竜「いや、本当にありがとうございます」
作「70話という記念ですしね、きりのよかったことかと」
竜「これからも閻間学園お願いしますね!」
フ(真面目に挨拶する竜斗もかっこいい///)
追記、今回本編くっそながいです。マジで長いです10000文字越えてます。だから読むかたは覚悟して読んでください
写真販売初日終盤、人気のない場所で写真を売る姿が一人…鈴仙だった
「またのご利用をお待ちしてまーす!
はぁー、姫様ったら一体いつの間にこんな写真を…」
彼女が売っている写真は、どれも被写体達が墓場まで持っていきたがるようなものばかりだ。恥の塊。というのが正しいだろう
「売ってる側でこんなこと言うのなんだけど、同情するわ…。というか、姫様も悪いけど、買う人間も同じくらい悪いわ。いったい女の子をなんだと思ってるのかしら!」
客に写真を渡す度に、怒りや背徳感といった感情がどんどん膨れ上がる。そんな自分にも嫌気が差した頃、『客』がやってきた
「商品、見せてもらえますか?」
「はーい、どんな商品が…っ!?あ、あなたは!?」
鈴仙が振り向くとそこには文、椛、はたての写真部の三人がいた
「あなたですね、写真を売り捌いていたのは、詳しい話は生徒指導室で聞かせてもらいますよ」
鈴仙は、逃げるという思考よりも早く天狗に拘束されてしまった
「はやっ!あ、ちょ!やめて!離して下さい!」
「いいから大人しくついてきな、悪いようにはしないからさ。暴れたら保証は出来ないけどね」
「ひぃい、だ、誰か助け…」
「助けなんて来ませんよ、ささ、行きましょ「ちょっと待ちな」…はい?」
鈴仙が連行されようとしたその時、四人の後ろから声が一つ…輝夜だった
「姫様!!」
「うちの兎を勝手にナンパしないでくれないか?」
(そんな!辺り一面人はいなかった筈だし…千里眼で確認したはず…)
「椛、無駄ですよ。この人の能力の前では無駄です。それほどまでに規格外ですから…」
「まぁ…今ここでてめぇら全員葬って証拠隠滅出来るけど、今回は私はそんな野蛮なことしにきたんじゃねぇんだ」
「じゃあ一体何を?」
「勝負をしようじゃあないか」
「勝負?」
「あぁ、てめぇら写真部と永遠亭で売上高の勝負をするんだ。勝てば売り上げ総取り、負けたらゼロだ」
「ルールは?」
「そうだな…扱うのは個人写真…教師分も含もうか、集合写真はクラス配付以外で。判定は最終日に売上高の差で決める。売上高さえ勝ってればその過程は目を瞑ろう。勿論生徒指導や校長への告げ口も禁止だ」
「ほぉ、全取りというわけですか、面白い、いいでしょう。丁度新聞部の方にも予算を回したくて困ってたところです。受けてたちましょう」
「ちょっと待ってよ文!あんた正気!?そんな勝負に乗らないで、さっさと上に報告しようよ!リスクがデカすぎるっつーの!」
上司の決断を覆そうと、はたてが必死に抗議する。だが…
「いいじゃないですか、私たちが負けるはずありませんよ」
「くっ…、わかったよ!勝手にすれば!?私は降りるから!じゃあね!」
そういい放つとはたては校舎の向こうへと消えていった
「決まり。でいいのか?」
「もちろん、決めるのは私です」
「そうか、ま、お互いフェアにやろうや。じゃあな、行くぞ鈴仙」
輝夜と鈴仙は姿を消し、その後、笑みを浮かべる文に椛が質問をした
「文さん、何でそんな自信満々なんですか?」
「向こうはそれほど写真のストックも技術もない。もし負けそうなら校長に告げ口したらいいんです。匿名でね」
「うわ汚っ…フェアってなんなんでしょう…」
「何か言いました?」
「いや…別に」
~白棟、校舎裏~
「姫様、本当に勝てるんですか?」
「さぁな…もし修学旅行の分で足りないなら蛍の秘蔵コレクションも出せばいい。修学旅行の写真のみとは一言も言ってないからな。それともし密告されたときのために、危険因子も排除するか。それにな鈴仙」
