幻想郷立閻間学園   作:雲の上の声の人

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作「すいません。本当にすいません。あ、明けましておめでとうございます。そう、この台詞をはけると言うことは…

新年初投稿です!本当にごめんなさい!

遅すぎると言われてもぐぅの音も出ないです。なにが週一投稿だよふざけんなって言われたら謝ります。ごめんなさい

決して失踪したわけではないです!むしろ話はちゃんと出来てます!それが文章にならなかっただけで…

これからもコツコツと進めていくので何卒よろしくお願いします。それではまったりしていってね」


第74話 一人前のレディ

皆でのお出掛けとあって各々が心弾む中、一人心ここに有らずなものもいた

 

 

「あーあ…折角竜斗と二人でデートできると思ったのに…」

 

 

「フーラーンッ!」

 

 

「ふにゃっ!?」

 

 

何処か元気のないフランを見た妖夢は後ろからギュッと抱き締めてあげた。不意打ちだったのでフランは驚きのあまり変な声が出てしまう

 

 

「だーいじょうぶっ。あの神綺って人が何か企んでるみたいだけど、私達がついてるからねっ」

 

 

妖夢はフランのことを抱き締めながら耳元で優しく呟く。そしてフランの前には魔理沙が親指をたててグーサインを出している

 

 

(そっか、私ってこんなに皆に支えられてるんだな…)

 

 

「それはそうと今日何処にいくんだろうね?」

 

 

「さぁ?あの人が考えるならろくなことないと思うけどな」

 

 

「御姉様も張り合うとかいって無駄に張り切ってそうだし…」

 

 

「無駄にって…フランってレミリアのこと嫌いなのか?」

 

 

「いや、大好きよ」

 

 

「そのわりには毒舌だなおい…」

 

 

「お!来たぞ!」

 

 

各々が雑談している間に二台の車がやってきた。一台は咲夜が所有している軽自動車と、もう一台は神綺が魔界から持ってきたワゴン車だ。軽自動車の方は美鈴が運転し、レミリアが助手席に乗っている。ワゴン車の方は神綺が運転のアリスが助手席だ

 

 

「さ、皆それぞれ好きな方に乗ってね」

 

 

「私ちょっとレミリアと話があるんだったわ。妖夢ついてきなさい」

 

 

「あちょ霊夢っ!?(魔理沙後は任せた!)」

 

 

霊夢は妖夢の手を引っ張り軽自動車の方へと歩き出した。その途中フランとすれ違い様に耳元で何かを呟いた

 

 

「…霊夢」

 

 

「さ、こっちは定員オーバーだから後はそっちに乗りなさい」

 

 

霊夢と妖夢は軽自動車に乗り込み、残りの面子はワゴン車に乗り込むことになった

 

 

「後ろの席からつめてね~」

 

 

「ほらフラン先に乗れよ」

 

 

「あ、でも…」

 

 

「いいからいいから。女の子だろ?」

 

 

しどろもどろするフランの手をつかんで、竜斗はフランのことを最初に車に乗せた

 

 

「竜斗君気が利くようになったわね」

 

 

「昔私がしつ…教えたのよ」

 

 

「あら、アリスちゃんったら逞しくなっちゃって」

 

 

「さ、俺らも乗るか。蛍は俺の横な」

 

 

「何故?」

 

 

「ペットの手綱を握っとくのが飼い主の役目だろ?」

 

 

「俺犬扱い!?」

 

 

「なぁ竜斗、私達だって女の子だぜ?」

 

 

「どーせ後ろにいったら前が見えないとかいって騒ぐんだろ」

 

 

「私は子供か!!」

 

 

「幼児体型スリーコンボね」

 

 

「んなっ!?フランだって変わらんだろ!」

 

 

「あら、じゃあ萃香は私にスタイルで勝ってるのかしら?」

 

 

「くー!フランのくせにムカツク!」

 

 

「ドンマイ萃香」ポンッ

 

 

「お前にだけは言われたくねぇよチルノ!!」

 

 

「ふふ、じゃあ出発するわね」

 

 

こうして鈍感な王子様と恋する乙女、そして愉快な仲間たちを乗せた車は無事に出発した

 

 

「さて、今日はショッピングモールに行くんだけどその中で行きたいところある?」

 

 

「はいはい!私ゲーセ「私は服みたい!」ちょ「カラオケ!」「とりあえず飯!」うるせぇ…」

 

 

「あらあら…とりあえず向こうでもう一度聞くからそれまでに決めておいてね」

 

 

ワイワイと騒ぐ車内で、一人落ち着かないフランはずっとソワソワしていた

 

 

(うぅ…こう改めて意識すると恥ずかしいな…ってか竜斗近い)

 

 

「ん?どうしたフラン?」

 

 

「べべ別に何でもないよ!?」

 

 

