あまりときめかない人生だったので来世はときめく様に生きたいと思います   作:みゅーな

22 / 23
な・ん・と!
最後の更新から1年と1か月振りの投稿者がいるってマ?

…はい、自分です

プラベとか諸々忙しかったってのもありますが、
一番はとあることを始めたことが切っ掛けで更新が疎かにになってました。

防振りも旬が過ぎてしまいましたが、変わらずに更新していく所存です!

そのとある事と言うのは後書に記します

取り敢えず待っている人がいるかは不明ですが続きをどぞー


21話 ~機関が存在する理由~

三人称視点

 

「いや~、第3回イベントはかなり楽だったな~!」

アルがそう零す。

 

拠点にはゼムナスを除いた機関メンバーがそれぞれの椅子に座っている。

 

「新たな戦力として各機関員に配下を与えられたゼムナス様に感謝をするのですよ、アル?」

ナターシャがアルに向けて言う。

 

「私も大いに貢献したのだが………いや、何でもない…」

ヴァンが不満げに漏らすが、ナターシャの眼光に委縮してしまう。

 

「でもゼムナス君がくれたこの子達ってなんだか不気味だよね~…顔がないから余計そう感じちゃうよ」

フレデリカは最早癖にでもなったのかシタールを弄り、自身の配下を1体呼び出して、その姿を見る。

 

「見た目は置いといて戦力としては申し分ない、1体1体が中堅プレイヤー並みの実力があるのだからな」

バランがそう言った理由は、ギルド『ⅩⅢ機関』のメンバー達は実用訓練も含めてそれぞれの配下にイベントを攻略させていた為だ。

 

「まぁ、イベントの景品として貰った牛の頭?は僕たちの拠点の雰囲気にも合わなかったから即倉庫行になったけどね」

カナデが足をプラプラさせながら呟く。

 

「まぁ、それでも効果は付くのだから良いではないか。…にしても主殿は遅いのぉ?」

ベルが普段よりも来るのが遅いゼムナスに疑問を浮かべる。

 

「言い忘れてたが、奴なら少し遅れるそうだ。なんでもある話を持ち掛けられているらしい」

ジョーカーが口を開く。

 

「ある話?それはなんじゃ?」

 

「ゼムナスからそれについては一切教えられていないからな、答えられない」

ベルが話というのは何かと問いかけるがジョーカーも知らないという。

 

「貴方にも知らないことがあるんですね~」

カナデが意外そうにジョーカーへ言う。

 

「俺にも分からないことはあるさ。アイツの考えている事も全部が読める訳ではないからな」

ジョーカーは肩を竦めながらカナデに答える。

 

「まぁ他人の思考が読める時点で普通に化け物染みてるけどな」

アルが何ともなしにボヤくと

 

「お前は頭を使わな過ぎだ。だから機関内でも弱いのだ」

イザナが咎めるように言う。

 

「事実だけどよ…もうちょっと言葉を選べねーのかよ…」

 

肩を落とすアルはそう言うと小声で

 

「だから俺以外の友達が出来ねぇんだよ…」

 

イザナは地獄耳でその言葉を拾うと、目にも留まらぬ速さで自身の武器であるクレイモアを投げ飛ばし、

アルの頬スレスレを通って背後の背もたれに突き刺さる。

 

「何か言ったか?」

 

眼光を鋭くさせアルに言う。

 

「イエ、マリモ!」

 

冷や汗を掻きながら答えるアル。

 

「フンッ…」

 

イザミが鼻を鳴らしながらアルから視線を外すと同時にクレイモアが消える。

 

アルはそれを確認すると小さく息を吐く。

 

「いつにもなく賑やかだ」

 

その声と共に機関のトップであるゼムナスが姿を現す。

 

「で、ボスさんよ。話って何だったんだ?」

シグナムが問いかける。

 

「それについては今から話す」

 

ゼムナスは円卓を見渡し、メンバーが全員いることを確認すると口を開く。

 

「まず、私に話を持ち掛けてきた者はこのゲームの運営の責任者だ」

 

その言葉にメンバー全員が驚いた表情を浮かべる。

 

「詳細な内容を話す前に、お前たちには改めて問おう。このゲームを終えたくないもの…いや、正しくは今のデータを失いたくない者はいるか?」

 

まさかの問答に再び全員が息をのむ。

 

「それは、どういう意味なのでしょうか?」

 

