遊戯王CHRONICLE-X 奇跡と可能性の少女-   作:葉月/リーフ

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pixivに作品を投稿していて、こちらの方を忘れてしまいました

更新まで空きができてしまい、本当に申し訳ありません。


第2話《邂逅・魔術師と少年》

前回までのあらすじ

 

少女、神ノ木遊奈は帰り道に彼女の精神に潜り込んでいた少年『ファントム』と彼のパートナーのドラゴン『オッドアイズ』に遭遇し、モンスターと化した人間とのデュエルによる初勝利を収め、ファントムとの奇妙な日常が始まった。

 

さて、今日は一体どんなことが起こるのやら…。

 

[newpage]初めて変身してモンスターを倒し学校の帰りの夜の日、遊奈は自分の家の部屋でファントムと話していた。

 

遊奈は自分のデュエルディスクを調べており、その様子をファントムはじっくり見ている。

 

「わぁ…これがわたしのデュエルディスク…」

 

『すごいでしょ?ボクの持ってたものなんだ』

 

「大丈夫なの?」

 

『大丈夫。替えも持ってるから』

 

ファントムは懐からデュエルディスクを取り出した。

 

「さっき襲ってきたモンスターは何なの?」

 

『あれ?あれはエヴォイドモンスターだよ』

 

「エヴォイドモンスター?」

 

『カードを入れたデバイスをこのデュエルディスクにセットすることで、そのデバイスの力によってモンスターに姿を変えた人間で、負の感情によって力を増すんだ』

 

「そうなんだ…」

 

『そのモンスターにデュエルで敗北した人は魂をカードに閉じ込められてしまうんだ』

 

「そのカードはどこに行くの?」

 

『んー…実はボクにもわからないんだ。とりあえず、現状を調べて止めることが大事みたい』

 

「そうだね!」

 

『そのエヴォイドモンスターを止めるのがボク達転醒決闘者だよ』

 

「転醒決闘者?」

 

『デッキ及びその精霊と波長がぴったりと合った人間が変身し、モンスターと共に戦う存在として目覚めた姿だよ。デッキの性質を持ったアイテムを装填することで肉体を一種のモンスターのように再構築させて変身するんだ。ボクのはこれね』

 

ファントムは首に下げている振り子型のペンダントを遊奈に見せた。

 

ペンダントは赤い結晶と青い結晶が連結しており、金色の装飾も相まって美しい。

 

遊奈はしばらく見惚れていた。

 

「わぁ…すごく綺麗…」

 

『だけど、君のは何故かそれ無しでも変身できた。原理は少しわからないけど、確か君の首とか頭あたりに現れた星型のブローチとは関係あるのかな?』

 

「これのこと?」

 

遊奈は念じると、胸元に星型のブローチが現れた。

 

『そうそれ。多分、魂結晶っぽいけど…』

 

「魂結晶?」

 

『創星神の力が宿った結晶と魂が一体化したものさ。ボクはこのアイテムに吸い込まれて、幽霊みたいになってんだよ』

 

ファントムの胸から菱形の結晶が現れ、ファントムはそれを手に取った。

 

結晶はこの世のものとは思えないかがやきをおびていた。

 

「これね、綺麗なだけじゃないよ」

 

ファントムは菱形の結晶を押すと、紫色の光と共に実体化した。

 

「わっ!?」

 

驚いている遊奈のブローチの結晶も、ファントムの結晶に共鳴するかのように同時に光っていた。

 

「これは、起動したらリアルソリッドビジョンで一定時間の間実体化もできるんだ。これで普通に話せるね」

 

「ほんとだ…」

 

「それと、ボクから頼みがあるんだけど、一回鏡の前で変身してよ」

 

遊奈は魔法少女のような姿に変身して姿見の前に立った。

 

「うん、いつ見ても可愛い。やっぱりこういうのって男でも憧れるものだよね」

 

「ありがと!」

 

「ボク女の子がこういう可愛い格好に変身するアニメとか好きなんだよね。華やかで素敵だよ」

 

「それで、何で変身させたの?」

 

『確かボクが見てた変身ヒロインのアニメでは、変身してから服装とかも変えられてたみたいだけど…それってできないかな?』

 

「と…とりあえずやってみる!」

 

遊奈は念じると、自分の服が学校指定の制服へと変化した。

 

「わぁ…ほんとに変わった」

 

『すごいな〜。こんなこともできるんだ』

 

遊奈のブレスレットからオッドアイズの声が聞こえる。

 

遊奈が変身後に展開するデュエルディスクだが、普段はブレスレットになって遊奈の腕に装備されている。

 

つまり、いつでもモンスターと会話ができるのである。

 

「次は…そうだな…ボクの服とかにはなれるかな?」

 

ファントムは提案すると、遊奈はそれを受け入れ、強く念じた。

 

すると遊奈の服はファントムが着ていた黒いパーカーとボタンシャツに変化した。

 

「ふふふっ♪似合ってるじゃん。」

 

ファントムはご機嫌そうだ。

 

『お〜!次はファントムの服か!似合ってるな〜。』

 

オッドアイズは感激する。

 

「なかなか着心地いいかも。でも、ちょっと暑い…。」

 

遊奈はポーズを決めてみる。

 

「次は…これかな?」

 

遊奈はまた念じると、次は白いワンピースと麦わら帽子の格好になった。

 

『あっ、また変わった。』

 

オッドアイズはとっさに反応した。

 

「さっきは厚着だったからね…夏になったらこういう格好したくなっちゃうよ」

 

「清楚な感じがしてすごく素敵だね〜。一回くるっと回ってみてよ」

 

ファントムは提案すると、遊奈はファントムに言われた通りくるっと回ってみた。

 

スカートがふわりと舞い上がる。

 

「わぁ〜。すごく可憐。次はこの服やってみせてよ」

 

ファントムは落ちている雑誌の表紙を指差して言った。

 

「この雑誌の服ね!わかった!」

 

遊奈はまた念じるとへそ出しのTシャツとジーパンの格好になり、目にはサングラスが付けられて、片手でサングラスを持ち上げてポーズをとった。

 

『イケてる年頃の女の子…って感じだな。すごく味があるな〜。』

 

オッドアイズは遊奈のファッションに高評価を出した。

 

「かっこよくて可愛いね〜。こういう大人っぽい感じも大好きだよ」

 

ファントムも高評価を出した。

 

「ありがと!似合ってるでしょ?」

 

遊奈は得意になってポーズをとる。

 

「まあ、君がやったら少し背伸びしてる感じだけど」

 

「それはちょっと余計だよ…」

 

呆れた様子で言う遊奈。

 

「ごめんごめん。でも、その格好も似合ってるよ」

 

「ありがとう!」

 

「それと、もう遅いけど、大丈夫なのかな?」

 

「あっ!もう遅いね!」

 

遊奈は時計を見て、変身を解除してパジャマ姿に戻った。

 

「明日、学校あるからね、この選択は理に叶っているかも」

 

ファントムは納得した。

 

「おやすみ!」

 

遊奈はブレスレットを外すとベッドの近くに置き、ベッドの布団にくるまった。

 

『いい夢見ろよ。』

 

ブレスレットのオッドアイズが優しく言った。

 

「ふふふっ。おやすみ遊奈」

 

ファントムは粒子になり、遊奈に現れたブローチの中に吸い込まれるようにして消えていき、遊奈の精神に移動した。

[newpage]

そして翌日。

 

『遊奈?起きてよ遊奈。』

 

ファントムは寝ている遊奈に声をかけた。

 

「スー…スー…。」

寝息をたてて眠っている遊奈。

 

『どうやら聞いてないみたいだね。オッドアイズ!遊奈を起こして!』

 

ファントムはオッドアイズに合図を送り、オッドアイズはブレスレット越しに咆哮をあげた。

 

「キシャァァァァァァ!!」

 

オッドアイズの咆哮で遊奈は言葉にならない叫びと共に驚き、目を覚ました。

 

「きゃああああああああっ!!」

 

『おはよう遊奈。』

 

ファントムは遊奈の目を覗き込んで言った。

 

『おはような。』

 

ブレスレットからオッドアイズの声が聞こえる。

 

「脅かさないでよ!」

遊奈はファントムに吠えた。

 

