カーク・ターナーの憂鬱   作:ノーマン(移住)

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3章の登場人物です。ご確認くださいませ。


第三章 登場人物

第三章登場人物

 

 カーク・ターナー

今作の主人公。おぼろげながらある島国の宰相として上り詰めた記憶を持つ。(前世は田中角栄さん)オレンジの髪とエメラルドの瞳を持つ。超長期目線で、対帝国の必勝策を卒業論文とした。ジークマイスター分室では自主的に提案し、エルファシル駐屯地の増築、『ハイネセンの嘆き事件』『蝙蝠相場』への対応を担った。

 

強行偵察艦を率いて敵分艦隊を誘引し撃破に貢献し大佐へ。大佐として強行偵察艦の運用案。装備改善に努め、一定の成果を認められて准将に昇進。補給艦隊を撃滅して少将に昇進直後にファイアザード会戦に参加。挟撃の為、長躯した部隊の指揮官の一人として功績を認められ中将に昇進。第13艦隊の艦隊司令となる。

 

■家族と友人

 

 両親

惑星エコニアの開発計画の話を聞いて、全財産をはたいてそれに応じた。カークを含めて4人の子供をもうけている。末っ子はカークの子供であるシュテファンとほぼ同い年。

 

カークが生まれた頃は打ち捨てられたしがない地方惑星だったエコニアも、捕虜収容所の大規模新設や地道な緑化事業が続けられ、同盟の同化政策の中心地、経済的にも地方星系の中で、頭2つ分ほど抜き出た惑星になっている。カークの妹弟たちはエコニアで身を立てる方針。

 

 グスタフ・ウーラント

仕えていた貴族の政争に巻き込まれ、娘と息子を連れて同盟への亡命を決断した帝国騎士。ウーラント商会の財務責任者。修行から戻った嫡男ユルゲンが経営に参画しているため、肩の荷が下りた。

 

ユルゲンの妻であるジェシーの妊娠を知り、嫡孫の誕生を期待している。義息のカークには恩義を感じているが、カークも見込んでくれた事を恩義に関しているため、関係は良好。孫たちとバーベキューをするのが楽しみの一つ。

 

 クリスティン・ターナー

今作のヒロイン。カークとの間に3人の子供を授かっている。接する機会が多かったカークの僚友達には、淑女然とはしているが、実は嫉妬深くてヤバイ事がうすうすバレている。任官以来、単身赴任をさせている事にも罪悪感を感じている。

 

 シュテファン・ターナー

カークとクリスティンの嫡男。名付け親はウォーリック商会 会長のグレック・ウォーリック。

 

 エリーゼ・ターナー

カークとクリスティンの長女。名付け親はオルテンブルク侯爵(ジャスパーの祖父)ファイアザード会戦の戦勝記念パーティーでは、ウォリス・ウォーリックと手を繋いで記念撮影にのぞんだ。

 

 ヴェルナー・ターナー

カークとクリスティンの次男。名付け親は祖父であるグスタフ・ウーラント。ファイアザード会戦の戦勝記念パーティーでは、ブルース・アッシュビーに抱かれて記念撮影にのぞんだ。 

 

 ユルゲン・ウーラント

ウーラント家の嫡男。カークの義弟。優しい性格で才覚もあるそうだが、軍人には向かないと父親は判断していた。カークを始め、周囲のできる兄貴分たちを尊敬し、また可愛がられた。

 

エドワーズインダストリーでの修行を終え、婚約していたエドワーズ・ジェシーと結婚した。ウーラント商会の役員として経営に参画している。

 

 トーマス・ミラー

カークの4歳年上で、兄貴分。井上商会が捕虜収容所内に出店していた売店を任されていた。年の近いカークに井上商会の業務を教えたのも彼。母の妊娠を機に家計を助ける為に志願した。

 

新兵訓練を終え、任地であるカプチェランカの途上であるエルファシルで、ヤン・シーハンと出会い、恋に落ちる。任地であるカプチェランカの基地が帝国軍の大規模攻勢を受け、戦死した。

 

