星々の王と妃   作:旭姫

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今回、映画を見ていた人なら分かると思うのですが、春休みは達也達は雫の別荘に向かっています

しかし、今回はリーナは行きますが、達也は向かいません。

途中で合流することになっています

理由はこの回で


五章 第二話 国際魔法協会への呼び出し

3/28 小笠原諸島 聟島列島(むこじまれっとう) 媒島(なこうどじま)

 

ここは、雫の生家である北山家が所有する別荘がある

 

深雪が別荘のウットデッキの縁に手を置いてビーチの方を見る

 

そこでは、レオ達E組グループが4人でスイカ割りをしていた

 

プレイヤーはどうやら美月らしい

 

エリカ「美月ー!右よ」

 

幹比古「エリカ、騙すのは良くないよ!柴田さん、そのまま真っ直ぐ進んで」

 

エリカ「違うわよ!右よ、右!!」

 

美月「え、ええ…。どっち~?もう、えい!!」

 

美月が勢い良く棒を振りかざして、目隠しを取る

 

美月「あ、あれ~?」

 

レオ「ほんと、やな女だな」

 

エリカ「失礼ね、これもスイカ割りの醍醐味よ」

 

そういって美月から取った棒をスイカに振りかざす

 

スイカへ当たる寸前で止めていたが、その風圧でスイカがきれいに8つに切れた

 

レオ「お見事」

 

下でのやり取りを上から見ていた深雪は雫から声をかけられて後を振り返る

 

深雪「いい風ね。」

 

リーナ「ええ、そうね。達也も来れれば良かったのに」

 

ほのか「達也さんは後で来るんですから。それまでは私たちで楽しみましょう?」

 

雫「ほのかの言う通り。それにしても、2人とも達也さんが来れない理由は知ってるの?」

 

深雪「いえ。」

 

リーナ「あまり教えてくれなかったけど、MST関連だと思うわ。シルヴィを付き添いに連れてってたし」

 

雫「そっか…」

 

ここに達也がいない理由…それは修了式の日まで遡ることになる

 

修了式の日に達也達は雫の提案で北山家の所有する別荘の1つである媒島に春休み中にバカンスを楽しむという案を貰った

 

達也達はそれに同意し、準備をしていた

 

しかし、達也のもとに1つの連絡が届いた

 

連絡は国際魔法協会理事長からで、内容は国際魔法協会への出頭命令

 

達也はすぐに雫に連絡をいれて、遅れて合流することを約束した

 

達也は雫達が移動した翌日に国防軍の霞ヶ浦基地からシルヴィと共に飛び立っていた

 

シルヴィ「まさか理事長自ら召集とは、どれ程の問題なのでしょうか?」

 

達也「そうだな。しかし、理事長殿も人が悪い。雫達には悪いことをしたな」

 

シルヴィ「取り敢えず、仕事を終わらせましょうか」

 

――――――――――――――――――

 

国際魔法協会はイギリスの首都、ロンドンに本部を持つ

 

この国際魔法協会の本部は多くの理事達がいるのだが、

 

実は、理事長と常任理事のみが知る秘密の支部がある

 

太平洋上に浮かぶ、地図にも載らない小さな人工島

 

そこに秘密の支部、基、常任理事の集まる会議室がある

 

入るためには、特別な無系統魔法を発動する必要がある

 

これは、四葉家で行われていたものを利用したものである

 

なので、常任理事になっている人間は世界的にも最優秀と呼ばれる優れた魔法師が多い

 

達也のいる今の時期の常任理事は計7人

USNAから達也ともう1人、イギリスから2人、ドイツから1人、オーストラリアから1人、インド・ペルシア連合から1人

 

国際魔法協会の理事長はこの、常任理事の中から多数決で選ばれる

 

今回達也達常任理事を呼び出した理事長は達也が昇進した2092年付けで選ばれたイギリス代表のウィリアム=マクロードだった。

 

ウィリアム=マクロードは国際魔法協会の常任理事の初期メンバーにしてイギリスが持つ戦略級魔法『オゾンサークル』を操る戦略級魔法師である

 

達也「理事長、こんな時期に呼び出すとは何事ですか?」

 

「そうですよ。貴方が呼び出したせいで研究をストップせねばならなくなってしまったじゃないですか」

 

