幻想郷立閻間学園   作:雲の上の声の人

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竜「思うんだけどさ、前後編多くない?」

作「それは気にしちゃだめだよ」

竜「作者の計画性の無さが伺えるな」


第22話 二つの友情(後編)

〜博麗神社〜

 

 

俺は霊夢の言うとおり博麗神社についてきた。すると霊夢が少し待ってろって言って神社の中に入っていってしまった

 

 

「なぁレミリア。俺は一体なんでここに?」

 

 

「さぁね?ただあなたの運命が少し変わるかもね」

 

 

運命?どういうことだ?

 

 

「お待たせ。じゃあ始めるわよ」

 

 

神社から出てきた霊夢は巫女の格好をしていた。手にはお札をもっている

 

 

「今からあなたの封印を解くわ」

 

 

「は?へ?」

 

 

霊夢に封印を解くと言われたが、何がなんだかさっぱりわからん。今にも頭がパンクしそうだ

 

 

「いい?じっとしていることね。レミリアは下がってて頂戴」

 

 

霊夢はレミリアが下がったのを確認すると俺の周りに結界らしきものを張った。これはあれか拒否権ないってやつか。下手に動くのもあれなので俺は霊夢の言うとおりじっとしていることにした

 

 

「さて、始めるわよ…!」

 

 

霊夢が手にもっていた大量のお札を俺にむかって投げてきた。これ死なないよね?当たらないよね?

 

 

「《幻想結解》!」

 

 

霊夢が最後に放ったお札が俺に当たったとおもったらお札が俺の体をすり抜けていった…ってえぇぇぇぇぇ!!?

 

 

「ふぅ…これで終わりよ」

 

 

霊夢は結界を解くとその場に座り込んだ。俺は何が起こったか全くわからないでいる

 

 

「竜斗君、試しにこれ殴ってみなさい」

 

 

霊夢に渡されたのは境内の道に使われてるであろう石だった。こんなもの殴ったら拳が砕けるにきまってる

 

 

「ねぇ霊夢、別に強化しなくても殴ったら割れるんじゃない?」

 

 

「あ、そうか」

 

 

何故そのような結論に至ったのか小一時間問い詰めたい

 

 

「じゃあ竜斗君この石押してみて」

 

 

「押す?こうか?」

 

 

俺は霊夢に言われた通り石を押した。もちろん何も起こらない

 

 

「次は手のひらに力を込めてから押してみて」

 

 

「お、おう」

 

 

俺はまたまた言う通りにして押してみた。すると石は粉々に砕け散った…えぇぇぇぇぇぇ!?

 

 

「これどーなってんすか!?」

 

 

「落ち着きなさい」

 

 

「落ち着けって言われても無「落ち着かなきゃ心臓に札を突き刺すわよ」ごめんなさい落ち着きまくります!」

 

 

こえぇよこの巫女…つーか紙は突き刺さらねえよ

 

 

「まず竜斗君。貴方には能力があるわ、それが今使った'魔力で己の身体を操作する程度'の能力よ」

 

 

魔力で己の身体を操作?どういうことだ?

 

 

「つまりは、貴方には元々魔力があって、それを使って身体を強化したり魔力を纏わせたりできるわ」

 

 

つまりは、俺にも能力あったのか…ってなんでわかったんすか!

 

 

「試しに足を強化してみなさい」

 

 

「どうやって?」

 

 

「強化したいって思いながら力をそこに集める感じよ」

 

 

ぐぬぬ…難しい説明が多すぎてパンクしそうだ

 

 

「こ、こうか?」

 

 

「そうよ。実感は無いだろうけど、まぁ慣れたらわかるわ」

 

 

霊夢は笑いながら言い放った。意外に巫女って適当なんだな

 

 

「じゃあ私達も行きますか!」

 

 

「え?もう行くの?」

 

 

「当たり前よ、能力の使い方は説明したんだから後はセンスで何とかしなさい」

 

 

「ありがとう。レミリア乗っけてくれるか?」

 

 

「いいわよ」

 

 

俺はレミリアに乗って霊夢と一緒に稚依斗に向かった。皆が無事であればいいのだが。そして一つ気になることを聞いてみた

 

 

「なぁ霊夢。何で俺に能力があるってわかったんだ?」

 

 

「私は博麗の巫女よ。巫女にわからないことは無い…それだけよ」

 

 

霊夢は微笑みながら答えた。こいつが巫女だからこそ、この幻想郷は平和な気がする…俺はそう思った

 

 

〜フランside〜

 

 

私は死を覚悟した。自分は負けた、親友の仇を討つどころか返り討ちにあった。しかし私が見たのは幽香の攻撃を受け止めている見覚えのある背中だった

 

 

「助けに来たぜフラン」

 

 

薄れゆく意識の中、普段は興味も無かった笑顔がいつになく眩しくみえた

 

 

〜竜斗side〜

 

 

「ふぃ〜間に合ったか」

 

 

俺はギリギリのところでボスっぽいやつの攻撃を防いだ。フランはどうやら気絶しちまったみたいだし

 

 

「チッ…邪魔が入ったか…でも関係ない!」

 

 

ボスっぽいやつは後ろに下がると手にエネルギーみたいなのを集めだした。ってこれ俺やばくね?

 

 

「二人まとめて消えろ!」

 

 

「甘いわね」

 

 

「!?」

 

 

間一髪のところでレミリアが防いでくれた。危うく俺も炭になるところだった

 

 

「お前は銀髪ナイフの…フッ…今日は引くよ」

 

 

何かよくわからないけどボスっぽいやつは皆引き連れて帰って行った。あれ?これレミリアが助けたみたいになってんじゃん。つーかあっさりすぎない?