ナターシャが全員の言葉を代弁してゼムナスに問う。

 

「そのままの意味だ。これから話す内容はそういう事も含まれている。運営側にも既に了承した旨を伝えた」

 

「ゼムナス君、なんで相談もなしに決めたの?」

フレデリカがゼムナスに問う。

 

「簡潔に答えると、このギルドはこれから話す内容の為に存在をしている」

 

「つまり、どういうことだ?」

 

アルが?マークを浮かべながら言う。

 

「お前たちは不思議に思わなかったか?これだけ強力な武具やスキルを持っているにも関わらず、下方修正を受けなかったのか」

 

その言葉に各々が確かにと零す。

 

「再度問う。現在のゲームデータを惜しむ者はいるか?」

 

「質問なんですけど、もし惜しいって答えた場合はどうなるんですか?」

 

「その場合は機関員としての資格の剥奪、ギルドを追放する…。そのコートとギルドで得た力はここに置いて行ってもらう」

 

慈悲もなく告げるゼムナスに全員の表情が強張る。

 

「安心しろ、剥奪するのはそれだけだ。機関に入るまでに使っていたアイテム類はそのままだ。元々はお前たちの物だ、それをどうこうするつもりはない」

 

「仮にじゃが、メンバーが抜けた場合、空いた席ははどうなるのじゃ?」

ベルの質問に無表情でゼムナスは答える。

 

「また別の者を探すだけだ」

 

そして全員が黙り込む。

 

「ここで抜けたとしても咎めはしない。ゲームをする理由などそれぞれだ」

 

ゼムナスはそこまで言うと黙り目を瞑る。

暫しの沈黙の後。

 

「私は最後まで貴方様についていきます」

 

頬を染めながら熱のこもった眼差しをゼムナスに向けるナターシャ。

 

「俺は元々、アンタの作るギルドで楽しみたかっただけだしな。俺も構わないってハナシ」

シグナムも賛同する。

 

「俺たちがここまで強くなれたのもゼムナス様のお陰だしな、俺も問題ないぜ!」

「今から俺たちでギルドを作っても限界がすぐに来るだろう…。ならここで存分に暴れた方がいい」

アルとイザナの言葉にバランとエレゼウスも頷く。

 

「ふむ…私も異存はないな。なによりこんな素晴らしい研究をさせてくれるゼムナス殿に微力ながら協力しよう」

ヴァンも残ることを表明。

 

「妾も残るぞ!こんな楽しいギルドを離れるわけにはいかないのじゃ!」

「僕も残りますよ~」

ベルとチェインも残る旨を告げる。

 

「僕は元々ゼムナスさんとゲームをしたかっただけなので勿論残りますよ」

カナデはギルドから抜けるつもりはないと言い張る。

 

「わ、私だってみk…ゼムナス君とゲームしたいしなにより一緒にいたいし!」

フレデリカの発言にカナデとナターシャが軽くフレデリカを睨む。なぜかベルも微妙な表情を浮かべる。

 

「なら抜けるものはいない…ということでいいな?」

ゼムナスの言葉に全員が頷く。

 

「俺には聞かないのか?」

「お前は聞かなくとも答えが分かりきっている。聞くだけ無駄だ」

「俺の扱いが雑だな…」

ヤレヤレと肩を竦めるジョーカー。

 

「普段の行いが悪いんじゃないの?私とゼムナス君の時間を邪魔したりするから」

フレデリカがニヤニヤしながらジョーカーを煽る。

 

「別に邪魔してる訳じゃないがな。そもそもお前のヘタレっぷりを見て横槍をいれるのも憚られる」

溜息をつきながら絡まれたことにうんざりしながら答える。

 

「はぁ~?私のどこがヘタレっていうのよ!これでも色々と進展してるし~?」

 

「ヘタレてなっかたら既にゼムナスを手に入れてるだろうが」

 

「意味わかんないんだけど」

 

「…お前たちは本当に仲がいいな」

2人のやり取りを黙ってみていたゼムナスが思わず言葉をこぼす。

 

「まって!仲良くなんてないから!こんな奴、むしろ嫌いだから!」

ゼムナスに向けて弁明するフレデリカ。しかし周りから見れば照れ隠しとしか見えないのだった。

そんな雰囲気に気付いたのか、フレデリカは涙目になりながらゲームでは御法度な行いを行ってしまう。

 