「まぁまぁ2人とも落ち着きなさい」

 

「すまない、あまりにも緊急性の高い事件が起こってしまってな。」

 

達也「理事長?それはどういう意味で緊急性が高いんですか?」

 

「先の日本と大亜連合とのゲリラで達也殿が使われた戦略級魔法があるだろう?あれを見た日本の海軍がとある魔法の研究を再開させた」

 

「ある魔法?それはどんな魔法なのですか?」

 

「魔法名は『隕石落下(ミーティア・ライト・ホール)』。先の第三次世界大戦期に日帝海軍が研究していた魔法だ。その威力から戦略級以上の兵器であるとして研究を禁止させていたのだが…」

 

「なるほど、それでどうするつもりですか?それを日本の戦略級兵器と認めて使用をされないようにしますか?」

 

「まぁ、普通ならそうしても良かったのだが、当時はその魔法には沢山の調整体魔法師が使われていたのだ。今回のやつでもし、調整体魔法師を彼らが使っているのならば、そのデータを抹消して、被験者を保護しなくてはならない」

 

達也「しかし、それなら日本魔法協会に伝えて日本で対処して貰えば良いじゃないですか」

 

「たしかに、その『隕石落下』を勝手に研究し出したのは日本です。日本のことは日本に責任を取って貰うべきでは?」

 

「達也殿の言い分も分かる。私も最初はそれを考えた。しかし、日本魔法協会には世界の保全よりも()()()()()()()()()()七草家がいる」

 

「では、その七草家が、ひいてはその当主七草弘一がそれを利用しかねないと?」

 

「そうだ。あの四葉を、いや四葉真夜を出し抜く為にしか動こうとしないあの男が変に動いては困る」

 

「確かに、七草家は日本でもトップクラスの権力を持つ、四葉ほどではないが政府に圧力をかけることも可能だろう。そんな一族が力を持ってしまえば…」

 

「世界のバランスが崩れ、世界大戦の再発か?」

 

「発端は七草弘一が四葉真夜に宣戦布告…からかな。」

 

達也「そうなっては困るな。」

 

「そうだ。四葉真夜に喧嘩を売ると達也、君も動くだろう?」

 

「ということは達也殿は四葉家の血筋と言えどUSNA軍の者、つまり他国が介入したということになる」

 

「そうなれば、世界各地の組織がその大戦に利益を求めて参戦しかねない」

 

達也「ではどうするつもりですか?」

 

「達也殿、〈S.T.A.R.S.〉に秘密任務を与える」

 

ウィリアム=マクロードのその決意に満ちた表情から放たれた言葉に達也含めた常任理事が驚く

 

達也「な!?〈S.T.A.R.S.〉を動かす気ですか?」

 

「達也、君が持つ『分解』魔法はデータの完全消去にもっとも効果的ではないか?」

 

「なるほど。確かにデータの存在抹消には『分解』をして右に出るものはない」

 

「というわけだ。引き受けてくれまいか?」

 

達也「シルヴィ、ベンは今どこにいる?」

 

シルヴィ「現在は、上層部の命によりハワイ諸島にあるパール&ハーミーズ基地でにいると思われます」

 

達也「わかった。ベンに暗号命令を出せ」

 

シルヴィ「はっ!」

 

達也「というわけで、その任務受けさせていただきます」

 

「わかった。では、USNA政府にはそう伝えておこう」

 

達也「ありがとうございます」

 

「取り敢えず、まだ証拠がない。物的証拠さえ見つかれば良いのだが…」

 

達也「それはわれわれで探しますよ。終わったら報告します」

 

「期待しているぞ、タツヤ=アルデバラン大佐」

 

達也「ええ。朗報を期待していてください」

 

 




というわけで、達也が媒島にいなかったのは国際魔法協会に呼ばれていたからです。

なお、この国際魔法協会の秘密の支部だとか、理事長がウィリアム=マクロードだとかは今作のオリジナルです

今回、達也が呼び出されたのは3/28のことです

そして、雫達が南盾島に行ったのは達也が飛び立つ前日なので、3/27になります

次回か、その次の回で達也が合流できれば良いかなと思っています

合流の仕方は考えます

では、また次回
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