「おい渚」
俺が思いふけていると寺坂が潮田を呼び出した。・・・なんだ俺じゃないのか。ちょっと期待しちゃたぞ。
「ん?」
「ちょっと付き合えよ。暗殺の計画進めようぜ」「うん・・・」
寺坂は自身満々に話を進める。それに対して潮田は自信なさげに返した。暗殺の計画・・・?ちょっと気になるな。あとをつけてみるか。
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「あのタコ機嫌によって顔の色が変わるだろ?観察しとけって言ったやつ出来てるか?」
寺坂が村松と吉田を引き連れ前から頼んでいた事を上から目線で潮田に聞いた。潮田のやついつのまにか観察していたんだな。しかも人の言う事を素直に聞いている所を見る限り良いやつだ。
「一応。余裕な時は緑のシマシマなのは知ってるよね・・・。生徒の解答が間違っていたら暗い紫。正解だったら明るい朱色。面白いのは昼休みの後で___」
「俺は知らなくていんだよ。作戦がある。アイツが一番油断している顔の時にお前が殺りに行け」
潮田がいままで観察してきたものを寺坂はバッサリ切った。結構観察しているんだな。それにしても寺坂が立案者なのか?ロクなものじゃなさそうだな。
「ぼ・・・僕が?でも___」
「良い子ぶってんじゃねえよ。俺らはE組だ。進学校で有名なこの学校のレベルについて行けなかった脱落組 通称 『エンドのE組』毎日山の上の隔離校舎まで通わされてあらゆる面でカスみたいに差別されてる。落ちこぼれの俺らが100億円稼ぐチャンスなんてこの先一生回って来ねえぞ?」
・・・そう。俺たちはエンドのE組。差別されているのは本校舎側の生徒の踏み台のためだ。だけど俺はこれで良いと思っている。
「抜け出すんだよこのクソみてぇな状況から」
そう言うと寺坂はポケットから包みを出した。・・・なんだあの包みは?
「たとえどんな手を使ってもな」
そして寺坂は潮田にその包みを渡した。
「ハハっしくじんなよ渚君」
寺坂が去っていくと潮田は包みを見て浮かない顔をしていた。・・・大丈夫か?アイツ。そう思った矢先超生物先生が潮田の近くに着地する。
「うわっ!」
「ただいま帰りました」
「お、お帰り先生・・・。どうしたのそのミサイル?」
そう超生物先生はミサイルを持っていた。・・・なんでミサイル持っているんだ?
「お土産です。日本外で自衛隊に待ち伏せされまして」
「た、大変ですね・・・。ターゲットだと」
「いえいえ皆から狙われるのは力を持つものの証ですから」
「!」!
「さ、5時間目の授業を始めますよ」
そう言って超生物先生は先に校舎に向かった。俺もそろそろ行かないとな。
「・・・はい」
・・・力を持つ者の証か。潮田はその言葉を聞いた辺りから顔を俯かせ暗くなった。・・・ヤバイな。あの顔は自暴自棄になっている顔だ。ちょっと話しかけるか。
「なあ潮田」
ビクッ「な、何?えっと、綾小路君だったよね」
俺の影が薄いのかそれとも潮田の中で何かが渦巻いているせいなのか接近して声をかけるまで全く気づいてなかった。・・・なるべく後者だと思いたいな。
「ああ。お前暗殺するみたいだな。正確には暗殺か分からんが」
「・・・聞いてたの?」
「ああ。それで本気で殺す気か?」
「・・・うん」
「今なら引き返せるぞ。先生もそんな気持ちで暗殺されたくないだろ。」
「どうせ先生には分からないよ。期待も警戒も認識さえされなくなった僕の気持ちなんか。だからこそ殺せるかもしれないんだ。だって僕の姿なんて見えてないんだから」
「今のお前のソレはただの自暴自棄だ。悪い事は言わない今回は引いてくれ」
「・・・っっ!君に何が分かるんだよっっ!」
そう言って俺を振り払い潮田は教室へ向かった。
「・・・少々不味いかもな」だが好都合でもある。奥の手とか持っている可能性が高い。例え今回の寺坂達の計画が成功しても別に良い。まあ最低でもこの計画で有益な情報を得られることは確信している。それぐらいあの超生物先生は情報不足なのだ。
さあどう出る?超生物先生。
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カッ カカッ カッ カッ
「はい!それではお題に沿って短歌を作ってみましょう。ラスト7文字を触手なりけりで締めて下さい」
クラス全員から『は?』と言う声が聞こえた。
いや難くね?
