「音楽の天才」と呼ばれた俺がなぜガールズバンドに振り回されなければいけないのか 作:弾正
それと、誤字報告ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
意見は随時活動報告で募集中。
ネタが中々思いつかないの(小声)
題名から察せ、パスパレ回だ
『皆さん、こんにちは!私たち』
『『『『『Pastel*Palettesです!!』』』』』
いやー、パスパレもすっかりアイドルしてるなー。あのライブでかなり人気が急上昇したらしく、それ以降こうして色々な番組に出てる。この前はクイズ番組に出てたし(機材に関するクイズで麻弥さんが暴走し、ひらめきが問われるクイズを日菜さんが軽く正解していた。恐ろしい)、今回は旅番組だ。
なんで俺がパスパレの番組を知っているのかというと、彩さんや千聖さんや日菜さんがなぜか、自分たちが出ている番組を教えてきて、感想を求めるからだ。別に俺は暇だから全然良いんだけど。あれかな。やっぱり芸能人って自分が出てる番組がどう思われているのかとか気になるのかな?
テレビかー。俺は生まれてこの方一回も出たことないなー。N〇Kもテレビ〇日もフ〇テレビも、この俺の魅力に気づいてないんだチクショウ。俺に魅力がないという反論は一切受け付けない。
テレビデビュー、してみたいなぁ...深い意味はないけど。
『♪~』
「あれ?電話だ」
突然電話がかかってきた。まあ、よくあることだけどね。
つい昨日はモカが「声が聴きたくなっただけ~」とかいう意味不明な理由で電話かけてきたし、一昨日はひまりが「一緒にスイーツ食べに行こう!!近くに新しいお店ができたんだ~」と誘ってくれたし、3日前は美咲が「今度買い物に付き合ってくんない?」とお願いしてきたし、4日前は...うん、これ以上はキリがないな。やめておこう。最近皆電話かけてくるのだ。俺なんかと話していても面白くないと思うのに。
さて、今日電話をかけてきたのは誰かな?
「もしもし」
『もしもし。わしじゃ。月島平三じゃ。元気にしておったか?』
「男だった」
『男が電話をかけたらいかんのか?流石、女好きじゃな』
「誰が女好きですか。てか、そんなふうに俺のことを呼び始めたのは誰なんですか?」
『わしじゃ』
「...」
おじいさんが電話かけてきた。
ちょっとだけ、ちょっとだけ期待していた30秒前の自分を返してほしい。
「ところで、なんで女好き?」
『君がハーレムを築いているからじゃ』
「俺がハーレム?HAHAHA、面白い冗談を言うじゃないですか」
『冗談じゃないんじゃがのう...』
ハーレムは男の夢。だけど所詮夢だ。そう簡単には実現しない。でも、彼女の一人くらいできてもいいんじゃないかな?
あ、そういえば...
「ところで、平三さんはどうして電話かけてきたんですか?」
『君、テレビに出たいとは思わないか?もちろんギャラは出るぞ』
キタコレ
「今日は特別ゲストの方をお呼びしていまーす!!」
「初めまして。佐竹亮と言います」
親父、母さん、小中学生のときの友達、見てるか?俺はテレビデビューを果たしたぞ!!...え?これ生中継じゃないの?録画なの?まだ誰も見てないやん。
平三さんのテレビデビューのお誘いを俺は迷わず受けた。そして今、平三さんの事務所に所属しているパスパレと共演中だ。俺が出演するこの番組は旅番組。これから何が起きるのか、楽しみだなぁ...
「それで、早速なんですけど、今日はどこへ行くんですか?」
「るんっ♪ってするところだよ!!」
前言撤回。不安になってきた。日菜さんのるんっ♪は信用できないってそれ一番言われてるから。
「というわけで、レッツゴー!!」
「俺、旅番組とか知らないんですけど、こんな適当な感じで大丈夫なんですかね?...あ、カンペだ。いつもこうだから問題ありません...了解」
「亮くん。カンペは声に出して読むものではないわよ?」
「さーせんした」
こうして、俺とパスパレの旅番組が幕を開ける...!!
てか、いつもこんな感じってスタッフさん苦労してるんだな...お疲れ様です。
「あの、彩さんと日菜さんにお聞きしたいことがあるのですが...」
「どうしたの?」
「なんでお二人は俺と手を繋いでるんですかね?仮にもアイドルが一般人とそんなことしたら駄目でしょ」
「だいじょーぶだよ!!編集の人がなんとかしてくれるから!!」
「いやそういう問題じゃ」
主に俺の精神がやばたにえん。
今、俺は彩さんと日菜さんに手を繋がれている。嘘じゃないのかって?残念、本当のことなんだな。2人とも自分が美少女だということを自覚してほしい。さっきから俺の心臓がめっちゃドクンドクンいっててやばたにえん(2回目)
「2人とも?亮くんが困っているわよ。それくらいにしておきなさい」
「「はーい...」」
「ありがとうございます千聖さん...ってなんであんたも手繋ぐんだよ」
「ち、千聖ちゃんずるいよー!」
「千聖ちゃんそれ恋人繋ぎじゃーん!!」
「あら?私、何かいけないことでもしたかしら?」
会話で察してくれ(諦め)
もう俺はどうすればいいのかわからん。千聖さんだって美少女なんだから俺の精神が削られるんじゃ~。頑張れ、俺の豆腐メンタル。
そうだ!まだパスパレにはもう2人残っている!!北欧から来たサムライと、荒れ狂う機材ヲタクが...!!
