして直接映画のところに入りますので第一話は3ヶ月を簡単にまとめた回になると思います
では、また次回