星々の王と妃   作:旭姫

81 / 89
五章 第八話 日本魔法協会への介入

翌日、達也は『仮装行列』で姿を変えると、自身の端末から日本魔法協会に連絡をいれた

 

そのまま自身の名を名乗り、師族会議を緊急で開くように命じた

 

やがて達也のみてる画面に続々と十師族の当主達が現れた

 

全当主が参加すると、達也のこの姿に面識がある四葉真夜が話を切り出した(一応、一条剛毅も九島烈も達也と面識はあるが、ここでは黙っていた)

 

真夜『お久しぶりですわ、タツヤ=アルデバラン閣下』

 

タツヤ「久しぶりだな、四葉真夜殿」

 

真夜の言葉に十師族の当主達は驚いた。

 

何せ、タツヤ=アルデバランという名前はあまりにも大物過ぎたのだ。

 

国際魔法協会常任理事という立場から世界各国の魔法協会に口を出せる。

 

それに、USNA軍の大佐であり、大佐になると同時に参謀本部へと移動になったことで軍部にも精通している

 

今では、達也の言葉1つで世界最強の魔法師部隊〈S.T.A.R.S.〉は動くし、達也自身も相当な実力者でもある

 

そんな達也のことを世界各国は顔色を伺うような立場になってしまうわけである。

 

そして、タツヤ=アルデバランは各魔法協会に声を出すときに顔を出すことが滅多に無いのだ

 

だから、最初に入った時は呼び出した人間が誰だか分からなかったのだ。

 

そんな人物と仲良く話せる真夜に各当主は固まってしまう

 

真夜『早速ですが、どう言ったご用件でしょうか。』

 

タツヤ「さて、まずは皆様。日本の魔法師界の保護お疲れさまです。実は、先日常任理事達の会合でこんな話をしていたんですよ。」

 

国際魔法協会のそれも常任理事の会話と聞いて、全員が、特にそういう情報をたくさん手に入れたいと画策する七草弘一の目が眼鏡越しに光った

 

弘一『それはどういう内容なのですか?出来ることなら教えていただきたい。』

 

タツヤ「いいでしょう。日帝海軍が調整体魔法師を利用して先の戦争で研究されていた魔法を復活させている。先の戦争で研究されている魔法。九島閣下はご存知なのでは?」

 

烈『知ってるもなにもあの魔法の研究を止めたのはわしらだ。あれは世界の軍事バランスを一瞬にして粉砕する』

 

タツヤ「というわけで、その真偽を確かめるため、我々はその研究所がある日本の南盾島に向かいます。十師族の中でも気になるでしょうから誰かを海軍基地に向かわせるといいでしょう。では、話は終わりです。後は皆さんでどうぞ。ただし、あの魔法を利用して自家の力を上げようなんて考えている者がいれば、我々が黙っていませんので、そこはご容赦を。では、」

 

タツヤは通話を切ると、『仮装行列』を解除する

 

そのままニューメキシコは本来の目的地、霞ヶ浦基地へと向かった

 

――――――――――――――――――――

 

達也がいなくなった、師族会議は例の魔法についてと調整体魔法師の保護についての話題になった。

 

真夜『調整体魔法師に関してですが、我々四葉で保護させていただきます。』

 

『四葉殿?なぜですか?』

 

真夜『我が四葉家は昔からそういう魔法師についての研究を行ってきました。その調整体魔法師達がどういう意図で作られたのか、どういう魔法適正を持たせられたのか、そして実験に使われた魔法師達の心理ケア。そういうのを調べるためには我々をおいて他にはいません。』

 

烈『なるほど、四葉殿の言い分は分かった。…ん?七草殿は言いたいことでもあるのかい?』

 

烈に名指しされた弘一は真夜にとられるのは嫌だが、真夜の言い分に納得してしまった他家の当主達のいる手前、引き下がった。

 

烈『無いようだな。では、次だ。海軍基地への偵察。』

 

『その役目。私にお任せいただけませんか?』

 

手を上げたのは十文字家当主十文字玄樹の息子にして補佐の役をしている十文字克人だった。

 

烈『克人くん。君に出来るのかね?』

 

克人『私にその権利があるのでしたら。』

 

烈『分かった。ならば、克人君。今すぐ準備をして南盾島に向かいたまえ。』

 

克人『はっ!』

 

克人が画面から消えた

 

烈『さて、会議は終わりだが、最後に何かあるかね?』

 

手を上げたのは弘一だった。

 

『四葉殿。先ほどのタツヤ=アルデバラン閣下とはどういう関係ですか?』

 

真夜『関係もなにもただ友人なだけですが?彼もたまに息抜きと称して日本に来日されるのでその際の案内とかホテルの手配をしただけですよ。それに、私よりも一条殿の方が仲がいいですし』

 

『私は、先の佐渡侵攻で手助け頂いたのでそのお返しとして少しご飯を共にしただけですよ。』

 

弘一は秘密の多い真夜なら仲良くなっているだろうと勝手に納得していたが、一条家とも友好があったことに驚いた

 

そして、自分も彼と仲良くなって自家の利益を上昇させたいと考え始めた

 

そんな弘一の考えていることに気付いたのか、烈は少し内心で笑ってしまった

 

――――――――――――――――――――

 

茨城県 霞ヶ浦基地

 

師族会議への警告を済ませて、しばらく立つと、霞ヶ浦基地にたどり着いた

 

すぐにニューメキシコを浮上させて、達也は基地に入った

 

達也「ご苦労様です、真田大尉」

 

「2日ぶりですね。大佐殿」

 

達也「こちらは、俺の部下のハーディーです。」

 

「貴官があの真田大尉ですか。私は2等星級隊員、ラルフ=ハーディー=ミルファクともうします。階級は少尉です」

 

「国防陸軍第一○一旅団独立魔装大隊大尉、真田繁留ともうします。」

 

ハーディーと真田が握手を交わす

 

「さて、大佐殿。ご用件は〈サード・アイ〉と〈クローバー・スター〉ですね?」

 

達也「よく分かりましたね。」

 

「こちらにあります。ついてきてください。」

 

真田の後についていくと、そこには達也のCADだけでなく、横浜事変で使った達也のローブがおかれていた

 

達也「俺が海軍と事を構えるのを分かっていたんですか?」

 

「さぁ?」

 

達也は後ろにいるハーディーに〈サード・アイ〉の入った箱と〈クローバー・スター〉の入った箱を渡すと、自分はローブをたたんで自分で持った。

 

「あ、達也君。これを持っていきなさい」

 

そうして真田が取り出したのは、達也のCADに合う2つのストレージだった。

 

達也「これは…〈ディープ〉と〈ベータ〉のストレージですね。…〈ディープ〉はともかく〈ベータ〉は未完成でとても戦闘に耐えるものではないと聞いているのですが?」

 

「…機会があればでいいのでデータを取って欲しいのですよ。MSTの本部長と軍人を兼任している対価としてね。」

 

達也「…分かりました」

 

「では、大佐殿。お気を付けて」

 

真田は言い終わると達也に敬礼をした

 

それに対して達也も敬礼を返した




今回はここまで、次回やっと達也が雫達と合流します

真由美の登場も次回です。

今回はタツヤ=アルデバランとして初めて日本魔法協会に顔をだし、警告を促し、霞ヶ浦に向かいました

霞ヶ浦でCADを回収した達也

次回、ついに合流です

では、また次回
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。