星々の王と妃   作:旭姫

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エピローグ③ 数年後~

日本に流れたとある噂

 

〝“風間達也”と“工藤利奈”のPDが抹消され、その2名が姿を消した〟

 

この噂話の真偽について多くの家が四葉家に質問をした

 

しかし、四葉家内でもその真偽がわかっていないという理由で他の家も渋々諦めた(一部の家は独自に情報を集めていたが)

 

そんなこんなで4年が経った

 

まずは、七草真由美達の代だが、

 

七草真由美は七草家のホテル会社に就職

 

十文字克人は正式に十文字家の当主となり、実家が営む建築会社の社長に就任

 

渡辺摩利は国防軍所属

 

市原鈴音はMSTに就職

 

続いて、服部刑部の代は

 

服部刑部が実家の仕事を継いだ

 

中条あずさはMSTに就職

 

桐原武明、壬生紗耶香、沢木碧が国防軍に所属

 

千代田花音と五十里啓は結婚して夫婦になった

卒業後に子供が生まれたそうだ。

 

続いて深雪達の代だが、

 

深雪は真夜から当主を譲られて四葉家当主に

 

エリカは国防軍に

 

レオは山岳警備隊に無事就職

 

幹比古は吉田家の当主となり、美月と結婚した

 

雫は父親について本格的に仕事を手伝いだして、卒業後には北方財閥の子会社の社長になった

 

ほのかは雫の秘書に

 

鋼はエイミイと結婚してゴールディ家に婿入りした

 

将輝は一条家の当主になり愛梨が一条夫人となった

 

栞はMSTに就職

 

沓子は実家の仕事を受け継いだ

 

真紅郎は所属していた金沢魔法理学研究所に正式加入した

 

こんな感じで、達也の友人や知り合い達はそれぞれの進路へと進んでいった

 

―――――――――――――――――――――

 

そしてその翌年、2102年

 

日本の国防軍とUSNA軍が合同で魔法師連合軍を結成

 

国防軍所属の戦闘魔法師とUSNA軍所属の戦闘魔法師を集めて1つの軍隊を作り上げたのだ

 

そして、そのトップに昨年准将へと昇進したタツヤ=アルデバランが就いた

 

日本で選ばれた日本人軍属魔法師は霞ヶ浦基地で、USNA軍所属魔法師はカリフォルニア基地にて結成の瞬間を待っていた

 

そして、2ヵ所のモニターに光が点ると、それぞれの画面に1人の男が写った

 

その男を見て驚いたのは日本人の方である

 

なぜなら、その顔は5()()()()姿()()()()()風間達也本人だったからだ。

 

USNA側があまり驚かないのは達也がUSNAで顔をよくだしているからで、潜入調査のために日本に行っていたことも知っているからだ。

 

達也『私がこの度、日米戦闘魔法師連合軍を率いることになった、タツヤ=アルデバランだ。

 

諸君らは私の直属の部下となる、だが、使えないやつは入らない。私が欲しいのは、守るべきもののために最後まで戦い続けられる者のみ。

 

この軍はその性質上、日本とUSNAのどちらかが被攻撃国となった場合に出撃し、対応する。

 

そして、この軍はいかなる機関の干渉を受け付けない』

 

その言葉は、この軍に影響力を及ぼそうとしたものに対する警告でもある

 

達也『諸君らの覚悟を期待している』

 

―――――――――――――――――――――

 

それから1ヶ月経ったある日、MST所属の天才魔工技師【トーラス・シルバー】が会見を開いた

 

場所はソフト面を担当するシルバーの所属しているUSNAにある本社

 

日本に住むトーラスはオンラインでの参加ということになっている

 

まず、画面にトーラスこと牛山が登場する

 

そして、ついに会見部屋の扉が開いて1人の男が入ってきた

 

その男は、1ヶ月前に話題になったタツヤ=アルデバラン本人だった

 

達也「はじめまして。【シルバー】こと、MST会長のタツヤ=クドウ=シールズです。」

 

達也が矢面に出たのは、達也の研究のゴールの1つとしている加重系三大難問(飛行魔法は完成しているので残りは2つである)の1つ〖重力制御魔法式熱核融合炉〗の実現の目処が経ったからである

 

特に達也が計画する〖()()()重力制御魔法式()()熱核融合〗、人呼んで〖恒星炉〗というものは当初は魔法師を常に使い潰さなくてはならなかった

 

しかし、達也が日本で受け取った聖遺物(レリック)の解析・複製に成功し、魔法式を保存し、それを最初の発動に魔法師を使えば継続してエネルギーを得ることが出きるようになったのだ。

 

そして、日本とUSNAそれぞれに〖恒星炉〗を作る場所を明確に定められたことでこの計画、通称『ESCAPES』計画を発表することができたのだ

 

―――――――――――――――――――――

 

