あまりときめかない人生だったので来世はときめく様に生きたいと思います   作:みゅーな

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明けましておめでとうございます!
今年もうぷ主ことみゅーなをよろしくお願いします♪

年始はずっと霧の森を彷徨ってました…(お陰で彩帯には行けましたが…)

ではでは新年一発目の駄文をどうぞ!


20話 〜共有と新たな戦力〜

三人称Side

 

ギルド『ⅩⅢ機関』の拠点、存在しなかった世界にある巨大な城の円卓にてメンバーが各々の椅子に座り、この城の主を待つ。

 

「ボス、遅えなぁ…」

 

そうアルが呟く。

 

「堪え性の無いヤツだ。招集か掛けられて5分も経ってないだろうが」

 

イザミがアルの呟きに対して苦言を入れる。

 

「ゼムナス様は貴方と違ってご多忙なのです、貴方と違って」

 

更にナターシャがアルをdisる。

 

「なんでそこまで言われるんだよ、ただボヤいただけなのに…」

 

ガックシと肩を落とすアルにシグナムはクックック、と笑う。

 

「しっかし…こう見ていると本当に13人しかいないんだねぇ…」

 

フレデリカが新たな力であるシタールを弄りながら呟く。

 

「確かに。他のギルドは長と幹部、その他下っ端で構成されているのか殆どだからな」

 

ディランは同意をするように言う。

 

「じゃが、妾達はそれらを容易に蹴散らせる力を持っておる。他のギルドに遅れは取るまいよ」

 

ベルが自身達の力の前では下っ端など敵ではないと口を開く。

 

「フッフッフ…。付け加えるとその下っ端も何とかなるかも知れんしなぁ」

 

ヴァンが怪しく笑いながら言う。

 

「ヴァン、それはどういう意味だ?」

 

珍しく事情を知らないジョーカーはヴァンに問いかける。

普段は何でも知ってそうなジョーカーが知らないということにヴァンは更に笑みを深める。

 

「それは我らが主か来たら話すことにしよう」

 

ジョーカーはヴァンの発言に小さく舌打ちをし黙る。

 

「随分と盛り上がっているな?」

 

そうしていると円卓の中で1番高い椅子にゼムナスが現れる。

 

「早速だが、私自身が得た『楓の木』についての情報を共有しよう」

 

そこから簡単に『楓の木』についての説明がされる。

 

「多分だが、そのもう一人の大盾って奴はクロムだな」

 

シグナムが言う。

 

「ほぉ?知っているのか」

 

「あぁ。それに加えて生産職の奴はイズだろうな、他の奴らは分らん」

 

肩を竦めるシグナム。

 

「クロムとイズについては後ほどシグナムに説明してもらう、他のメンバーについてなにか知っている奴はいるか?」

 

ゼムナスがそう聞くとベルが口を開く。

 

「その女剣士は恐らくカスミというプレイヤーじゃろうな」

 

「お前はカスミというプレイヤーのことを知っているのか?」

 

ゼムナスの問い掛けに頷く。

 

「うむ。第二回イベントの時に剣を交えたのじゃが、あれも中々やりよるわ。その時は追い詰めたは良かったものの、トドメを指す前に逃げられてしもうたが」

 

ベルは少し悔しそうに言う。

 

「なるほど」

 

ゼムナスはベルの言葉に納得すると同時にシグナムへ視線を向ける。

 

シグナムはその視線を受け口を開く。

 

「クロムは古参プレイヤーでも上位の方だな。大盾使いとしての基本的に立ち回りを理解して中々にやる。後はこのゲームの掲示板にちょくちょく顔を出してるってハナシ。イズに関しては現在の生産職プレイヤーの中でトップの実力を持ってやがるヤツだな。ソイツが『楓の木』にいるって事は武具や道具等はソイツが作るんだろうよ。おまけに武具以外の攻撃系アイテムも生産可能だとか」

 

ふぅ~っと一息つくシグナム。

 

「そうか。私の方からはギルド長であるメイプルとその友人のサリーについてだ」

 

ゼムナスの言葉にジョーカーが口を開く。

 

「お前の幼馴染だったから簡単に情報は抜き取れたんだろう?」

 

その言葉に静かに頷くゼムナス。

しかし、先程まで黙って話を聞いていたフレデリカが声を上げる。

 

