ア「はいはい…ってか程々にしなさいよね」
霊「わーってるわよぉ!一升瓶五本で負けといてやるわ!」
ア「全然少なくねぇよ」
閻間学園の文化祭から二日後の夜、ある紅い館で事件は起きた。その館の地下に住む住人、フランドールは一人悩みを抱えていた
「文化祭楽しかったな…竜斗と一緒だったし。でも中々気付いてくれないな」
フランは自分の想い人への気持ちを伝えられず葛藤していた
「確か美鈴が言ってたな…好きって言うんだっけか」
「呼びました?」
「うわっ!」
後ろから美鈴が唐突に声を掛けたので、フランは反射的に右手を握りしめてしまった。そして不運なことに右手には自分の部屋の目があった
「あ…」
その日紅魔館の地下で突如爆発が起きたと霧の湖付近で噂になった
〜次の日〜
「いってらっしゃい妹様、美鈴」
「行ってくる」
「行ってきまーす」
姉と同じ領域に住むのを嫌がったフランは咲夜が経営するナイフ亭に転がり込んだ。咲夜はここ最近紅魔館の財政が悪化したので出稼ぎでナイフ亭に泊まり込みで働いていた。勿論美鈴もナイフ亭に住み込みである。まぁフランにしたらその方が良かったのかもしれない。相変わらず仲の良くない紅魔館である
「そういえば美鈴」
「何でしょうか?」
「今日夜話あるんだ」
「相談なら乗りますよ?」
「ありがと…」
美鈴はフランの相談相手になっている。理由は語るまでもない。彼のことである
〜そして時間は進み昼休憩〜
昼休憩にはクラスの中でグループに分かれて食べている。フランも例外ではない。今は妖夢、魔理沙、萃香、チルノと一緒に食べている
「お、フラン今日は弁当なのか」
「今日から咲夜んとこに泊まってるからね。ていうか萃香はいつもそれだよな」
「霊夢と作るからな。朝は握り飯で余りを持ってくるんだ。というわけでおかず寄越せ」
「仕方ねぇな。ほらよ」
「「いただきます」」
「待て、何で魔理沙が食べるんだよ」
「良いじゃないか。昨日アリスと喧嘩して私の分だけ作ってくれなかったんだ」
「じゃあ魔理沙には私の分あげるよ」
「サンキュー妖夢!」
「あたいも欲しい!」
「いいですよ」
「やった!」
和気あいあいとした食事風景である。そして全員が食べ終わった頃、話題はお泊まりのことになった
「そうだ!今日フランの家泊まっていい?」
「んあ?構わねえけどナイフ亭ってとこに今住んでるからメイドと美鈴いるぞ?」
「私は大丈夫だよ」
「じゃあいいよ」
「お、私とチルノもお邪魔させてもらおうかな」
「酒あんまり持ってくんなよ」
「へいへい」
「じゃあ私も行くぜ!」
「魔理沙はお菓子買ってこいよ」
「ひどっ!?」
「じゃあ決まりだね!晩御飯食べてからがいい?」
「いや、咲夜が作るから食べてこなくていいよ。7時にナイフ亭集合な」
「「「了解!」」」
そして丁度チャイムがなり一人は勉強、それ以外は睡眠に入った
〜そしてまた時は進み午後9時〜
「いやぁ、まさかこんな居住空間がナイフ亭にあるなんてな」
「私は二回目だよ。前に職業体験で来たから」
「つーかフランお前何つーか…質素だな」
フランの部屋には必要最小限の物しか置かれていなかった。 部屋が和式というのもあるが、女の子の部屋としては物足りない気がする
「別にいいだろ。それよかケーキ食べようケーキ」
「フランって本当甘い物好きだよね。夏なんか私が作ったかき氷シロップまみれにして毎日食べてたじゃん」
「うるせぇよ。別にいいだろ甘いんだし」
「まぁまぁ妹様落ち着いて…っていうか私達も参加していいんですか?」
輪の中には咲夜、美鈴もいた。魔理沙に誘われて二人とも参加したらしい
「別にいいんじゃない?咲夜の作るお菓子美味しいし」
フランは話しながらもずっとお菓子を食べている。しかも目はケーキに釘付けだ。学園最狂は何処へいったのだろう
「お菓子も良いけど、甘い話もいいんじゃない?丁度甘い一日を過ごした人が一人いるみたいだしね」
「んなっ!」
