「音楽の天才」と呼ばれた俺がなぜガールズバンドに振り回されなければいけないのか 作:弾正
えー、全国の麻弥押し及び花音推しの方に謝罪します。この度は誠に申し訳ございませんでした。
えっとね、Roselia回はもうちょい待っててね
その日、学生は思い出した......
奴らに支配されていた、恐怖を......
学校に囚われていた、屈辱を......
「ごめんな。俺最近聴力落ちたかもしれないんだ。もう一度言ってくれないか?」
「え...来週のテストに向けて皆で勉強しようと思ってるんだけど、亮くんも良かったら来ない?って...」
「ふむ...」
俺の聞き間違いかと思ったが、そういうわけではないらしい。
「なあつぐみ。テスト来週だったっけ?」
「うん」
「2週間後じゃなくて?」
「来週だよ」
「そっかー...」
どうやら俺の中で時間は1週間ずれていたらしい。
「...やらかしたぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「うるさい!!」
「ごふっ」
ランの みぎストレート!!
かいしんのいちげき!!
リョウに 9999のダメージ!!
「止まるんじゃねえぞ...」
「亮、現実から逃げるな」
「あぁぁぁぁんまりだぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うるさいって二回も言わせないで!!」
「がはっ」
「その...ドンマイ!」
「りょーくんご愁傷様で~す」
その日から、俺のテストに向けた地獄のような一週間が始まったのだ。
後2週間だから余裕だと思ってて全く勉強していません。課題とかもほとんど手つけてません。やばい。
1日目・金曜日
明日Afterglowと一緒に羽沢珈琲店で勉強する約束をした俺は、帰宅後、死ぬ気で勉強中だ。
「漢字と英単語多すぎワロタ。それ以外にも暗記多すぎん?」
テスト勉強は計画的にやろうね!お兄さんとの約束だぞ!!
「いや、まずは課題から片付けよう」
とりあえず課題終わらせちゃうことにした。いつかやらなきゃいけないものは早めにやっとかないと。
♪~
「電話だ」
誰だ?テスト期間中に電話してくる馬鹿者は?
あ、そういえば花咲川も羽丘と同じで来週金曜日がテストらしい。お互い頑張りましょう。
「もしもし」
『もしもーし!!日菜だよ!!』
「天才っていいですよね。勉強しなくても良い点とれるんだもん」
『すごいでしょー!!』
「うん。じゃあ、俺勉強中なんで切りますね」
ピッ
電話を切って勉強再開。対応が雑過ぎるんじゃないかって?天災対応はこれくらいでおけ。あの人るんっ♪ときたから(=なんとなく)で電話かけてくることが多いから。多少雑にしても懲りずにまた電話かけてくるから。この光景パスパレファンに見られたら市中引き回しの上で獄門に処されそう。最近社会の先生が教えてくれた言葉、使ってみたかっただけ。
いやもう冗談抜きでパスパレファン増えてきてるからな。並のアイドルより全然可愛いし。そんな大物が俺なんかと一緒にいるところ見られたら、俺火あぶりにされそう。これも社会の先生が(以下略
『♪~』
『なんでそうやってすぐに切っちゃうの~?』
「俺勉強中。忙しい。あーゆーおーけー?」
『NO!!』
「えぇ...」
天才ちゃんは勉強しなくても大丈夫かもしれないけど、俺は勉強しないとダメなの。
『じゃあ、あたしが勉強教えてあげるよ!!1年前の範囲とかよゆーだし!!』
「日菜さんの教え方って感覚的過ぎてわからないんですよ」
以前教えてもらったことがあるんだけど、ここがズガガーンとなってあれがドガーンってなると言われても理解できないよ。一般人でも理解できる言葉で頼みます。あの時は隣に紗夜さんがいてくれて良かったわ。日菜語を日本語にできる唯一の存在。流石双子。
結局、日菜さんと話しすぎて(その後電話に乱入してきた紗夜さんとも話しすぎて)、勉強なんてものはできなかった。俺、死んだかも。でも、美少女と通話できる機会をそう簡単には手放せないからな~...