 ヤン・シーハン

カークの兄貴分のトーマスと出会い、恋に落ちた。共にいたのは一夜だが、お腹に命が宿る事となる。命名はタイロン。誕生日プレゼントを毎年とどけに来てくれていたキャプテン佐三と相思相愛となり、結婚した。(法的には初婚)ウーラント商会のエルファシル支社の経営者でもある。

 

 ヤン・タイロン

カークの兄貴分であるトーマスとシーハンの子供。銀英伝原作読者なら知らないはずはないある人物の父親でもある。原作比で7年早めの登場。カークと出光による商人としての英才教育が開始されている。

 

カークのエルファシル赴任にあたって、一時期駐留基地に入り浸っていた。親しく接した軍人たちから、『戦艦を買える予算』を冗談交じりにねだられ、ビジネスの世界に進路を定める。

 

 アデレード

長年の浸透戦術により、遂にブルースに年貢を納めさせた女傑。ただし彼女がブルースを想うあまり束縛するほど、ブルースはその束縛から逃れようと浮気をする為、必ずしも夫婦仲は良くはない。残念ながら家庭生活は崩壊し、激論が交わされた離婚調停の末に離婚した。

 

 カトリナ・ローザス

進路は士官学校に隣接する音楽学校。カーク達の会食にも参加しており、クリスティンとも友人である。アルフレッド・ローザスと結婚した。3児の母。

 

 ファネッサ

カークがダンスパーティーに参加する代わりにファンのダンスパートナーになった音大生。コミュニケーションが苦手なファンに合わせて楽しい時間を過ごせる。ある意味逸材。

 

ジークマイスター分室で愛妻弁当を食べるファンの姿は、ランチタイムの風物詩でもあった。ファンが前線勤務になる頃に妊娠が発覚。3児の母として家庭を守っている。

 

■ビジネス界

 

 井上オーナー

誠実な商売を心掛けるウォーリック商会から独立した商人。惑星エコニアで食品を軸に商会を経営している。エコニアに新設された捕虜収容所内に売店を出店していた。カークとの縁もありエコニアの顔役ともいえる立場に。帝国風の食材を振舞うことにより、捕虜たちの同盟への同化に一役買っている。

 

 キャプテン佐三(出光佐三)

井上オーナーと同じく、ウォーリック商会から独立した商人。商船の船長も勤める。定期的に会う機会があったヤン・シーハンとの一時に安らぎを感じ、求婚した。タイロンの養父となる。

 

 グレック会長 イネッサ夫人(ウォーリック商会)

ウォーリック商会の先代。現在は息子達に経営を任せている。バーラト系融和派の雄であり、亡命帝であるマンフレート2世とも面識があり、帝国の美術品にも造詣が深い。『ハイネセンの嘆き事件』と『蝙蝠相場』に際しては同盟経済界を主導する立場となり、多大な利益を同盟にもたらした。

 

 ヴァレンティ補佐官

フェザーン自治領主府に所属する補佐官。同盟方面の案件を担当していた。『ハイネセンの嘆き事件』と『蝙蝠相場』で、同盟に持っていたフェザーンの影響力は失われ、天文学的な損失が生まれた。

 

後始末を終えた段階で、倒産した証券会社社員の逆恨みから射殺された。あまり話題にならなかったが、補佐官には本来護衛が付くことになっており、本来ならあり得ない状況だった。

 

■政界

 

 ナタリー・アッシュビー

国防委員会に所属する代議員。ブルース・アッシュビーの母。夫は軍需系の企業で役員をしている。事実上の別居状態。見た目も麗しく、人妻と承知で口説いてくる相手も多いが、靡かない。末っ子のブルースが大好きで、何かと構うが嫌がられている。

 

『ハイネセンの嘆き事件』の解決にあたって一時的に財務委員長に就任した。ブルースとアデレードの間に生まれるであろう孫の養育の為に政界を引退するつもりだったが、離婚によりその人生プランは断たれた。それを気遣い全力で労ってくれた730年マフィアのファンとなり、彼らの為にも政界で頑張ろうと志を立てている。

 