咲夜の一言で全員の視線が一斉にフランに集まった。フランは途端に顔が真っ赤になり俯いてしまった。安定の分かり易さだ
「な、なんだよお前ら見んじゃねぇ!」
「文化祭、竜斗、二人きり」ニヤニヤ
萃香が呟くと更にフランは赤くなった。これじゃあ完熟したトマトの方が淡く見えてしまう
「まぁまぁ…このままだと妹様が蒸発しちゃいますからこの辺で」
美鈴が話に区切りをつけたところで話題はクラスの話になった
「そういえば皆はクラスの中で誰がかっこいいと思う?」
「黙っていれば蛍かな」
「あたいも黙ってる蛍に一票」
「私も同感だぜ」
本人のいないところで酷い評価を受けている蛍である
「蛍君は確かにイケメンね、ねぇ妖夢?」
「ななな何ですか咲夜さん!?いきなり!」
「こないだもここに泊まった時一夜を共にしたもんね?」
「んなっ!///」
「おいおいマジかよ妖夢〜」
「「ヒューヒュー」」
「ち、違いますよ!咲夜さんも嘘つかないでください!」
「?」
「その顔やめろぉぉぉぉ!!」
妖夢が暴走しかけている中、一人違うことを考えている奴がいた
(クラスで一番イケメンか…)
「フランは誰がイケメンだと思う?」
「うぇ!?」
「魔理沙、聞くまでも無いってそんなこと。フランは勿論竜斗だもんな〜」ニヤニヤ
「んなわけねねねぇだろろろ!!///」
フランの顔が再び真っ赤に染まる。原因の萃香はというとそれを見て大爆笑していた
「あー、笑った笑った。んでさフランは何処まで伝えたのさ?」
「え?」
「だーかーら、告白したのか?」
「こ、告白なんかするわけねぇ!!」
だからどうしてすぐ顔が赤くな(ry
「そ、そんなことより咲夜とか美鈴は好きな人とか出来たことあるのかよ!」
(((話逸らしやがった)))
しかしこの行為が後々フランに逃げ場を無くすことになるとは萃香以外は思ってもいなかった
「私は特にないですねー。咲夜さんとかモテそうだしありそうですよね!」
「んー…初恋の人ならいたわね確かに」
「おお!付き合ったのか!?」
「残念だけど、想いの丈を伝えた後すぐに彼は吸血鬼狩りに出掛けてそれっきりよ」
「…ぐすっ…」
「なに泣いてるのよ妖夢ったら。私は後悔してないわよ?それに今は仕える主人も居るしね」
「感動的だな」
「ざぐやざんばずごいでずねぇぇ!!」
何故妖夢はこんなに涙腺が脆いのだろう
「というわけらしいぞフラ〜ン?」
「何で私にふるんだよ」
「竜斗結構他の女子にも人気あるらしいし、取られるかもよ?」
「はぁ!?」
〜スーパーフランtime〜
「あ、あのさ竜斗!私竜斗のことす「竜斗くーん!」なっ!」
「全くA子ったらやめろよな〜」
「えへへ、それでこの子は誰?」
「あぁ、ただのクラスメイトさ」
「クラッ…」
〜終了〜
「…ずいがぁ…」
「のわっ!何だよいきなり泣くなって!」
泣いたり照れたり忙しい吸血鬼である
「だーかーら、そうなる前に竜斗に告白したらいいじゃん!」
「あ、私竜斗の家知ってるぜ!」
「じゃあ早速明日だね!」
「いや待て…修学旅行でトドメをさすのはどうだ?」
「それいいね!」
「お前ら勝手に決めんじゃねぇ!」
「まぁまぁ落ち着けって、告白はパワーだぜ?」
「意味わかんねぇよ!」
フランはツッコミと同時に魔理沙に思い切り枕を投げ飛ばした。そしてそれは見事に顔面に命中した
「いってぇ!やったなフランこの野郎!」
「当たんねぇよ!」
魔理沙が投げた枕をフランが交わし、萃香に直撃した。そしてそれを皮切りにお泊まりの定番である枕投げ合戦が始まった
「くそッ、枕がねぇ!お、これでもくらえ!」
「それ私のお菓子だろうが!!」
こうして人もいなくなった大通りで一軒、賑やかに夜を過ごしていったナイフ亭であった
〜次回予告?〜
霊「番外編っていうほど番外編じゃなかったわね」
ア「でも作者が番外編って言ったら番外編なのよ」
作「そーだそーだ!」
霊「ぶっ殺すわよ」
作「スンマセンでしたぁぁぁ!」