あまりときめかない人生だったので来世はときめく様に生きたいと思います   作:みゅーな

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おハロー!みゅーなです♪

今回からいよいよ、NWOを帝がプレイしていきますよ!
注意:今回からいろんな意味でぶっ飛んでいきます。

今回登場するアイテムはハッキリ言ってチートとなりますが特典とは関係ありませんよ~(リアルでこんなアイテムあったら間違いなく事案になるよ♪)

相変わらずの駄文デスがよろしい方はどぞ~♪



~原作開始~
6話 ~ゲームスタート~


帝side

 

さて、高校も卒業して早数年。

俺は大学へと進学した。

 

料理は前世で職業にしていたから今世では趣味でやりたい。

その為特に将来になりたいものとかはない。

幸いにも金はそれなりにある。

※既に大卒生にて稼げる一生分位は軽くある。

 

「(単位も取れてるから馬鹿正直に来なくてもいいんだけどな)」

 

それよりも今日は早く帰りたい。

なぜなら今日からじいさんの勤める会社が作ったゲームNWOのサービス開始日だからだ。

既に本体とソフトは家にある。※ソフトはじいさんから貰った。

因みに今住んでいるのは前世で使っていた家だ。

 

「今日は午後の講義は欠席だな」

 

俺がそんなことを考えていると同じ研究室の女が声をかけてくる。

 

「た、田崎くん!」

 

「ん?もう田崎じゃないぞ?」

 

「あっ…ご、ごめん!えっと…た、滝川くん?」

 

話し掛けてきた女は俺と同じクラスだった女。

名字?高校卒業と同時に本名に戻しただけだ。

 

「で、何のようだ?」

 

「えっと…ゲームに興味あるかなって…」

 

「ゲームはそれなりに好きだぞ?」

 

「そ、そっか!あのね、今日からサービスが開始するゲームなんだけど…」

 

「あぁ、NWOのことか」

 

「えっ!知ってるの!?」

 

「知ってるもなにも今から帰ってプレイしよかと考えてたとこだ」

 

「えっ!でも午後の講義…「サボる」…そ、そっか」

 

この女は結局なんで話し掛けてきたのかわからん。

 

「そ、それなら一緒にゲームしない!?実はそのゲームに誘おうと思って声かけたの!」

 

ふむ…それも一興だが。

 

「すまんな、初めはソロでやろうかと思っていてな」

 

特典も探さなきゃだしねぇ…。

 

「そっ、そっか…」

 

明らか様に落ち込んだな。そんなに一緒にやりたかったのか?

 

「まぁ、その内ゲームの中で会うこともあるだろうし…その時は一緒にやるか」

 

「ほ、ホント!?」

 

「あぁ、こんなことで嘘などついてどうする」

 

「じ、じゃあ始めたらプレイヤーネーム教えてね!」

 

「あぁ」

 

「約束だよ!またね!」

 

そう言うと目の前から女が走り去った。

今更だが、あの女の名前ってなんだ?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

 

 

サービス開始から1週間が経ってやっとゲームが出来る。

本来は開始日にやる予定だったが、帰宅後に三好から連絡があり護衛の仕事が入ってしまった。

断ろうと思ったが俺への指名依頼らしく金も其なりに積まれ、断りきれなかったらしい。

まぁ、相手は女みたいな少年だったが。

 

閑話休題

 

俺はプレイに必要なグローブやヘッドギアを装着する。

 

「やっとか」

 

そう言葉が漏れる。

転生してから随分と時間が経ったがやっと探せる。

 

「さぁ、最高のときめきを探しにいこうじゃないか」

 

ゲームを起動するとさっそく設定のパネルが表示させる。

 

「まずは名前…これは『ゼムナス』っと…」

 

ゲームでⅩⅢ機関を作る…その為この名前以外は考え付かない。

そこから髪の色を銀髪に、目の色をオレンジに近い黄色に変える。

 

「次は…ステータスの振り分けか、そうだな…」

 

DEXはそこまで振らなくていいか…。STRとAGIに振って、残りはHPとVIT、INT以外に適当でいいな。

 

「次は初期装備…ゼムナスのあれは双剣なのか?それとも片手剣?杖ではない…」

 

まぁ、最初は適当でいいか。

 

「その内装備は変えられるし…取り敢えず『片手剣』でいいか」

 

武器を選ぶと目の前にこれから開始する旨のパネルが開かれる。

すると一瞬の内に目の前には幻想的な広場の光景が目に飛び込んでくる

 

「ほぉ…ときめくじゃねぇか」

 

目の前にある噴水に腰を掛け、現在のステータスを開く。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゼムナス

 

Lv1

 

HP 40/40

 

MP 20/20

 

【STR 35(+15)】

 

【VIT 0】

 

【AGI 40】

 

【DEX 20】

 

【INT 0】

 

装備

 

頭 【空欄】

 

体 【空欄】

 

右手 【初心者の片手剣】

 

左手 【空欄】

 

足 【空欄】

 

靴 【空欄】

 

装飾品

 

【空欄】

 

【空欄】

 

【空欄】

 

スキル

 

なし

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

バランスはそこそこか?まぁ、いい。取り敢えず何かモンスターでも倒すか。

 

「っとその前にアイテムショップでも見ていくか?金は…ふむ、3000Gか」

 

俺はアイテムショップを探しに歩きだす。

歩きながら周りを見渡すと様々な店がある。

 

魔法屋、武器屋、カフェ、食事処etc.