「勘違いだから!お願い!信じてよ~帝君~~~~!!!」

 

「「「!?」」」

 

フレデリカの発言にジョーカー、カナデ、ナターシャの三人が目を見開く。

ゼムナスは自身のキャラも忘れて、手で目元を覆い、大きなため息を吐く。

それ以外のメンバーはゼムナスや他のメンバーの雰囲気を読み取り察したのだった。

 

「…フレデリカ。後で話がある」

呆れるような声音でゼムナスが言う。

 

「………あ…」

フレデリカは先ほどの自身の発言の落ち度に気付き顔を青くする。

 

「全員が機関に残るという意志は把握した。詳細はまた明日に話そう」

 

全員が無言で頷くと各々が早々にログアウトしていく。

残るのはジョーカー、カナデ、ナターシャ、フレデリカ、ゼムナスのみ。

 

「フレデリカ、この後リアルで連絡する。用意しとけ」

「はい…」

しょぼくれながらログアウトしていくフレデリカ。

 

「さて、カナデとジョーカーは分かるが、なぜお前が知っている、ナターシャ」

 

ゼムナスはリアルの自分を知るカナデとジョーカーは置いておき、ナターシャが知っているのは予想外だった。

 

「その…実は、ジョーカーからリアルの貴方の事を聞きまして…」

 

その言葉にジョーカーを睨むゼムナス。

 

「俺は報酬をもらったからそれに応じた情報を渡しただけだ。名前と歳、何をしているかを教えただけで、そこまで多くを喋ってはいない」

ゼムナスはため息をつく。

 

「もう知ってしまったならしょうがない…か。どいつもこいつも勝手なことばかりしやがって…」

 

キャラ作りをやめて普段の口調に戻すゼムナス。

 

「あの…それがゼムナス様の素の状態なのですか?」

 

ナターシャがいつもの雰囲気からガラリと変わったゼムナスに問う。

 

「まぁ、これが素というわけではないが…まぁそんなところだ」

 

「それでフレデリカの処分はどうするんですか?」

カナデが先ほどの醜態を晒したフレデリカになんの罰が下るのか気になり質問する。

 

「とりあえずはこの後、アイツと会う。そこで厳重注意ってところか…。重すぎても不信感等を抱かれてギルドの運営に支障や不和を招いていしまうからな」

ゼムナスの発言にジョーカーが呆れ気味に口をはさむ。

 

「アイツならお前にどんな事をされようが問題ないように思えるがな」

「ふん、どうだか」

 

そう言うとゼムナスはログアウトするのだった。

 

 

そこから数日。

再び円卓に集まったメンバー。

今回は初めからゼムナスがいることとフレデリカが異常に落ち込んでいる以外は数日前と変わらない。

 

「この間伝えられなかった件についてだが…このギルドの存在理由を話てやろう」

 

そこで言葉を切りメンバーを見渡す。

 

「このギルドは最初こそはその辺りにあるギルドとなんの変りもなかった。しかし、特殊な力を扱うメンバーが増えたことにより、運営側はそのバランス調整をしようと判断した」

 

「なら、なんで俺たちのスキルとかを下方修正しないんだ?調整するならそれが一番手っ取り早いだろ?」

アルがもっともな疑問を口に出す。

 

「あぁ。確かにアルの言う通り、下方修正すれば済む話だった。強すぎるスキルや武器は下方修正してバランスをとる。しかしそれを行っても別のベクトルでまた強化をするプレイヤーが現れた」

「【楓の木】のメイプルだな」

ジョーカーの言葉に頷くゼムナス。

 

「彼女はどんな弱体化を食らってもそれを受け入れ、その弱点を補うようなスキルの使い方…つまり運営が想定していないような使い方でさらに強固になる。それをさらに下方修正すればと思うかもしれないがそうした場合は彼女のやる気、楽しみを奪う事になる。ゲーム会社としては本末転倒だ。それに彼女はいまやNWOの看板プレイヤーだ。それを露骨に下方修正すれば他のプレイヤー等から運営が叩かれかねない。ここだけの話だが、運営の一部がそういった対応に追われ、倒れるものや、ストレスで胃に穴が空いたりと地獄になっているらしい」

 

ゼムナスの言葉に全員が顔も知らぬ運営の者に憐れみを浮かべる。

 

