ア「珍しいわね。昔は誰といてもつまらなそうにしてたのに」
霊「あん?」
ア「ごめん」
〜1500mリレー〜
『さぁさぁ個人競技も終わって途中経過発表!1位は何と弐組の30ポイント!2位の四組が10ポイントで大幅リードだぁ!』
『弐組は強いですねー。四組は追い上げて欲しいところですよー』
『さぁさぁ次は1500mリレー!既に各クラスの選手がスタンバイしてます』
『注目の選手はやはり弐組のレミリア選手と四組のアリス選手の対決ですね。激戦の期待ですよー』
〜霊夢side〜
「なぁ霊夢、やばくないか?」
「心配性ね神奈子は。でももう手は打ってあるわ」
「なんだいそれは?」
「まぁ見てなさいって。小町、頼んだわよ」
「あいよ」
「後、最終戦のアスレチックだけど、お燐は適当に頼んだわ」
「りょーかい!」
「おい霊夢?こんなので大丈夫なのか?」
「心配すんなっての。後はあの将軍気取りを唆したらジ、エンドよ」
不安そうな神奈子をよそに、私は勝利を確信した
〜小町side〜
あたいは霊夢に言われて1500mリレーの第一走者として出ていた。まぁ、別に走る必要はないけど、霊夢に言われた通り仕事をこなせばお小遣いくれるらしい
「さて、いっちょ仕上げたいところですけどねぃ…」
あたいの視線の先には、1学期とはまるで別人のようになったフランがいた
(もし1番でゴール出来たら竜斗に褒め…じゃなくて!何を考えとるんだ私ィ!)
「…人って変わるもんだねぇ…あ、あいつは吸血鬼か」
(ま、残念だけどこっちもちゃんと任務こなさないと霊夢にしばかれるしね。気の毒だけど勝たせてもらうよ)
霊夢が張ったという能力隠しの結界を使って、あたいは自分達のレーンの距離を弄っておいた
もちろん、そのおかげで勝てたのは言うまでもない
四組…30ポイント
〜弐組side〜
輝夜先生の予定とは違い、最終競技で逆転される状況まで追い詰められていた。走ってて思ったが、きっと霊夢が何かしたのだろう。顔が怖いくらい笑ってたし
「くそっ!神奈子の野郎何か仕掛けやがったな!訴えてやる!」
「まぁまぁ将軍落ち着いて!まだ一つ残ってますから!」
「そうですよ!妖夢が何とかしてくれます!」
「うっ」
「あたい信じてる!妖夢は最強だもん!」
「ぐっ…」
蛍、チルノが次々と妖夢に追い打ちをかけていく。こいつら自分は勝ったからって酷いな
「フ、フラン助けて…」
「まぁ…私達の分は妖夢が取り返してくれるらしいって…さっき宣言してました」
「フラァァン!?」
妖夢の思い虚しく、フランは最高で最悪のパスを妖夢に回した
「さ、後はゴールするだけだぜ?」ポンッ
魔理沙が笑顔で肩を叩くが、既に妖夢は口から半霊を出してるので聞こえてないだろう
『ではではラストのアスレチックレースに出場の野郎はさっさとスキマに入りやがれですよー』
解説いきなり口悪くなったな
「よし!行ってこい妖夢!」
「え、ちょいやぁぁぁ!!」
萃香の豪快な一本背負いにより、妖夢はスキマの中へ消えて行った。南無三
〜アスレチックレース〜
『さぁさぁいよいよラスト競技アスレチック!優勝がかかった大事な一戦!果たして勝つのはどのクラスだ!』
『リリー的には、四組の火焔猫燐(カエンビョウリン)選手ですね。弐組は半人前だから無理ですねー。』
「おい待て解説!私が半人前ってどーゆーことですか!?」
『誰もお前のこととは言って無いですよー。自覚症状おアリで何より』
「〜〜〜〜!!!」
妖夢が真っ赤になったところで説明するが、ここは紫先生が用意した特別コースだ。山全体がアスレチックとなっており、ただの人間にはまずクリア出来ないだろう。
『じゃあそれはさておき選手紹介だ!まずは壱組、封獣ぬえ(ホウジュウ ヌエ)選手だぁ!』
『どこにいるかわからんですよー。』
『きっと化けてるんでしょう!続いて弐組、魂魄妖夢選手!』
「わ、が、頑張ります!」
『噛むところがドジっ子アピールってか?妬ましい!続いては参組…は棄権するそうです』
『参組には99%人間しかいないですからねー。あ、何処ぞの巫女と魔女っ子は人間じゃないから別ですよー?』
『あんまり言うと退治されかねないからこの辺で置き、ラスト四組は火焔猫燐選手!』
「頑張りまーす」
『優勝候補ですからねー。そこの半人前なんか蹴散らして下さいねー。』
「さっきから思うんですけど不公平じゃない!?」
『気の所為ですよー』
『それはさておき!皆さんスタートラインに並んで下さい!』
三人がそれぞれスタートラインに並ぶ。謎の緊迫した空気が渦巻くなか、その戦いの火蓋は突然切られた
『あ、もうスタートしていいっすよ』パァン
「よっしゃぁ!」
妖夢が持ち前の反射神経を活かし、一歩前に出た。最初は緩やかな登り坂なのでそこまで差は広がらない。そのまま1kmほど走り抜けた
『さぁ妖夢選手がトップのまま、第一関門の綱渡りだぁ!谷間に吹く強風に耐えつつ、先に渡り終えるのは誰だぁ?』
『やはりぬえ選手じゃないですかね?5ボスに混じってのEXですし』
『ちょ、リリーはんメタいでそれ。しかもぬえ選手本体に戻っとるし』
