魔「例えば私とか?」
皆「「「「それはない」」」」
魔「酷いんだぜ…」
~放課後~
「なぁ、竜斗」
「なんだ魔理沙?」
「勉強会しようぜ」
「は?」
なんだこいつ、頭でもおかしくなったのか?
「なんだよ、頭おかしいんじゃないかこいつみたいな顔しやがって」
「お前はいつから人の心を読めるようになったんだ?」
「直感だZE☆」
そういってウインクしてきた魔理沙。正直今すぐ殴り飛ばしたい
「とりあえず、誰誘うんだ?」
「アリスと私と竜斗と…後は」
「勉強会なら、ナイフ亭に来ない?」
後ろから声をかけてきたのは、クラス委員長のレミリアだった。最近出番多いなこの人…
「咲夜はあぁ見えてもかなり賢いわよ」
「まぁ、バカには見えないけどな…」
「なら、ナイフ亭に行くんだぜ!」
1人テンション上がってはしゃいでる魔理沙。一回グラウンドに埋めようかなこいつ
「んじゃ私はアリスを呼んでくる!」
そう言って魔理沙は教室から走って行った。本当に元気なやつだ
「でも、何でレミリアは俺たちが勉強会するのを知ってたんだ?」
「そういう運命だからよ」
「?」
運命?どういうことだ?
「まぁ、そういうことなのよ。それよりほら、待ってるわよ」
レミリアに言われて教室の外をみると、魔理沙とアリスが待っていた。アリスの服が引きずられた後みたいになってるのはきっと気のせいだろう
「竜斗!レミリア!早く行くぞ!」
「はぁはぁ…(魔理沙覚えてなさいよ!)」
やばいアリスがものすごく怒りのオーラで魔理沙を睨んでる…魔理沙死ぬな多分これ
「ん?どうしたアリス?お腹でも痛いのか?」
うん、やっぱり魔理沙は一回死んでみるべきだと思う
「とにかく、早く行くぜ!」
そう言って魔理沙は1人走っていった。追いかけるのも疲れるので、とりあえず三人で歩いて行くことにした
「竜斗、後で魔理沙霧の湖に沈めるわよ」
「御意」
アイツは一回沈めないと懲りそうにない。いや、沈めたところで懲りないか
「貴方達も大変なのね。昔からあーなの?」
レミリアが不思議そうに聞いてきた。確かに魔理沙みたいなやつは早々いないだろう
「うん…昔からあんな感じだよ。まぁ明るいからいいんだけどさ」
「でもたまに殴り飛ばしたくなると」
「「そう!」」
「ふふ…いいじゃない仲がよくて」
レミリアは笑いながら言った。ちょっと羨ましそうな感じがしたのは気のせいだろうか?
「そう言えばレミリア、フランのことなんだけどさ」
双子としてどう思ってるのか気になったので、俺は単刀直入に聞くことにした
「フランがどうかしたの?」
「いや、昔からあんな感じだったのかなって思ってさ」
するとレミリアは、どこか寂しそうな雰囲気で話してくれた
「フランはね、昔は無邪気で元気な子供だったのよ。でも、いつの間にかあぁなっちゃったのよ。私にもわからないわ…でも何かあったとは思うの」
「そうなのか…」
おっと予想以上に重たい話だったぞこれ…話ふるタイミング完全にミスったな
「ねぇ竜斗?フランちゃんってあのこないだ三年生で1番強い人ををボコボコにしていた子?」
「そうそ…は?」
三年生で1番強い人って…確か普通の先生にも及ばずとも劣ることない強さの…嘘だろ…
「はぁ…あの子またやらかしたのね…フランは私の双子なのよ」
「えぇ!?あの不良金髪少女とエリート委員長が双子!?世も末とはこのことね…」
アリスはうんうんと頷いた。いやいやいやでもここで納得したらレミリア可哀想だから。実際ちょっと凹んでるから。いやかなり凹んでるかもだから
「まぁ、きっかけがわからない今は何もできないからね、とりあえず見守っとくわ」
多分レミリアの心は鋼の心だと思う。並大抵のことじゃ崩れなさそう
「そうこう話してるうちについたみたいね」
アリスが言うとおり、気づいたらナイフ亭の前まで来ていた。話しながらだと早いなぁ…まぁ高校の近くってのもあるけど
「じゃあはいるわね。咲夜ーー。来たわよー」カランカラン
「あら、お嬢様いらっしゃいませ。竜斗君とアリスちゃんも一緒なのね」
咲夜さんはいつも通り笑顔で迎えてくれた。この人本当に美人だなぁ…あれ?そういえば魔理沙は?