2日目・土曜日
「それで、昨日あまり勉強できていないの?」
「その通りです」
「テスト期間中にそれはあり得ない」
「そういうのは世間が許してくれませんね~」
「亮くん!そういうのは良くないよ!!」
昨日あったことを正直に伝えたら、巴姐さん以外の4人に怒られました。解せぬ。
「ともえも~ん皆がいじめてくるよー」
「人をドラえ〇んみたいに呼ぶなよ...」
ともえもん。うん。呼びやすい。今度から巴に助けを求めるときはそう呼ぶか。
「でもそうだな...亮。この際だからはっきり言うぞ。4人は亮と通話してた日菜先輩のことが羨ましいんだ」
「ちょ、ちょっと巴!?」
「何言ってんの!?」
「あわわわわ...」
「あたしは何も聞いてな~い聞いてな~い」
え?マジで?
お前ら...!!そうか。そういうことか。俺、全てわかっちゃったわ。流石の俺でもわかるわ。
すごい、複雑な気持ちだな。なんて言えばいいんだろう。嬉しいけど、どう応えればいいんだろう?
「1人暮らしの俺が寂しい思いをしないようにと考えてくれてたなんて...!!」
「...ちょっと解釈違う気がするぞ」
「マジっすか」
「お前の鈍感さにはほんと呆れるというかなんというか...皆も大変だな」
「随分と他人事だな」
「お前が言うな」
何が違うって言うんだよ!?俺が間違ってるとでも言うのかよ!!
「てかそろそろ勉強始めない?」
「そうだね」
ここに来た目的を見失いかけてました。危ない危ない。
~1時間経過~
「うーん。全くわからんぞ」
「ご、ごめんね。私の教え方がわかりにくかったかな?」
「学校でその授業の時爆睡してたからさっぱりわからん」
「それは亮が悪いね」
「正論だから何も言い返せない」
この始末☆
やっぱり授業は真面目に受けないとダメだな。でも睡魔には勝てん。
「ん~!!このケーキ美味し~い!!」
「こっちのタルトも、なかなか...!」
そんな俺の横で、スイーツを食べる少女が2人。
「モカは勉強できるから良いとしても...ひまり。お前はこっち側の人間だろう?何呑気にケーキ食ってやがる」
「甘いもの食べないと脳が働かないんだもん!!」
青葉モカ。マイペースなくせしてかなり勉強できる。こいつも授業中寝てる族なのに、なんで?
「ふっふっふ~。モカちゃんは天才ですから~」
「ナチュラルに心読むのやめて」
「言わなくても伝わる...モカちゃんとりょーくんは以心伝心だね~」
「やだ...それって告白?」
「「「!?」」」
「さあ~、どうでしょ~?」
「「「!?!?!?」」」
以心伝心って言葉かっこよくね?わからない人はググってみよう!決して説明するのがめんどくさいわけじゃないぞ!!
「モカに負けてなんていられない!!...そうだ!亮くん!!このケーキ一口食べる?勉強頑張ってるみたいだし!!」
「マジで!?貰って良いの!?やったー!!」
「うん!!はい、あ~ん」
「...あ~ん」
「待ってひまり何してんの」
「どう?美味しい?」
「流石羽沢珈琲店。スイーツもめっちゃ美味しい」
ひまりがめっちゃ焦ってるように見えたのは気のせいか?例えるなら、自分がの好きな人が他のやつに取られそうでピンチって感じ?俺、例えるの上手くない?
