美醜逆転アズレン世界における色物系Yongshiber SHIKI-KAN☆TV   作:SHIKI-KAN

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#11 突発イベントが起きても大丈夫ですっ! 余裕で対処できますっ!

 

 

 ……うーん! 良い朝だ! 太陽も真上にあって日差しも強いし! 

 ……ってもう午後やんけっ!

 

 

 ……昨日配信終わった後、フレンドになった長嶋さんやらカッシンさんやらと結局朝までMOBGやっちゃったからなー。俺は殆ど役に立ってなかったけど。だって俺が見つける前に敵が倒れるんだもん。数時間やって、結局最後の試合まで、俺は響く銃声の音と倒れた敵の残骸しか見れなかったわ。完全にただの弾薬と救急セット他便利グッズの荷物持ちでしたわ。マジであの二人強すぎだろ。

 

 

 いやー、でも昨日の配信で、ついに、ついに確実に、この娘はKAN-SENだってわかる娘とフレンドになれたのは良かったなー。あの後カッシンさんにめちゃくちゃお願いしたら、しぶしぶながら自分の写真も送ってくれたし。KAN-SENのカッシンさんで間違いなかったし。めっちゃ嫌そうな顔して写ってたけど。

 

 長嶋さんは頼もうとする前に、絶対に自分の姿は見せないと念を押されました。あの人もたぶん、声からしたらロング・アイランドさんだと思うんだけどなー。ゲームでは初期の初期からいるのに。こっちでは姿すら見せてくれないとは。くそう、確証が欲しい。

 

 

 ……それにしても昨日はスペチャも凄かったなー。

 俺が名前を覚えてた人達はみんなスペシャルチャット送ってくれたし。1日で10万円以上も貰えるとか。これで広告費とかも付いたら結構行くんじゃないんだろうか? 何割がYongshibeに取られるかわかんないけど。

 

 

 ……この調子でお金を稼いで余裕が出来てきたら、こっちからKAN-SENちゃんたちに会いに行ってみるのもいいかもしれないなー。

 

 取り合えず、近くにある重桜の基地とかに行けばKAN-SENちゃん達も居るだろうし。

 柚ちゃん蓮ちゃん赤城さん鸞さんあたりが本当にKAN-SENだったら、重桜の基地で働いているはずだ。

 

 

 ……人違いだったら怖いけど、取り合えず見かけたら遠くから手を振ってみて、知らない人を見るような眼をされたら速攻で逃げればいいだけだし。

 

 

 ……よーし! なんだかこっちの世界でも俺が生きれる目途が立ってきたぞ! 希望が湧いて来たぞ! これからも頑張ろう! ねー! ビシャマルちゃーん!

 

 

 

 

 

 

【ピ~~~ンポ~~~~~ン】

 

 

 

 ……おっ? なんだなんだ? 宅急便かな? ……なんか頼んだっけ?   

 GallolyMateの補充注文でもしたかな?

 

 

 

 

 

『……こんにちは……です。 ……わたしは綾波というです。 ……シキカン、ですか? …………本物……です。 ……本当に居た……です。 ……画面の中だけの、存在じゃ、なかった……です』

 

 

 

 …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?

 

 

 …………は? え? ちょ? なに? どういう事? なんで綾波ちゃんがいきなり俺の家に来てんの? あれ? 俺住所バレるような事した? 配信で言ってた? ……いや、言ってないよな? ……え? え? マジでどういう事? ていうか綾波ちゃん可愛すぎない? なにこれ? Live3Dっていつの間に実装されたの?

 

 

「……突然お邪魔して申し訳ない……です。 ……昨日の配信の後、綾波はずっとシキカンの動画を観ていた……です。 ……今度は、自分が楽しかった場面だけじゃなくて、本当に全部の配信動画をずっと観てた……です。 ……そうしたら、後ろの方に、小さく映ってる段ボールに、……本当にちっちゃく、シキカンの住んでる住所が書いてあった……です。 ……それに気づいてしまったら、もう、居ても立っても、いられないくらい、気持ちが、変になって……。 ……ごめんなさい……です。 ……昨日あれだけ言われたのに。 ……綾波は、また。 ……シキカンの迷惑になる事を」

 

 

「……な、なるほど~。 ……住所が書いてあったのはアレかな? ……ネットで注文してた食料とかが入ってた段ボール箱かな? ……しまったなー、配信に映っちゃってたかー。 ……えーっと? ……取り合えず玄関で立ち話もなんだし? ……家の中へどうぞ? ……段ボールだらけで散らかってるけど? ……それでもいいのなら?」

 

 

「………………シキカン、ありがとう、です。 ……お邪魔する……です」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 ……えーっと。 ……どうしてこうなった?