「ねぇ咲夜さん魔理沙は?」
「あぁ、魔理沙ならあそこで倒れてるけど」
「「はぁ!?」」
いやいや何で喫茶店まできて倒れてんだよあのバカ
「咲夜…“あれ”やったのね?」
「あれ?あれって何だレミリア?」
俺が聞くとレミリアは、一呼吸置いてから叫んだ
「咲夜式学力向上家庭教師よ!これを受ければ学力アップ間違いなし!」
「何だそれ…」
ネーミングセンスなさすぎるにも程があるだろ…なんかこのエリート委員長のダメな部分を上間みた気がする…
横をみるとアリスも同じように口を開けてポカーンとしている。きっと脳が追いついていないのだろう。
「んで咲夜さん…何で魔理沙が倒れてるんすか?よく見たらナイフ刺さってるし」
「あぁ…私が出す問題に答えられなかったら、ナイフが飛んでくる仕組みなのよ」
怖ぇよ!それ怖すぎるよ!問題に集中できないから!って魔理沙よくやったな!
「これを受ければ学力と戦闘力が同時にアップする素晴らしい教育システムよ」
あの…レミリアさん…そんなに自信満々に言われても内容が内容ですから…それに戦闘力上げる意味…
「私挑戦するわ」
真っ先に死への扉をくぐろうとしたのはアリスだった。まぁ…アリスは魔理沙と違って賢いから大丈夫だと思うけど
「じゃあ行くわよ。古代魔導書に書かれている雷属性最強と呼ばれた技の名称をフルネームで」
いやいやいや!わかるわけないだろ!まず咲夜さん魔導書読めたの!?それに古代ってよくそんな本見つけたな!
「《エターナル・スパーク》ね、ちなみにそれってグリモワール オブ アリスに乗ってるやつね」
「正解よ。中々賢いわね」
えぇ!?何でわかったの!?しかも本の名前まで行っちゃってるし!
グリモワール オブ アリス…?
「それってアリスの魔導書じゃん!」
アリスが持ってたやつってそんな凄いやつだったの!?雷属性最強とか絶対危ないだろ
「あら、貴方があの本の持ち主だったのね」
「えぇ、でも強力すぎて制御出来ないから、自宅に保管してるわ」
…なんかあれだな…魔法使える人達の会話って別次元の話しみたいにきこえるんだよな
「あら?私は魔法使えないわよ?」
「あ、そーなんすか…ってえ!?」
魔法使えないのに魔法に関する知識豊富なんだ…咲夜さんって博識なんだな
「咲夜の知識量は凄いわよ?これなら教師にとって不足なしじゃい?」
「確かに…それじゃあお願いしますね咲夜さん」
「えぇ、任せて」
咲夜さんは相変わらずの笑顔で返してくれた。この人は天使か何かだと思う
「じゃあ、皆は勉強の用意をしててちょうだい。私は勉強がはかどるような紅茶をいれてくるわね」
そういって咲夜さんはカウンターの奥にはいっていった。俺たちはとりあえず勉強するための道具をテーブルに出した
「そういえばレミリアって成績はどのくらいなんだ?」
俺の中ではすげー賢いイメージあるけど…
「一年の時は常に学年トップだったわ」
レミリアは予想通り秀才だった。博識店長に学年トップの秀才がいればどんな問題でも教えてもらえるな、かなり安心だ
「じゃあ、さっそく始めましょう。竜斗君はわからない教科あるの?」
「全部わかりません」
え?能無し?知るかそんなもん。プライドなんか捨てたもん勝ちなんだよ
「…咲夜…これ何とかなるかしら…」
「さぁ…私もここまで危機的状況の子を見たことないもので…」
咲夜とレミリアは同時に溜め息をついた。なんか俺の精神がえぐられていってるのは気のせいじゃないよな…そろそろ泣くよ俺?