 ラファエル

財務委員会所属の代議員。顔と弁舌だけが取り柄。圧倒的な女性票の確保で当選している。男性からの支持は壊滅的。ナタリー・アッシュビーとは旧知の仲だが、中身がない事は彼女にも見透かされている。懇ろになろうとナタリーを口説くが袖にされている。

 

■亡命派

 

 クラウス・フォン・オルテンブルク

ジャスパーの祖父。ジャスパーの活躍と亡命派への貢献を嬉しく思いつつも、亡命派の疑似的な貴族制を維持するために、それを公言出来ずにいる。付き合いのあるベルティーニ家を通じて、ジャスパーが縁を紡いだ案件に贖罪を兼ねて投資している。

 

 クラウディア・フォン・オルテンブルク

クラウスの妻、ジャスパーの祖母。本当なら初孫であるジャスパーを可愛がりたかった。ただ、正室との間に子供がいなかった為、可愛がればジャスパーの身が危険になると判断し、厳しく接した。ジャスパーの活躍を応援するために持参金を投資案件につぎ込むように進言した。

 

 

■軍関係

 

【帝国軍】

 

 マルティン・オットー・フォン・ジークマイスター

自分が生きている内は結果が出ない打倒帝国の夢を新しい希望とし、ターナーを支援する事にした。一時的には同盟内で屈指の影響力を得たが、個人の価値観で民主共和制の理想を実現する事は、民主共和制に反すると判断し、鍛えた730年マフィアの面々を分室から送り出した。帝国からもたらされる情報は、同盟が防衛戦争を優位に進めるのに大きな貢献をしている。

 

 クリストフ・フォン・ミヒャールゼン

自身の手腕を発揮できる場として進んでスパイ網の構築・維持に取り組んでいた。ジークマイスターが同盟に亡命した後は、帝国に於けるスパイ網のトップのような立場となっている。先帝がばらまいた624人の庶子をネタに、帝国内に不和の種をばらまいた後は、帝国軍の若手戦術家、シュタイエルマルクの後援者の様な立場をとり、彼が推奨した実力主義による任用を推進する立場をとった。

 

自分の後任として正規艦隊司令に平民出身のコーゼルを指名する。これによって平民たちは栄達が期待できると考えたが、皇族や軍部系貴族は平民を新たな競争相手と認識し、高級指揮官たちのスタンドプレーを助長する事となった。本人は軍務省人事局長に勇退している。

 

 ケルトリング軍務尚書

伯爵家当主。元帥。就任直後に勅命により軍に皇族を多数引き受けさせられた。その結果多くの『名ばかり少将』が所属する事となり、対同盟戦で艦隊戦力を摩耗する事になる。そのツケを支払うかのように嫡男は名ばかり少将を率いたファイアザード会戦で戦死。高級士官である次男に当主としての教育をしながら、長男の仇であるブルースの首を狙っている。

 

 ツィーデン宇宙艦隊司令長官

侯爵家次男。元帥。ケルトリング軍務尚書とは長年の友人。大量の『名ばかり少将』を正規艦隊に組み入れず、独立艦隊を任せる判断をした人物。その本心は、万が一正規艦隊に組み入れて功績を立てた場合、正規艦隊司令にせざるを得ない状況になる事や、万が一死なれた場合、命令無視などが原因でも処罰せざるを得なくなる。

 

それなら独立艦隊を与えて自己責任にさせた方が被害が少ないという判断だった。その判断は正しかったが、結果として長年の友人であるケルトリング軍務尚書の嫡男を戦死させる事となり、友人の為にもブルースを破りたいと考えている。

 

 ハウザー・フォン・シュタイエルマルク

少壮の戦術家で、巧緻な用兵家、また風格ある武人として後世まで名をなす名将。貴族出身だが、その才覚や人柄は貴族嫌いのコーゼルからも高く評価される。貴族出身ながら、選民主義に陥らず、実力主義に基づいた任用を訴えていた。

 

後援者となったミヒャールゼンを信頼しているが、残念ながらミヒャールゼンの狙いは実力主義を標榜する事で、将官同士の競争心を煽り、不和を生じさせる事にあった。原作で言うヤンの様なポジション。優秀で先も見えているが、上層部の大多数は貴族の為、主流派にはなれずにいる。3章終了時は准将。コーゼル艦隊の参謀長。