 

 

「さて…ってうおぃ!フランこれ絶対骨折れてるぞ!早く永遠亭に…」

 

 

「それなら白玉楼に連れて行きましょう。ここから近いですし永琳さんにもすぐ来てもらえると思います。それに…フランさんとお話したいです」

 

 

「わかったわ、さて…萃香、レミリア来なさい」

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

「永琳のところに行くわよ。あんたらまだ動けるでしょう」

 

 

「おうよ!」

 

 

「私も余裕よ。何もしてないしね」

 

 

霊夢と萃香とレミリアは永琳を呼びに永遠亭まで飛んで行った。残された俺達はひとまず白玉楼に移動した。白玉楼に移動すると幽々子さんが全て知ってるかのように用意していてくれていた

 

 

「なぁ皆…やっぱり私は納得出来ないんだぜ!妖夢も妖夢だ!庭壊されて怪我までされて…なのに何で平気なんだぜ!お前ら騙されてるんじゃな「黙れ魔理沙」竜斗お前まで!」

 

 

ったく…魔理沙は考えるってことを知らないのかねぇ…霊夢が萃香とレミリアを連れて行ったのも俺らに対する気づかいだってことも

 

 

「話してやるから少し静かにしてな」

 

 

「あら竜斗君話すの?」

 

 

「こいつにはそれが1番手っ取り早いですよ」

 

 

「一体さっきから皆どーゆーことなんだぜ?」

 

 

「あぁ…実はな…」

 

 

〜回想、妖夢の看病の次の日〜

 

 

「さて、集まったわね」

 

 

幽々子が病室に来た時には妖夢、竜斗、霊夢、レミリアの四人が集まっていた

 

 

「どうしたのよ幽々子、わざわざ呼びたして」

 

 

霊夢は欠伸をしながら幽々子に聞いた。もちろん他の三人も何の用事かは伝えられていない

 

 

「わざわざ呼び出しといて対した用事じゃ無かったら承知しないわよ」

 

 

「十分に対した用事よ。特に貴方にとってはね」

 

 

幽々子はレミリアを指差しながら答えた。それによってそれぞれが何の話かの検討はついたようだ

 

 

「この間の白玉楼の事件。フランちゃん意外にも犯人はいるわ。そうでしょう妖夢」

 

 

「「「なっ!?」」」

 

 

幽々子は妖夢に問いかけた。幽々子自身怪しいと思って紫に問い詰めたらしい

 

 

「フランちゃんは確かに庭はめちゃくちゃにした。けれども妖夢を怪我させたやつは別にいる。そしてその真犯人はフランちゃんの友達の萃香ちゃんとチルノちゃんに罪を着せようとした。しかしフランちゃんが罪をかぶった。それが真実よ」

 

 

「じゃあフランは…」

 

 

「えぇ、仲間思いのいい子じゃない。私は好きよこーゆー子。ただ庭を荒らした罰は受けないといけないけどね」

 

 

「よかった…」

 

 

レミリアは妹の罪が少ないことに安堵した。そして妹が友達を庇う優しい心を持っていることにも

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ということがあったのさ」

 

 

「泣けるじゃねぇか…ぐすっ…」

 

 

俺が真実を魔理沙に話すと魔理沙は泣き出した。まぁこいつは涙もろいところもあるからな

 

 

「とりあえず、今日は皆帰りなさい。明日また来てくれたらいいから」

 

 

「私は残りま「ダメ、妹が心配なのはわかるけどここは任せて頂戴」わかりました…フランをお願いします」

 

 

霊夢達が永琳さんを連れてきたので、幽々子さんの言ったとおり俺達は家に帰ることにした。といっても明日も来るしなんだかんだで博麗神社に泊まることになった。本当はレミリアを一人に出来ないという霊夢の気づかいがあったのだが

 

 

〜フランside〜

 

 

「…ここは…」

 

 

どれほど寝ていたかわからない。必死に記憶を辿って見るが、幽香に蹴られる直前にあいつの背中が見えてそれで…あれ?じゃあ何で室内に?布団もあるし…あれ?

 

 

「あ、お目覚めになりましたか」

 

 

「お前は…何で私のこと」

 

 

「何でと言われましても…」

 

 

「私は庭も壊したし散々酷いことも言った。なのに何で看病なんかしてくれるんだ」

 

 

「簡単な話ですよ。同じクラスのクラスメイト…それだけです。それにお庭は壊れてもすぐに直せますけど、体は壊れたらすぐには治りません。私は半霊だからすぐに治りますけどね!」

 

 

あははとこいつは笑ってみせた。私にはこの笑顔が凄く眩しく見えた。つーか私吸血鬼だから治るの早い…

 

 

「つーか私と庭じゃ価値が違うだろうがよ…」

 

 

「えぇ、フランドールさんのほうが上ですね」

 

 

「…」

 

 

こんなことをさらっと言ってのけるこいつを私は凄いと思う。私もこんな笑顔が出せるのだろうか

 

 

「その…あれだ…」

 

 

「どうしました?喉乾きましたか?」

 

 

「いや…ありがとうな…よ、よ…」

 

 

「妖夢でいいですよ」ニコッ

 

 

「ありがとうな妖夢………………フラン……」

 

 

「?」

 

 

「私のことはフランでいいよ…」

 

 

「…!はい!よろしくお願いしますねフラン!」

 

 

私はこの時確信した。妖夢とはいい友達に慣れそうだと、そしてあいつがいない世界も今のクラスも捨てたもんじゃないってことも




作「一応次回で一章は完結かな」

友「二章の舞台は夏休みかな?」

作「色々あるよね夏休みって」
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