『あ〜ごめんごめん!遊奈を起こそうとしたんだ!』

 

『朝食、できてるから早くおいでよ。』

 

「うん!着替えてから行くよ!見ないでね!」

 

ファントムは遊奈に呼びかけ、遊奈はパジャマを脱ぎ始める。

 

『ふふふっ♪流石にボクが見るわけないじゃないか♪』

 

「昨日のお風呂のことについてなんだけど…見てたよね!」

 

鋭い眼差しでファントムを睨む遊奈。

 

『あ…あれは事故だったんだって!』

 

ファントムは顔を赤くし、焦った様子で言った。

 

『あの〜ファントム?遊奈が着替えたりお風呂に入ってる間はブローチとかブレスレットの中に入っててもいいんだよ?』

 

ブレスレットからオッドアイズの声が聞こえる。

 

『そ…そうだね!』

 

ファントムは光の粒子になって遊奈の胸元に現れたブローチに吸い込まれると、ブローチと共に消えていった。

 

「あっ、いなくなった。」

 

遊奈はファントムがいなくなったことに気づくと、彼が帰ってこない内に制服に着替えた。

 

そして一階に行き、彼女の兄の灯叢に挨拶した。

 

彼は遊奈の実の兄で、女の子と見間違えるほど可愛らしい外見をしている美少年だ。

 

良く言えば美形、悪く言えば可愛らしいとも言われており、時々男性からも惚れられることもある程らしい。

 

「おはよう遊奈。昨日は誰と話してたんだ?」

 

「お兄ちゃん、何でもないよ!」

 

「なるほど。あと朝食できてるぞ」

 

灯叢は遊奈を誘い、一緒に朝食を食べ始めた。

 

「ありがとう。いただきまーす!」

 

遊奈は好物の1つのホットケーキにフォークを伸ばしたその時、遊奈の体は『ドクン』と強く反応した。

 

『折角の朝食だから、ボクにも食べさせてよ』

 

「きゃ!」

 

遊奈は無気力そうに目を閉じ、目を開けた。

 

しかしその目は青緑色ではなく、ファントムと同じ赤色だった。

 

「ふふふっ♪どう?見ていてくれたかな?」

 

遊奈はファントムのような口調で話し始めた。

 

『ふぇっ!?何?どうなってるの!?』

 

遊奈がファントムのような口調で喋ってる中、別の遊奈がファントムのように半透明な姿で実体化した。

 

「ボクが身体を使ってやったのさ。」

 

遊奈の体に入ったファントムはペースを崩さず余裕そうに話し始めた。

 

見た目と声が遊奈の幼めなそれなので、この口調だと違和感はあるものどこか新鮮に感じられる。

 

『どういうことなの?』

 

遊奈は困惑している。

 

「人は体と魂に分かれている。ボクは遊奈の体の主導権を得て行動しているってこと。」

 

ファントムは説明を始めた。

 

『つまり、わたしの体だったのは、今はファントムの体ってこと?』

 

遊奈は質問した。

 

「そうそう。」

 

ファントムは答えた。

 

『つ…つまり…いつでも着替え覗けるってこと〜!?やめてよ!』

 

遊奈は焦りつつ言った。

 

「ボ…ボクはそんなことしないから大丈夫だって」

 

ファントムは恥じらいも混じった様子でそう言った。

 

「遊奈?今日も誰と話してるんだ?」

 

灯叢は怪訝な目つきでファントムに話しかけた。

 

「なんでもないよ!」

 

「この辺りの遊奈、どこかおかしい?」

 

灯叢はそう呟くと、ホットケーキを1切れ口にした。

 

ファントムもホットケーキを1切れ口にし、美味しさを味わった。

 

ファントムは遊奈の身体で食べているため、味覚が遊奈のものになっており、ホットケーキにより美味しさを感じている。

 

「なんかいつもより美味しいく感じる!」

 

『ほんとだ!美味しいね!』

 

精神内の遊奈にも味覚が伝わってくる。

 

「このホットケーキは俺が作ったんだ。美味しいだろ?」

 

「灯叢は料理うまいからね〜!」

 

「ありがとな。これからも役に立ちたい」

 

遊奈の母は灯叢の料理を自慢し、ホムラは喜んでこれからも家族の役に立ちたいと感じた。

 

「うん。料理上手いんだね。すごく気に入ったよ」

 

灯叢は胸を張って自慢し、ファントムは爽やかな様子で喜んだ。

 

食べ終わった後、ファントムは歯磨きを済ませた後、鞄を持って学校へと駆け出した。

 

「行ってきまーす!」

「行ってきます!」

「頑張ってね〜」

 

遊奈の母は鞄を持って学校へと行く遊奈と灯叢を優しく見送ったのだった。

 

この1日、色々と大変なことになることもあるが、2人の様子はいつも通りのように見えた。[newpage]

遊奈は友達の光留と弥生を連れて教室まで来た。

 

「みんな、おはよう」

 

「おはよ〜!」

 

ファントムは挨拶を済ませた後、遊奈の席につき、鞄を下ろして準備をしていた。

 

「遊奈、なんか雰囲気違うよな?」

 

「き…気のせいだと思うよ?」

 

「目の色も違うし」

 

「これは…カラコンデビューしてみたんだ!あはは…」

 

「今日の昼休みは私とデュエルしてみない?」

 

絵里、朱音、初、亜季などの同級生からの尋問を、追い詰められた様子のファントムはそのまま受け答えしていった。

 

すると、授業を知らせるチャイムが鳴って、扉を開けて黒髪と眼鏡と端正な顔立ちが特徴的な若い男性が入ってきた。

 

彼こそ、遊奈達の担任の[[rb:暗間 > くらま]]だ。

 

「おはよう、みんな賑やかだね」

 

「あっ、おはよう!暗間先生!」

 

「今日もかっこいい〜」

 

生徒の一人が暗間に元気よく挨拶をする。

 

「じゃあ、朝の会始まるから、日直さんはよろしくね」

 

「あっ!そうだ!わたし今日日直だった!」

 

遊奈ははっとして、日直の準備を始めた。

 

「起立!気をつけ!礼!」

 

遊奈の号令で、朝の会が、授業が始まった。

[newpage]

一時間目は体育の時間があった。

 

遊奈は呟きながら体操服に着替えている最中だった。

 

その時、ファントムが実体化した。

 

『遊奈〜?』

 

「きゃ!見ないでって言ってるじゃないこの変態!」

 

遊奈はファントムを睨んだ。

 

『ご…ごめん。着替えを見るつもりじゃないんだ。』

 

「どういうこと?」

 

遊奈は体操服姿に着替え終わったら周りに気付かないようにファントムと話し始めた。

 

『君、朝の様子からだとすご〜く疲れてるでしょ?じゃあ、一日中ボクに代わってくれないかな?ボクも学校楽しみたいし。』

 

ファントムはペースを崩さず遊奈と話した。

 

「代わる?」

 

遊奈は首を傾げる。

 

『こういうことだよ♪』

 

ファントムは粒子となり、突然現れたブローチに吸い込まれると、遊奈の体は『ドクン』と強く反応した。

 

「きゃ!」

 

遊奈は無気力そうに目を閉じ、目を開けた。

 

しかしその目は青緑色ではなく、ファントムと同じ赤色だった。

 

「今日はボクに身体を貸してよ。朝から大変なことになってるみたいだし」

 

『くれぐれも変なことしないでよ!』

 

遊奈は怒り気味でファントムに注意した。

 

「大丈夫。変なようにはしないさ。みんなが行くから、ボク達も行こうかな」

 

ファントムはそう言うと、グラウンドに向かって走り始めた。

 

『わ…わかったよ!』

 

遊奈はふよふよ浮きながらファントムを追跡した。

 

グラウンドに着いたファントムは、同級生達と準備体操を終えた後、遊奈として授業を勧めている。

 

今日は体力測定の時間だ。

 

ファントムは測定に向けて構えている。

 

『わたしの身体使ってどうするつもりなの?』

 

遊奈は戸惑いながらファントムに質問した。

 

「ふふふっ♪さて、どうだろうね。おっと、もう始まるよ。」

 

ファントムは余裕そうに呟き、遊奈は嫌な予感を感じた。

 

その時ホイッスルが鳴り、走り出す時が来た。

 