食べさせられるのに一々抵抗しても無駄だと最近悟った俺。少しだけ躊躇ったけど、ここは素直に口開ける。
てか、相変わらずここのケーキは美味いな。今度1-B四天王でも連れてきてみるか?スミス君とか喜びそう。
「わ、私だって...!亮くん。これ、良かったら食べる?」
「つぐみのも貰って良いのか!いやー、ありがとう!」
「それじゃあ...あ~ん」
「お前もか...あ~ん...美味しい」
「つぐ、積極的になったね~。モカちゃん嬉しいよ~」
なんかつぐみもくれた。わーい。
モカ。お前はつぐみの親か。
「こうなったらあたしだって...亮!!口開けて」
「ん?どうした蘭って待って待って強引すぎないか?」
「食べて!!」
「あ、はい」
.....もう何もツッコまないぞ。
「それじゃあ、モカちゃんのもプレゼント~」
「皆優しいなー」
2日目の成果:昨日よりは勉強できたけど、皆食べさせてきた。美少女に食べさせてもらえるのが嫌なわけないから全然OKだけど。余談ですが、この後巴に「そろそろ勉強再開しようぜ。な?(圧力)」と言われました。姐さん怖いっす。
3日目・日曜日
月月火水木金金って日程を聞いたことあるけど、あれの元ネタってなんだっけ?ブラック過ぎてヤバいよな。俺は将来ホワイトよりのホワイト企業に就職したい。
「ふぅ...昨日色々教えてもらったから多少はできるようになったかな」
勉強会ってグダるものだと思ってたけど、意外と真面目に勉強したぞ。つぐみとモカの成績優秀組(他3人?俺と同じで教えられる側の人間だった)が教えてくれたおかげもあってか、けっこうわかるようになった。特に数学がわかったのは大きい。複雑な計算が難しすぎる。普通の足し引きかけ割りできればいい気がするの俺だけ?
『♪~』
また電話がかかってきたぞ。これ一昨日もあったぞ。もし某天才系アイドルだったらすぐに切ってやる。別に日菜さんのことが嫌いってわけじゃないんだけどさ。テスト期間じゃなかったらある程度は相手してあげてる。俺真面目だからさ、テスト頑張っちゃうんだ。
「はいもしもし」
『やっほ~☆勉強してる~?』
「リサさんじゃないっすか」
天才系アイドルじゃなくて、女子力高い系ギャルだった。見た目はギャル!頭脳(というより精神とか?)はめっちゃ女子!その名は今井リサ!!コ〇ンくんってすげえよな。小1の授業を嫌な顔せずに受けてるんだもん。流石に1+1はできるぞ俺だって。そこまで馬鹿じゃない。
「まあ、いつもよりは勉強してますよ。金曜日からだけど」
『それってテスト1週間前じゃ...』
「その日テストの存在に気づいたんですもんしょうがないでしょ」
『あはは!そういうところ亮らしいよね!』
「それってどういう」
解せぬ。テスト忘れてるのが俺らしいって、俺は皆の中でどういうイメージなんだ?これはいつか調査しないと。
『まあまあそんなことより』
「そんなこと?結構大z」
『テストを頑張るであろう亮に、お姉さんから1つご褒美あげちゃうぞ』
「マジ!?」
『そうだな~...テストで全教科70点以上取ったら、アタシが1日デートしてあげるよ』
「マジ!?!?」
『...まあ、別にアタシはいつでもデートしてあげるけどさ』
「どしたのリサさん?」
『ううん、なんでもない。それよりも、これで頑張る気になれた?』
「当たり前でしょう。俺今ならなんでもできる」
さーて頑張りますか。やる気が100倍になったんでこの後も頑張ろう!!
2日飛んで5日目・水曜日
え?月曜と火曜はどうしたのかって?いつからその順番で来ると錯覚していた!?
...特に何もなく学校行って、帰宅して勉強してました。全てはデートのために(チョロい)
「.....眠い」
「だいじょーぶ~?」
「大丈夫だ、問題ない」
「それは多分だいじょーぶじゃないやつだ~」
その通りだモカ。わかってるじゃないの。
俺氏、テストで70点取るためにめっちゃ必死に勉強してます。その結果、睡眠時間がどんどん削れております。今マジ眠い。ほんと眠い。超眠い。とにかく眠い。眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
「りょーくん、今、思考回路がヤンデレみたいになってたよ~?」
「さらっと心を読むなし...」
やだこの子怖い。エスパー?エスパー青葉?意味違うか?うん、わからん。
「んじゃ、俺家帰って勉強するから」
「わかった~。でも、無理はしないでよ~?」
「言われなくても」
というわけでゴーホームする俺。
「勉強か...今日は歴史でも抑えとくかそれなりにはできるし、後はもう一押し」
頑張るぞい。
「...はっ!」
ごめん寝てた。いやね、教科書開いたところまでは覚えてる。ノート開いたことも覚えてる。んで、そこから記憶ない。
「あ、起きた」
「.....」
家に女を入れた記憶なんて本当にない。嘘じゃないって!疑わないで!そんなに俺のことが信用できない?