 

 

 ……まあ、落ち着こう。 まずは状況の整理だ。

 とりあえず、今の状況は、俺と綾波ちゃんが、俺の部屋の中で、何故か正座して、お互い無言で、対面している状態だ。

 ……正座している綾波ちゃんも可愛い。 もうなんなの? お人形さんなの?

 

 

 ……はっ! 危ない危ない。 また思考が逸れる所だった。

 ……いやでもね? 仕方ないよね? 俺がこの世界に来てから今までの間で、俺が直接対面して出会っているのはビシャマルちゃんを除くと99割が鬼神さんだからね? KAN-SEN達も写真や映像でしか見た事無かったからね? ついつい思考が逸れちゃっても仕方ないよね?

 

 

 ……それにしても、配信画面に住所が映ってたか―。 さっき綾波ちゃんにその場面を教えて貰ったけど、もう本当にちっちゃく、少しの時間しか映ってなかったし。 俺の上でビシャマルちゃんが暴れてる時に、俺の背後にあった段ボールに書かれてる宛名が1~2秒映ってただけだし。 

 

 これを見つけるって、綾波ちゃんはどれだけ俺の動画を真剣に観てくれてたんだよ? あんなふざけてゲームやってるだけの動画を。 いつも観て頂いて本当にありがとうございます。

 

 

 ……で、その後、取り合えず座って話そうかって事になって、今のお見合いな状況に戻るわけだけども。

 ……綾波ちゃんもそれっきり話そうとしないし。 なんかずっと俯いちゃってるし。 表情も心なしか曇ってる様な感じだし。 そんな綾波ちゃんも可愛いし。

 

 

 ……一体この娘は何をしに俺の所へ来たんだろうか。

 ……いや、俺に会いに来たというのはわかる。 なんか玄関で俺に会った時凄い感動してたし。 画面の中の存在じゃなかったとかそんなこと言ってたし。 俺も感動してたし。 綾波ちゃん可愛いし。

 

 

 ……でも、流石にただ俺に会いに来ただけって事はないはずだ。 確か、居ても立っても居られないって言ってたし。 俺に何かをしてもらいたい、という気持ちは何となく伝わってきている。

 ……正座でのお見合い状態が始まってから、この娘の方から、ずっとそんなプレッシャーがビシビシ伝わってくるんだもん。 無言のプレッシャーだもん。 プレッシャーを放ち続ける綾波ちゃんも可愛い。

 

 

 ……なんだ? ……俺に何を期待してるんだ? ……配信で言ってたのは、一人は嫌、とか、離れるのは怖い、とか、ずっと一緒に、とかだった気がするけど。

 

 

 ……あれ? ……綾波ちゃんもしかして本当に俺とずっと一緒に居たい感じ? ……ネタじゃなくて? ……あれゲームやアニメでも良く言ってたから綾波ちゃんの口癖かなーって思ってたんだけど? ……俺は全然ウエルカムだけど? むしろドントコイですけど?

 

 

 

「……えーっと? ……綾波ちゃんは本当にずっと俺と居たい感じですか? ……配信中にも何回か言ってたのを聞いたけど?」

 

 

「……………………はい……です。 ……綾波は、シキカンと。 ……本当に、ずっと、一緒に居たいと思ってる……です。 ……嘘なんかじゃ、絶対ない……です」

 

 

 

 ………………スゥ~~~~………ハァ~~~~……。

 

 

 ……あれ? ……俺、今、告白成功した? ……ていうか告白された? 綾波ちゃんに? ……ずっと一緒に居たいって事はそういう事だよね? ……永遠の愛を誓うとかそういう事だよね?

 

 

 ……あれあれ? 俺いつの間にケッコン指輪贈呈してたの? ていうかいつの間に好感度が『愛』状態にまでなってるの? 俺ゲームの配信してただけだけど?