「それで?その話がギルドと何の関係がある?」

シグナムが本題を言えと急かす。

 

「そうだな…フレデリカ」

「な、なに!?」

先ほどまで項垂れていたフレデリカはゼムナスの呼びかけで我に返る。

 

「お前がもし運営側で同じ状況に陥った場合、どう対処する?」

 

いきなりの問いかけに戸惑いながらも答える。

 

「運営とかよくわかんないけど、私なら強者には強者をぶつけるかな?」

 

「ほぉ…」

口元を歪めながら目を細めるゼムナス。

 

「だ、だって、強い奴に弱い奴をぶつけても一方的にやられて終わりじゃん!それにメイプルみたいに想定していない使い方されたら修正も意味ないし…それなら理不尽な敵をぶつければ解決しない?たとえば他ギルドと協力しなくちゃいけないくらいのレイドボスみたいな」

 

フレデリカの言葉で半分以上のメンバーが察する。

 

「そうフレデリカの言った通りだ。目には目を歯には歯を、理不尽には理不尽を、だ」

ゼムナスがそう言うとシグナムが笑い出す。

 

「なーるほど!そういうことか!」

「何がそういうことなんだ?」

アルはいまだに理解していないようだった。

そんな友人に呆れを通り越して無表情のイザミ。

 

「アルの為に簡単に説明する。我々機関の存在する理由、それはこのNWOのラスボスとなるためだ」

 

ゼムナスの発言に驚く者や楽しそうに笑う者など反応は様々だ。

 

「つまり、私たちは運営によってこのゲームのラスボスとされた。そのため手に入れているスキルなどは下方修正を食らわないと。そしてラスボス、データの消滅。これで分かることは私たちが他のプレイヤーに負けた場合はデータの消滅をもって退場、ということですね?」

 

ゼムナスはナターシャの言葉に頷く。

 

「正しく言えば、退場になる条件は”HPの全損”だ。HPが1でも残っていれば消滅はない」

 

「ってことは、俺たちは誰にも負けなければいいのか?」

アルが言う。

 

「それがお前に出来るのであればな」

ゼムナスの言葉に顔を逸らすアル。

 

「私はお前たちに負けることは許されない、そう言ったな?つまりHPが全損しなければよいのだ」

 

「なるほど。ゼムナス様は一言も"逃げるな"とは言っていない」

 

イザミがそう言うと続けざまにベルが口を開く。

 

「分が悪くなったら逃げる、まぁ常識じゃな」

 

「勿論、逃亡を許されない状況も出てくるだろう。その際は意地でもやられない事だ…以上が私が運営に伝えられ了承した話だ、質問があるものはいるか?」

 

カナデが手を挙げる

 

「仮にモンスターにやられた場合もデータは消滅するんですか?」

 

「モンスター相手はカウントされない。今までと同じでリスポーンするだけ、あくまでもプレイヤーにやられた場合だ…。むしろモブ如きに遅れをとる者がこのギルドにいるのか?」

 

全員がそれはないと口を揃える。

 

「ラスボスってことは、このゲームの終盤に姿を現すのか?」

シグナムが問いかける。

 

「運営はあまり姿を見せてほしくはないそうだが…イベントがある場合は勿論のこと、各々の匙加減でプレイヤーに接触してもいい」

 

一泊おいて再度ゼムナスが口を開く。

 

「運営の思い通りにさせるつもりはない。各々の役割があるまでは今まで通りにするまでだ。我々が他のプレイヤーの前に姿をみせるのは、1週間後に控える第4回イベント」

 

 

ここからギルド【ⅩⅢ機関】の暗躍が始まる!

 




ここまでお読みいただきありがとうございます!
久々の執筆で書き方とかそういうのほぼ忘れてた…。

改行とか変な部分があるかもですがご了承を(´;ω;`)

んで、新たに始めた事についてですが…

なんと、うp主は約1年前にYoutubeで投稿を始めてました!!!

主にゆっくり達のゲーム実況を投稿しています。

そっちの準備やら撮影、録画などでかなり時間を取られてました…

もし気になる方がいらしたらチャンネルに覗きに来てくれると嬉しいです♪

よかったらチャンネル登録をしてくれてもええんやで?|д゚)チラッ
※Youtubeで"みゅーな"で調べてもらえれば出てきます!なんか白黒の生物がアイコンです!物部教教祖してます♪

んじゃまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。