艦長から通信で南盾島に到着できるとの報告が来た
達也「頃合いか…。じゃあ、始めるか」
達也はベン達とエリカ達を会議室に呼び出した
「お前達、まもなくこのニューメキシコは南盾島に到着する。今回の作戦は秘密作戦だ。不用意に攻める必要はない。確実に任務を遂行する。【星王】の名のもとに宣言する。この作戦は我らの勝ちだ。作戦通りに行くぞ!」
「「はっ!」」
「戦闘開始!!」
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達也は首から〈クローバー・スター〉を下げ、黒のローブを来て南盾島にある防衛機関の前を飛んでいた
達也はあえて目立つように魔法を使った。
海軍基地内で達也の襲撃に気付いたのか、防衛システムが起動し、照準を達也に合わせた
達也は軽く微笑んで、CADを向けた
すると、大砲の1つが消えた
それから機関銃を達也は『雲散霧消』で消して、大砲には『流星群』を放った。
最後の1つには、小規模な『質量爆散』を打った
『質量爆散』により、大きな光が辺りを照らす
光が消えると同時に達也が空に『雷光』を打ち上げる
それと同時に水中から2つの彗星が飛び去った
それを確認すると、達也も合流地点に向かった
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合流地点にたどり着いた達也は3人を連れて研究所の中に入っていく
やがて、中の警備員達を倒しながら進んでいくと、警備の人間が扉の前に立っていた
達也は『精霊の眼』で確認すると、中に女性が1人閉じ込められていた
達也が銃を無力化すると、エリカが先行して2人を切り落とす
中に入ると監視カメラを破壊する
部屋の中には確認した通り、1人の女性がいた
達也が得た情報には女性研究者は3人しかいなかった
そして、その研究者の写真での顔とここにいる女性を比べると、出てきたのは真由美に九亜の保護を依頼した森永女史、その人だった。
達也「貴方が森永さんか?」
「ええ。いかにも私が森永です。」
達也「九亜に頼まれてここに来た。〈わたつみシリーズ〉は何処にいる?」
「今は実験中です。案内します」
森永女史の案内で達也達は外の階段から研究所へと向かっていた
その最中に森永女史から実験の話を聞いていた
「今、我々は第三次世界大戦中に海軍が研究していた『
達也「試射?ああ。2095GE9のことか。」
「あれを知っているとは、処理したのは貴方でしたか。まぁ、それは置いといて。今我々が行っているのは軌道離脱実験です。」
達也「軌道離脱実験…」
「地球の周りを回っている小惑星の軌道を操作し、地球に落とせるかという実験です。今回使われているのはUSNA製軍事衛星〈セブンス・プレイブ〉です。」
その名前に達也とハーディーは驚きで固まった。
〈セブンス・プレイブ〉とはUSNAが打ち上げた軍事衛星で、劣化ウラン弾を30発程搭載して、衛星軌道上からの攻撃を可能とした物。そして、劣化ウラン弾は環境に対する影響が大きいのだ。
達也「正気か!?」
「私もそれは止めました。しかし、静止も聞かず…。さて、到着しました」
森永女史が部屋の扉を開けると、慌ただしく動く研究員達がいた
「所長!!何が起こったんですか!!」
「実験が失敗した…」
「だから言ったじゃないですか!!あの魔法を打つには8人じゃ足りないって!!」
「いや、実験の過程は正確だった。悪いのは、先ほどの敵の攻撃だ。あれが無ければ完璧に成功していた」
達也「実験は終了だ。子供達を出せ」
達也の威圧感付きの声に研究員達は大型CADから〈わたつみシリーズ〉を取り出す
達也はガラスを『分解』すると、下に降りた
エリカとレオはそれに付いていき、ハーディーは実験室の監視のために残った
子供達が出てくると、達也はそのうちの1人を『再生』した
「……だ……れ…?」
達也「九亜に頼まれてきた。お前達を助けてほしいとな」
達也達の周りに警備の兵が現れた
「動くな!」
達也は無言で胸元のCADを握ると、辺りが夜に包まれ、敵兵を流れ星が貫いた
達也「さて、君達はどうしたい?このままここに残るか。それとも、ここから出るか」
子供達は口々にここから出たいと声を出す
達也「レオ、エリカ。彼女達を頼む。」
「どうして、私達を助けるんじゃないの?」
達也「俺はここのデータを抹消する。じゃなきゃ、第二、第三の君達が生まれてしまうからね。」
達也はハーディーと交代して、〈わたつみシリーズ〉を外へと連れていかせた
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研究員達も逃げ出したことでもぬけの殻となってしまった研究所に1人の男が立ち尽くしていた
達也「実験の責任者だな。お前には聞きたいこともある。付いてこい、と言いたいところだが、まずは〈セブンス・プレイブ〉の落下予測データをこれに落とせ」
達也は端末を男に渡した
「なぜ私が…」
達也「時短のためだ。」
「……何者だ。」
男は落下予測データを端末に落とし込みながら名前を聞いた
達也「タツヤ=アルデバラン。国際魔法協会常任理事だ。」
「そうか…お前が世界で有名な【星王】か。…出来たぞ」
達也は男から端末を受け取ると、CADを大型CADへと向ける
「な、何をする!」
達也「デリートだ。」
達也は〈ディープ〉のストレージをはめて『雲散霧消』を発動し、大型CADを消した
その後、達也が平行して行っていた全研究データの抹消を終えると、男を連れて外に出た
外には護衛を終えたハーディーが立っていた
達也「ハーディー、護衛お疲れさま。次の指示だが、この男を移送する。運んでおけ」
「はっ!」
達也はハーディーに男を渡すと、ベン達のところに向かった
今回はここできります
今回は作戦開始ということで、達也の撹乱から秘密魔法実験の為の研究データを抹消するまででした
次回はこれの続きになります
では、また次回