 

 これがイケメン効果ですか? 放置するだけでどんどん好感度が上がって行く系ですか? 放置DE少女な感じですか?

 

 

 ……これはもしかして本当にワンチャンあるんじゃないか? ワンチャンどころかツーチャンスリーチャンバッターアウトくらいまでは行ってるんじゃないか?

 

 もしかしてあれですか? 今日から綾波ちゃんといちゃいちゃラブラブなケッコン生活が始まる感じですか? 新章突入しちゃう感じですか? ラブラブ編がスタートですか? それだったら俺は大歓迎ですけど?

 

 

 

 ……いや、でも。 ……それにしては綾波ちゃんが元気無さ過ぎるというか。 ……すんごい暗い雰囲気を醸し出してるというか。

 

 たしかに、ゲーム内でも無表情が多かったけど。

 ……でもタッチとかしたらちゃんと反応してくれたし。 表情も多少は変わったし。 ちょっと困りながら照れたり怒ったりする綾波ちゃんめちゃくちゃ可愛かったし。

 

 

 ……これは本当に手を出していいのか? なんかちょっとゲームの綾波ちゃんとふいんき(何故か変換できない)が違うんだが? 先にお悩み相談とかした方が良い気がするんだが?

 

 だ……だめだ、わからない。 ……俺には経験が無さ過ぎる。 ……経験人数が何人とか過去に彼女が居たとかそういうレベル以前に、女の娘としゃべった記憶がお店の店員さんくらいしか思い出せない。

 

 ……クックソ! ……この状況。 ……一体どうすれば。

 

 

 

闇の心AR:閣下……。何を戸惑う事がある……。目の前で可愛い駆逐艦が困っているのだぞ……? 男子たる者、身も心も慰めてやるのが当然ではないのか……?

 

 

 

 ……おっお前はっ!? 闇の心AR!? クソッ! なんでこんな時にこいつが!!

 

 

 

闇の心AR:駆逐艦在る所に私在り。困っている駆逐艦がいたら、当然の如く守ってやるのが、駆逐艦を愛する者としての責務というものだぞ?

 

 

 

 ……それは、そうだけど ……でも、守るって言ってもどうやって ……俺にそんな力はないし。

 

 

 

闇の心AR:閣下の耳は節穴か? 彼女はこれまで何と言っていた? 『一人は嫌』、『ずっと一緒』、『もう失いたくない』と言っていたのだぞ? 彼女が何を求めているかなど、聡明な閣下なら理解できるはずだが?

 

 

 

 ……人のぬくもりを ……人のあたたかさを ……求めている?

 

 

 

闇の心AR:そうだ、人の温もり、温かさだ。 ……彼女は閣下に出会うまで、その温もりを知らずに生きてきた。 ……しかし、閣下に出会って、知ってしまった。 ……人と一緒に楽しむ温かさを、温もりを。 ……彼女は今、一度知ってしまったものを、また失うかもしれないという気持ちに支配されている。 ……その気持ちは、時に、何も知らずに居た頃よりも辛いであろう。

 

 

 

 ……綾波ちゃんが ……こんな事になってしまったのは ……俺の、せい?

 

 

 

闇の心AR:……そうだ、閣下のせいだ。 ……彼女は今まで画面の中の閣下でずっと我慢していた。 ……しかし所詮それは一時的なものに過ぎん。 ……閣下の配信が終われば、彼女はまた独りぼっち。 ……先ほどの彼女の発言からするに、閣下の配信が終わった後も、必要な事をする以外はずっと、閣下の動画のアーカイブを観ていたのだろうな。

 

 

 

 ……そんな ……俺はいつの間にか ……そんなにも綾波ちゃんを追い詰めて。

 

 

 

闇の心AR:……そして、ついに、彼女は見つけてしまった。 ……閣下の住所を。 ……実際に閣下が居るかもしれない場所を。 ……彼女は耐えきれなくなったのであろう。 ……あれだけ配信内で、閣下の迷惑になるような事はしないと誓っていたにも拘らず、それを破るくらいには。 ……彼女は今、一度手に入れた温もりをまた失うかも知れないという恐怖と、閣下との約束を破ってしまったという罪悪感で、今も心が押し潰されそうになっているのだ。 ……慰めてやるのが、当然であろう?