ファントムは遊奈の足を使い、グラウンドを駆けた。

 

「はぁ…はぁ…。いいタイム取れた…。」

 

ファントムは達成感を感じ、右手でVサインをした。

 

その時、近くで先生に駆け寄ろうとした初がつまづいて転んだ。

 

ファントムは転ぶ初を受け止めて言った。

 

「どうしたんだい?足下に注意してね。」

 

ファントムは遊奈の姿でさわやかなイケメンスマイルを決めて言った。

 

「は…はい!」

 

初は顔を赤らめると体勢を立て直し、そのまま先生に向かっていった。

 

「今日の遊奈、すごくかっこいいですね!」

 

弥生は目を輝かせて言った。

 

「まるで別人のようね」

 

「うん♪ありがとね」

 

ファントムは絵里の発言に対してさわやかに言った。

 

「弥生ちゃんも、一緒に帰らない?」

 

『えぇぇ〜!?勝手に帰る予定まで決めてる〜!?』

 

遊奈は叫んだ。

 

そりゃ他人が体を勝手に使って好き勝手にやったら叫びたくなるだろう。

 

「いいですね!一緒に帰りましょう!」

 

弥生はそう言うと、生徒たちのところに戻っていった。

 

そのあと、ファントムは遊奈として授業を終え、午前中は遊奈の体で授業を行っており、遊奈のイメージが変わったことに気づいた人からは高評価を受けていた。[newpage]

その昼休みのこと、遊奈の体のファントムは廊下を歩いては女子生徒には声をかけてナンパしたり、女子生徒に親切に接したりと、遊奈の体で好き放題していた。

 

そのことから遊奈は男性だけじゃなく、女性にも惚れられるようになり、女子生徒が告白するようなこともあった。

 

ファントムがあのような怪しいことをする度に遊奈は毎回止めに行き、心身共にへとへとだった。

 

「へぇ〜、いいカード持ってるじゃん。このカード、お前なんかより俺に相応しくね?」

 

「やっ、やめてよ…それは私のだって」

 

すると、廊下で声が聞こえた。

 

声がした方では取り巻きを連れた黄土色の髪の少年が女子生徒からカードを奪う事件の様子があった。

 

彼の名は「セント」。父親が大手企業に通っている金持ちの息子だ。

 

遊奈より1年上の学年で、何か漬け込んで他人を見下すことが多い。

 

「わたし、行かなきゃ!」

 

遊奈は体の主導権を戻し、声がした方に向かった。

 

『ふーん、いい決断だね』

 

「ねえ、その子嫌がってるよ」

 

遊奈は黄土色の髪の少年に声をかけた。

 

「おい、お前口答えするのか?」

 

黄土色の髪の少年は取り巻きと一緒に遊奈に楯突いた。

 

「へいへいへい、こちらのセント様に楯突こうってのか?そうは問屋が下さねぇぜ!」

 

「こいつはなぁ!町内デュエル大会で優勝した上、町内のゴミ拾い活動で好成績を残した上、町内のじゃんけん大会でも優勝したんだ!」

 

『なんかスケール下がってる気が…』

 

「すごいじゃん!でもなんでこんな酷いことするの?」

 

「そりゃ当然、俺は偉いからだ!お前のような庶民には持てないカードだって沢山ある!どんなことでも許されるハズ!」

 

『腹が立つねぇ…目に物見せよっか』

 

「ちょっと!…きゃ!」

 

ファントムは遊奈の体の主導権を使い、セント達に話しかけた。

 

「さっきはよくもこの子をいじめてくれたね…」

 

「お…お前、どうしたんだよ?」

 

「ボクは神ノ木遊奈。君にはこれをやろう。ボクからのプレゼントさ」

 

『わたしの名前勝手に名乗らないでよ…』

 

ファントムは懐からシルクハットを取り出し、その中からプレゼント箱をセントに渡した。

「これは…?」

 

セントは箱のリボンを外し、蓋を開けると、爆発とともに紙吹雪が散らばり、数羽の白い鳩が放たれた。

 

「うわっ!?」

 

セントは驚き、ついつい腰を抜かしてしまった。

 

「セント様!大丈夫っすか?」

 

取り巻きがセントを心配し、寄ってくる。

 

「ああ、大丈夫だ…あれ?さっき奪ったはどこだ?それに、遊奈や俺が絡んでたヤツもいないぞ」

 

セントはカードと遊奈と絡んでいた女子生徒がいないことに不思議がり、ある考えに気づいた。

 

「もしやアイツ、一緒に逃げたな?許さねぇ…」

 

セントは苦虫を噛み潰したような顔で、遊奈に対して怒りを燃やした。

 

その光景を、暗間先生は目撃していた。

 

「へぇ…神ノ木遊奈ね…噂通りすごく面白いじゃないか」

 

暗間先生はそう呟き、不敵に笑った。

 

そしてその頃、ファントムはセントの見えないところで奪われたカードを女子生徒に渡した。

 

「ありがとう!すごく嬉しい…」

 

「ふふふっ♪どういたしまして、お嬢さん。そしてこれはボクからのサービスさ」

 

ファントムはいつの間にか取り出したシルクハットから一輪の花を出し、女子生徒に差し出した。

 

「わぁ…君は一体?」

 

「神ノ木遊奈、またの名をファントムだよ。じゃあ、ボクはこれにて」

 

『なんかわたしの別名がファントムになってるんだけど…』

 

ファントムはそのままどこかへ去って行った。

 

女子生徒はファントムから貰った花を見て、にっこりと笑みを浮かべた。

 

[newpage]

「ちっくしょぉぉぉぉ!!なんだよあの神ノ木遊奈ってやつ!!」

 

セントは悔しそうに床に拳を打ちつけて叫んだ。

 

「お前、随分と悔しそうだな」

 

そこへ、黒コートの男性がセントの前に現れた。

 

「お前は…」

 

「神の意志、と言ったところかな。これがお前に力を授けるものとなる」

 

男はバックルのような、カバーのような形状をしており、カードを入れるホルダーが付いているアイテムを渡した。

 

「これにカードを入れよ。そうすれば力が与えられる。

 

「面白ぇじゃないか…これを使えば…」

 

セントは受け取ったアイテムを眺めていた。

 

そのアイテムは意思を持つかのように妖しく光っていた。

[newpage]

遊奈達は、その後普通に学園生活を過ごした後の放課後のことだった。

 

「は〜…今日は朝から疲れたな〜…」

 

遊奈は下駄箱を開けて上履きと靴を取り替えようとした時、その中に手紙があることに気づいた。

 

『どうしたのかな?まさかラブレター?』

 

「そんなのじゃないよ!」

 

遊奈はファントムの冗談に顔を赤らめて、手紙を見た。

 

「えーと、『神ノ木遊奈へ さっきは許さねぇ!お前をボロボロにしてやるよ!もしお前の大切な友達が放って置けなかったら体育館に来い!セント」

 

「大変だよファントム!行かなきゃ!」

 

『そうだね。ボクにもいい考えがあるんでね』

 

「その考えって何!?」

 

『お楽しみ♪』

 

遊奈は暗くなりかけている廊下を走って、体育館までやってきた。

 

するとそこには炎で通路が阻まれており、逃げられない様子の弥生と光留がいた。

 

「遊奈さん!」

 

「助けて!私たちセントに襲われて!」

 

「弥生!光留!」

 

「やあやあやあ、遊奈ちゃん?これが君の友達さ」

 

「セント!?」

 

「俺はこの力を得たんでな…見せてやるぜ」

 

セントはバックルのような形状をしたカードを入れるホルダー型のアイテムをデュエルディスクに装填した。

 

「これは!?」

 

「黒いコートの男から貰ったんだよ。これでオレは力を得る」

 

セントはデバイスにカードを入れ、全身が黒炎に包まれたあと、銅色と黒色の鎧を持った巨人型のモンスター《邪炎帝王テスタロス》に変身した。

 

「エヴォイドモンスター!?」

 

『こりゃ、倒してお説教コースだね』

 

「この力…すごい、すごいぞ!」

 

「行くよ、ファントム!」

 

遊奈は魔法少女と騎士を合わせたような戦闘形態へと変身し、モンスターと化したセントに剣を向けた。

 

「遊奈ちゃんが…変身した?」

 