「はい?」
「勝てるか勝てないか?バカ言うなよ。私が敗者に成り下がる訳がないだろう」
「姫様ってカッコいいこと言うのにやってることがゴミグズ以下だからうまい感じに調和されてますよね」
「お前のそういうところ私は尊敬するよ」
二人は雑談を交わしながら本拠地へと戻っていった
~販売二日目、文side~
「どうぞどうぞ好きなものを見ていってください!」
文側は確実に売り上げを伸ばそうと初日と同じように写真を売り捌いていた
「すいません、これ下さい」
「はいはい!これはこの番号ですからしっかり記入してくださいね!」
「文さん順調ですね!」
「この調子なら余裕です!」
二人が話していると、誰かが近寄ってきた
「…これはこれは、降りるんじゃなかったんですか?はたてさん」
「アンタの思い付きで新聞部が無くなるのは困るのよ、やるなら全力、いいわね?」
「大丈夫ですよ。売り上げも上々、負ける要素なんてありませんよー」
「ふーん、そりゃ頼もしいわね」
~輝夜side~
「ふぃ…調子はどうだ?」
「あ!もう姫様ったら何処に行ってたんですか…」
「ちょいと用事を済ませにな出てた。…で、なんだ?」
「いや、姫様、本当に勝てるのかと思って…向こうは集客多いですよ?」
「確かにな…向こうは確実に売り上げを伸ばしている。現時点では大差がついているだろう」
「それなのに余裕ぶっこいてるんですか…」
「大丈夫、策は練ってあるさ。さ、引き続き販売に出向いてくれ」
鈴仙が去って少したったあと、輝夜の視線の先にはこちらへ歩いてくる人物がいた
「やぁ、利口な君、決心はできたかい?」
「ええ、やるわ。報酬のアレを約束してくれるならね」
「もちろん。新聞部時期代表の座、約束するぜ。仕事を全うしてくれたらな」
「…何をすればいいのよ」
「それはな…」
~販売三日目、文side~
輝夜側に対して更に差を広げようと目論んだ文は、新たにアルバムサービスを開始していた
「勝ちは揺るがないにしても、彼女のことですから…不安要素は出来るだけ無くしたいものですね」
「それなら私に任せてよ」
「はたて、何です?」
「これ見てごらん」
「これは…」
はたてが見せたのは、輝夜チームの売り上げを念写したものだった。
「作戦、考えやすくなるんじゃない?」
「ふむふむ…かなり差が開いていますね。これなら余裕でしょう、ありがとうございます!はたて!」
「あぁ、売り上げが更新されたら逐一報告するよ、やるなら全力だ」
はたてはそれだけ言い残すと、また写真の販売に出向いた。文は先程の情報で、その日はペースを落として販売を続けた
~輝夜side~
「どうだ永琳、向こうの様子は」
「えぇ、上手い具合に引っ掛かったわ。やるわね、はたてさん」
「このくらいの偽装ならいくらでもやってやるよ、これで代表の椅子に座れるなら安いもんだ」
「罪悪感とか、ないのかしら?」
「ないな、あいつにこのまま居られたら新聞部がなくなっちまう。そっちの方が大事なんだ」
「そう」
永琳は一言呟くと、仕事に戻った
~四日目、文side~
「椛、どうですか?」
「やはり監視されているかと…」
「わかりました」
文は段ボールを覗き、もうほとんど空っぽになった段ボールを椛に捨てさせにいかせた
「しかし三日も立ちますと流石に売り上げ落ちますねぇ…用意した在庫も殆ど無くなりましたよ」
「こっちも殆ど切れてるよ、これじゃあ販売に回れないよ」
「仕方ありません。この三日間で積み上げたもので勝負しましょう。一応在庫も確保しますけどね」
文は昨日みた輝夜側の収益金と自分たちの収益金を見比べ、残り二日間ではどうしても逆転出来ないと踏んでいた
「文様、一つ知らせたいことが」
「どうしたんですか?」
