数日後
達也とリーナ達はその日の合同訓練を終え、ホテルに戻ろうとすると、突如、基地内に警報が鳴り響いた
達也「何事だ!!」
「申し上げます。所属不明艦が我が国の領内に侵入、占領を始めました」
風間「聞いての通りです、少佐殿。そこで、我々は皆様に協力をお願いしたいのですが…。」
達也「リーナ、お前が決めろ。」
リーナ「えっ、でも。」
達也「はぁ。お前は俺達の総隊長だ。協力するもよし、静観するもよし。お前自身で決められるようにしろ」
「少佐の言う通りです。我々は貴方の指示に従います。貴方が我々のリーダーなんですから。」
リーナ「みんな……。わかったわ。風間大尉、我々スターズは国防軍の皆様に協力いたします。我が国と同盟国である日本が大亜連合の魔の手にさらされるなど、我が国にしてもあってはならないことです。それに、上には私から報告します。」
風間「少佐殿…。ご協力感謝します。指揮系統はいかがなさいますか?」
達也「それは大尉殿にお願いしたい。…可能ですか?」
風間「いいでしょう。指揮はおまかせください。」
達也「ありがとうございます。皆、聴いての通りだ。我が国と同盟国である日本は第2の故郷同然。そんな大切な地を守るため、皆にも協力してほしい。」
「もちろんですよ。」
「俺たちに不可能はありません。」
達也「お前達の覚悟はよくわかった。…では、諸君の健闘を祈る。」
リーナ「この国を守って、笑顔で祖国へ帰るわよ。」
「「「「「おおー!!」」」」」
一致団結したスターズと国防軍はシェルターに避難した一般人を裏切り者が殺害しようとしたところを目撃し、それを対処。(その時に、被害者に深夜達がいたので、内心ほっとしていた。)
その後、その人たちをもっと安全な場所に送ったあと、
達也は自身の愛槍であるゲイボルグを持って大立ち回りを演じた。
近距離では槍のリーチが届く範囲までは直接殺し、敵の銃撃を槍を高速で回して防いだりしたり、届かない部分は槍をしまって、右手を向けて敵を“消したり”(『分解』)、左手を向けて味方の“傷を治したり”(『再生』)、ある時は母から受け継いだ、『
―その頃―
防衛司令室でこの様子を見ていた深夜達は、
深夜と穂波が達也の成長に感動していて、深雪と水波は困惑していた。
深雪「お母様、あの人は何者なんですか?」
水波「あの人が使ったのって『流星群』ですよね。」
深夜「彼は国際魔法協会の理事にしてスターズの少佐よ。」
深雪「彼ってことは面識があるのですか?」
穂波「私もありますよ。」
水波「穂波さんもですか!?」
深夜「まぁ、2人になら話してもいいわね。」
穂波「ええ、御当主様も許してくれるはずです。」
深雪と水波には深夜と穂波の会話が理解できなかった。
―なぜ、お母様と穂波さんは彼のことを知っているの?
―なぜ、彼は叔母様の魔法を使ってるの?
―なぜ、彼の話をするのに叔母様の許可がいるの?
―なぜ、私と変わらなそうな年齢で国際魔法協会の理事になれたの?
全ての疑問も次の一言でほとんど理解できた。
深夜「彼はね、当初出来損ないとして捨てられた、四葉の忌み子にして、【極東の魔王】四葉真夜の一人息子よ。」
穂波「そして、今はおそらく奥様や御当主様、深雪さんよりも強い、ほとんど全ての魔法が使える最強の魔法師よ。」
深雪・水波「「!?」」
深雪「叔母様の…一人息子?それに四葉から捨てられた忌み子って?」
水波「御当主様って子供を産めないのでは?」
深夜「真夜の冷凍保存された卵子と四葉で保存されていた冷凍精子を体外受精させて産まれた子なのよ。でも、彼は当初は貴方達も見たあの2つの魔法しか使えなかった。」
穂波「だから、四葉の分家は彼を忌み子とし、処分しようとした。…今後の可能性を考えずに…。」
深雪「今後の可能性って、どういう意味ですか?」
深夜「達也は真夜の魔法をしっかり受け継いでいたのよ。それに、魔法も普通に使えるはずだった。」
穂波「しかし、生まれてきた達也君はその内の普通の魔法と真夜の魔法を発動できなかった。」
深夜「『分解』と『再生』によって魔法演算領域を押さえつけられていたのよ。だから叔父様が調べても普通の魔法や真夜の魔法は適正に現れなかった。…だから達也は捨てられた。私と真夜の関係を取り戻してくれた、最愛の子を。四葉の家に出来損ないは要らないとか、得ている魔法が危なくて何時自分達に牙を向くかわからないからとか、自己満足の言い訳だけで捨てた。
だから、私と真夜は達也を逃がすため、真夜の力で達也の押さえつけられていた魔法の一つである真夜の魔法を引き出し、階段式で能力を引き出せるようにして、USNAの親友の元に逃がした。
そのあとはあの様子よ。」
深雪「じゃあ、あの人は…お従兄様は四葉に戻ることも、当主になることもないのですか?」
深夜「ないわね。それに、真夜は四葉を次に継がせたら達也のところに住むって言ってるぐらいよ。」
穂波「そこまでは知りませんでしたね…。」
深夜「当たり前じゃない。私と2人きりのお茶会の時に話してたんですもの。」
深夜達、司波家組は達也について話していたが、突如聞こえた無線の内容に顔色を変えた。
《伝令、大亜連合の連合艦隊が我が国領海に侵攻中》
達也《こちら少佐。只今より、大亜連合の連合艦隊を撃沈します。前線にいるものは至急、捕虜を捕らえて内陸部に。》
続きは次回で。
第一話の題名を変更いたしました。
詳しくは目次でご確認ください。