「可愛い…それにかっこいい…」

 

光留は遊奈の変身に驚き、弥生は遊奈の変身後の姿に見惚れていた。

 

『提案があるんだけど、剣をステッキ状に変形させて。そうしたら遠距離攻撃ができるかも』

 

「あくまで『かも』なんだ…」

 

遊奈はファントムのアドバイス通り、剣の柄をスライドさせて先端まで移動させ、ステッキ状に変形させて光弾をセントに放った。

 

「ぐあぁぁっ!」

 

セントは一瞬よろめいたが、体勢を立て直して掌から火球を放ち、遊奈を吹き飛ばした。

 

「きゃぁぁぁっ!」

 

遊奈は強く吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

 

「どうした?その程度で終わるなんて、期待外れにも程があるんじゃないか?」

 

「さて、どうかな?」

 

遊奈はそう呟き、ファントムの持っていた振り子型のペンダントを手に取った。

 

正しくは体の主導権を持っているのはファントムだ。その証拠として目の色だけじゃなく、ブローチの結晶は赤くなっていた。

 

壁に叩きつけられたことを合図に、ファントムは体の主導権を切り替えていたのだった。

 

「それにしても、敵は強すぎるよ!」

 

『そりゃ相手が悪いかも…ボクに変わる?』

 

「うん!任せたよ!」

 

「次はボクの番だ。遊奈ちゃんは友達を助けて」

『うん!』

 

ファントムは振り子型ペンダントを光らせると遊奈から分離し、遊奈は光留と弥生のところへ向かった。

 

ファントムは、振り子型ペンダントを光らせると、5分の間遊奈から分離することができる。

 

「後はよろしくね!」

 

「ショータイムだよ」

 

ファントムは振り子型のペンダントの青い結晶を押すと、結晶の金具が開き、それをドライバーに装填すると、光が放たれた。

 

すると、光の中でファントムの着ていた服が粒子になって消滅し、服は白いボタンシャツと黒いズボンとなり、ボタンシャツの上からピンク色のベストが展開される。

 

それに黒とピンク色のタキシードを思わせる上着が羽織られて、頭にはシルクハットが展開し、片眼の色が青色になると、ファントムはアイドルやマジシャンを思わせる姿になった。

 

「ふふふっ♪変身完了!」

 

ファントムはそのままウィンクした後、光が弾けてセントに姿を見せた。

 

転醒決闘者と化した、その姿を。

 

[newpage]

転醒決闘者になったファントムはセントと対決していた。

 

セントは口から火炎をファントムに放つが、ファントムはシルクハットの中に姿を消した。

 

「こっちだよー」

 

ファントムは背後から現れて振り子型の結晶である杖の軸を回転させて杖を剣に変形させてセントに斬りかかった。

 

「ぐあぁぁっ!卑怯だぞお前!」

 

「卑怯?友達を人質に取った君が言えることかな?」

 

ファントムはセントを挑発して注意を引いた。

 

「大丈夫だよ、2人とも!」

 

その頃、2人のところに向かった遊奈は炎の壁を越えて弥生と光留のところにやって来たが、燃え盛る火の壁に阻まれた。

 

「熱い!熱いよ!でも助けに来たよ!」

 

「遊奈さん!」

 

「大丈夫!?」

 

「大丈夫!でもどうしよう……2人を巻き込みたくないし」

 

遊奈は少し炎で焦げながらも弥生と光留を連れて戻ろうと思ったが、2人を被害に遭わせる訳にはいかないとも感じた。

 

その時、ファントムは遊奈達のいるステージ側にやって来た。

 

「ファントム助けて!わたしまで巻き込まれちゃった…」

 

「あっ!ごめんごめん!今助けてあげるから!」

 

ファントムは杖の軸を回転させ、杖にカードを読み込み、手に持っている杖を振ると、紫色の体毛を持った象が現れた。

 

「さあマンモスプラッシュ、よろしくね」

 

「ぱお〜んっ!」

 

呼び出したモンスターのマンモスプラッシュは鼻から水流を放ち、消火に成功する。

 

「さあ、通っていいよ」

 

「ありがとうファントム!」

 

「ありがとうございます!」

 

「君、名前は…」

 

弥生はそう聞くと、ファントムは笑顔と共に返した。

 

「ボクはファントム、ただの[[rb:魔法使い > マジシャン]]さ。危ないからここは下がって」

 

ファントムは光留と弥生を安全な場所に移動させ、移動が完全に終わるのを確認した。

 

「さっきは何をやったの?」

 

「転醒決闘者はモンスターを召喚して共に戦ったり、1体だけモンスターの力を借りて戦うこともできるんだよ」

 

「そんなこともできるんだ……」

 

「おいおい、後ろがガラ空きだぜ?」

 

すると、セントはファントムに怨念の籠った炎を放った。

 

「わたしが守る!」

 

遊奈は自身のブローチと同じ形状の菱形のバリアを展開し、攻撃からファントムを守った。

 

「ありがとう、遊奈」

 

「こっちも、わたしの友達を助けてくれてありがとう!」

 

「これはボクの、そして遊奈の友達を酷い目に遭わせたお仕置きだよ!」

 

ファントムはオッドアイズのカードを杖の結晶部分に当て、杖から赤と青のエネルギー弾を放ってセントにぶつけた。

 

エネルギー弾の威力は高く、セントはこの攻撃で大きく体勢を崩した。

 

ファントムは杖にカードを読み込むと赤と緑の眼を持ち、頭に1本の角を持つ馬《EMオッドアイズ・ユニコーン》が杖に宿り、杖先からユニコーンの角を思わせる光の槍が展開された。

 

「さあ、トドメといくよ!」

 

ファントムはセントに迫り、槍に変化した杖をセントを突き刺した。

 

「ぐあぁぁぁぁっ!!」

 

セントは吹き飛ばされ、2メートルほど退いた。退いた。

 

「許さねぇ…ぐっ…あぁぁぁぁぁっ!!」

 

すると、セントは苦しみ、デュエルディスクが強く反応している。

 

「どうやらデュエルモードみたいだね」

 

「わたしやるよ!例え酷いことした人でも、見捨てちゃいられない!」

 

「今回はボクに任せてよ。大丈夫、必ず助け出すから」

 

「うん!頑張ってね!」

 

セントはデュエルディスクを展開し、デュエルモードへと移った。

 

「デュエルドライバー・スタンバイ!」

 

ファントムはデュエルモードになると遊奈に宿り、遊奈の人格を乗っ取った。

 

すると遊奈の身体に変化が起こり、ファントムの姿に変わっていた。

 

それと同時に衣装も魔法少女姿からファントムの変身後の衣装へと変化しており、ブローチの色も変化している。

 

『わ…わたしがファントムの姿になってる…』

 

「ボクが君の身体に入っている状態でボクのアイテムで変身するとこんな感じ、なんだね」

 

もとの身体の変化に、精神内の遊奈は驚きを隠せない様子だった。

 

ファントムはいつものように余裕な笑みを浮かべている様子だった。

 

「「デュエル!!」」

 

ファントム LP4000

【魔術と幻想の振り子】

 

セント《邪炎帝王テスタロス》 LP4000

【帝王の降臨】

 

ファントムとモンスターと化したセントのデュエルが始まった。

 

「ボクのターン!」

 

ファントム 手札5

LP4000

 

「ボクはフィールド魔法、天空の虹彩を発動!」

 

ファントムの周囲が虹彩のように輝き始めた。

 

「ボクは[[rb:EM > エンタメイト]]ドクロバット・ジョーカーを召喚!効果でデッキからEM 、魔術師、オッドアイズモンスターを手札に加える!」

 

☆4 闇 魔法使い族・ペンデュラム  攻1800

 

髑髏マークの描かれた帽子を被った道化師が現れると、ファントムに1枚のカードを渡した。

 

「ボクはEMレディアンジュの効果発動!手札のこの子とEMオッドアイズ・シンクロンを捨てて、2枚ドロー!」

 

ファントム 手札4

 

「ボクはスケール8の[[rb:EM > エンタメイト]]ジェントルードと、スケール1のEMオッドアイズ ・プリーストをペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

ルードファッションを身につけた悪魔と赤と緑の目を持つ機械仕掛けの神官が青い柱に現れた。

 