『あの歪な翼がいいバランスを生み出してるんですよねー。つーか関西弁やめてもらえますか?』
『おっとぬえ選手!トップの妖夢選手に並んだ!お燐選手はちょっと苦手か?猫なのに?』
『無視すんなや』
「じ、実況うるさい…」
妖夢が綱を半分ほど渡り終えた時、お燐はまだ4分の1程度だった
「このままじゃやばい。ん?」
お燐の目に止まったのは、妖夢の片割れである半霊だ。そこでお燐はあることを思いついた
「ここは私の能力で…」
お燐は半霊を持ち前の能力で操ると、自分の元へ呼び寄せた
「主人を攻撃してこい」
半霊はコクリと頷くと、前方にいる妖夢目掛けて思いっきりタックルした
「のわっ!ちょ、えぇ!?」
『おぉっと妖夢選手一体どうした!?自らの片割れに攻撃されてるぞ!?おっとロープから足を踏み外したぁ!』
「まだまだっ!」
妖夢は谷底に落ちる寸前でロープを掴み、何とか生きながらえた。しかしかなりのタイムロスで、お燐に抜かれてしまった。ぬえは既に綱渡りを終えている
「くそっ…あの猫何かしたなっ…遅れてしまった」
妖夢は二人に遅れて綱渡りを終える。すでに差は開いている
『さぁ三者とも綱渡りを終えたところで次は崖登りだ!勿論素手です』
「ふふふ、この私に登れない壁などないっ!」
ぬえは自分の羽を掴むと、それを壁に突き刺しながら登って行った。ぶっちゃけかなり痛そうである
「ならば私もっ!」
お燐は猫フォルムになるとそのまま駆け上って行った。流石猫だけあっての身体能力である
『さぁさぁ二人とも物凄い勢いで登っていく!それに比べて妖夢選手は…』
「も、もう帰りたい…」
妖夢は半べそかきながら必死に登っていた。一歩間違えれば半人半霊どころか全霊になるところである
「わ、私だって…負けない…!」
『おっと妖夢選手の片割れが本体を持ち上げている!これはどうですかリリーさん!』
『一応身体の一部なんで反則ではないですよー。でもそれクソつまんねーから落ちやがれってんです』
『落ちろ落ちろー』
「よし、これ終わったらお前らぶった斬る」
怒りのせいかスピードが上がった妖夢は一瞬で崖を登り終えた。これで三人ともほぼ並んだ
「さぁ次は急流下りです!各自名前の書いた筏に乗って下さい!」
文先生が律儀に道案内している。勿論片手にはメモ帳が握られているのだが
「よっしゃいくぜぃ!ってあちょ私水苦手」
「いやっほぅ!」
「何か私のだけボロくないですか?」
各々が筏に乗り込むと同時に急流を下って行った
〜輝夜side〜
「よし、全員スタートしたな…フラン」
「はいはい」
「下手に怪しまれるといけないから、ぬえのやつだけやっちまえ」
「私が言うのも何だけど、お前中々ゲスいよな」
「ははっ、実行犯も同罪さ」
「それもそーか」キュッ
フランがぬえの筏の目を握り潰すと、ぬえの筏は無惨にもバラバラになってしまった
「ちょっ、あばばばば」
『ぬえ選手筏トラブルによりまさかの脱落だぁぁぁ!!これで残りは後二名です!』
「さて、後は私の能力使って戻るか」
輝夜は自身の能力を使い、フランを担いで弐組待機場所に戻った
「さてさて、戦局は…チッ、まだ負けてるか」
「輝夜先生〜?」
輝夜が振り向く先には、微笑む霊夢の姿があった
「何だよ急に、ってか先生って呼ぶな気持ち悪りぃ」
「まぁまぁ。それよりもゴール手前の競技だけど、どうやらロープにぶら下がって谷を移動するらしいんだけど」
霊夢はそう言いつつ、手元の鋏をちらつかせる
「…報酬は?」
「お賽銭箱がいっぱいになるくらいの小銭でいいわ」
「半分だけな。じゃ」
輝夜はまた自分の能力を使い、ゴール手前まで移動していった。しかし輝夜は忘れていた。霊夢が四組であることを
「すいませーん。校長先生いますかー?」
霊夢は本部に行くと、校長である映姫を呼んだ
「どうしたんですか?」
「さっき黒髪の長髪で鋏を持った人が、山の方へ飛んで行ったんですけど」
「輝夜先生…わかりました。私が裁いてきます」
映姫はこめかみに血管を浮かせながら、部下を裁きに出かけた
「作戦通り」
そして勝利が決定したものもいた
〜ゴール手前〜
輝夜は二人がここに辿り着く前にロープを切ろうと、少し焦っていた
「くそッ、霊夢のやつもう少し長いの渡せよな」
「輝夜先生?」
「うるせぇ今手が離せないの見りゃわかんだろ!」
「私にはよくわからないので教えてもらえないでしょうか?」
「だから!四組のロープを切ろ…う…」
「四組のロープをどうするつもりだったんですか?」
輝夜が振り向くと、目以外は天使の微笑みのような映姫がいた。そしてその瞬間輝夜は死を悟った
「いやそのあの、そ、そーだ!四組のロープがボロボロだったから直そうと思ったんですよー?」
「まぁ、それは良いとして。そこにあった落とし穴は一体何ですか?え?」
「待ってそれは私じゃ「それは?」ソレモ!ワタシジャ!ナイツ」
「黒ーーーー!」
「ピギャァァァァァァ!」ピチューン
こうして体育祭は弐組が不正による失格の結果、四組の優勝と輝夜の無期限教職停止、学園の門番となるという結末になった
〜次回予告〜
霊「次回は久しぶりの番外編ね」
ア「雲の上の声も最近出番多いわね」
霊「主人公の出番少ないわね」