VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた   作:七斗七

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還ちゃんとオフコラボ1

「いつもよりちょっとお早い時間に颯爽と登場! 100メートル先に落ちた野生の少女の音をも聞き取る女、ストゼローマッ! テッテレーテレレ! テレッテレー!」

「リスナーママの皆こんに乳首。パン〇ースガチ勢の山谷還です」

 

コメント

:え、なにこれは……

:自己紹介だけで伝説作るのやめろ

:組み合わせが予想外過ぎて草 ¥2000

:コラボ!? 還ちゃんがとうとう!?

:しかもこの音響……もしかしてオフなのでは?

:何が起きたんや……

:ストゼローマッ、生きていたのか!?

:親方! 空から女の子が!

:5秒で受け止めろ!

:すでに落下してんだよなぁ

:ストゼロだったら100km先に落下した音でも聞き取ってそう

:そもそも野生の少女ってなんすか?

:パン〇ースにガチ勢ってどいうことなんや……

:二人そろって今日が地球最後の日と勘違いしているとしか思えない自己紹介に大草原

 

さぁさぁ! 突発的にコラボが決まった私たちだが、なんとその日のうちにオフコラボ決行ですよ!

それもこれも全部鈴木さんのおかげ! コラボが決まった話を聞いた鈴木さんが気を利かせて配信キット一式を貸してくれて、事務所の使ってない部屋で配信させてくれたのだ!

現在の時刻は19:30分。還ちゃんと共に夕食とストゼロをキメた状態での配信スタートだ!

それにしても還ちゃんびっくりするくらいお酒強いんだな、ストゼロ飲んでもいつもと全く変わりなしだ。

本人曰く「赤ちゃんなので」らしい。うん、全く意味が分からない。誰か解読してくれ。

 

「えっと、デビューして間もない還ちゃんのことをよく知らない人もいるかもしれないから、まずはちょっとインタビューしてもいいかな?」

「インタビューですか? ……ああ、なるほど、承知しました」

「ありがとう、名前は還ちゃんね。うちのビデオに出てくれるのは初めてだよね?」

「そうですね、まだ新人です」

「緊張してる?」

「はい、ちょっとだけ。最近まで素人だったので」

「どうして出てくれるつもりになったのかな?」

「その……実はちょっと興味があったというか」

「ああなるほどね。最近はそういう子も多くなってきたからね! 大丈夫! 全部こっち側に任せてくれていいからね! いつもしてるみたいに自然な感じでやるだけでOK!」

「ありがとうございます」

「えっと、それじゃあ次の質問なんだけど、(コラボ)経験人数とか聞いてもいいかな?」

「えっと、実はまだ未体験なんです……」

「え!? それじゃあ(コラボ)処女ってこと!?」

「はい、これが初体験なんです、えへへ」

「それじゃあ初出演かつ初体験なんだ! これはえらいこっちゃ!」

「恥ずかしいです……」

「え、それじゃあ自分で(配信)したこととかはある?」

「えと……たまにあります」

「お、いいねぇ。なにかおもちゃとか使ったりするの?」

「そうですね、おしゃぶりとかよく使いますね」

「え? そ、そっか? 結構変わってるね……?」

「まぁ赤ちゃんなので」

「あ、そういうプレイが好きな感じか! いやぁこの業界色んなタイプの人材が集まるからね、個性的でいいと思うよ!」

「ありがとうございます! がんばります!」

 

コメント

:おい笑

:完全にAVのインタビューやんけ!

:還ちゃんの理解が早すぎる

:直線的な言葉からあえて揺らすことで紡がれるなんて耽美で奥ゆかしい会話なんだ!

:二人とも女なのになんでそんなに完璧な対応ができてるんや……

:えらいこっちゃなのは配信開始1分からこれをしてる君たちなんやで

 

「そんなわけで今日はライブオンの事務所にて偶然会ったのでオフコラボとなりました! 今日はよろしくね!」

「こちらこそよろしくお願い致します。さて、掴みはこれくらいにしまして、実は最初に還からリスナーママ達に言っておかなくちゃいけないことがあります」

「お?」

 

突然なんだなんだ? この展開は私も知らないな。まぁさっきのインタビューも完全アドリブなんだけど。

 

「実は――還が今まで探し求めていた最ママに本日出会ってしまいました。それがこの心音淡雪ママです」

「…………はい?」

 

え、突然何? どゆこと? 私が最ママって言った? え、最ママってそもそも何?

 

コメント

:は?

:え?

:つまり……どういうことだってばよ? 

:また変なのに噛まれたんかシュワちゃん……

 

「これからは敬意を表して『ママ』とお呼びしたいと思います。還は来るママ拒まずではありますが、○○ママなどではなくママの二文字で呼ぶのは今後最ママたる心音淡雪先輩だけです」

「え、ちょっとまって知らぬ間に私子持ちになってる!? どういうこと還ちゃん!?」

「本日還に人生を変える素晴らしい出来事がありました――」

 

還ちゃんは今日事務所で倒れたところを私に助けられたことを嬉々とした声色で話し始めた。

それだけなら全然良かったのだが、やばかったのが私も知らなかった還ちゃんの内情だ。

要約すると、どうやら還ちゃんは今日の私の行動にとんでもなく大きな母性を感じとってしまったらしい。

は? そう思った人も多いだろう。大丈夫私が一番思ってる。

でもよく考えてみて欲しい、ここはライブオンだ。あのもしかして一部二部とかじゃなくチャ〇研の世界に上場しようとしてます?と言われているライブオンなのだ。

なので私は考えるのをやめた――。




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