魔「全く、しっかりしてほしいぜ」
作「今日からバリバリ執筆するから待っててね」
第72話 女の子のアフターケアって大変だよね
「うーん…」
俺、神川竜斗は目が覚めたらベッドの上にいた。どれほど寝ていたのかわからないし、頭痛のせいで頭も回らない
「ここは…汚いな、魔理沙の家か…」
恐らく俺は何らかの原因があって魔理沙の家で寝ていたのだろう。周りを見渡してみると、天井に穴が開いていたり魔導書が散らかっていたりと如何にも魔理沙の家らしい
「あら、起きたのね。大丈夫?」
「あぁ魔理沙か、少し怖い夢を見てたんだ」
「それは無理もないわ。香霖堂の前に突き刺さってたあなたを引っこ抜いて連れてきたんだもの。多分それが夢になったんだわ」
魔理沙が言うには俺を収穫してここまで連れてきたらしい。何故突き刺さったのかは思い出せないんだが。待てよ…確かフランに呼び出されてそしてその後連行されて…ダメだ肝心なところがわからない
「はぁ…つーか、つい一週間前に片付けしてやっただろ。何で汚くなってるんだよ」
「何か使えるものがないかと思って探してたのよ(アリスちゃんの家も片付けてあげるなんて優しいじゃない竜斗ちゃん)」
確かに俺が勝手に片付けたから、どこに何があるか魔理沙には分からなかったかもしれない。でも粗方は伝えたはずなんだが
「そもそも何で魔理沙の家なんだよ?香霖堂からなら俺の家の方が近かっただろ?」
「だって~私が魔界に帰ってる間に竜斗ちゃんと魔理沙ちゃん引っ越してるんだもの。アリスちゃんの家しかわからないわ」
「それなら仕方ないな…ん?魔界?」
魔 界 ? ア リ ス ち ゃ ん の 家 ?
「まさか貴方は…母さん!?魔理沙がコスプレしてるんじゃなくて母さんなのか!?」
「どうしたのよ竜斗ちゃん?私はさっきからここにいるわ」
ちょっと待て落ち着け竜斗!いやさっきの会話には矛盾点はなかった。ここがアリスの家で母さんがここにいるなら全て辻間が合う。なら俺はもっと大事なことを忘れてるんじゃないか?
「大丈夫か竜斗?」
「あぁ…魔理沙…どういうことか説明してk」
「リューティー!マリファー!」バンッ
魔理沙の顔を見てほっとしたのも束の間、白髪毛むくじゃらの髪型をしたアリスが勢いよく部屋に入ってきた。つーか誰だよリューティーって
「帰るんだ!今すぐに!」
「はぁ?帰るってどこにだよ!」
「魔界だ」
「魔界だって!?」
「そうだ!さぁ早くデロ○アンに乗るんだ!」
「いや、それ机ですけど…」
「そうか!燃料が必要だったな!」ガサゴソ
「何でゴミ箱からゴミを籠に移してるんだよ!?」
『ガタッ!ウィーン!ターラーララーラララーラーラーラーデデーン(某未来に帰る映画のテーマ曲)』
「あの…妖夢さん何ですかそれ…」
トドメとばかりに音楽が鳴り響き、天井の穴の空いた部分から板がゆっくりと降りてきた看板を持った妖夢が乗っている。看板には『To be contined』と書かれているみたいだ。もう一度言う。何だこれ
「私だってこんな役目やりたく…のぅわっ!?」ガシャーン
妖夢をのせた天井は、半分くらいのところで勢いよく床まで落ちた。妖夢は地面にめり込んでしまってる。声も女の子が出したらいけない声が出てたし
「とりあえず説明してくれませんかね魔理沙…魔理沙じゃない!?」
「はーい竜斗ちゃん元気ぃ?」
~少女説明中~
「なるほど、つまりフランと話してる俺を母さんが投げ飛ばし、俺が一時的にボケてるのを利用して、最近見た映画の真似をしたと」
「そういうことよ。ちなみに脚本はアリスちゃん」
「ま、私にかかればこんなもんよ」ドヤァ
何故だろう。生まれてはじめて、しかも今までに感じたことのないくらいの殺意をアリスに感じてしまった。いやいっそ葬りたい
「それはそうと竜斗。フランの所には行かないの?」
「あぁ…そういえば誰かさんのせいで話の途中で終わったんだったな」
「ご、ごめんなさい」
「はぁ、フランの機嫌を悪くするといけないしな。明日聞きに行くか」
その日、俺達はアリスの家に泊まった。母さんと魔理沙もいたのでかなり煩かったが、妖夢がいてくれたお陰でツッコミに苦労することはなかった。え?アリスはって?煩いのが二人もいると大変だろう?