「イヴ~、麻弥さ~ん、助けてくださ~い」
「申し訳ないっすけど、ジブンにはあの3人を止めるなんて怖くてできないっす...なんかオーラみたいなのが見えるんすもん...」
「これが俗にいう修羅場というやつですね!リョウさん、もしかして浮気でもしたのでしょうか?」
「してないから。後、そんな純粋な目で修羅場とか言うのやめて」
「ヘイゾウさんが教えてくれたんです!」
「あのジジイ!!」
イヴになんということを教えてくれてるんじゃあのジジイ!!
「...あ!皆さん!目的地のカフェに着きましたよ!!」
「あら、そうみたいね...」
「わー、楽しみだなー...」
「ここのカフェって美味しいスイーツで有名なんだよね...」
「ありがとうございます麻弥さん。でも、3人の黒いオーラが消えないんですけど」
「ジブンにできるのはここまでっす。後は、頑張ってください」
「...頑張ります」
ナイス麻弥さん。とりあえずは救われた。この3人の間にいる俺、めっちゃ辛かったもん。初めてのテレビ出演なのに帰りたいと思ったよ。
最初の目的地はカフェか。ここのカフェって最近SNSで話題のやつだよな。うん。少しは楽しみな気持ちが戻ってきたよ。頑張る。
「では、ゲストの亮くんに色々な質問をしてみたいと思いまーす!!」
カフェの席につき、スイーツができるまでの間、俺への質問タイムらしい。ぶっちゃけ、聞かれて困るような質問はないだろうし、特に心配はしていない。
「イヴちゃん、麻弥ちゃん、千聖ちゃん、私、日菜ちゃんの順番で質問していくから、亮くんはそれに答えてね!」
「わかりました」
質問タイム、レッツスタート!!
「リョウさんの好きな食べ物を教えてください!」
「無難な質問だ...そうだな、寿司とか好きだな。特にマグロが。逆に嫌いな食べ物はナスだ」
「亮さんの好きな女性のタイプってなんですか?」
「麻弥さんからその質問が出るとは思わなかったです」
「フヘへ...ちょっと気になっちゃって」
「実のところ、好きなタイプとかはないですね。タイプというより、個人個人で判断するタイプって言えば良いんですかね」
「なるほど...」
「ちなみに麻弥さんはパスパレの中では一番好きです。ほんと、色々と助けてくれてありがとうございます」
「えぇっ!?ジブンっすか!?」
「さっきみたいになんだかんだで俺を助けてくれたりして、そういう優しいところ、良いと思いますよ」
「!?...フ、フヘへ...ありがとうございます...」
「麻弥ちゃんも敵に回ってしまうとは、残念だわ」
「麻弥ちゃんのことは大切な仲間だと思ってたのに...」
「麻弥ちゃんも亮くんにるんっ♪てきちゃったかー。まあ、しょうがないよねー」
「よく見るテレビ番組って何かしら?」
「料理番組。一人暮らししてる身からするとマジで参考になるんで。後、アニメもけっこう見ますよ」
「料理番組...私も頑張って料理を学ぼうかしら?」
「亮くんの理想のデートスポットは!?」
「考えたことないなー...まあ、相手が楽しんでくれれば俺はそれで幸せですよ」
「「「「かっこいい...」」」」
「相手を思うその心、まさにブシドーですね!」
「...考えたことないから適当に答えただけなんだけどなー」
「亮くんの初体験はー?」
「カメラ止めて!!日菜さん、アイドルがそんなこと言っちゃ駄目ですって!!後、彼女いない歴=年齢の俺が体験済みなわけないだろぉ!?」
「んー?あたしはまだ何の体験かは言ってないんだけどなー?何を想像しちゃったのかなー?もしかして」
「カメラストーォォォォップ!!!!」
「質問には律儀に答えるのね...」
「リョウさんにとってブシドーとはなんでしょうか!?」
「ごめん俺ブシドーよくわかんない。でも、戦国武将とかってかっこいいよね」
「亮さんって機材に興味ありますか?」
「うーん...楽器弾くのにある程度は知ってなきゃいけないから、人並み以上には詳しい方かな...」
「今度語り合いましょう!!」
「圧がすごいです麻弥さん...」
「亮くんは誰かと付き合いたいとは思わないの?」
「思うに決まってるじゃないっすか何言ってるんすか」
「あら?それなら早く告白すればいいのに」
「俺、失敗したくないので」
「亮くん鈍感だねー」
「年上と同い年と年下、どれが好き?」
「年齢は基本気にしないっす」
「日菜さん。あなたに質問権はもうないですよ」
「ブーブー。亮くんのケチー。ケチな男の子は女の子に嫌われるよー?」
「ぐはっ」
「亮さんにかなりダメージ入りましたね...」
結論だけ言おう。
質問大会とか絶対やるなよ。俺のようになりたくなければな。日菜さん恐ろしい子。
その後、カフェのスイーツを満喫した俺たちは次の目的地に向かう。やっぱりスイーツっていいよな。普通に美味しかった。カフェのスイーツってコンビ二スイーツとはまた違うんだよな。
まあ、移動中は例のごとく手を繋がれてるわけなんだけども、一つだけ問題点が...