「オッドアイズ・プリーストの効果でこの子を破壊して、墓地のレディアンジュを手札に加える!さらにボクはセッティング済みのジェントルードと、スケール1のEMレディアンジュをペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

機械仕掛けの神官は天使の淑女に場所を譲るかのように消え、天使の淑女が青い柱に現れた。

 

「ジェントルードの効果でもう片方のペンデュラムゾーンにレディアンジュがあり、尚且つ場にペンデュラムモンスターしかいない時、デッキからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札に加える!」

 

「これで準備は整った!これでレベル2〜7のモンスターが同時に召喚可能!揺れろ、幻想の振り子!その光のアークで天空を彩れ!ペンデュラム召喚!現れよ!エクストラデッキからEMオッドアイズ・プリースト!手札からEMペンデュラム・マジシャン!EMオッドアイズ・ライトフェニックス!雄々しくも美しい2色の眼!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

☆6 闇 魔法使い族・ペンデュラム 守100

 

☆4 地 魔法使い族・ペンデュラム 攻1500

 

☆5 光 鳥獣族・ペンデュラム 攻2000

 

☆7 闇 ドラゴン族・ペンデュラム 攻2500

 

赤と緑の眼を持つドラゴン、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが、赤い装束と振り子を身につけた魔法使いと2色の眼を持つ機械仕掛けの神官と不死鳥を引き連れ、振り子の軌道が開けた穴の中から現れた。

 

『すごい…モンスターが一気に…』

 

ファントムの使ったペンデュラム召喚とは、魔法・罠ゾーンにセットしたペンデュラムモンスターのスケールの間の数字のレベルのモンスターを手札かエクストラデッキから特殊召喚ができる召喚法だ。

 

「ボクはペンデュラム・マジシャンの効果でこの子とジェントルードを破壊してデッキからEMオッドアイズ・バトラーとEMオッドアイズ・バレットを手札に加える!そしてジェントルードが破壊された時の効果でデッキからEMモンキーボードをペンデュラムゾーンに置く!」

 

「ボクはモンキーボードの効果でデッキからレベル4以下のEMを手札に加える!」

 

ペンデュラム・マジシャンとジェントルードが姿を消した後、キーボードの歯を持つ猿がペンデュラムスケールに現れてカードをファントムに渡す。

 

「ボクは天空の虹彩の効果でモンキーボードを破壊し、デッキからEMオッドアイズ・ユニコーンを手札に加える!さらにボクは守備表示のオッドアイズ・プリーストの効果でデッキからEM [[rb:小判竜 > ドラゴ・リモーラ]]を墓地に送る!」

 

「ボクはカードを1枚セットしてターンエンド」

 

ファントム フィールド

デ⑤④③②①E

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:ライトフェニックス②:ドクロバット・ジョーカー③:オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン④:⑤:

E:

X:

フィールド:天空の虹彩

魔法罠

①:レディアンジュ②:③:セットカード④:⑤:

手札:3

LP:4000

 

TURN CHANGE

[newpage]

 

「オレのターン!」

セント《邪炎帝王テスタロス》手札6

LP4000

 

「オレは魔法カード、汎神の帝王を発動!手札から真源の帝王を墓地に送り、デッキから2枚ドローする!」

 

セント 手札6

 

「さらに墓地の汎神の帝王を除外することで、デッキから帝王魔法罠カード3枚を見せ、相手に選ばせた1枚を手札に加える!さあ、選びな!」

 

「んー……ならば真ん中?」

 

「なら真ん中の帝王の烈旋を手札に加えるぜ。オレはワン・フォー・ワンの効果で手札から天帝従騎イデアを召喚!」

 

☆1 光 天使族 攻800

 

「イデアの効果でデッキから冥帝従騎エイドスを守備表示で特殊召喚!」

 

☆2 闇 悪魔族 守1000

 

「オレはエイドスの効果で、モンスターを1体アドバンス召喚できる!オレはイデアとエイドスをリリースし、冥帝エレボスをアドバンス召喚!」

 

☆8 闇 アンデット族 攻2800

 

白い鎧と黒い鎧を纏った2体の天使と悪魔が現れ、その2体が消えた後、黒い鎧を纏う巨大な帝王が玉座に腰掛けた状態で現れた。

 

「オレはイデアが墓地に送られた時、除外されている汎神の帝王を手札に戻す!そしてエレボスの効果発動!デッキから帝王魔法罠カードを2枚墓地に送り、相手のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをデッキに戻す!」

 

「さらにオレは魔法カード、汎神の帝王をもう一度発動!手札から帝王の轟毅を墓地に送り、デッキから2枚ドロー!」

 

手札6

 

「さらにオレは永続魔法、進撃の帝王を発動進撃の帝王がある限り、アドバンス召喚したモンスターは効果の対象にはならず、効果では破壊されない!」

 

「バトル!オレはエレボスでドクロバット・ジョーカーに攻撃!」

 

「永続罠カード発動!メタモル・クレイ・フォートレス!このカードを特殊召喚して、ドクロバットを装備する!」

 

☆4 地 岩石族 攻1000+1800=2800

 

泥の塊がドクロバット・ジョーカーを包み込み、巨人の姿になってエレボスのゆく手を阻んだ。

 

「阻まれたか…ならエレボスでライトフェニックスに攻撃!」

 

エレボスは暗闇から槍を生み出し、ライトフェニックスを突き刺し、ライトフェニックスは消滅した。

 

「ぐあっ!」

 

ファントム LP4000−800=3200

 

「オレはカードを2枚セットし、ターンエンド!」

 

セント フィールド

デ⑤④③②①X

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:②:エレボス③:④:⑤:

E:

X:

フィールド:

魔法罠

①:②:進撃の帝王③:セットカード④:セットカード⑤:セットカード

手札:3

墓地:

LP:4000

 

ファントム フィールド

デ⑤④③②①X

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:②:メタモル・クレイ・フォートレス③:④:⑤:

E:

X:

フィールド:天空の虹彩

魔法罠

①:レディアンジュ②:ドクロバット・ジョーカー③:セットカード④:⑤:

手札:3

LP:3200

 

TURN CHANGE

 

[newpage]

「ボクのターン!」

 

ファントム 手札4

LP3200

 

「永続罠発動!ペンデュラム・ディメンション!ペンデュラムモンスターを素材にして融合、シンクロ、エクシーズ召喚した時、合計3つの効果を発動できる!」

 

「ボクは天空の虹彩の効果でメタモル・クレイ・フォートレスを破壊し、デッキからカードを手札に加える!」

 

「ここで、ボクはスキル発動!ペンデュラム・オブ・ソウルズ!ボクのエクストラデッキに表側表示のEM、魔術師、オッドアイズモンスターが5枚以上存在する場合、魔法・罠ゾーンとモンスターゾーンの間にペンデュラムゾーンを生み出し、そこにペンデュラムモンスターを移動させる!」

 

ファントムはデュエルドライバーを起動させ、スキルを発動させた。

 

スキル:ペンデュラム・オブ・ソウルズ

このスキルはデュエル中に1度、自分のエクストラデッキに表側表示の「EM」「魔術師」「オッドアイズ」Pモンスターが5枚以上存在する場合に発動できる。

①両端の魔法・罠ゾーンとモンスターゾーンの間にペンデュラムゾーンを出現させ、ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターをその場所に移動する。

②このスキルを発動したターン、エクストラデッキからモンスターをペンデュラム召喚する場合、1度だけメインモンスターゾーンに特殊召喚することができる。この効果で特殊召喚されたモンスターはフィールドから離れる時代わりにデッキに戻る。

 

「さらに、ペンデュラム・オブ・ソウルズの効果でこのターンはエクストラデッキからモンスターをペンデュラム召喚する時、フィールドから離れるとデッキに戻るけど1回だけ代わりにメインモンスターゾーンに特殊召喚することができる!」

 

「これがファントムのスキル…」

 

「これでレベル3〜7のモンスターが同時に召喚可能!エクストラデッキからオッドアイズ・プリースト、ドクロバット・ジョーカー、モンキーボード、オッドアイズ・ライトフェニックス、ペンデュラム・マジシャンを、手札からオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをペンデュラム召喚!」

 

☆6 闇 魔法使い族・ペンデュラム 守100

 