 

 

 

 ……そんな ……でも ……慰めるったって ……どうすれば

 

 

 

闇の心AR:……簡単な事だ。実際に人の温もりを与えてやれば良い。 ……彼女は今、閣下の目の前に居るのだぞ? ……画面越しではなく、手を伸ばせば触れ合える距離に。 ……さあ、閣下よ、後は簡単な事だ。 ……彼女を抱きしめ、人の温もりを与え、その後思う存分に可愛がるが良い。 ……欲望のままに。 ……恐らく彼女は、何の抵抗もせずに受け入れるであろう。 ……閣下のためになら、どんな事でもするであろう。 ……さあ! 閣下よ! この駆逐艦の娘を! この可哀想な少女を! 身も心も閣下のものにしてしまうが良い!!!

 

 

 

 俺が…… 抱きしめて…… 可愛がるだけで…… 綾波ちゃんを救える……?

 

 でも…… 俺は…… 俺はぁあ……! 

 

 

 

 

 

:…………けないで ………… 負けないでっ!! シキカン!!

【パァアアアアアアアアアアア!!!】

 

 

 

 ……きっ君は!? 光の戦士PLちゃん!?

 

 

 

光の戦士PL:シキカン……! 闇の心になんか負けちゃダメ……! 今の綾波ちゃんはすっごく悲しんでる……! あの娘はインディちゃんと一緒……! 無表情だけど感情の起伏はとっても激しい娘よ……! インディちゃんだって私がうるさいと怒るし、嬉しい時はちゃんと嬉しいって言ってくれるわ……! 安易に体で慰める事なんかしちゃだめ……! もっと綾波ちゃんの気持ちを理解してあげて……!

 

 

 

 でも…… 俺は…… 女の子と付き合ったも事ないから…… 無表情の娘の気持ちなんて…… 読めないし……

 

 

 

光の戦士PL:シキカンの心の中にあるスローガンは一体何……!? お願い……!! 思い出して……!!

 

 

 

 …… 『可哀想なのでは…… 出来ない……』

 

 

 

光の戦士PL:そう……!! それよ……!! じゃあ今の綾波ちゃんの状況を見て……!! 完全に目からハイライトが消えてるじゃない……!! まるで秘書艦にして右上を見させた時みたいに……!! その目で俯き続けさせるなんてLive2Dの綾波ちゃんでも出来ないわ……!! 絶対に心が病んでいる証拠よ……!! 可哀想だとは思わないの……!?

 

 

 

 それは…… でも…… 俺…… 綾波ちゃんと…… イチャイチャもしたいぞ……

 

 

 

光の戦士PL:そんな事まだしちゃダメ……! 綾波ちゃんは『愛』状態の時でさえエッチな事をしようとするとプンプンするのよ……!? 今の絶望している状態の綾波ちゃんにエッチな事をしたらどうなると思うの……!? シキカンに依存はしてくれると思うけど、もう絶対に心は助けられなくなるわ……!! それでも良いの……!? シキカンはあのちょっと困った様な怒り顔でプンプンしてる綾波ちゃんを2度と見れなくなっても良いの……!?

 

 

 

 それは…… 嫌だ…… そんなの絶対に、嫌だ!!

 

 

 

光の戦士PL:お願い! シキカン! エッチな事は後回しにして! 今は綾波ちゃんの心を救ってあげて! そんな事は心を完全に救って雁字搦めにしてもうどんな事をしても2度とシキカンから離れられない様にこれでもかってくらい依存させた後でメッチャクチャのグッチャグチャになるまで好きなだけすれば良いんだから!! お願い!! シキカン!! 自分の心に!! 闇の心なんかに!! 負けないで!!!

 

 

 

 ……ありがとう、光の戦士PLちゃん。危うく俺は取り返しのつかない事をする所だったよ……。

 ……さあ! 覚悟しろ!! 闇の心AR!! 俺はもう絶対にお前なんかに惑わされたりしないぞっ!!

 

 

 

闇の心AR:ふん……。閣下に何が出来る……。私は闇の心……。駆逐艦を愛する心がある限り、私もまた常に生まれ続ける存在……。閣下程度がドウコウする事など出来ぬ……。

 

 

 

 ……オレキュアッ!! オープンマイハートッ!!

 

 ……闇夜に蠢く一輪の触手(ハナ)ッ! キュアオーレッ!!