「これを…」
椛が文に手渡したのは、鈴仙のアラレな姿が写った写真だった。文はそれを見てニヤリと笑うと、すぐさま鈴仙にコンタクトを取りに行った
「文さん行っちゃった。ふぅ…一人で店番かぁ…え?」
椛の目の前には此方へ走ってくる大量の顧客がいた
「ちょ、どうなってるの!?」
~輝夜side~
「やはりブンの方は売り上げが低迷してきてる見たいですね。序盤に飛ばした影響かと」
「よし、こっちも手を打とう。てゐ、例のやつは配ってきたか?」
「勿論、むしろ今すぐにって声が殺到しているよ」
「よし、てゐはそのまま宣伝を続けてくれ」
「おっけー」
てゐが出ていった後、裏口からはたてが入ってきた
「廊下の写真も全部すり替えておいたよ。かなり神経削るねアレ」
「その分効果は大きいさ。永琳は引き続き写真の供養を頼む」
「任せて」
「なぁ輝夜。あれは一体?」
「この学園で一番売れている写真を心霊写真にすり替えた。後は供養すると称して顧客を集める。簡単だろう?」
「でもそんな写真をどうやってすり替えたの?」
「私の能力使えば楽勝さ」
「相変わらず汚い能力だなぁ…」
「それだけじゃあないさ、そもそも心霊写真なんか持っておきたくないだろう?つまり返金させるのさ、勝負は最終日の現金の量…返金させれば一気に削れる」
「頭いいなぁ…」
~文side~
何が起こっているか知らず、文は単独で鈴仙のもとへと向かっていた。鈴仙は一人で写真の販売をしている
「鈴仙さん」
「えっ!?貴方は向こうの!なんですか!?」
「そんなに怯えないでください。これを見せにきただけですよ」
「これって…え!?」
鈴仙が見せられたのは自分のアラレな姿が写った写真だった。文はこれを見せながら揺さぶりをかけていく
「これねぇ、あなたの相方が男子生徒に売ってるそうですよ、あのお姫様にここまで尽くしますか、いやー凄いですねー」
「冗談じゃない!こんなことやめさるわ!」
「おーっとぉ、お待ちください」
「…なんですか」
「鈴仙さん、私どもの仲間になっていただきませんか?どうやら、このことは知らされていなかったと見える。そんな主人の下で働くなんてバカらしいでしょう。ご協力いただけますか?」
「やめさせるだけです。私は姫様に使える身、写真一枚程度で裏切るようなことはしません」
鈴仙はそれだけを言い残し、振り返ってその場を去ろうとした。しかし文はそのまま引き下がらなかった
「あやややや、どんどん出てきますねー」
鈴仙が振り替えると文の足元には無数の写真が落ちていた。全て被写体は鈴仙である。
「なっ…!?」
「私が撮ったものは一枚もありません。これでもさっきと同じセリフ、言えますか?」
「…わかりました。けど私は販売のみで、これといった情報は一切知らされてません。もちろんこの事も。ただ…」
「ただ?」
「この件に反対し、体育館裏の倉庫に閉じ込められている男が一人…八剱蛍が居ます。そいつなら情報を持ってるかも知れません」
「そうですか…なら蛍さんから情報を仕入れてきてくれませんか?」
「任せてください。ただ、蛍がいることは決して口外しないで下さい。あいつも被害者ですから」
「分かりました。それではお願いします」
「はい…姫様は少々行きすぎる時がありますから」
鈴仙はそれだけいうと体育館裏の倉庫に向かって歩いていった。文は次の手を打つためにも本拠地へと戻った
~体育館裏倉庫~
「くそ…何でこんなことに…あのバカ姫」
倉庫の中で吊るされている男…蛍だった。蛍は輝夜の手によってここに軟禁されていた
「蛍…いる?」ギィィ
「その声…鈴仙か?」
鈴仙は扉を開け、中に入ると蛍の元へ歩いてきた
「助かったよ…早くこの縄を解いてく「このうすらバカがぁぁ!!!」ガフッ!?」ボゴッ