☆4 闇 魔法使い族・ペンデュラム 攻1800

 

☆6 地 獣族・ペンデュラム 攻1800

 

☆5 光 鳥獣族・ペンデュラム 攻2000

 

☆4 地 魔法使い族・ペンデュラム 守200

 

☆7 闇 ドラゴン族・ペンデュラム 攻2500

 

『すごい…一度に6体も…』

 

軌道を描く振り子と共にオッドアイズと、破壊されてエクストラデッキに送られた5体のペンデュラムモンスターが現れた。

 

遊奈も6体のモンスターが同時に現れた衝撃を隠せない様子だった。

 

「ペンデュラム・マジシャンの効果でライトフェニックスとジェントルードを破壊し、デッキからEMを2体手札に加える!さらに破壊されたジェントルードの効果で、デッキからオッドアイズ・ライトフェニックスをペンデュラムゾーンにセットする!」

 

「さあ、行くよ!ボクはドクロバット・ジョーカーとリンクモンスターゾーンのモンキーボードをリンクマーカーにセット!現れよ!振り子が導くサーキット!リンク2、クロシープ!」

 

LINK2 地 獣族・リンク 攻700 リンクマーカー↙︎↘︎

 

ドクロバット・ジョーカーとモンキーボードは竜巻になって赤い矢印に吸い込まれると椅子でくつろいでぬいぐるみを編む羊が現れ、左下と右下に赤い矢印が現れた。

 

リンク召喚とは、召喚に指定されているモンスターを墓地に送り、リンクマーカーという矢印を持つリンクモンスターを特殊召喚する召喚法だ。

 

「攻撃表示のオッドアイズ・プリーストの効果でフィールドのこの子を除外し、墓地からEM、オッドアイズモンスターを特殊召喚する!現れよ!EMオッドアイズ・シンクロン!」

 

☆2 光 魔法使い族・ペンデュラム/チューナー 攻200

 

「オッドアイズ・シンクロンの効果でペンデュラムゾーンのライトフェニックスを特殊召喚し、この2体でシンクロ召喚する!ボクはレベル5のライトフェニックスに、レベル2のオッドアイズ・シンクロンをチューニング!二色の眼の竜よ!紅蓮の炎を身にまとい、流星の光となりて降臨せよ!シンクロ召喚!現れよ!レベル7!燃えたぎる眼輝きし紅蓮の竜! オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!」

 

☆7 炎 ドラゴン族・シンクロ 攻2500

 

シルクハットを被った歯車のモンスターが現れて2つの光の輪になると、呼び出したライトフェニックスがその輪に入り、光の柱が展開されてそこから2色の眼を持つ紅蓮の竜が現れた。

 

シンクロ召喚とは、チューナーという特殊なモンスターと素材のモンスターのレベルを足してエクストラデッキからシンクロモンスターを特殊召喚する方法である。

 

「シンクロモンスターが特殊召喚されたので、ペンデュラム・ディメンションの効果でデッキから融合を手札に加える!さらにメテオバーストの効果でペンデュラムゾーンのレディアンジュを特殊召喚!」

 

☆3 光 天使族・ペンデュラム 攻1000

 

ボクは魔法カード、融合を発動!フィールドのオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとレディアンジュを素材に、モンスターを融合召喚する!二色の眼の龍よ!翡翠の風を身にまとい、雷撃と共に降臨せよ!融合召喚!現れよ!レベル7!轟ける眼輝きし翡翠の竜! オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!」

 

☆7 風 ドラゴン族・融合 攻2500

 

オッドアイズとメテオバーストに呼び出されたレディアンジュが渦の中にて合わさると、そこから風を纏う翡翠色のドラゴンがクロシープの矢印の先に現れた。

 

融合召喚とは、魔法カード「融合」の効果でモンスターを融合させ、エクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚することである。

 

「ボクはボルテックス・ドラゴンの効果で、エレボスを手札に戻す!」

 

「進撃の帝王の効果でエレボスは選ばれないので、効果は受けない!」

 

ボルテックス・ドラゴンが口から電光を放つが、エレボスは片腕を振るって電光を弾いた。

 

「クロシープの効果で融合モンスターがリンク先に特殊召喚されたので、墓地からEM小判竜を特殊召喚する!」

 

「オレは永続罠カード、帝王の溶撃を発動!アドバンス召喚したモンスター以外の効果を無効にする!」

 

「ボルテックスの効果発動!相手カードの効果が発動されたその時、エクストラデッキからペンデュラムモンスターをデッキに送ることでその効果を無効にして破壊する!」

 

ボルテックスは翼から電撃を放ち、罠カードの発動を無効化した。

 

「これで、クロシープは無効化されないよ。安心して出てきて、小判竜!」

 

☆4 水 ドラゴン族・ペンデュラム 守1000

 

クロシープに反応されるように、額に小判を装備した小さな龍がフィールドに現れ、他のドラゴン達の攻撃力を上昇させる。

 

メテオバースト 攻2500+500=3000

ボルテックス 攻2500+500=3000

 

「小判竜がいる限り、ボクのドラゴン族モンスターは攻撃力が500アップされ、効果では破壊されない!」

 

「ペンデュラム・ディメンションの効果で融合モンスターが特殊召喚されたので、デッキから同じレベルのモンスターを特殊召喚する!現れよ!オッドアイズ・ドラゴン!」

 

☆7 闇 ドラゴン族 攻2500+500=3000

 

「ボクはレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとオッドアイズ・バレットをオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!二色の眼の竜よ!蒼き冷気を身にまとい、全てを凍てつかせ現れよ!エクシーズ召喚!現れよ!ランク7!冷たき眼輝きし蒼き竜!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

 

★7 水 ドラゴン族・エクシーズ 攻2800+500=3300 ORU2

 

もう1体のオッドアイズがオッドアイズと共に光球と化してブラックホールのような穴に吸い込まれると、氷を纏うドラゴンがその穴から現れた。

 

エクシーズ召喚とは、同じレベルのモンスターを重ねてレベルの代わりにランクを持つエクシーズモンスターを特殊召喚する召喚法である。

 

「ペンデュラム・ディメンションの効果発動!エクシーズモンスターが特殊召喚されたことで、デッキからチューナーを手札に加える!」

 

『ペンデュラムに続いて融合、シンクロ、エクシーズまで!?』

 

「ボクはEMオッドアイズ・ユニコーンをペンデュラムゾーンにセット!」

 

2色の眼を持つ一角獣が、光の柱に現れた。

 

活躍する本番まで待ちきれないようだった。

 

「バトル!ボクはアブソリュート・ドラゴンで、エレボスに攻撃!オッドアイズ・ユニコーンの効果で、小判竜の攻撃力分、ボルテックスの攻撃力がアップする!さらに、小判竜がいる限り、この子以外のボクのフィールドのドラゴンは攻撃力が500アップし、効果では破壊されない!烈風のライトニングバースト!」

 

ボルテックス 攻3000

 

アブソリュート 攻3300+1700=5000

 

エレボス 攻2800

 

「ぐあぁぁぁぁぁっ!!」

 

セント

LP4000−2200=1800

 

アブソリュートは口から吹雪を放ち、吹雪は幾多もの氷の柱と変わってエレボスを破壊する。

 

「続いてボルテックスでダイレクトアタック!」

 

ボルテックス 攻3000

 

「リバースカード発動!まずは1枚目!速攻魔法、帝王の烈旋!このターン相手モンスター1体をリリースして、モンスターをアドバンス召喚できる!さらに墓地の永続罠、真源の帝王を発動!その効果で墓地の烈旋を除外して自身を特殊召喚」

 

☆5 光 天使族・通常・罠 攻1000

 

「さらにオレは永続罠、連撃の帝王を発動!真源の帝王とボルテックス・ドラゴンをリリースして、爆炎帝テスタロスをアドバンス召喚!」

 

☆8 炎 炎族 攻2800

 

光に包まれた帝王の影が現れてボルテックス・ドラゴンと共に炎に包まれると、赤い鎧を纏った帝がフィールドに現れた。

 

「命拾いしたねぇ〜。効果を使ったメテオバーストはこのターンの間攻撃できない。ボクはカードを1枚セットしてターンエンド」

 