 

 ……俺の心に棲まう闇くらい、俺自身でなんとかする!

 ……力を貸してくれ! 光の戦士PLちゃん!!

 

 

 

光の戦士PL:わかったわ! ……えいっ! ……シキカンさん! もうこれでアイツは逃げられませんよ! さぁ! 今日こそ駆逐艦の本当の魅力を、あの駆逐艦バカに徹底的に叩き込んであげて!

闇の心AR:グッ……! 何をする……! やめろぉ……!

 

 

 

 ……集まれっ! 触手(ハナ)のぱわぁあっ!

 ……触手群(フラワー)タクトッ!

 

 ……触手(ハナ)よっ! 蠢けっ!

 オレキュアッ!!!

 

 ギガァアア……! 触手ゥウウ……!

 ……ブレイカァアアアアアアアア!!!!!

 

 

 

闇の心AR:ぐわぁあああああっ!!!

 

 

 

 ……ハァアアアアアアアアアア!!!!

 

 

 

闇の心AR:……ポワワワワワ〜ン♡

 

 

 

 ……ハァアアアトッ! キァァァッチ!!!

 

 

 

………………………………

 

 

……………………

 

 

…………

 

 

 

「……綾波ちゃん。 ……君の気持ちは分かった。 ……でも、今はずっと一緒にはいられない。 ……今の綾波ちゃんは、俺じゃなくても。 ……一緒に居てくれるなら、他の誰でもかまわないって、雰囲気を感じるから」

 

 

「……ッ!! そ、そんなことない……です! 綾波は、ずっとシキカンと一緒に居たいです! 他の誰でも良いわけじゃない……です! シキカンさえ居てくれれば……! 綾波は……!」

 

 

「……そうっ! その『俺だけ居れば』っていう考えがまず良くない。 綾波ちゃんは俺以外の皆が居なくなってもいいの? らふぃーちゃんとか、蓮ちゃんとか、俺の他にも友達になってくれた人がいるのに。 その人達も本当に居なくなっていいの?」

 

 

「それは……。 嫌……です……。 でも……シキカンと、もう会えなくなるくらいなら、綾波は他のどんな事だって受け入れる……です」

 

 

「……俺と会えなくなるなんて事はないよっ! ……俺が死なない限りはねっ! ……現に今、綾波ちゃんは俺に会いに来てくれてるじゃないか! ……たぶん住んでる所も俺の家から近いんだよね? 同じ重桜に住んでて、ここまで来れるって事は」

 

 

「それは……はい……です。 ここから……1時間くらいで……綾波が住んでる場所に着く……です」

 

「だったら! もう何時でも会えるねっ! 俺は殆ど部屋から出ないし! 綾波ちゃんが寂しくなった時にはまた何時でも来て良いから!」

 

 

「……本当に、何時でも来て良いですか? ……綾波は、もう、誰かと一緒に居なければ、耐えられない……です。 ……もう、自分の部屋に居ても、怖くなってしまう……です。 ……きっと、またすぐにシキカンの所に来てしまう……です。 ……それでも、本当に、綾波がここに来ても、良いのですか? ……ここに居ても……良いのですか?」

 

「おっけーおっけー! 鬼神さんだったらアレだけど、綾波ちゃんだったら俺はいつでも大歓迎だから! むしろ目の保養になるから! それくらい綾波ちゃんは可愛いから! もっと自信を持って!」

 

 

「……綾波は今までの動画を全部見てる……です。 ……もしかしたら、シキカンは、綾波の事も可愛いと言ってくれる……と思っていたです。 ……でも、本当に言ってくれるとは、思っていなかった……です。 ……シキカン……ありがとう……です」

 

「うんうん! 大丈夫! 綾波ちゃんは可愛い! ……少なくとも俺にとってはだけどね! これからは何時でも俺の家に遊びに来て大丈夫だからね! ……多分、今の綾波ちゃんには友達と楽しく遊んだり、色んな人と仲良くしたりって経験が圧倒的に不足してるんだよ! これから楽しい事を沢山経験していけば、きっと独りぼっちの時でも辛くは無くなるから! また楽しい経験をしたいから頑張ろうって気分で居られるから! ……そこまで行くには結構時間がかかると思うけど、寂しくなったら俺の所に何時でも来て大丈夫だから! これからも一緒に楽しい事をしていこう! よし、決まり! ……えーっと、今日はどうしようか。 ……もう帰る? ……それとも、もう少しここに居る?」