鈴仙は蛍に近づきそのまま右ストレートをかました。蛍は盛大に吹っ飛ぶが、縄のせいでもとの位置に戻ってくる
「いってぇな!何すんだよ!」
「個人的な恨みよ。それよりも!あんたの撮ってた修学旅行以外の写真が今学園中に蒔かれてるのよ!?」
「なっ!?あのバカ姫そこまでするか…」
「ええ、本当にバカよ。…で?なんとかなんない?」
「こいつをほどいてくれたら解決だぜ?」
「それ以外で」
「…えーっと、本拠地の中にパソコンがある。そこには全てのデータが詰まってる。そのパソコンを破壊すれば…」
「いいの?血の涙流してるけど」
「ぐっ…いいんだ。いっそ破壊された方がマシだ…」
「本当にいいのね?」
「あぁ…背に腹はかえられない。俺はそんな目的で写真を撮ったんじゃないんだ」
「…何の目的があるのか問い詰めたいところだけど、まぁいい、わかったわ。任せなさい」
「頼んだよ。」
鈴仙はきびすを返し、倉庫から出ると本拠地へと向かった。
~輝夜side~
「大変だ!鈴仙が向こうについた!」
はたては急いで駆け込んでくると、鈴仙が文に勧誘されて向こう側についたことを伝えた
「流石にあの写真を売るのは不味かったか…」
「そんなことどうでもいい!私がこっち側にいること知られたんじゃないの!?もしバレたら…!」
「落ち着け、大丈夫さ、あんたのことは話してない。知るよしもないさ。むしろこのまま泳がせておこう」
「…ならいい。あ、それと泳がせると言ったが、鈴仙がデータをパソコンごと破壊しに来るぞ。さっき倉庫で鈴仙と蛍が話しているのを聞いたんだ。」
「それくらいなら余裕さ。永琳、ダミーのパソコンを一つ用意しておいてくれ」
だが、その二人の姿を遠くから見るものが一人いた
「はたてが輝夜と手を組んだ…?早く文様に知らせないと!」
「その必要はありませんよ」
「文様!?」
「私も怪しいとは思ってたんですよね。しかし本当に向こうについてるとは…ですが、はたてが自分の意思で向こうに行くとは考えにくい。もしかしたら脅されたのかも知れません」
「どうしますか?」
「脅されて向こうについたなら、必ず動きがあるはず…少し手を打ちましょう」
二人は新聞部へと戻り、それから暫くしてはたてが帰ってきた。
「はたてさん、おかえりなさい。待ってたんですよ」
「えっ、待っ…てた?」(バレてない…よね?)
「いやー、実は今回の件で『ああいう』写真の需要がたいっへん素晴らしいことに気づきましてね。私のパソコンにも同じようなデータがあるので、私たちも今後、裏で取引を行おうかと思っていましてねぇ」
「それ大丈夫なの?」
「問題ないでしょう。私の秘蔵データにはこの学校のほとんどの人間のものがありますから、下手に首を突っ込む輩には、そいつで抱え込んでしまえばいいんです」
「へ、へぇ…ま、面倒なことにならないようにね。…あ、ちょっとごめん。食堂にサイフ忘れたみたい。ちょっと取ってくるね!」
「あややや、気を付けなきゃダメですよ」
「だね、文も気を付けてね。色々と」
そう言うと、はたては輝夜の元へ戻りこのことを報告した
「ほぉ、面白そうだな。それ、取ってこい」
「私が!?なんで!」
「私が行って罠だったらどうすんだ。あんたが裏切ってないって保証もないんだからな」
「裏切ってなんか…わかったよ。取ってくればいいでしょ!?」
「期待してるぜ」
~販売最終日、輝夜side~
「えっと…確かこの当たりだったはず…あった!せぇい!」
鈴仙は本拠地の奥の部屋に入ると、そこに置かれているパソコンを弾幕で撃ち壊した
「やってやったわ。後は戻るだけ…」
「鈴仙…何やってるの…?」
だがそう上手くはいかない。鈴仙がパソコンを壊す現場をてゐが見ていたのだ
「鈴仙!お前何してるのさ!」
(しまった!てゐもこの作戦を知らないのか!まずい…)
「裏切りなんて許さない…ぞ…」バタッ