ファントム フィールド

デ⑤④③②①X

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:②:アブソリュート③:ペンデュラム・ドラゴン④:メテオバースト⑤:小判竜

E:クロシープ

X:

フィールド:天空の虹彩

魔法罠

①:②:③:ペンデュラム・ディメンション④:セットカード⑤:オッドアイズ・ユニコーン

手札:3

LP:3000

 

セント フィールド

デ⑤④③②①X

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:②:テスタロス③:④:⑤:

E:

X:

フィールド:

魔法罠

①:②:進撃の帝王③:連撃の帝王④:⑤:

手札:2

墓地:

LP:2100

 

TURN CHANGE

 

「オレのターン!この時、スキル発動!帝王覚醒!アドバンス召喚されたモンスターがいる時、このデュエル中1度だけ追加で1枚ドローすることができる!さらに、このターンのアドバンス召喚のリリースの際、相手モンスターも1体リリースすることができる!」

 

スキル:帝王覚醒

このスキルはデュエル中に1度、自分のフィールドに攻撃力2800/守備力2000、あるいは攻撃力2400/守備力2000のモンスターが存在する場合の自分のドローフェイズ時に発動できる。

①このスキルを使用したターン、自分は通常のドローに加えてもう1枚ドローすることができる。

②このスキルを使用したメインフェイズ時、自分フィールドのモンスターを1体リリースし、モンスターを追加で1回アドバンス召喚し、エヴォイド化することができる。この場合、アドバンス召喚の際に相手モンスターもリリースすることができる。

 

セント 手札4

LP2100

 

「オレは冥帝家臣エイドスを召喚!」

 

☆2 闇 悪魔族 攻800

 

「オレはテスタロスと相手の小判竜をリリースして、このオレの分身、邪炎帝王テスタロスをアドバンス召喚!こいつは相手モンスターを1体リリースしてアドバンス召喚することができる!」

 

☆10 炎 炎族 攻3000

 

アブソリュート 攻2800

メテオバースト 攻2500

 

テスタロスが慌てる小判竜と共に炎に包まれると、セントがフィールドに移動された。

 

その炎は邪悪なる気を含み、妖しくも荒々しく燃えていた。

 

「ようやくお出ましだねぇ」

 

「このオレの効果で、相手の手札をランダムに1枚除外し、1000ポイントのダメージを与える!さらに、アドバンス召喚されたモンスターをリリースしたオレの効果で、相手モンスターを除外し、そいつが炎・闇属性なら、そのレベル×200ポイントのダメージを与える!メテオバーストを除外し、1400のダメージを喰らえ!」

 

「うわぁぁぁぁッッ!!」

 

『ファントム!』

 

ファントム LP3000−1000−1400=600

 

『わたし、ファントムのことが放って置けない!だけど……』

 

「遊奈…これはボクの戦いだ……今は大変なことになってるからね……」

 

『でも負けたら!』

 

「大丈夫大丈夫。ボクにも隠し玉はある」

 

「オレはフィールド魔法、真帝王領域を発動!このカードがある限り、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない!」

 

セントのフィールドにただならぬ気配がして、モンスター達の力が増強される。

 

「そしてバトル!邪炎帝王テスタロスでアブソリュートに攻撃!真帝王領域の効果で戦闘中攻撃力が800アップする!これで終わりだ!邪炎滅殺撃!」

 

邪炎帝王テスタロス 攻3000+800=3800

 

アブソリュート 攻2800

 

「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使って攻撃を無効にし、墓地からオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを特殊召喚する!」

 

☆7 風 ドラゴン族・融合 守3000

 

「さらに、オレはこのスキルの効果で相手のボルテックスをリリースし、烈風帝ライザーをアドバンス召喚する!」

 

☆8 風 鳥獣族 攻2800

 

「オレはライザーの効果発動!アブソリュートとオレの墓地の帝王の烈旋をそれぞれデッキに戻し、さらに風属性のモンスターをリリースした場合、相手のクロシープも手札に戻す!」

 

ボルテックス・ドラゴンとクロシープが暴風に包まれると、緑色の鳥を模した鎧を纏った帝がフィールドに現れ、アブソリュート・ドラゴンとクロシープをデッキに戻した。

 

「これで終わりだ!オレはライザーでダイレクトアタック!」

 

「ボクは罠カード、ペンデュラム・リボーンを発動!墓地からオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚する!オッドアイズ、耐えてくれ!」

 

「もちろんだ!」

 

☆7 闇 ドラゴン族・ペンデュラム 守2000

 

「それならライザーでオッドアイズに攻撃!」

 

ライザー 攻2800

 

オッドアイズ 守2000

 

オッドアイズは現れると、ライザーの暴風から主のファントムを身を挺して守り、破壊された。

 

「さあ、エクストラデッキからのペンデュラム召喚も封じた!次のターンで何か引かなければお前の負けだ。オレはこれでターンエンド」

 

ファントム フィールド

デ⑤④③②①X

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:②:③:④:⑤:

E:

X:

フィールド:天空の虹彩

魔法罠

①:②:③:ペンデュラム・ディメンション④:⑤:

手札:2

LP:600

 

セント フィールド

デ⑤④③②①X

墓⑤④③②①フ

ーーEーXーー

フ①②③④⑤墓

X①②③④⑤デ

モンスター

①:②:ライザー③:邪炎帝王テスタロス④:⑤:

E:

X:

フィールド:真帝王領域

魔法罠

①:②:進撃の帝王③:連撃の帝王④:⑤:

手札:1

墓地:

LP:2100

 

TURN CHANGE[newpage]

その時、不思議なことが起こった。

ファントムの胸元に遊奈のブローチが現れ、遊奈と意識が共鳴して1つになったのだった。

 

『「[[rb:ボク > わたし]]のターン!スキル発動!導く運命!」』

 

『「このスキルは自分のライフポイントが相手フィールド上のモンスターの攻撃力の合計より低くなった時に、通常のドローの代わりにデッキから好きなカードを1枚をドローする!」』

 

『「[[rb:ボク > わたし]]は、やってみせる!君を止めることを!ドローっ!!」』

 

遊奈/ファントム 手札3

LP600

 

遊奈とファントムが、同時にドローを宣言した。

 

「「これが!君を止めるカード!魔法カード発動!螺旋のストライクバースト!この効果でエクストラデッキのオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札に加える!」」

 

『戻ってきたぜ…ってお前!どうなってるんだ!?2人の息が合っているみたいだ!』

 

「「わからない……急に意識が合わさったみたいに……」」

 

「なるほど……不思議なことってあるんだな……」

 

「「[[rb:ボク > わたし]]は天空の虹彩の効果でペンデュラム・ディメンションを破壊し、デッキからオッドアイズを手札に加える!さらに[[rb:ボク > わたし]]はエクストラデッキのジェントルードの効果で手札のペンデュラムモンスターを1枚捨て、この子とオッドアイズ・ユニコーンを手札に加える![[rb:ボク > わたし]]はEMジェントルードを召喚!」」

 

☆4 闇 魔法使い族 攻1500

 

オッドアイズ・ユニコーンとバトンタッチするかのようにジェントルードは調子に乗って決めポーズを取りながら現れた。

 

『「さらに[[rb:ボク > わたし]]はスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンとスケール4のオッドアイズ・ファントム・ドラゴンをペンデュラムゾーンにセッティング!」』

 

骨のような外殻に身を包む青いドラゴンが、オッドアイズ・ユニコーンと共に光の柱に現れた。

 

「「これでレベル5〜7のモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!現れよ!雄々しくも美しく輝く2色の眼!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」」

 

☆7 闇 ドラゴン族・ペンデュラム 攻2500

 

振り子が天に軌道を描き、軌道と共にオッドアイズは雄叫びをあげて現れた。

 

「「バトル![[rb:ボク > わたし]]はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで、邪炎帝王テスタロスに攻撃!この時!ペンデュラムゾーンのオッドアイズ・ユニコーンの効果で、ライトフェニックスの攻撃力分オッドアイズの攻撃力をアップさせる!」」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500+1500=4000

 

「「さらに、ペンデュラムゾーンのオッドアイズ・ファントム・ドラゴンの効果発動!もう片方のペンデュラムゾーンにオッドアイズモンスターがいるので、オッドアイズの攻撃力を1200アップさせる!螺旋のストライク・バースト!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻4000+1200=5200