「触手なりけり・・・ですか?」
神崎が困惑しながら超生物先生に聞いた。そりゃそうだ。
「はい。書けた人は先生の所へ持って来なさい。チェックするのは文法の正しさと触手を美しく表現出来たか例文です。『花さそふ嵐の庭の雪ならではえゆくものは触手なりけり』」
「触手だったのだなって・・・」
ふざけている様にしか見えないな。・・・いや最初からだったな。
「出来たものから今日は帰ってよし!」
クラス全員がえ~と言う。俺・・・帰れるかな。
「そんなの思い付かないよー」
「ほ~らほらヌルヌル素晴らしい句が湧いて来ませんか?ヌルヌルヌヌヌルヌルヌル___」
「ヌルヌルうるせえよ!」ヌルヌルうるさいな。
「先生ー質問ー」
茅野がそう言った直後超生物先生の体が薄いピンクになった。超生物先生は少し遅れて返事をした。そんな油断して大丈夫なのかターゲット。
「っあ、何ですか茅野さん?」
「今更なんだけどさー。先生の名前なんて言うの?」
本当に今更だな。だがそうだな名前教えて貰った事がないな。
「にゅ?」
「他の先生と区別する時不便だよー」
・・・他の先生居たか?
「名前・・・ですか?」
超生物先生の表情は読めないが少々困惑しているように見えた。
「そういや_」「名乗ってないね」
杉野と不破が息ピッタリに言った。正直ちょっと羨ましい・・・。
「フム。名乗るような名前はありませんねぇ。なんなら皆さんでつけて下さい」
「それでいいんだ・・・」それでいいんだ・・・。・・・なんか前原とはなんか仲良くなれそうな気がするな。
「でも今は課題に集中ですよ」
「はぁーい」
「では先生はその間に一休みを」
そう言ってまた薄いピンクになった。一休みって教育委員会からまた怒らせそうだな・・・。そう思っていたら1人だけ違う動きをしていた。潮田渚だ。超生物先生が薄いピンクになったのを確認し1番に立った。
「おお。もう出来ましたか渚君」
「ふっ」
寺坂の余裕の笑み。潮田の手元には短歌の紙で隠された対先生ナイフ。そしてさっき渡された包み。間違いない潮田は超生物先生を殺す気だ。
その刹那___
ヒュッ バァン!
しかしナイフはあっさり超生物先生に受け止められた。
「言ったでしょうもっと工夫を___」そして潮田は超生物先生に抱きついた。
やはり 自爆か。
「にゅっ?にゅやっ!」
「ふっ!」
寺坂がスイッチを押した瞬間___ 潮田と超生物先生が爆発した。そして爆発した所から勢いよく対先生物質のBB弾が弾けた。危ないな・・・、こっちの被害まで考えてくれよ。あれはいくら何でも火傷じゃ済まないんじゃないか?
「しゃああああああ!」「やったぞー!」寺坂組は確実にやったと思い喜び出した。
「渚っ・・・!?」
茅野は目を見開いて驚いていた。
「ハハっ!ざまあ見ろ!」
「寺坂!」「何やったんだ!」
すかさず磯貝と前原が寺坂に問い詰める。
「ふふっ。コイツも自爆テロは予想してなかっただろう」
自慢げに寺坂が言う。
「ちょっと!渚に何持たせたのよ!」
「ああ?オモチャの手榴弾だよ。ただし火薬を使って威力を上げてある。300発の対先生弾がすんげー速さで飛び散るようになあ」
「な!?」
そう寺坂が潮田に渡した包みの正体は火薬入りのオモチャの手榴弾だったのだ。オモチャでも結構エグいことするな・・・コイツ。
「ま、人間が死ぬ威力じゃねえよ。俺の100億で治療費くらい___。あ?無傷?火傷1つ負ってねえの?」
結果から言えば潮田は何かの膜に覆われて無傷だった。・・・どういうことだ。いくらオモチャでも火薬がはいっているなら火傷はしているはず。
「それになんだこの膜・・・?多分この死体の___」
「実は先生、月に一度ほど脱皮をします。脱いだ皮を渚君に被せて守りました」
・・・やはり生きていたか。それにしても脱皮した皮は意外と硬いんだな。
「っっ!!」
「月1で使える先生の奥の手です・・・!」やっぱりあったか。
「寺坂 吉田 村松」
・・・これは本格的にヤバイな。見るまでもなく真っ黒な顔。完全にド怒りだ。
「首謀者は君ら3人だろう・・・!」
「えっ!?」「い、いやっ・・・」「渚が勝手に___」
寺坂がそう言うと超生物先生は超スピードで校舎から出て行きクラス全員の表札を持って帰っていた。
「俺ら家の表札・・・!?」
「政府との契約ですから先生は決して君たちには危害を加えない。が、しかし次また今の方法のように暗殺しに来たら君たち以外には何をするかわかりません」君たち以外には・・・か。
「家族や友人・・・いや君たち以外を地球ごと消しますかねぇ・・・!」
5秒間でみんな悟った事だろう。どこにいても逃げられないと。生きたければコイツを・・・殺すしかない。
「な、何なんだよテメェ!迷惑なんだよ!いきなり来て地球爆破とか!暗殺しろとか!迷惑な奴に迷惑な殺し方して何が悪いんだよ!」
寺坂が泣きそうな顔をしながら超生物先生に向かって怒鳴った。しかし次の瞬間超生物先生の顔に赤い丸のマークが浮き出た。
「迷惑?とんでもない君たちのアイディア自体はすごく良かった!特に渚君 君の肉薄までの自然な身体運びは100点です!先生は見事に隙を突かれました。ただし!寺坂君達は渚君を 渚君は自分を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺する資格はありません」
そう言うと今度は顔に紫の×のマークが浮き出た。でもたしかにアイディアは良かった。だがまだまだ甘かったそれだけだ。
「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう。君達全員それが出来る力を秘めた有能なアサシンだ。ターゲットである先生からのアドバイスです」・・・先生。ここにいる皆はともかく少なくとも俺はそんな出来た人間じゃない。
「にゅ?」
超生物先生は教卓の少し焦げた所を少し見てそこを指の触手で抑えた。そこで俺は何かを感じた。・・・なんだこれは?