次の日の朝、まだ少し頭痛が残ってるのと、自力では飛べない俺はアリスの人形達に簡易ブランコを持ち上げて貰いながら紅魔館へ向かった。魔理沙は妖夢と一緒にお留守番で工事だ。あの穴は魔理沙が開けたらしいからな
「ところでフランの話は何だったんだろうな」
「「え?」」
「え?」
「…フラン、頑張って…」
「?」
~紅魔館、フランの部屋~
一方のフランは部屋にこもり、放心していた。周りには分身達が現れて慰めている
「…」
「元気出しなよ。よしよし」ナデナデ
中立フランが抱き締めてあげてる中、天使フランと悪魔フランは個別会議を開いていた
「どうおもう?」
「仕方ねぇよ。折角勇気だしたのにあの様じゃあな」
「とりあえずあのアマ殺す?」
「止めとけ、んなことしてもアイツの為にはならねぇよ」
「そうね、ごめんなさい」
「お前って天使の癖に過激派だよな」
「そんなこと言われても、貴方も私もフランドールなのだから仕方ないわ」
「それもそうか…ん?」
扉の向こうから物音が聞こえたので、天使フランと悪魔フランは扉を開けてみた。そこにいたのはレミリアを筆頭とする紅魔館の愉快なフランドールファンクラブだった
「あら、久しぶりね貴方。フランの様子は?」
「姉さんか。ご存じの通り、泣きじゃくってるよ」
「そう…」
「生憎だが、こっから先に行かせるわけにはいかねぇ。何かあるなら伝えるから一言ずつどうぞ」
「諦めないで(CV.真矢美鈴)」
「やればできる!(CV.松岡ノーレッジ)」
「とりあえずハイポ作りませんか!?ダメなら身体で落とせばいいんです!(CV.小淫魔)」
「よし、お前ら三人ぶっ殺すから表出ろ」
さっきまで人のことを過激派呼ばわりしていた娘の台詞ではないが、今回ばかりは悪魔フランが正当化されても問題ない。というかそれが一番である
「とりあえずあのアマを指先から一センチずつ輪切りにして家畜の餌にしましょう(CV.十六夜咲夜)」
「お前はそれを笑顔で言えるのが凄い」
「光栄ですわ」
悪魔フランが半端あきれていると、レミリアが踵を返して部屋から出ていった
「私からは何も言わないわ。貴方達に任せても大丈夫だと思うし、私の妹はそんなにヤワなメンタルしてないでしょう?」
「姉さん…「うわぁぁぁぁぁん!!」おっと…私達の主人が泣き出したみたいだ。後は任せてよ」
「えぇ」
レミリアはそのまま階段を上っていった。他のメンバーも続いて上っていくが、一番後ろで咲夜は心であることを思っていた
(本当は姉妹揃って豆腐メンタルなのによく言いますわ)
「何か言いたいことがあるなら聞くぞ咲夜」
「いえ、まだ辞世の句を残すつもりはありませんので」
「でもよかったのレミィ。フランって結構脆いわよ」
「大丈夫、フランは強くなったわ」
誇らしげに言うレミリアの背中には少しばかり寂しさが残っていた。それに気づいたのは親友でもあるパチュリーだけなのだが
「それはそうと客人が来たようだ」
一階まで上るとそこには竜斗、アリス、神綺の三人がいた。するとなんと言うことでしょう。先程まで最後尾にいた咲夜が一瞬で神綺の首にナイフを突き刺してるじゃありませんか。しかしレミリアがそれを制止する。危うく血が飛び出るところだった
「竜斗。フランなら下にいるから行ってやってくれ」
「ありがとうレミリア」
竜斗はレミリアに言われた通り地下にあるフランの部屋に向かった。レミリアは残った二人を別室に案内する
「で、あんたらは何しに来たの?」
「私は謝りに」
「バカ二人の保護者として」
「アリスも苦労してるのね…」
~フランside~
「大丈夫?」
「…うん」
家に帰って、少ししてから沢山泣いた。昨日の晩御飯もろくに食べてないし、多分今の私の目は腫れているだろう。でもお陰で気持ちの整理がついた。まだ諦めない。もう一度チャレンジだ!
「決めた、私ちゃんと竜斗に気持ちを伝える!」
「そっかぁ、でも私なら大丈夫だよ。応援してるよ~」
「ありがとう、私頑張る!」
「(可愛いなコイツ)でもその前にとりあえず顔洗っておいでよ~。凄いことになってるからさ」
「そっか忘れてた…わかった!」
気持ちを引き締めるのも兼ねて、顔を洗おうと私は部屋の扉を開けた。すると目の前には…
「あっ…竜斗」
「よ、話聞きに来たぜ」
今最も会いたいけど会いたくない人がいた。ってか天使フランと悪魔フランは何してるのよ!?
フランの苦悩はまだまだ続く
~次回予告~
霊「後一ヶ月で年明けね」
天「今年は皆で初詣行くよ」
霊「用意して待ってるわ」
天「お雑煮食べたい!」
霊「はいはい、萃香にも手伝ってもらわなきゃね…」
天「楽しみ!」
天「ところで次回予告は?」