なお、このシリーズは映画を見ながら書いてます
五章 第一話 大戦時代の異物
とある研究機関
真ん中に巨大なCADが置かれその前にオペレーター達が座っていた
そして、巨大なCADには12人の子供達が座っていた
「ラグランジュⅡの宇宙望遠鏡、フェイグナルトのデータリンク完了、標的を確認、照準―固定しました」
「起動式最終確認」
「フォーマット、すべて正常」
「定数、照合完了」
「定数、照合完了」
「想子アクティビティ―基準値以上、各個バイタルシステム―いずれも許容範囲内」
「〈わたつみシリーズ〉、想子ウェーブ、同調開始」
合図と同時に子供達が中に入る
「想子ウェーブ、同調レベル上昇―――3、4、5―――必要レベルに到達」
「想子自動吸引」
「起動式、出力開始」
CADの周りを巨大な魔法式が現れ、子供達の頭の周りにも魔法式が表れた
「起動式読み込み、順調に進行中」
「起動式読み込み…90%完了」
「最終セーフティ解除、『
「最終セーフティ解除、起動式読み込み完了、『隕石落下』、発動します」
そのCADから巨大な魔法式が現れると同時に、地球の周りをたまたま通っていた小惑星に魔法式が透過される
完全に透過が終わると施設の天井が開き、CADから光の柱が飛び出した
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3月某日
太平洋上を1つの彗星が通った
否、戦闘服を着た兵士が飛行魔法で飛んでいたのだ
その男、USNA軍魔法師戦闘集団〈S.T.A.R.S.〉一等星級隊長ベンジャミン=カノープス中佐はとある極秘任務のために行動していた
日本の公開上に現れた大亜連合の潜水艦を秘密裏に破壊すること
USNAが開発した戦闘スーツ、〈スラストスーツ〉を着用して日本刀を持って『分子ディバイダー』を使って敵艦を切り落とした
任務を完了し、自分の乗ってきた潜水艇に戻るとそこで天に昇る一筋の光が走った
とある場所から
「あれが大戦時代の異物…」
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2学期までのゴタゴタが嘘のように平和な3学期を過ごした
そして、3学期の最後の行事、卒業式
達也にとって良い意味でも悪い意味でもお世話になった真由美達が卒業する
達也は参加しなかったが、リーナは参加してきたようだ。
達也はカフェの隅で端末を操作していると、深雪とリーナ、だけでなく真由美達も向かってきているのを確認した
深雪「お兄様、お待たせしました」
真由美「ねぇ達也君。なんで卒業式に来なかったのかは聞かないでおくけど、何を書いていたの?」
達也「これは、〖魔法の持続時間を引き伸ばすシステム的なアシスト〗…に関する、ちょっとした覚え書きです」
摩利「いや、そんな何でもないことのように流してしまうテーマもじゃないと思うんだが…」
鈴音「そうですね。その話題について語り合いたいと思うくらいです」
達也「それより、先輩方は良いんですか?二次会とか誘われてるのでは?」
真由美「やっぱりやめた、達也君、なんで来なかったの?」
達也「何でって、俺は生徒会役員でも風紀委員でも部活連に入っていたわけでもありませんので」
真由美「それ言ったら利奈さんはどうするの?彼女も達也君と同じよ」
達也「リーナは良いんですよ。それに、俺は一科生のほとんどから目の敵にされてますからね。…まぁ、それで襲ってきたならそれはそれで返り討ちにする大義名分が得られるので良いですけど」
摩利「全ての一科生が達也君を目の敵にしてるわけではないだろう。」
リーナ「私だって役職無いのに…」
深雪「まぁ、リーナもノリノリだったし良いじゃない?」
リーナ「ちょっ、深雪、それ達也の前で言わないで!!」
達也「ノリノリ?」
深雪「リーナがですね。」
リーナ「ちょっと、やめなs」///
リーナが深雪を止めようと動き出すが、微笑んでいる真由美と摩利に取り押さえられた
深雪「卒業式にバンドを率いて、ステージに上がり、10曲ぐらい歌ったんですよ。」
真由美「本当に上手だったわ~。プロ顔負けでね。」
深雪「リーナは役員ではないので、余興を在校生や卒業生に声をかけてやって貰おうと思っていたのですが、何を勘違いしたのか、リーナ自らがステージに上がったんですよ。私も最初は驚いたのですが、あまりにも盛り上がってしまって…」
摩利「盛り上がったから良いじゃないか。にしても工藤は本当に歌が上手いんだな。感動したぞ」
達也「そうか。楽しめたんだな。」
リーナ「もうやらないからね!!」///
達也「そういうことなら教えてくれてもよかったんじゃないか?俺だってリーナの歌は聞いたことはあるが、そんな企画があったのなら気配を消してでも向かっていただろうに…」
リーナ「ちょっ、達也!?」///
真由美「ゾッコンね。」
達也「なっ…」///
真由美「そういえば、私とりんちゃんと十文字君は魔法大学に進学して、摩利は防衛大に進学するけど、達也君達はどうするの?」
達也「どうなんでしょう?(上層部が認めるかどうか…)」
深雪「お兄様…」
達也「まぁ、どこに行くかはまだ定まってないのでその時次第ですかね。」
真由美「ふーん、まぁ達也君には大学も逃げ出す程の頭脳はありそうだもんね。」
摩利「確かにな。どこかの研究機関に入るとかじゃないか?」
達也「どうなんでしょうね…。」
ちょっとした小ネタというか少しだけ頭の中に浮かんで却下したものなんですが、
今作では、灼熱のハロウィンは達也の戦略級魔法で起こったこと。そして、これはUSNAの上層部はそれの存在を知っているので今回〖マイクロブラックホール生成実験〗を行わなかった為パラサイト編を飛ばしました
今回考えたifは、
もし、その原作通りの思惑で七草家が実験をして七草家がパラサイトを現世に出していたら?
そして、実験に関わった七草家の魔法師がパラサイトに感染していたら
という無謀にも思えるものです
やってみても良いかなと思ったのですが、元々の進路はあくまでもスキップだったので、却下しました
今回から最終章が始まりますが、実はそんな経緯があったというのも知って欲しかったので後書きに書かせていただきました。
さて、今回は『隕石落下』の実験、ベンの秘密作戦、そして日付を戻して真由美達の卒業、でした。
次回からは、春休みのあの回です
映画見ながら書いているので、流れは基本原作通りですが、多少は変わるかもしれません