 

邪炎帝王テスタロス 攻3000

 

光の柱の竜と一角獣が、オッドアイズに力を集約させ、オッドアイズは雄叫びをあげた。

 

「「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが相手モンスターに攻撃する時、相手に2倍の戦闘ダメージを与える!リアクションフォース!」」

 

「ぐ…ぐぅわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

セント《邪炎帝王テスタロス》LP2100−2200=0

 

オッドアイズの放つ螺旋の炎を受けたセントは爆発と同時に元の姿に戻り、カードを収容していたデバイスは破壊されていた。

 

「あれ……わたし……」

 

『あれ?なんかボクがボクじゃない気がしたんだけど……』

 

「そうそう。なんかわたしがファントムになったみたいに……」

 

すると、先程の戦いで気絶したセントが目覚めた。

姿も元の姿に戻っている。

 

「ん……オレは一体……」

 

「君はどうやら、夢を見ていたみたい。もしこの夢が現実みたいに感じたなら、反省した方がいいよ?それじゃ、これがボクからのファンサービスね」

 

ファントムは帽子から花束を出し、セントに配った。

 

「別に、お前みたいなヤツにもらっても嬉しくねーからな!」

 

セントはこう言った後、そのまま走り去ったのだった。

 

『ファントム、すごくかっこよかったな……』

 

その後、帰ったセントはファントムに憧れを抱くのだが、それは別の話……。

 

「あらら…いなくなっちゃった」

 

『どうしたの?』

 

ファントムの精神から直接遊奈が話しかける。

 

「あの子もあんな感じだけどボクのショーを見に来た観客の一人なんだ。魔法使いのボクでも心を読めないから、あの子がボクのことどう思ってるかわからない。とにかく、満足してくれたら嬉しいな〜」

 

『そうだね!』

 

「じゃあ、もう暗くなってるし、帰る?」

 

『そうだね!お母さんとお兄ちゃんに怒られちゃったら大変だし、早く帰ろう!』

 

「それなら、ボクに任せて」

 

ファントムは取り出した杖にカードを読み込み、手に持っている杖を振ると、蝶ネクタイを身につけた銀色の狼が呼び出された。

 

「帰りはこのシルバー・クロウに乗って一緒に帰ろう」

 

「そうだね!」

 

ファントムと遊奈はシルバー・クロウに乗り、家まで戻ったのだった。

[newpage] 遊奈と共に家に帰ったファントムは実体化して風呂場まで来た。

 

「ここに来てから入ってなかったから、風呂に入ってからゆっくりしようかな」

 

ファントムは風呂場の扉を開けたところで腰にバスタオルを巻き、タオルで髪を拭いている灯叢と出会った。

 

彼はシャワーを浴びた後なのか、バスタオル以外服を着ていなかった。

 

「!?」

 

「わわっ!?誰だお前!」

 

ファントムは少女と見間違える程端正な顔立ちの灯叢を女の子と勘違いしたのか、恥ずかしくなって顔を赤らめ、灯叢も恥ずかしい様子になった。

 

「何顔を赤くしてるんだよ。そういう趣味か?」

 

「な…なんともないよ。てか君、灯叢くんかな?」

 

「お前こそ誰だよ。そして何で俺の名前知ってるんだ」

 

「別に怪しい者じゃないよ。ボクはファントム、遊奈んとこに居候してるただの[[rb:魔法使い > マジシャン]]さ。さっきは…色々とごめん」

 

「俺はこれから着替えるところだから、少し出て行ってくれないかな」

 

「オッケー」

 

灯叢が着替えた後、ファントムは服を脱いで湯船に浸かった。

 

「あいつ…いつの間にか俺ん家にやってきたな…少し怪しいが、せっかくだからこれでも用意するか」

 

ホムラはファントムのために自分が去年くらいまでの中学生の時に着ていたTシャツとパジャマを持ってきて用意した。

 

しばらくした後、ファントムは体を拭いてからホムラが用意したTシャツとパジャマを着て、遊奈の前に戻ってきた。

 

「ファントム、その服借りたの?」

 

「ちょっと大きいけどね。誰かが用意してくれたみたい」

 

「ファントムを見ると、どことなく中学生の頃のお兄ちゃんを思い出すよ」

 

「どうしたの?」

 

「いや、ずっと前、気弱だったわたしの頼りになってたお兄ちゃんを思い出して。

 

「ふーん?どの辺?」

 

「雰囲気かな?」

 

「なるほど〜」

 

遊奈はしばらくの間ファントムと話を続けていた。

 

「ところでだけど、あれ何だったんだろう……君とわたしの意識が合わさってたような……」

 

『多分君の力が関連してるかな……?』

 

「わたしの力?」

 

「わからないけど、近いことを聞いたことがある』

 

「それって?」

 

『噂だけど、デュエルモンスターズの世界にいる特別な力を持った存在は、ボクみたいな魂結晶に魂を宿した宿した人と意識を共有できるって噂があるみたい』

 

「その存在って?」

 

『複数あるデュエルモンスターズの世界の1つに存在する世界には、鏡の力を使って異界の精神を自らに降臨させる存在や、神の残滓である鍵を扱うことができる巫女がいるみたいだけど、それと関係してるのかな?』

 

「そうなんだ……」

 

『彼らは鏡や鍵などの祭器を通して魂と交信していたことから、君のブローチはデュエルモンスターズの世界のそれらと関係していたりするかもね』

 

「知ってるの?」

 

『師匠から聞いたよ』

 

「師匠?」

 

『ボクが幼い頃から、師匠に色々なことを教えてもらったんだ。魔法を使ったトリックとか、デュエルモンスターズの世界についていろいろなことを」

 

「ファントムの師匠なんだから、きっとすごい人だよ!」

 

『冗談抜きですごい人だよ。転醒決闘者の力を生み出したのも師匠なんだ。遊奈にもいるの?憧れてる人とか』

 

「わたし?わたしは幼馴染の黒瀬さんかな。事故に巻き込まれちゃって亡くなったんだけど、わたしにいろんなお話を読み聞かせたり、優しくしてあげた。素敵だったな〜」

 

『へ〜。ボクも会ってみたかったなぁ』

 

「特に星の勇者の話はすごく好きだったな〜」

 

『ふふっ、すごく面白そうだね。』

 

「遊奈、夜ご飯できたぞ。」

 

一階から灯叢が呼びかけた。

 

「すぐ行く!」

 

『この家の料理はとても美味しいからね、一緒に行かなきゃ』

 

遊奈とファントムは一階にやってきた。

 

「あっ、君は?」

 

遊奈の母がファントムに反応し、声をかける。

 

「こいつはファントム。遊奈のところに居候しているただの[[rb:魔法使い > マジシャン]]みたいだ」

 

「ボクはファントム。別に怪しくないよ?よろしくね」

 

「ファントム君っていうんだね!」

 

「夜ご飯余ったから、ファントムの分もあるぞ」

 

「ふふっ、灯叢くん、ボクの分のご飯用意してくれてありがとう」

 

「改めて、わたし達の家にようこそ!」

 

遊奈はファントムを招待し、夜ご飯はファントムを含めた家族で楽しい時間を過ごしたのだった。

 

新たな家族も加わり、遊奈達の和気藹々とした日常はさらに楽しくなるのだった。




ファントム「お疲れオッドアイズ」

オッドアイズ「いや〜今日はほんとに活躍できたな〜」

遊奈「ファントムのデュエルもすっごく良かったよ!じゃあそういう訳で、今日のカードは『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!モンスターと魔法カードの両方の特徴を持ったすごいモンスターだよ!」

ファントム「魔法カードの時は戦闘ダメージを0にしたり破壊されてペンデュラムモンスターをサーチしたり、モンスターカードの時はモンスターに攻撃する時2倍のダメージ計算を行う優れ者だね!」

遊奈「次回は、わたしに新しいライバルが登場する話だよ!」

ファントム「遊奈ちゃんのサービスシーンも見れちゃうかも?お楽しみに!」

遊奈「それはちょっと余計だよ……」

ストーリー系のデッキは確定なんだけど、弥生のデッキどっちにしようかな

  • セイクリッド/テラナイト
  • 星杯/パラディオン
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