「ちょっと待って!あの2人ってみk…ゼムナスくんの幼馴染なの!?どういう関係!?」

 

この場に関係ない発言をするフレデリカに周囲は呆れる。

 

「フレデリカ、今それについては関係ない「アンタは黙ってろ!」…」

 

ジョーカーが窘めようとするも一喝するフレデリカ。

 

ゼムナスも周りには分からない程が小さな溜息を吐く。

 

「フレデリカ、それについてはリアルの方で話してやろう。今は黙っていろ」

 

 

「でもっ……!」

 

それでもフレデリカは黙ろうとしなかったがゼムナスの人睨みでやっとのことで黙った。

 

「ジョーカー、貴様も余計な事を言うな」

 

ジョーカーに注意するも本人は肩を竦めながら目を閉じた。

 

「続きだが、メイプルについては防御力に極振りしていて並大抵の攻撃は通らないが我々の扱う武器での攻撃は全て防御を貫通する為そこまで脅威ではない。まぁ亀のようなモンスターを使役しているらしいが問題ないだろう。しかし問題はサリーの方だ」

 

「聞くだけならメイプルのほうが強く思えるんだけどな」

 

アルが言う。

 

「サリーの最も厄介なのはそのPSだ」

 

「はーん、なるほど。PSがバケモンだってことか」

 

ゼムナスの言葉に納得するシグナム。

 

「役割は回避盾。かなりの確率で攻撃を躱されるだろう。それに加えてスキルや狐のようなモンスターも使役している、こちらの方が脅威だ」

 

「それなら妾が一番適任じゃな!」

 

そこでベルが声を上げる。

 

「確かに、お前の元々のPSに加えて機関で手に入れた力、ステータスならば問題ないだろう」

 

「うむうむ、其奴のことは妾に任せるのじゃ!」

 

自身満々に胸を張るベル。

 

「ゼムナス殿、少しいいか?」

 

ヴァンがゼムナスに問いかける。

 

「なんだ?」

 

「例の内の1つなんだが、なんとか上手く行きそうだ。このあと少し時間を貰っても良いだろうか?」

 

そのヴァンの言葉に獰猛な笑みを浮かべるゼムナス。

 

「それはどちらだ?」

 

「下僕」

 

そうか、とゼムナスは言葉を零す。

 

「恐らく、近いうちにギルド対抗戦が開かれるだろう。それまで滞りなく準備を進めよ。解散」

 

そう言うとゼムナスとヴァンを除くメンバーが次々と消えていく。

 

「ゼムナスくん!明日にでもその幼馴染のこと聞くからね!?」

 

フレデリカはそう言いながらログアウトしていった。

 

今円卓に残っているのはゼムナス、ヴァン、ジョーカーのみだった。

 

「お前は行かないか?」

 

ゼムナスがジョーカーに問う。

 

「お前達が何を企んで何をしているのか気になるんでね」

 

その発言にゼムナスは少し虚空を見つめ口を開く。

 

「お前も来てもらおうかジョーカー。ヴァン、私は先に行っている、ジョーカーを案内しろ」

 

「ふむ、よろしいのか?」

 

「構わん、コイツは一応我々ギルドの参謀だ」

 

ゼムナスがそう言うとジョーカーは呆れた声で

 

「一応、ねぇ…。悲しい限りだ」

 

ゼムナスは思ってもない癖にと心の中で思いながら転移するのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ここだ」

 

ヴァンの案内で回廊を抜けた先にある巨大な建物を前にジョーカーは関心したような声を上げる。

 

「まさか機関があの城とは別の拠点を持っているとはな」

 

「ここは拠点とはまた違う。分かりやすくいえば、我々の拠点であるあの城の一部といったところか」

 

建物の扉をヴァンが開くとその先は機関の拠点と同じ白一色だった。

 

「ここは一体なんなんだ?」

 

「ここはゼムナス殿が見つけた…研究施設とも言えるか」

 

「研究施設?」

 

「そうだ、ここでは機関の戦力となるであろう物を研究している。今のところ私とゼムナス殿だけだが」

 

ヴァンはそう言うと、再度回廊を開く。

 

「着いてこい。ゼムナス殿の元に向かう」

 

そうしてショーカーとヴァンが辿り着いた先は薄暗い部屋だった。

 

