幽「…」モグモグ
妖「あの…何やってるんですか…」
幽「よーふのひゃんれいひゃへへる」
妖「私の半霊食べてる…って見たらわかりますよ!やめて下さいよ全く!」
紫「よく理解出来たわね…」
〜白玉楼〜
白玉楼庭半壊事件から数日後、妖夢が入院してしまった為幽々子は1人で白玉楼の縁側に座ってた
「妖夢…」
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「永琳!妖夢は大丈夫なの!?」
「えぇ、ほら」
「幽々子様…」
「妖夢っ…!」
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入院して二日後、無事に妖夢は意識を取り戻したがまだ動ける身体では無かった。永琳の技術を持ってしても一週間はかかるとのことだった。
「いつまでも凹んでられないわね…私が頑張らなきゃ!」
庭は紫のてによって修復工事がされているので、妖夢が別に担当していた家事をこなす必要があった
「よし、幽霊隊集合!」
幽々子は自分が操ることができる幽霊達を縁側に呼び寄せた。幽霊達は一部白玉楼の庭の工事に出ているので三十匹ほどだった。幽々子はその幽霊達を隊分けしており、六部隊が集まった
「あなた達に命じるわ。1番隊と4番隊と5番隊は屋敷の掃除!2番隊と3番隊は食事の準備!0番隊は私と一緒に屋敷の壊れた場所の修復よ!」
白玉楼の屋敷は強力な霊力によって守られており、よほどのことでない限り壊れることは無いのだが、同じ霊力かそれ以上の魔力で攻撃されると壊れてしまう。ちなみに庭は霊力で守ると妖夢が手入れ出来なくなるらしく霊力はほんの少ししか働いていない
「屋敷の壊れてるところって…ここだけかしら」
幽々子が屋根に登るとそこには庭の灯籠が突き刺さった場所があった。灯籠など庭の一部の物には霊力を働かせている為、屋敷に突き刺さることも可能だ
「さてと…よっこらせ」
幽々子は灯籠を引き抜いて幽霊達に持って行かせた。そして用意していた板を空いた穴の上から霊力で張り付けた
「そういえば前に大嵐で屋敷がボロボロになった時は妖夢1人に任せてたわね…これからは妖夢にも休ませてあげなきゃ…」
幽々子は板を張り付け終えた後、食事の準備を手伝いに行った。
〜昼〜
紫は幽々子に頼まれて庭の修復に当たっていた。子供とはいえ吸血鬼が暴れただけあってかなりの大惨事になっていた
「全く…しばらく学校に行かなくていいものの…これはこれで面倒ね…」
「紫〜。お昼出来たわよ〜」
紫のもとにやってきたのは幽々子と幽霊達だった。幽々子は幽霊に指示し、庭工事に当たっているメンバーに弁当を作ってきていた
「今回は妖夢がいないから私が作ったのよ」
「へぇ凄いじゃない。藍〜橙〜ご飯よ〜」
「「わかりました〜」」
紫に呼ばれて藍と橙が戻ってきた。藍は紫の式神で普段は学園の食堂で働いている。橙は藍の式神で普段は学園の生徒だ。二人とも紫に言われて庭の修復の手伝いをしている
「さて食べましょうか、じゃあ…」
「「「「いただきます」」」」
四人はほぼ同時に弁当を口に運んだ。そして四人とも絶句した
「幽々子…あなた普段料理は?」
「しないわよ…でもまぁノリで行けるかなって…」
「ノリの結果これですか…」
「藍様…私もぅお腹いっぱいです…」
「橙…今日も許す」
「幽々子…今度妖夢ちゃんに教えてもらったら?」
「そうするわ…」
改めて従者のありがたみ(あくまでも庭師)を実感した幽々子と紫だった。そして翌日、幽々子は入院している妖夢の元へ向かった
〜病院〜
「妖夢〜来たわよ」
「あ、幽々子様…すいませんきていただいて」
妖夢は起き上がって本を読んでいた。半分死んでいるからか治りはかなり早いようだ
「ねぇ妖夢、お弁当作って来たの!」
「え?本当ですか!食べたいですっ!」
妖夢は幽々子の手料理を食べたことが無い為、幽々子がお弁当を作って来たことに心から喜んでいた
「じゃーん!私特製お弁当よ!ちゃんと怪我してる妖夢の為に治りが早くなる食材を永琳に教えてもらって作ったのよ」
幽々子は妖夢に弁当を差し出した。妖夢が蓋を開けると見た目は普通だがいい匂いのする至って問題ないただの弁当だった
「じゃあいただきまーす!」パクッ
妖夢は一口食べてそして気付いた、それが見た目だけのお弁当であることに
「どう妖夢?昨日藍に教えてもらったの!」
「お…美味しいです」
「よかったぁ!」
(今度から幽々子様にも食事の用意手伝ってもらおうかな…これは酷い…)モグモグ
何をどう調理したらこうなるのかわからない味に顔を歪めながらも妖夢は見事に食べ切った
「そうだ妖夢!今度はこれ!」
「な、何ですか…」
「私特製ジュースよ!これを飲めば元気百倍だわ」
「あ、はい…飲みます…」
妖夢は覚悟を決めて幽々子の特製ジュースを受け取り、一気に飲み干した。しかし妖夢の不安とは裏腹にジュースは普通に美味しく、妖夢は安堵した
「あ、そうだ妖夢!おしぼり欲しいでしょ?」
「いや別に欲しくはな「今すぐとってくるわ!」あ…全く…」
でも妖夢は内心、自分につきっきりで看病してくれる幽々子に感謝していた。たまには風邪を引いて見るのもいいかななんて思っていた
「持って来たわよ〜」
「ありがとうございま…何ですかそれ…」
「おしぼりよ?なくなってもすぐ取れるように沢山持って来ておこうとおもって〜」
幽々子が持って来たのはそれこそ大量のおしぼりで、どう考えても妖夢が使い切る量ではなかった
「やっぱり重いわね〜…っととっとっあっ…」ドサドサッ
「…」
幽々子は足元にたまたま落ちていた妖夢の剣に躓いて、盛大に転んでしまった。大量のおしぼりは宙をまい、そのまま妖夢に降りかかった
「ごめん妖夢〜あはは」
「あなたは私にまた怪我させる気ですか…」
「まぁまぁ…あ、大事な話があるから明日竜斗君と霊夢ちゃんに来てもらうわね」
「わかりました(大事な話って何だろう?)」
「じゃね妖夢〜早く帰って来てね〜?」
「はい!任せてください!」
幽々子はパタパタ手を振りながら病室から出て行った。そして残された妖夢は少し寂しさを味わいながらもまた本を手に取った
「う…お腹痛い…」
もちろん、先程飲んだジュースによる被害が遅れてくるなど誰も思ってはいなかった
作「20話って節目だねぇ」
友「早かったねぇ」
作「ねぇ〜」