 

 

「綾波は……出来れば、もう少しここに居たい……です。 今日、初めて、ホンモノのシキカンに会えた……です。 この日を大切にするために、もっと思い出が欲しい……です」

 

 

「……お、おっけーおっけー! ……じゃ、じゃあ今日は俺の家に泊ってく? ……俺も1晩くらいは大丈夫だし! あの闇の心は駆逐したしね! ……多分またすぐに復活するけど。 アイツは駆逐艦がいる限り何度でもすぐに甦るからなぁ」

 

 

「……はい……です。 ……不束者ですが……よろしくお願いします……です」

 

 

「……そ、それは、ちょっと意味が違うと思うよ? ……あ、綾波ちゃんはワザップに騙されがちだなぁ! ……ま、全くも~! ……よ、よし! ……じゃ、じゃあ今日はとことん遊ぼうか! ……取り合えず、前にやったセイハンHの続きしようか! ……いや、これ協力がオンラインだけだから今は綾波ちゃんのキャラがいないかー。 俺のキャラを交代しながらやる? ……それともオフニャコの島でもやる? ……これならローカルで協力プレイも出来るっぽいけど」

 

 

「綾波は、怖いのは少し苦手……です。 ……でも、シキカンのお役に立つなら、やりたい……です! ……今日はシキカンといっぱい一緒に遊ぶ……です!」

 

 

「……よ~し! じゃあ早速やるぞ~! はいっ! ビシャマルちゃんもそんな隅っこに居ないで! こっち来て! 俺と綾波ちゃんがゲームしてる所を一緒に見ようね~!」

 

「ビシャマルさん……。 よろしく……です。 これからお世話になる……です」

 

 

「……よーし! 準備できた! はい、じゃあ行くよー! はい、スタート! ………………」

 

 

………………………………

 

 

……………………

 

 

…………

 

 

 ……やっべぇええええええ!!! 

 

 ベット1つしかないの忘れてたぁあああああ!!!

 

 俺が床で寝るって言ったら綾波ちゃんが断固拒否るし!!

 

 もう今は2人してベットの中だし!!

 

 綾波ちゃんめっちゃ震えてるし!! どうしてくれるんだ!! 案内人ちゃんのせいで綾波ちゃんに新たなトラウマが植え付けられたぞ!!! 2人揃って重りを付けられて川に投げ入れられた後そのまま水中ダイナマイト花火ENDとか鬼畜過ぎるだろ!!! 誰だよオフニャコの島やろうって言ったのは!! ……俺だったわ。

 

 

 ……そんで綾波ちゃんがなんか腕にめっちゃ引っ付いてくるし!!

 

 普段はタッチするとプンプンする所がめっちゃ腕に当たってるし!!!

 

 

 

 ……なにこれ? マシュマロ? いや、そんな表現が烏滸がましい! なんなんだこれは! 一体この娘は何で出来ているんだ! ……あ、メンタルキューブか。 ……凄いぞ! 人々の想いの結晶! 全ての人類が求めていたマシュマロが此処に在るぞ! 俺は今、人類が求めていた最高到達点に立っているぞ! いやっほおおおおおおおう!!!

 

 

 ……だ、だめだ! ……闇の心を倒したはずなのに! ち、ちくしょう! 沈まれ俺の心! この娘はまだ全然心が満たされてないんだ! ここで手を出したら光の戦士PLちゃんの言った通りになる! 頼む! 耐えてくれ! 俺の 『あーくろいやる:くっちくっかん! くっちくっかん! くっちくっかん!』 ……うるせえええええ!! もう闇の心でも何でもねえええええ!! お前は出てくるんじゃねえええええ!! 対象年齢が+3されちゃうだろうがああああ!!! 頼むから静まってくれええええ!! お願いだからあああああ!!!

 

 

 

 

 

 ……結局この後朝までめちゃくちゃ『くっちくっかん!』された。

 ……アイツまじで許さねえ。

 

 

 

 




 
SHIKI-KANの家に主人公艦綾波が着任しました。


AR:アークロイヤル
PL:ポートランド
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