そこから少し進み、扉を開けるとその光景にジョーカーは珍しく息を呑む。

 

「これは…」

 

巨大な機械を中心に様々なモンスターが液体が満たされたカプセルのような中に入れられていた。

 

「ここでは我々の戦力となるであろうモンスターの研究をしている」

 

先に居たゼムナスが簡単にこの場所の説明をする。

 

「メイプルとサリーが使役しているモンスターと同じということか?」

 

ジョーカーの疑問に今度はヴァンが答える。

 

「いや、アレとは違う。ゼムナス殿もいるんだ、見せてやろう」

 

ヴァンはそう言うと機械の前に移動し操作を行う。

すると機械が音を立てながら起動しモンスターが入っているカプセルが全て青白く光る。

 

そうして暫くすると機械から指輪か排出され、ゼムナスがそれを拾う。

 

「使い方はわかるかね?」

 

「あぁ」

 

ゼムナスは指輪のデータを見る。

ーーー

【存在しなかった指輪】

ギルド『ⅩⅢ機関』専用消費アイテム。

機関員が使用することでその能力に見合ったモンスターを召喚することが出来る。

1度使えばこの装備は壊れるが、以降アイテム無しでモンスターを呼び出すことが出来る。呼び出さるモンスターは1度に10体まで。

ーーー

 

ゼムナスはその説明文を読み終え、指輪を装備する。

そうして指輪に自身の闇の力を流すと砕け散る。

 

するとゼムナスの目の前に魔道士のような格好をしたモンスターが現れる。

 

「思ったとおりだな」

 

ゼムナスが呟くとヴァンは笑み浮かべる。

 

「実験は成功だ!」

 

「ヴァン、他のメンバーに用意するのにギルド対抗戦に間に合うか?

 

「勿論だ。こうして成功したんだ、直ぐにでも他のメンバー分を用意しよう」

 

ヴァンはそう言うと機械に向き直り作業を始める。

 

ゼムナスは目の前のモンスター、ソーサラーに指示を出すとその場からソーサラーが消える。

 

ジョーカーとゼムナスは場所を移動し、再び円卓へと戻ってきた。

 

「まさか、あのような事をしていたとは」

 

ジョーカーがゼムナスに言う。

 

「あの施設を見つけたときは柄にもなく喜んだもんだ。出来るとは思っていたが本当に出来るとは思ってなかったさ」

 

この場にはジョーカーとゼムナスしかいないため、普段の口調で話すゼムナス。

 

「しかし、アレがメンバー全員に行き渡れば一気に戦力が上がるな」

 

「あぁ。俺が召喚したモンスター…いやソーサラーは上級ノーバディだ」

 

「ノーバディ…存在しない者か。中々洒落た名前だな」

 

ジョーカーが鼻で笑いながら言う。

 

「俺達もノーバディと同じようなものだ。このゲームでは存在してはいけない力を持っているんだからな」

 

「運営は俺達の存在を黙認している…こんな性能を持った装備やスキルに下方修正が入ることもない。…運営は何を考えているのか」

 

ジョーカーは手を顎にやりながら考える素振りをする。

それを見てゼムナスは薄く笑う。

 

「お前は知ってるんじゃないのか?あの運営の責任者の息子だろ、帝」

 

「さぁな。ある程度予想は付いているがまだ言うタイミングじゃないな」

 

何かを匂わせる発言をするゼムナスにジョーカーは再び思案する。

 

そんなジョーカーを他所にゼムナスはその手に先程とは違う指輪を幾つも取り出し闇の力を注ぐ。

すると指輪は一気に砕け散り、円卓の中央には白くグネグネしたモンスターが大量に現れる。

 

それを眺めながらゼムナスは更に笑みを深めるのだった。

 

三人称Side out

 

 

 

 




ハイハイハイ、新年一発目ですね~。

ここまでの駄文をご覧いただきありがとうございました!
今年もこんな駄文を生成していきたいと思うので応援していただければ幸いです♪

次回は例の如くいつの投稿になるかわかりませんが、いよいよギルド戦に入っていきたいと思いますよー

ではでは今年は去年以上に投稿できたらいいなぁーと思ってますのでこれにて失礼しますね

感想わ評価はいつでと受け付けています♪ではでは〜
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