 

「ん?」

 

店と店の間に丁度人1人が通れる脇道を見つける。

気になりその脇道に入り道なりに進む。

すると、脇道を抜け少し開けた場所に出ると目の前にはこじんまりとしたボロい家があった。

 

「…ふむ」

 

俺は躊躇いなく中に入る。どうやらアイテムショップのようだ。

ポーションやマナポーションなど普通のアイテムショップと

変わらない品揃えであった。

 

「ほぉ、こんなところに客とは珍しい」

 

声がした方を見ると奥から年老いたじいさんが出てくる。NPCなのか?

 

「ここはなんだ?アイテムを売っているようだが…」

 

「なに、そこら辺にある店とほとんど変わらんよ…。違いと言えばそうさな、奇妙な品を多少扱ってるぐらいか?」

 

ほぉ、それはまた面白そうだ。

俺は店の中をぐるりと見渡す。すると壁に掛けられている能面の面が目に留まる。

 

「おい、じいさん。その面はいったいなんなんだ?」

 

面を指差しながらじいさんに聞く。

 

「…これは見ての通り只のお面よ、呪われている以外はな」

 

「呪われている?」

 

俺がそう呟くとじいさんは見てごらんと面を手渡してくる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

名称:能面の面(呪)

 

説明

装備すると外れなくなる代わりにSTR、AGI、DEX、HP、MPが+1000。

※99%の確率で状態異常[暴走]が発生。

 この状態を1分以内に解除出来ない場合アバターが消滅する。

 そのアカウントでは2度とゲームがプレイ不可能になる。

 使用し続けると現実の身体に激痛が伴う。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

………とんでもない代物だな。

メリットよりかデメリットがデカ過ぎる。

 

「なかなかの代物じゃろ?これを買っていったプレイヤーもいたが、気が付くとこの面はこの店に自然と戻ってくるのじゃ」

 

そうなると、開始して早々にこの店を見つけて買ってたヤツがいたのか。

 

「……じいさん、この面はいくらだ?」

 

「君…、それを買うつもりか?悪いことは言わない、やめておきなさい」

 

「止めるくらいなら売り物として出すな…。まぁ、問題ない。この面を制御してやるからこれをくれ」

 

「今まで買っていったヤツも同じことを言っていた…。買ってその場で着けたヤツは一瞬の内に理性を失い面を残して消滅していったのだぞ?」

 

「ふん、それがどうした。こんな面白いモノ、使わないと損だろ」

 

そう言い俺はその面を自身の顔へ着ける。

すると、身体中から力が溢れ出るような感覚が俺を襲う。

 

「っ!?君!着けてしまったのか…」

 

俺は自身の意識が飲み込まれそうになるのを耐えながら平然を装って口を開く。

 

「おい、じいさん。このまま俺が暴走しないようだったらこの面をタダでよこせ」

 

じいさんは驚いた顔をしながら答える。

 

「キミ…なぜ理性が無くならないのかね?これを着けたモノは一瞬で理性を無くすはず…」

 

「俺はその辺の奴等よりか運が良くてね…。どうだ?俺に譲る気になったか?」

 

「…確かにこの面を着けてここまで理性を保っている人間は今までいなかった」

 

面の下の口角が上がる。

 

「なら、これは俺がもらっていくぜ」

 

俺が店を出ようとするとじいさんが待ったをかけてくる。

 

「この面を着けれる者が現れた場合は併せてこのライターも渡すようになっているのだ。持っていくがよい」

 

ふむ、まぁ邪魔になるわけでもないしな。

 

「ありがたく貰っていく、じゃあな」

 

俺はその店を後にして、来た道を戻る。

人通りが多い道に出ると周りは俺を見て何処か怯えた様子だった。

 

「(まぁ、こんな気味の悪い面を被ってるヤツが脇道から出てくればそりゃあ恐怖だよな)…っ!」

 

俺は出てきた脇道へ視線を移すと不思議なことに建物と建物の僅かな隙間しかなく、人が通るにはムリがあった。

 

「?」

 

俺は急に道がなくなった事に疑問を覚えたが直ぐに興味がなくなりそなままレベル上げへと向かったのだった。

 

