まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ   作:ワッタ~軍曹

41 / 41
 一ヶ月に1話は投稿しようと思っていたら3月に体調不良を引き起こし、ここまで長引いてしまった。とりあえず今の体調は元に戻っています。
 そういやあと数分でジークアクス第二話やりますね。結局あの話やるんかい!!!!!って予告みて突っ込んでました。


第41話 オデッサの決戦(シミュレーター) 決着編

「クソッ…アイツ何処にいやがる」

 

アスは焦っていた。あの野郎(ジーン)が何処にいるか見当も付かないからだ。川辺に居たアスはとりあえず辺りを捜索する。

 しかしまぁ、ご丁寧にミノフスキー粒子を戦闘濃度に散布した設定にしやがって……クソッ、あの女の顔がチラつきやがった。なにが『旧ザクは好きで乗っている』だ。あんなのただの強がりの癖に……あの冴えないオッサンもアイツの腰巾着だし、ロクなのが居ねぇなぁうちの小隊。……目視じゃ埒が明かねえ、サーモに切り替えるか。西に1km行くと熱源があるな。これはアイツだな。待っていやがれ。

 アスはサーモセンサーを頼りに西へと進路を取った。丁度良く川辺には東西を貫く道路があり、熱源周辺の近くに行ける事がマップを見て分かったので、道路を伝って移動を開始した。辺りを警戒しながら熱源へと近づく。針葉樹林の山々のせいで道路が所々つづら折りになっていて見通しが悪い。なのでゆっくりと熱源に近づいていった。

 

「そろそろ、だな」

 

 アスは目標の熱源から300メートル付近まで近づいた。ヤツはまだ見えない。という事は山にでも寝そべって待ち伏せとかしてるのか?実戦方式がなんたらとか言ってたヤツならやりかねないな。もう少し歩いたら若干開けた場所に出る。熱源も大体そこに反応があるから、そこで待ち伏せをしてるはず。早く見つけて先手を取らねーとだだっ広いマップで長期戦をする羽目になる。早く終わらせねーと……

 

 その時、ロックオン警報が鳴った。

 

「右!チッ、あんなとこに!」

 

 山の斜面に座って構えてた旧ザクはマシンガンで射撃を開始する。アスは出遅れて攻撃が出来ず、しゃがみながらザクシールドで防御態勢を取っていた。

 攻撃が止み、ボコボコになったシールドからそーっと覗くとそこには旧ザクは居なかった。

 

「クソッ!どこ行きやがった!?」

 

左右を見渡すがどこにも居ない。すると相手機体の位置を知らせるアラーム音が鳴り響いた。

 

「う、上ぇ!?このぉ!」

 

旧ザクは待ち伏せしていた場所からブーストを使ってジャンプし、向かい側の山へと向かっていた。アスはザクマシンガンを構えて今度こそ射撃を開始した。しかしバラバラと放たれる銃弾は旧ザクの移動に追いつかず当たる事は無かった。するとふと、何か小さな物がコッチに向かって落ちてくるのをアスは確認した。その物体の正体に気づくとまた悪態を付いた。

 

「あの野郎!さらっとクラッカーを落としやがった!」

 

アスのザクはまた防御態勢を取ろうとしたが、少し遅かった。炸裂したクラッカーは正面装甲にダメージを与えた。しかし炸裂した場所がやや遠かった為か、損傷は軽微で済んだ。アスはザクを操作し、すぐにジーンが消えていった方向へとジャンプし飛んで行った。しかしそこにはジーンの旧ザクは見当たらなかった。

 

「チッ、スモークなんか焚きやがって」

 

辺り一帯に白い霧の様な煙で包まれている。アスは回避したかったが、MSの制御上ここに飛び込まざるを得なかった。足元が見えない中、何とか着地し安堵する。すぐに周りを確認するがハッキリと視認出来るのは5メートルぐらいで、10メートル先ですらあやふやである。

 

「スモーク焚いたって事は、遠くには逃げてねぇって事だ。旧ザクの足なら尚更だ」

 

アスはジーンの行きそうな場所を考え、遮蔽物が多い東側の市街地に行っただろうと考え行動を開始した。が、東へ10メートル移動した所で異変が起こった。左足が地面に付いた途端、地面が爆発したのだ。アスのザクはそのままつんのめる様に地面に伏してしまった。

 

「じ、地雷だと!?そんなもんあるなんて聞いてねーぞ!」

 

アスはザクを起き上がられようとしたが出来なかった。先ほどの爆発で左足が壊れてしまったからだ。アスはまた悪態をつきながら再度挑戦する。

 その時、MSの足音が聞こえてきた。結構近い。スモークが段々晴れてきて50メートル先までは何とか見える様になってきたが目の前にはMSらしき機影は存在しない。

 

「ッ!後ろか!」

 

アスはザクをなんとか仰向けの状態へと反転させ、後ろを確認した。すると旧ザクらしき物がコチラに向かって来ているのを見た。「来るな!来るんじゃねぇ!」と叫びながら片手撃ちでザクマシンガンを放つ。しかし放たれた弾丸はまばらに散っていくだけで旧ザクには当たらなかった。そして旧ザクは右手から何かをコチラに向かって投げた。形状的にヒートホークに見えた為、アスはバックパックのスラスターを吹かして横に移動した。その際、チラッと投げつけられた物を見て驚愕した。

 

「シュツルム……ファウスト……?」

 

ジーン(転生)が投げたのはヒートホークではなくシュツルム・ファウストだった。射出したのではなく、そのまま投げたのだ。投げられたシュツルム・ファウストはアスのザクが居た場所に落ちた。アスにとっては運悪く信管部分が地面に落ちて爆発してしまい、吹かしていたスラスターと腰に装備していたザクバズーカに誘爆しさらなる大爆発が起こってしまった。そしてこの衝撃に耐えられず、核融合炉が壊れてしまった。アスの情けない叫び声と共にピンク色の爆発が発生。ザクⅡは木っ端微塵になった。

 

な、な……

 

何なんだあのデタラメな戦い方はぁ!!!