「さて問題です。渚君。先生は殺される気など微塵もない」
「皆さんと来年3月までエンジョイしてから地球を爆破です。それが嫌なら君達はどうしますか?」
「っ」
潮田は一瞬不安そうな顔をしていたが顔が明るくなった。
「地球を爆破される前に先生を殺します」
潮田がそう言うと超生物先生は顔に緑のシマシマ模様を浮き出して。
「ヌルフフフフフフなら今やってみなさい。殺せたものから今日は帰って良し!」
超生物先生は上機嫌に言った。えっ・・・。帰れる・・・のか?これ?
「今撃っても」「表札と共に手入れされる・・・!」「帰れねー・・・」
「殺せない先生かあー。殺せない。ころ。殺せん せいは?」
茅野が超生物先生を殺せんせーと名付けた。安直すぎだと思うが・・・。
「殺せんせー?」
「にゅ?」
超生物先生いや殺せんせーか・・・。良いかもな。俺たちは殺し屋。ターゲットは先生。これは殺せんせーと俺たちの暗殺教室始業のベルが明日も鳴る。
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その後はっきり言ってめちゃくちゃ時間たった。結局殺せんせーを殺せたやつはおらず帰ることになった。まあそうだとは思ったが・・・。
「さて帰るか」
俺はそう言って1人で帰ろうとしたが___なんか潮田がこっちをチラチラ見てるな・・・。昼休みの時は怒らせたからな。案外気にしているのか?まだ怒っている可能性もある。これは帰るべきか?いやそういえばこのクラスで友達を作ってないな・・・。流石に友達は少しは欲しいからな。よし・・・。話しかけるか。でもどうやって声をかけよう?さっきはごめんとかか?いやでも___
そう脳内で潮田にどう声をかけるべきか迷っていたとき___
「ね、ねえ綾小路君。一緒に帰らない?」
まさかの潮田から声をかけてくれた。よかった。俺は快く返した______かった。
「ン、ああ」
____ちょっと失敗した。ぐっ。どうしてこうも上手くいかなんだ。
「じゃあ行くか」
俺は先程の失敗をなかったの様にそう声をかけてそそくさと教室を出た。
「あ!待ってよ!綾小路君!」
俺が教室を出たから潮田も急いで俺を追いかけた。・・・なんか教室を出ようとする途中、クラスの連中に好奇の目で見られた。え、何?俺が誰かといるのってそんなに珍しい事なのか?なんかひどくね?目の暴力なのか?
そして少し先に行ってしまったため校舎の前で潮田を待っている。
「ね、ねえ!なんで先に行こうとするのさ!」
「いや悪い。クラスの連中に好奇の目で見られていたからな。俺は目立ちたくないからな先に行かせてもらった。」
事実目立ちたくないしな。そう俺が言うと潮田は納得した様な顔をした。
「あー。なるほどね。確かに綾小路君が誰かと話した所見た事ないかも」
失礼な。流石に俺でも誰かと話したことはあるぞ。提出物を出す為に磯貝とか片岡と話したことあるぞ。・・・はいとしか言ったことはないけど。思っていて悲しくなってしまうので無理矢理話題転換をした。
「そういえば潮田。昼休みの時はごめんな。確かに俺はお前の気持ちを考えずに発言したからああなったんだよな」
「う、ううん!あれは綾小路君のせいじゃないよ!むしろ綾小路君は心配してくれんだよね・・・。こっちこそごめん。自分勝手で」
・・・潮田は良いやつだ。だからこそ____
「いや大丈夫だ。・・・これを機にと言う訳でもないが・・・友達になってくれないか?」
「え・・・。良いの?綾小路君とは一度話してみたかったんだよね。・・・うん。じゃあさこれからは渚って呼んでよ」
潮田いや渚は俺の提案を快く受け入れてくれた。・・・友達1号ゲットだぜ。
「わかった。渚。俺の事も名前呼びにしてくれ」
「わかった!・・・清隆君!駅前に新しいパフェがあるからそこ寄って行こうよ!」
しかもお互いに名前呼び。これはもう友達だよな?
「ああ」
渚。お前は良いやつだ。俺の事も構ってくれる。観察眼もある。それに___いやこれは今はよそう。だから、いや・・・だからこそお前は良いやつで誰よりも危険なやつだ。
オリキャラについて(私的には一人ぐらいだしたい)
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一人なら良いよ!
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二人でも構わんさ!
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三人以上はどうよ!?
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いない方が良いんじゃね?
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好きにしたら?