「て、てゐ?」
「ったく…まさかてゐに見つかるとはな…私ならともかくよ」
てゐの後ろには輝夜が立っていた。てゐは輝夜に気絶させられ、永琳にベッドに運ばれていた
「てゐに見られたからにはこれ以上は泳がせられねぇ。このまま壊したつもりにさせときゃ楽に勝てたのにな、まぁいい、永琳、蛍と一緒に軟禁しとけ」
「はいはい」
「蛍とっ!?いやっ、やめてぇええええ!」
永琳が鈴仙を連れていって暫くした後、はたてが部屋に入ってきた。手にはデータの入ったメモリーを持っている
「これ、ちゃんと持ってきたよ」
「やるじゃねぇか、ま、見るまで信じねーがな。永琳!」
「USBをちょうだい」
「ほら…」
「どうも、さて、じゃあ早速…」
永琳は隠しておいた本物のパソコンにメモリーを繋いだ。しかし、その瞬間仕込まれていたウイルスが発動し、データが全て消却された
「…永琳、何が起きた!?」
「しまった。やられたわ、データが全部パーよ」
「おい!バックアップ取ってなかったのか永琳!?」
「えっと…残念ながら全部消えてしまったわね…」
「くっそぉぉ!」
「あの…輝夜「パシュン」えっ?」
「はたて、二度とその面見せるんじゃねぇ。命は助けてやる。出ていけ」
背を向けたまま話しているが、纏う空気が殺気を放っていることをはたては感じ取った。そしてはたてが直ぐ様部屋から出ていくと、輝夜はただの箱になったパソコンを粉砕した
「やってくれるじゃねぇか…あのクソ天狗…」
「まぁまぁ姫様落ち着いて…」
「永琳…仕方ない、販売開始の時間までに手を打とう」
~文side~
「どうしようどうしようどうしよう…文にもばれてるってことだよね、どこに行けばいいのよ…」
はたては一人校舎裏の芝生に座り込んでいた。目には涙が浮かんでいる
「一時の感情に流されるからこーなったんだ…結局私は一人になってしまった…」
はたての視界がぼやけて霞んでいく。溢れる涙は止まることを許さない
「隠れなきゃ、見つかったらどうな「あ!こんなところに居ましたか!」っ!?」
はたてが声の方に顔を向けると、文が空中から飛んできた。文ははたてに手を差し伸べ、笑顔で話しかけた
「こんなに長い間、脅されていることに気づけなくて本当にすいませんでした。あなたをこちらに連れ戻すにはこれがベストだったんです。」
「文…どうして?脅されたって、え?」
「あの姫様に脅されていたのでしょう?それで仕方なく手伝っていた。あなたを引き抜くには向こうから切らせるのが一番だと思いましてね。少々罠を張らせていただきました。」
「じゃあ、あのウイルスは私を助けるために?」
「そういうことですね」
「文…ごめん」
「何言ってるんですか!さぁ、最終日はりきって行きましょう!」
「うん…そうだね!」
はたては文に連れられ、文側の本部へと向かった。先程まで涙を浮かべていた顔には、一筋の笑みが溢れていた
~輝夜side~
「結局ガチンコ勝負かぁ…とは言ってももう売るもんねぇよ…」
「輝夜!」
悩む輝夜と永琳の元へはたてが勢いよく入ってきた。輝夜は一瞬顔をしかめるが、冷静に話を聞く
「もう一度チャンスをちょうだい、お願いします!次はしくじらない、必ず本物のデータを奪取してみせる!」
「チャンスも何も、もう「いいでしょう。頼みますよ、はたて」永琳さん…ありがとうございます!」
はたてはそれだけを言い残すと部屋から出ていった。輝夜は不服そうだ
「何考えてんだよ」
「利用価値があると思った。それだけよ」
「ふん…まぁいい」
~文side~
「向こうのデータを壊すことに成功したみたいですね!これで相手は打つ手なし!こっち側の独壇場です!はたて!椛!売りまくりますよ!」
「はい!売り切りましょう!」
「ほらはたても行きますよ!」
「う、うん…」