 

 

 

 

 

 

 

シミュレーションが終了し、2人が出てきた。ジーン(転生)は一仕事終えた感じで、アスは疲れ切った表情で出てきた。ジーン(転生)はアスの方を向いて一言。

 

「何か言う事は?」

 

「…………」

 

アスは最後に「ケッ!」と悪態をつき、両手をポケットに突っ込み猫背になりながらシミュレーション室を出ていった。が、腰を抜かしたアスが後退りしながらまた戻ってきた。

 

「な、な、な、何であんた達が居るんだよ……」

 

そこにはおっぱいのデカい女性と四角い顔の男が立っていた。

 

「たまたまシミュレーション室の前を通ったら、ウチの部下が戦っていたからちょっと覗きに来たんだ。しかも相手は旧ザクと来たから俄然興味が湧いてな」

「しかし酷いヤラレっぷりだったな。まぁ次に活かせばいいさ」

「あ、あんたらだけには見られたくなかった……」

 

それもそのはず。アスは自分の所属している小隊メンバーにコテンパンにやられる所を見られたのだ。俺だってシャアが覗きに来てたら狼狽えるわ。

 おっぱいのデカい女性はトップ少尉で隊長。四角い顔の男はデル軍曹。08小隊に出てくるジオンのMSパイロットだ。

 

「しかしアンタ、中々無茶な戦い方するね。シュツルム・ファウストをそのまま投げるなんて、普段何食ってたら思いつくんだい?」

 

トップ少尉が質問してきた。

 

「シュツルム・ファウストの弾速はかなり遅いので『そのまま投げたほうが速い』と思ったので投げました。クラッカーやザクバズーカよりも炸薬量が多いので、足が壊れて上手く動けないザクを攻撃するのに丁度良いですし、まさかシュツルム・ファウストを投げるなんて普通は思いませんから『ヒートホークと誤認してくれたら良いな』と希望的観測も含めての投擲です」

「なるほど……理には適ってるが、あんたバカだな」

 

ははは、とジーン(転生)は愛想笑いを返した。

 

「ザクマシンガンは弾切れ寸前、クラッカーでは力不足、ヒートホークの投擲だと外れたらお終い、かと言ってシュツルム・ファウストを射出したら見切られる可能性がある……うーん、確かに最適な行動ではあるが……その、普通に近づいてヒートホークで攻撃した方が確実なんじゃないかな?」

 

デル軍曹も質問をしてきた。

 

「まぁ、普通はそうしますよね。でもアスはザクマシンガンを撃ってきたので、あれ以上近づいたら被弾してしまいます。なので一旦攻撃を止める必要があったんです」

「攻撃を止めさせる目的ならクラッカーでも良いんじゃ?」

「あぁ、それはですね……2つ持ってきたクラッカーを全て使い切ってしまったからですよ」

 

「ちょ、ちょっと待てよ!使ったクラッカーはアンタが空から落としてきたヤツ1個だけだろ!どこで2個目を使ったんだよ!」

 

アスが会話に割り込んできた。2個目のクラッカーの所在について話そうとした所、トップが一言。

 

「アス、お前ザクの左足は何で壊れたんだ?」

「何でって、地雷が爆発して…………」

 

ハッとしたアスがジーン(転生)を見た。

 

「ご明察の通り。アスの通りそうな道にそっ、とクラッカーを置いて地雷代わりにしました。でも、まっさかドンピシャで引っかかってくれとは……ねぇ?」

「そういう事か。しかしクラッカーを地雷代わりにするのも中々奇抜だなぁ」

「スモークを焚いたから出来る荒業だな」

 

トップ少尉とデル軍曹は納得してくれたようだ。アス伍長はというと……

 

「…………」

 

どうやら放心しているようだ。

 

「ほらアス、いつまでも床にへばりついてないで戻るよ」

「肩貸してあげるから、ほら」

 

アスはデルに片方の肩を担がれながら立ち上がった。3人はシミュレーション室を出るため出口へと向かった。出る直前、トップ少尉が話しかけてきた。

 

「そういや名前、聞いてなかったね。教えてくれるかい?」

 

「ジーン曹長であります」

 

「そうかい、ありがとうジーン曹長」

「今度、私もお手合わせ願いたいものです曹長」

「……」

 

会話の後、3人はシミュレーション室から退出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

っかーーーーー!!

トップ少尉と話をしてしまったーーーーーー!!!

キレのあるフェイス!ムンムンと出ている色気!榊原良子ボイス!そして豊満なおっぱい!!!本物のトップ少尉と出会ってMSの運用論を交わしてしまったぁぁぁあ!!!!そして良い匂いぃぃぃぃぃい!!!!!

 

あーもう死んでもいいや。合掌。

ガルマの暗殺を

  • 阻止すべき(生存IFルート)
  • 見逃すべき(死亡原作ルート)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。