風間達也があのタツヤ=アルデバランだと知っていた者は少ない

 

肩を並べて戦った将輝や、一時的に部下になっていた琢磨、不慮の事故により知ってしまった真由美や摩利、そして四葉家や第一○一旅団の中の一部など、達也と何かしら関わりを持っていた人達ですら知っているものは少ない

 

そして、達也の軍発足の挨拶や『ESCAPES』計画発表会見はメディアを経由して多くの人が知ることとなった

 

七草家のとある一室にて1人の男が机に拳を叩きつけた

 

七草家当主七草弘一は四葉家を、否、四葉真夜を越えるために行動していた

 

そして、その過程で風間達也という男が現れた

 

彼は九校戦にて一条将輝と匹敵する魔法力を持ち、エンジニアとしても無敗記録を築き上げた

 

彼の技術力があれば七草家は四葉家を越えることができる

 

そんな時に訪れた四葉家の次期当主発表

 

自分が目を付けていた司波深雪が四葉家直系で次期当主に

 

司波深雪が当主ということは風間達也も四葉家直系の人間

 

幸か不幸か風間達也は既に四葉を離反して一般の身に

 

これはこれで嬉しい誤算だった。

 

風間達也と娘の誰かを結ばせれば風間達也は七草家の者となり、七草家は四葉家を上回れる

 

風間達也には婚約者がいるようだが、日本魔法師界の為とでも言っておけば事足りる

 

しかし、事件は起こった

 

風間達也とその婚約者がPDごといなくなったのだ

 

すぐに家の人間を使って調べたがめぼしいものは見付からなかった

 

そんな時に流れたのがあの映像だった。

 

まさか風間達也があのタツヤ=アルデバラン本人であったなど誰が予想できようことか。

 

そうして達也の事を考えていた七草弘一の元に1件の連絡が入った

 

宛名を見て、その顔を驚愕に変えた

 

「はい。なんのご用でしょうか?」

 

『お久し振りですね、七草弘一殿。確かあれは、そう『隕石落下』の時でしたね。』

 

「まさか君があのタツヤ=アルデバラン殿と同一人物だとは思わなかったよ。風間達也君」

 

『まぁ、ばれないように情報操作は徹底してますからね。』

 

「ところで、なんのご用でしょうか?」

 

『七草弘一殿。君は息子にいつ家長を譲るのかな?』

 

「…!?どういう意味でしょう?」

 

『君を国際魔法協会にスカウトしようと思ってね。』

 

「スカウトですと!?」

 

『言っておくが、国際魔法協会に所属する人間は国家秘密レベルのものをいくつも抱える関係で秘密主義を徹底する。たとえ政府や自分の家族が聞いてこようが秘密と言われれば口を閉ざす。君にはそれができるか?』

 

「もちろんですとも。だてに七草の当主をやっていません。」

 

『では、君が当主を嫡子に譲った時、改めて連絡を送ろう。ただし、なりたいから今すぐかえるなんてことはしないように』

 

「…はっ。かしこまりました」

 

通信が切れると心の中でガッツポーズを作り出した

 

―――――――――――――――――――――

 

それから数年後

 

太平洋に浮かぶ人工島

 

この人工島は達也の『ESCAPES』計画に使われている島であり、今ではこの島に数千人が暮らしている

 

人工島の海岸沿いにたたずむ一軒家に達也は暮らしていた

 

暮らしているのは達也とリーナ、そして1人の女の子だ

 

「お父様!!」

 

達也「どうしたんだ、オリビア」

 

達也とリーナはUSNAに戻ってきてから翌年には結婚していて、現在1人の女の子が誕生している

 

その子の名前は、オリビア=クドウ=シールズ

 

リーナの事象干渉力と達也の生家である四葉家の精神干渉魔法を受け継いでいる

 

「お母様が呼んでる!!」

 

達也「わかった今行くよ。ところで、オリビア。課題は終わってるのか?」

 

「……」

 

達也「終わってないんだな」

 

「だってわからないんだもん!」

 

達也「はぁ…。オリビアは随分とリーナに似てきたな。わかったあとで教えてあげるから準備だけしておいてくれ」

 

「わかった!」

 

~Fin~




というわけで完結です

全89話、およそ1年4ヶ月もの間でしたが、ついにこの作品を無事完結へと持っていくことができました

途中で投稿が途絶えることも少しありましたが、無事に終われてよかったです。

そして、メイン投稿枠として新作を予定しています

・四葉家ではない達也
・固有魔法は『再生』のみで一科生
・ヒロインは七草泉美
・両親は司馬達郎、司馬小百合(沖縄で逝去)
・達也正式に軍属

の5点をメイン設定とする作品になります

実は、pixivで次回作候補アンケートで案を出した達也×泉美の作品を一部改編して作成する予定です

では、また別作品で会いましょう

今まで御愛読、ありがとうございました!!

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