文と椛は販売カタログを掴むと一目散に外へ出ていった。残されたはたての視線の先には文の写真データが無防備にも残されてた
「…ごめんね、文。新聞部のためなんだ。」
~輝夜side~
「これ、本物だよ。」
はたては輝夜に本物のデータを渡していた
「今度こそ、本物だろうな?もしまだ小細工してんなら」
「してない。本物だよ」
「すぐわかる。永琳!どうだ?」
「完璧ね。本物よトラップもなし」
「…ほぉ、本物か。よし、売り捌くぞ時間がない急げ!」
「はいはーい」
「…約束、守ってくれるわね?」
「ああ、もちろん」
~文side~
「な…どうして!?」
文は自分の撮った写真が出回っていることに困惑していた。その写真は決して表に出ないように保管していたものだったからだ
「一体誰が…」
「コホン、『あの怪力ゴリラは今日も皆を巻き込んで飲み会に行っている。あいつはたちの悪い年中酔っ払いですね。早く幻想郷から出ていけばいいのに』なんてコメント付きの勇儀の写真を本人に渡したら、物理的に首が飛ぶかもなぁ」
「輝夜先生っ!?どうして!いやこの際いいです。それより、上への報告は御法度と!」
「おいおい勘違いするなよ。私はただ一人の教師として、生徒や同僚を思う心から上に報告しようってんだ」
「このクズ人間…」
「悪いな、人間じゃなくて月の民なんだ」
輝夜がメモリーを持って文を脅していると、背後からはたてが現れた
「おやおやはたてさん、今回の働きは良いものでしたよ?」
「…。」
「はたて…さん?まさか、あなたが?」
「そうだよ、私は脅されてなんかなかった。最初から自分の意思で動いてたんだよ」
「そんな…なんで」
「お喋りは終わりだ。あいにく時間がないんでね。はたて、あんたがこいつの仕事を引き継ぐには色々と手続きがいるんだ。ほら、行くぞ」
「嘘…嘘ですよ…はたてさんが裏切るなんて…嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!」
「残念、現実だ。それがこいつの選んだ意思ってやつなのさ、だろ?」
「ああ、私は自分の意思を…突き通すっ!」
そう言うと、はたては輝夜が持っていたデータを奪い、踏み潰した
「なっ!?はたて…お前!?」
「勝負はうちの負けでいい。売り上げもそっちへ渡そう。その代わり、上への通告はしないことと、パソコンに残った写真もコメントも全て消してくれ!頼む!」
言い終わると同時に、はたては頭を地面に擦り付け輝夜に土下座した
「この通りだ!」
「おい…どういうつもりだはたて?」
「自分の意思を突き通した。それだけだ!」
「…いいだろう、交渉成立だ。文句ねぇな、文せーんせ」
「え、あっ、はい。もちろんです…」
そう聞くと、輝夜は踵を返し、本拠地へと歩いていった。文ははたてに向かい、感謝の言葉をのべようとした
「はたて…ありがとうござい『パシッ!』ムグググ!」
言い終わらないうちにはたては文の口を手で覆った
「文、私にその言葉を受ける資格はないよ。私が全部やったんだから…むしろ責められるべきだ。新聞部もやめるよ」
「プハァッ!…はたてさん。何を言ってるんですか!?」
「この責任を取って新聞部をやめようと…」
「ダメです。許しません!」
「なんで!?私は文を二回も裏切ったんだよ?なのになんで!」
「はたてが居なかったらつまらない!そういうことです!」
「…文、いいの?」
「ええ、かなり肝は冷えましたが、スリリングで面白かったですよ。二回目は御免ですがね」
そう言い文は笑った。こうして、互いに丸く収まる形で第二次閻間学園戦争は終わった…ように見えた
~次の日~
「今日からまた普通の生活ですね…ん?」
文は掲示板の前を通りかかったときに、人だかりの向こうに貼られている写真に目がいった