「イヴ」
「はい!」
「麻弥さんをどうにかできない?この人までおかしくなったんだけど」
千聖さん、彩さん、日菜さんの戦争に麻弥さんが加わってしまったのだ。オーラが一つ増えた。多分これ覇気使ってるわ。勝てるわけがない!
勝てない勝負はしたくないので、とりあえず俺は黙っとく。多分この争いに首ツッコんだら死ぬ。俺の第六感がそう言ってる。
というわけでイヴに助けを求めたわけなんだけど、ぶっちゃけ期待はしてない。この子に裏の世界とかはまだ早いんや。
「リョウさんは本当にすごいですね!何人もの女の子を侍らせています!!」
「おい待てそれも平三さんに吹き込まれたのか?」
「はい!!」
次会ったら一回文句言ってやらないと。だーれが女の子侍らせてるだ。人聞きが悪い。
「どうやら、私たちは分かり合えないようね」
「折角皆と仲良くなれたと思ってたのに、残念だな」
「ねえねえ、一夫多妻制って言葉知ってるー?」
「ジブンも負けられないっす...!」
うん。約1名変なワード出してるけど気にしたら負けだな。一夫多妻制っていつの時代だよ。
「スタッフさん助けて...え?このカンペを読めばいいの?本当に?あーもうわかりました!...4人とも!」
俺の言葉に覇気を使っていた4人が振り向く。でも、本当にこれで収まるのかな...?
「えーと...お、俺は皆仲良くしてくれた方が嬉しいなー、俺は全員のことが大好きだから決められないからさー」
自分でも何言ってるんだって思うよ。でも、スタッフさんがこうしろって言うんだもん。
まさか、こんな言葉で一触即発の4人が収まるわけないよな。HAHAHA!あくまで駄目元でやってるからな。
「そ、そうね...ここは一旦休戦としましょう」
「そうだね!私たちが争っていても意味ないもんね!!」
「だーかーらー、亮くんのハーレムを作っちゃえば完璧だって言ってるじゃーん」
「ジブン、冷静じゃなかったっす...」
あれぇ?なんか皆覇気引っ込めたぞぉ?スタッフさんすげえな。パスパレの扱い方をよくわかってらっしゃる。某金髪お嬢様の某黒服の人たちくらい優秀だな。1000万のギター、大切に飾らせていただいております。
「あ、皆さん!次の場所に着いたみたいですよ!!」
イヴがそう言う。俺たちがくだらないやり取りしてる間もけっこう歩いてたんだな。
なーるほど。ここが目的地かー。ふむふむ...
「ライブハウス?」
「うん!音楽の天才と呼ばれている亮くんに、楽器を弾いてもらいたいと思いまーす!」
旅番組でする必要があるのか、俺にはわからない。でも、楽器弾くの嫌いじゃないし、やってやるか。
後日、この番組がテレビで放送された。
本来はカットした方が良いようなシーン(日菜さんの暴走、覇気を使う4人、etc...)がそのまま使われていたりするこの番組は、テレビ界の伝説とも呼ばれるほどの番組となった。あれらのシーンを全部使ったのは平三さんの意向が強いと、この前スタッフさんが言っていた。あのジジイ〆る。
そして俺も一躍有名人になった。「彩ちゃんと千聖ちゃんと日菜ちゃんと麻弥ちゃんを堕とした元凶」だって。まったく身に覚えがないんですけどぉぉぉ!?てか、イヴは入ってないのね。
これが放送された翌日学校に行くと、クラスメイトのつぐみとひまりとモカがめっちゃ不機嫌だったんだよな。巴に聞いたら「自分で考えろ」って。謎だ。後、他学年の友希那さんとリサさんにもたまたま会ったんだけど、その2人も機嫌が悪かった。謎だ
とりあえずわかったことがある。女心は難しい。全世界35億人の男性諸君も、女の子の機嫌を損ねないように過ごすんだぞ!!亮お兄さんとの約束だぞ!!
90歳のジジイ、再び。覚えてる人いたのかな...?
深夜テンションと午前中テンションが混ざってるから、けっこうおかしかったかもしれぬ。
すごい余談ですが、作者は(テレビに出たことが)ないです
これも余談だけど、作者はピュアな心の持ち主だから、あまり下ネタは使わないぞ!え?ハーレム書いてるやつの心がピュアなわけがないって?黙秘権を行使します。