帝side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[NWO オカルト掲示板]

 

名もない片手剣使い:「ヤバイやつ発見」

 

名もない魔法使い:「ん?なになに('_'?)」

 

名もない大盾使い:「どうした童貞」

 

名もない片手剣:「童貞ちゃうわ!」

 

名もない双剣使い:「んなことどうでもいいからはよ、言えや」

 

名もない片手剣使い:「どうでもよくないわ!…ゴホンッ。能面の面を着けたプレイヤーが現れた」

 

名もない魔法使い:「ま?」

 

名もない大盾使い:「その話、kwsk」

 

名もない片手剣使い:「見た目が初期装備だったから恐らく新参ものと思われるがそれ以外は不明だ。目撃者によると人が通れる筈がない隙間から急に現れたらしい」

 

名もない魔法使い:「は?ナニソレ、ホントに人間?」

 

名もない元片手剣使い:「俺はその面を着けたことあるぞ」

 

名もない大盾使い:「どうだったんだ?」

 

名もない元片手剣:「まぁ、聞け。その面は装備すると外せなくなる代わりにステータスがVITとINT以外+1000されるアイテムだ」

 

名もない片手剣:「なにそれ、チートやん!スタートからそのステータスはゲームが簡単になるやん」

 

名もない魔法使い:「でもでも、そんな優秀なアイテムだったらいろんな奴が使ってるんじゃないの?」

 

名もない元片手剣使い:「話は最後まで聞け。確かにパッと見はチートアイテムだが、副作用がヤバい。運営の頭を疑うレベル」

 

名もない双剣使い:「副作用だと?どんなのだ?」

 

名もない元片手剣:「着けるとほぼ間違いなく暴走…まぁ、狂戦士化みたいになって力が溢れてくる感覚を覚えるが、一瞬の内に意識が無くなって気づいたら現実に戻されてたわ」

 

名もない魔法使い:「…それホントかよ」

 

名もない元片手剣使い:「あぁ、俺の知り合いもその面を着けて同じ状態になったことを確認している。しかもそのアカウントではゲームがプレイできなくなっていたぞ」

 

名もない片手剣使い:「バグか何かか?」

 

名もない大盾使い:「いや、バグじゃなかったらやべぇだろ」

 

名もない元片手剣使い:「そこについても確認済みだ。どうやら仕様らしい」

 

名もない魔法使い:「そんなの着けるヤツいんの?」

 

名もない元片手剣使い:「初めは冗談かと思っていたがホントだった。因みにその面を着けて現実へと戻されたときに半端ない激痛が身体を襲ったわ」

 

名もない双剣使い:「なんだ…と。確かにそれなら誰も使わないよな」

 

名もない魔法使い:「てか、その面を着けて平然としていたそのプレイヤーってホントに人間?」

 

名もない元片手剣使い:「あの面を着け続けてると常に身体に激痛が走るらしい。これも運営に確認済みだ」

 

名もない大盾使い:「…もうそいつ人間じゃねぇだろ。人間だったら痛覚が麻痺してる病人かなんかか?」

 

名もない元片手剣使い:「着けたことある俺が言うのも何だがそいつは痛覚が麻痺ってるヤツかとんでもないマゾ以外に説明がつかん。あの激痛は2度と味わいたくない…」

 

名もない双剣使い:「…そもそもそんなアイテムがなんで存在してるんだ?下手したらショック死するんじゃないか?」

 

名もない元片手剣使い:「その辺は説明書に注意書があるらしい、実際に確認したらそのアイテムについて書かれてた」

 

名もない魔法使い:「あっ、今確認したらホントに書いてあったわ…」

 

名もない元片手剣使い:「今運営に確認したらその面を着けたプレイヤーは3人目だそうだ。チートとかは使用されていないみたいだぞ。因みに面は1つしかないユニークアイテムに分類されるみたいだ」

 

名もない片手剣使い:「いや、そんなアイテム誰も使わないわ」

 

名もない双剣使い:「とりま、その能面の面を被った奴がいたら関わらない方がいいということか」

 

名もない元片手剣使い:「そうだな、自身の身の安全のためにもそれが賢明だと思うぞ」

 

 

 

 

帝が知らないところで変人と認識されるのだった。

 

 

 

 

 




ステータスの書き方こんなのでいいのかな?

はい、オリジナルアイテムを出しました~。
このアイテムは後々ある重要な役割があります!
(恐らくⅩⅢ機関作る前に書くと思います)

まぁ、察しの良い方は作者がどんな事を考えているか分かると思いますけどねー♪(作品紹介のところで書いちゃってる…)

ではでは、こんな駄文にお付き合い頂きありがとうございました!

また三奈さんの記憶から消えた頃にお会いしましょう!ノシ

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