「これはスクープですね!はたて!」
「何?」
「復讐、しましょう!」
「はい?」
文は早速新聞を作ると学園中にばらまいた。そしてそれは直ぐに知れ渡ることとなる
~輝夜side~
「ふわぁぁ…今日も寝みぃな…ん?」
輝夜は学園に入ると落ちていた新聞に目をやると、一面にはこう書いていた『思い出の写真が警備員の写真に!?一夜で変化してしまった奇妙な事件の謎に迫る!』
「な、なんだこれ!?」
輝夜が困惑していると、大量の生徒が押し寄せてきた
「やっと見つけたぞ!おい輝夜!なんかお前の顔になったんだけどどうしてくれるんだ!」
「先生金返せ!」
「ダメ教師!」
「ニート!」
「ちょ…ちょっと待てよどういうことだよ!?」
「えぇ、一体どういうことなんでしょうねこれは」
「あ、校長先生じゃありませんかお早うございマース」
「ふふふ、朝の挨拶は校長室でじっくりと話し合いましょうね」
「いや、これ私まじで知らないからやめひゃぁぁぁぁ!!?」
~保健室~
「お師匠様、どうしたのニヤニヤして」
「いえ、何でもないわよ?」
不思議そうにてゐが見つめるなか、永琳は新聞と共に輝夜の顔に変型させた写真を見て笑っていた
(なんか今日のお師匠様変なの。ま、いいか!私も臨時収入入ったし、ご飯買ってこよう)
保健室では勝ち組二人が静かにほくそ笑んでいた
~体育館裏倉庫~
「なぁ鈴仙、俺たちいつまでここにいるのかな?」
「んなもん知らないわよ」
「鈴仙ってさ、何でそんなにツンツンしてるのにモテるん?」
「はぁ?別にモテてなんかないわよ」
「でもこの間男を数人永遠亭に連れ込んでたじゃん」
「あれは患者よ!人聞きの悪いこというな!」
「それにたまに夜にモンハンしよって誘いに行こうとしたら鈴仙の部屋から変な声聞こえるし…」
「う、うるさいわね!あんたには関係ないでしょ!」
「姫様が「たまにまじで煩いからほどほどにしとけ」っていってたよ」
「姫様ァァァァァァ!?」
「ウサギでも発情するのな」
「もうやめてよぉ…グスッ」
「ちょ、何も泣くことないって!」
「はーい、女の子泣かせるのはそこまでよ蛍」
蛍が慌てふためいてると、永琳が倉庫に入ってきた
「師匠ぉ…」グスッ
「縄ほどいてあげるから、終わったら後で保健室来なさい」
「…はい」
永琳は鈴仙の縄だけほどくと、倉庫から出ていった。残された蛍は目の前に迫る終焉にただただ唖然とするだけだった
「覚悟は出来てるんでしょうねほ、た、る?」
「…ナイスパンチラ」グッ
「死ねっ!」
「あぎゃぁぁぁぁぁ!?」
~保健室~
「終わりましたよ師匠」
「あら?意外と早かったわね」
「えぇ、意外と早く黙りましたから」
「そう、とりあえずその返り血を浴びた服を着替えなさい」
永琳はそういって鈴仙に替えの服を投げ渡した
「ありがとうございます。ところで師匠、勝負はどうなったんですか?」
「もう終わったわ。大丈夫、皆幸せになれる最後のカードを切ったから」
「カード?」
「全ての写真を姫様の顔になるように細工しておいたのよ。ただお金を手にいれて勝つだけじゃあ姫様調子乗るしね、皆を巻き込んだ軽い罰よ」
「流石師匠、たまにえげつない」
「あら?いつもえげつないわよ?」
鈴仙は永琳の怪しい笑みを見て確信した。永琳が皆幸せになれると言ったときは、ある特定の人物だけが必ず不幸になると知っていたからだ
~次回予告~
霊「最近作者が提督始めたらしいわよ」
ア「あれでしょ?女の子を脱衣させるゲームでしょ?」
天「何それ私も参加したいんだけど」
霊「ま、私ほどのパーフェクトボディなら男たちはメロメロね」
天「わ、私だって「見栄はるなまな板」何よこの偽造ボディ!」
霊「ん?今何か言ったかアァ?」
天「ナンデモナイデス。それではまた次回!ゆったりしていってね!」
ア「あれ?次回予告は?」