 

 コーゼル

幅の広い貫禄ある身体に豊かな茶色の髪、そしてするどく明るい褐色の目を持つ剛直な職業軍人であり、右手の甲には白いレーザーの傷跡が残っていた。貴族出身の高級士官がほぼすべてを占める当時の帝国軍にありながら、平民出身で中将まで昇進している。本人は軍内部の選民意識を理解しており、皇族の『名ばかり少将』が多い中で中将になれるとは思っていなかった。

 

認めているシュタイエルマルクの実力主義もいずれは必要と思いつつも、実現は当分先の事と考えていた現実的な目線も持っている。そんな彼にとって、自分を昇進させ正規艦隊司令の後任に指名したミヒャールゼンの行動は、軍上層部の不和を煽る様に映った。これを切っ掛けに内心不審を感じている。3章終了時は中将。正規艦隊司令。

 

 ウィルヘルム・フォン・ミュッケンベルガー

ケルトリング軍務尚書の甥。原作で宇宙艦隊司令長官として登場するグレゴール・フォン・ミュッケンベルガーの父親。能力的には軍人として素養を備えていたが、軍務尚書の息子の後任として正規艦隊司令になった事は、宇宙艦隊内部では情実人事と受け取られ、宇宙艦隊司令たちのスタンドプレーをむしろ煽る事に繋がった。

 

 ロイズ伯

選民思想の典型の様な皇族。軍事的素養は全くなく。ファイアザード会戦までの途上でも何かと身勝手な行動を行い、司令官であったケルトリング中将(軍務尚書の長男)の足を引っ張った。帝国軍右翼を担ったが、ブルース主導の背面突撃に一蹴され、泣きながら命乞いをした。

 

後に帝室の予算から身代金として100億帝国マルクが支払われ帰国するが、即自裁を命じられ、ロイズ伯爵家は取り潰しとなる。皇帝は一罰百戒のつもりだったが、一部皇族と後ろ暗い所がある門閥貴族が動揺した事で、帝国の政情は不安定になった。生前だけでなく死後も帝国に悪影響を及ぼした人物。同盟にとってはある意味英雄。

 

 

【730年マフィア】

 

 ブルース・アッシュビー

少尉の身である無名時代から大佐より偉そうに見えたという逸話が残る。正にこの時代の同盟版ラインハルト。『ハイネセンの嘆き事件』では分室と財務委員会(委員長は母)とのパイプ役を担当。前線に活躍の場を移した後も順調に昇進。

 

一方で、必ずしもうまくいっていなかったアデレードとは離婚が成立した。3個艦隊クラスの戦力を殲滅したファイアザード会戦では、作戦立案と、挟撃の肝になった長躯迂回を主導した。3章終了時は中将。第2艦隊司令官。

 

 アルフレッド・ローザス

沈着で公正な良識人。優秀な同期達に称賛を感じつつも、劣等感を感じていたが、それを昇華し優秀な同期達の潤滑油足らんと志を立てた。幼馴染のカトリナ嬢と結婚。夫婦仲も良好で2児に恵まれている。『ハイネセンの嘆き事件』では財務委員会以外の各委員会、経済界のキーマン達とのパイプ役を担当した。

 

前線に活躍の場を移してからはブルースの補佐として軍歴を重ねる。その関係もあり、アデレードとの離婚調停の仲介人を押し付けられた。3章終了時は少将。ブルース旗下の第2艦隊参謀長。

 

 フレデリック・ジャスパー

とかく派手な用兵を好む亡命系原理派の雄、オルテンブルク侯爵家の庶子。彼自身は亡命してすら疑似的な貴族制を取る亡命系原理派に息苦しさを感じていた。ダンスパーティーで知り合った音大生と結婚。ベストカップルにも選ばれている。3児を授かっており、公私ともに順調。

 

『ハイネセンの嘆き事件』ではアッシュビーと共に、財務委員会とのパイプ役を担当。前線に活躍の場を移してからは主にブルース旗下で活躍。3章終了時は少将。第2艦隊旗下の第21分艦隊司令。