「...なあ、美咲。俺は家に鍵をかけたはずだが」
「いや、実はさ...」
そして、なぜか不法侵入した少女、奥沢美咲は語る。
彼女曰く、テスト2日前にも関わらずこころが「テストよりも楽しいことを探しましょう!!そうね、亮の家に行ってみようかしら!!」と言って、黒服がドアの鍵を開けて、侵入。しかし俺は夢の世界へ旅立ってた。その結果、起こすのも悪いということでこころはテスト後にまた来ることにしたらしい。
「なるほど。でもね、それだとなんで美咲がここにいるのか説明ができないぜ」
「...1人にするのも可哀想かと思って」
「お前は俺の保護者か何かか」
俺そんな心配されるような人間じゃないぞ。多分。
「それよりもさ、亮、こんなところで寝てるってことは、そんなに眠かったの?」
「まあな。勉強し過ぎた」
「亮が、勉強...?」
「失礼な俺だって勉強くらいするわ」
失礼なやつめ。たまに美咲ってすげえ失礼なこと言うからな。あ、たまにじゃないわ。よく言ってくるわ。きっと、ハロハピまとめてるとストレス溜まるんだろうなぁ...
「でもさ、眠いのに勉強してもあんまり効果はないと思うよ。一回寝て、そこから勉強した方が絶対効果高いって」
「そうか...そうだな」
勝手に侵入してきて余計なお世話だと言いたいけれど、美咲の言うことにも一理ある。別に、今寝てもその分後で頑張れれば、高得点は狙えるだろう。70だって夢じゃない。
「んじゃ、お前の言う通りちょっと寝てくるわ。椅子で寝るくらいならベッドで寝たい。アドバイスありがとな」
「あ、待って」
「?」
どうした。まだ何かあるというのかね?
「はい」
「?」
「だから、はい」
「美咲美咲」
「ん?」
「いや、その、そう言って自分の膝を示されても困るというかなんというか」
「はぁ...あたしが膝枕してあげるって言ってんの!」
「は?」
俺、日本に15年以上住んでるけど、まだ日本語が完全には理解できていないらしい。
「膝枕?お前が?俺に?」
「うん。恥ずかしいから何度も言わせないでよ...」
「お前.....熱あるべ?普通の思考じゃない」
プチッ
なんか切れる音がした気がする。これはあれだ。誰かが怒るときに鳴る音だ。
そして、俺が怒る要素はない。つまり、美咲が激おこぷんぷん丸なわけだ。うーん...俺なんかやらかした?
「ああもう!!黙って膝枕されてればいいの!!」
「うわぁ!?」
美咲は俺の頭を強引に自分の膝に持ってくる。そして、俺が離れないようにするため、頭を抑える手を離さない。
これはいったいどういう状況だ?国語の文章読解の問題よりわかんないぞ。
...この状況で言うのは良くないと思うけど、あえて言います。
女の人の太ももって柔らかいな。そういうのが気になってしまうのは男の性だ。やべえ、気持ちいい。膝枕ってこんなに良いものだったのか。てかこれ膝枕って名前だけど太もも枕やん。まあどっちでもいいけど。
「はぁ...ほんと鈍感。あたしの想いに気づいてくれるのはいつになるのかなぁ...」
なんか美咲が言ってたけど、眠さが限界に達してた俺にはほとんど聞こえず、そのまま美咲の膝枕で寝てしまった。
起きた後、猛烈に勉強頑張った。次の日も頑張った。その結果、全教科で70点以上を達成できたということだけ報告しておこう。
美咲が出なかった無念をこの話の後半に込めました
最近、お気に入りやUA、評価の伸びが良くて自分でも驚いてます。本当に感謝!!
もし個人回書くって言ったら、誰にしてほしい?
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美竹蘭
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丸山彩
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奥沢美咲
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松原花音
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氷川紗夜