「まぁ、今からスパルタで行けば大丈夫よ」
「お嬢様、2人でかかると可哀想なので私は魔理沙の治療でもしてますわ」
そういって咲夜さんはその辺に転がってた魔理沙を引きずってカウンターに戻って行った。見た目によらず意外に雑なんだな
「じゃあ始めるわよ。まずは数学…」
かくして、俺の地獄の勉強会が始まった。生きて帰れるといいな
「言っとくけど、私も咲夜に引けを取らないくらい厳しいわよ」
「命だけは取らないで下さいね…」
「貴方の出来次第よ。ほら、まずはこの問題から…………」
~三時間後~
「よし、これで一通り終わったわね」
「はぁ…やっと終わったぁ~」
今は…四時か…つまり俺は三時間はずっと勉強していたことになる。確かに学力はついたとは思うのだが…反射神経も上がった気がする…何があったかはあえて言わないが…
「まぁ、これで大丈夫なんじゃないかしら?」
レミリアは紅茶を飲みながらそう言った。正直その言葉が1番ありがたかったりもする
「レミリアって教えるの上手いのね」
アリスはレミリアに感心していた。アリスも学力的に言えばそこまでレミリアに劣らないが、レミリアは学力に加えて人に教える対話力も高かった。これが本物のカリスマというものなのだろうか
「ところで、アリスの隣にいるその人形は一体どういうものなの?さっきからずっと動いてるけど」
レミリアはアリスの隣にいる上海人形を指差して聞いた。上海人形はアリスが自律魔法をかけている人形で、言わば感情を持った人形なのである。俺が勉強してる間も、紙やらペンやらが切れないように常に準備してくれていた気の利くやつだ。それは主人に似たのだろう
「この人形はね、上海人形って言って…」
アリスとレミリアが話しているのを聞いとくのもあれなので、カウンターで話している咲夜さんと魔理沙のところに行くことにした
「あら竜斗君、勉強は終わったの?」
紅茶を注ぎながら咲夜さんは俺に聞いてきた。会話と仕事を同時にこなせるところを見ると、まさにプロである
「えぇ、終わりましたよ何とか…」
「かなり疲れているようだけど大丈夫?はい紅茶」
「大丈夫ですよ…今夜はぐっすり寝れそうですけど。あ、紅茶ありがとうございます」
俺は咲夜さんに出してもらった紅茶に口をつけた。ほのかに甘い感じが疲れを癒してくれる。
「竜斗、帰りは乗っけてやってやるんだぜ」
横から魔理沙が何故か偉そうに言ってきた。まぁ、俺は飛べないからありがたいんだが
「でも咲夜の作るお菓子って本当うまいよなー。全然飽きないぜ」
「お前はいつの間にそんなに親しくなってたんだ…ってか料金…」
「いいのよ。試作品を魔理沙に味見してもらってるだけだから」
「そういうことなんだぜ!」
魔理沙と咲夜さんは顔を合わせて笑った。しかしこの短期間でお互い呼び捨てで呼び合えるなんて、流石は魔理沙だな
「どれ、俺も一口…おっ、上手い!」
魔理沙が食べていたナイフ型のクッキーを食べさせてもらったが、紅茶に合ういい味だ
「あら?竜斗君はお代もらうわよ?」
「えぇ!?」
「冗談よ」
と咲夜さんは微笑んだ。この人はこういうところがあるからなぁ…正直かなり心臓に悪い
「さて、私達はそろそろ帰るか」
「えぇ、また来てね」
「おう!また来るな!」
俺達は話していたアリスを呼んで店を後にした。なんだかすごく勉強出来るようになった気がする
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「ねぇ咲夜?」
「何でしょうかお嬢様?」
「あの子達なら、フランを変えてくれるのかしら…」
「お嬢様…」
「さとりが羨ましいわ…私の能力もリスクさえ無ければ…」
作「次回予告も兼ねて、ここでは作者とその友達のトークコーナーにしようと思ってるんだぜ」
魔「私の出番はないのか?」
作「そうだな…キノコでも食ってろ」
魔「((((;゚Д゚)))))))」
作「まぁ、次回はあっさり行くつもりだな。回想だけだし」