 

 ウォリス・ウォーリック

常に容姿・言動がキザで芝居がかっており「男爵」と揶揄されたが、むしろ本人が気に入って自ら名乗るほどだった。バーラト系融和派の雄であるウォーリック商会の直系の3男。年貢を納めていく僚友達を尻目に、恋愛を謳歌しているが、相手を泣かせるような事はしない為、周囲も強く言えずにいる。

 

『ハイネセンの嘆き事件』では経済界の雄であったウォーリック商会とのパイプ役を担当。前線に活躍の場を移してからも順調に昇進。第3章終了時は中将。第5艦隊司令官。

 

 ヴィットリオ・ディ・ベルティーニ

ヘビー級ボクサーのような体躯に、無数の小さな戦傷にいろどられた赤銅色の顔と剛い頬髯という見た目。体躯は全く正反対の小柄な音大生と恋仲になり結婚した。『熊とリスの結婚』などと揶揄されたが、それでも嬉しそうにしていたほど妻に惚れている。惚れたのは妻にか?妻の料理なのか?は明らかになっていない。4児に恵まれている。

 

『ハイネセンの嘆き事件』では経済界の雄であったウォーリック商会とのパイプ役を担当。将官になったのを機に、熱帯魚を飼う趣味を始めた。前線に活躍の場を移してからは主にウォレス旗下で活躍。3章終了時は少将。第5艦隊旗下の第51分艦隊司令。

 

 ジョン・ドリンカー・コープ

ドリンカーというミドルネームだが酒は一滴も飲めず、勝利の祝杯もアップルジュースで済ました。バーラト系原理派出身でブルースとは幼馴染。ダンスパーティーで知り合った音大生と結婚。3児を授かっている。

 

『ハイネセンの嘆き事件』ではローザスと共に、財務委員会以外の各委員会、経済界のキーマン達とのパイプ役を担当した。前線に活躍の場を移してからは主にウォレス旗下で活躍。3章終了時は少将。第5艦隊旗下の第52分艦隊司令。

 

 ファン・チューリン

この時代では数少ない地方星系出身の士官学校卒業者。人間関係の構築を苦手としていたが、僚友達の影響もありかなり改善された。ダンスパートナーとなったファネッサと結婚し、3児を授かる。

 

ジークマイスター分室では分析官のような役割を果たしていた。手堅い仕事で集められた情報を取りまとめ、『ハイネセンの嘆き事件』では彼の集めた情報を元にシナリオと対策案が作られた。大佐に昇進した際に、同時期に准将となり半個分艦隊を任されたターナーに乞われて参謀長を引き受けた。

 

ターナー分艦隊の補給艦隊撃破の際に准将に昇進。そのままファイアザード会戦でも参謀長として参戦した。本人は知らないが、分艦隊を任されたブルース、ウォレス、ターナーの3人から旗下にと望まれていた。内示を受けた数分後に参謀長役をターナーが打診し、引き受けた旨をブルースとウォレスに連絡していたという逸話がある。

 

少将に昇進した際にいずれは艦隊司令になると見越してターナーから第13艦隊旗下の第131分艦隊司令を内示された。本人も参謀長役を気に入っていたが、艦隊司令になる経験を積むために人事を承諾した。

 

【部下】

 

 エレン・バスケス

スパルタニアン乗りの中尉。撃墜数5機でエース資格持ち。カークが指揮した第111強行偵察大隊の数少ない女性士官。タイロンを弟分として可愛がると共に、理想的な上官のカークに密かに想いを寄せていた。

 

残念ながら彼女の想いは実ることなく、ハイネセンの試作部門のテストパイロットとして転出した。その後もタイロンとは家族ぐるみの付き合いを続け、ウェンリーのオムツを換えた事もある。

 

 ハドソン

カークが指揮した第111偵察大隊の旗艦の機関長。ムードメーカーでもあり、部下たちに慕われている。従軍前はエンジニアもしていた。カークが昇進して半個分艦隊を指揮する事になった際、自ら売り込んで旗艦である長門へ転出した。

 


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