「そうか?顔赤いし、暑いなら温度下げてもらうからちゃんと言えよ?」

 

 

「うん、ありがと…」

 

 

見ている方が暑くなるようなやり取りをしているうちに、二台の車はショッピングモールへとついた。ここも幻想郷に最近できたばかりで、服売り場以外にも遊ぶこともできる優れものだ

 

 

「でっけぇな…」

 

 

「さてと、最初に少し買い物をしたいのだけれど良いかしら?こっちに来て間もないから家具とか揃えたいのよ…」

 

 

「あ!私も服とか見たいです!」

 

 

「じゃあ先に服売り場にいきましょう」

 

 

一行は買い物をするためにショッピングモールの中へと入っていく。そしてその最後尾で様子をうかがうレミリアは美鈴に指示を出していた

 

 

「いい美鈴。フランは服のセンスが私に似てしまって絶望的だからちゃんとフォローするのよ」

 

 

「あ、自覚はあるんですね」

 

 

「クラスの子達を見てたらね…私にもプライドよりも大事なことあるのよ」

 

 

(お嬢様丸くなったなぁ…キレたら怖いけど)

 

 

「何か言ったかしら美鈴?」

 

 

「いえ、それじゃあ行ってきます!」

 

 

レミリアに心を読まれかけた美鈴は慌てて走っていった。レミリアはため息を一つつき、密かに買っておいた恋愛成就のお守りを握りしめながらフランのことを見守っていた

 

 

(その気になれば私の能力で助けてあげられるけど、それじゃああの子の為にならないものね。ここは陰から祈らせてもらうわ)

 

 

既に手下を使ってる時点で干渉しまくってるのだが、生憎それを突っ込むほどの頭の持ち主はいなかった。紅魔館の頭脳が頼もしく思える

 

 

 

その後、一通り家具を買い終えた神綺と共に一行は服売り場に来ていた

 

 

「んー、マフラーとかも欲しいわね」チラッ

 

 

神綺がふと奥に目をやると、そこには冬物コーデに身を包んだフランがいた。素材をいかし、可愛らしい服装となっている

 

 

「私服のセンスも行けるじゃない。まぁここは合格点ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ美鈴これちょっと動きにくくない?可愛いけどさぁ」

 

 

「やっぱり服装も気を付けないと。折角妹様は素材が完璧なのに」

 

 

「そうだよフラン。勿体ないよ。あたいでも流石に気にするよ?」

 

 

「そうかもだけどさ…これだといざってときに戦えないじゃん」

 

 

「何でスカーレット姉妹はそうも戦闘狂なのよ。あたいわけがわからないよ」

 

 

神綺からの抜き打ちチェックも、美鈴とチルノの陰からのサポートで何とかやり過ごしていた

 

一方、親友のことをそっちのけで洋服選びに励んでいた妖夢は…

 

 

「ねぇねぇ魔理沙!これ可愛くない?」

 

 

妖夢が手にしてるのは白をベースにしたワンピースだ。元々刀を持たずに黙っていれば清楚系な顔立ちの妖夢だ、不思議と違和感はない

 

 

「つーかお前フランのことは良いのかよ。あいつ下手打ちかねないぞ」

 

 

「美鈴さんとチルノがいるから大丈夫だよ!問題ない問題ない」

 

 

「ったく…お、竜斗と蛍だ」

 

 

魔理沙の視線の先にはちゃっかり服選びをしている竜斗と蛍がいた。竜斗は兎も角、美形の多い幻想郷において群を抜いて顔立ちの整っている蛍は服を選ぶ様だけで絵になる

 

 

「蛍君って普通にカッコいいよね。黙っていれば」

 

 

「それお前が言うか…つーか妖夢って蛍に気があるのか?」

 

 

「はぁ!?ナイナイナイナイ!恋心?そんなもの武士には必要ない!」

 

 

「ア、サイデスカ」

 

 

妖夢って微妙に残念だよなと魔理沙は一人溜め息をついていた。どうやら自分もその微妙に残念な部類であることに気づいてはいないようだった

 

 

~竜斗side~

 

 

粗方服も選び終えて、その辺を歩いているとフランを見つけた。もう集合時間が迫っていたので呼んでいくことにする

 

 

「おーいフラン。そろそろいくぞ」

 

 

「り、竜斗!?わかった今行く!」

 

 

フランはどうやらくまのぬいぐるみを見ていたようだ。そういえば前に部屋に行ったときぬいぐるみとか沢山置いてあったからな。おそらく欲しかったのだろう

 

 

(ぬいぐるみ…高かったなぁ…欲しかったけど…)

 

 

「フランもしかして欲しいのか?」

 

 

「ふぇ?いや全然欲しくなんか…って聞いてない!」

 

 

フランの意見を無視し、ぬいぐるみを持ち上げてみる。そのもふもふした感触に思わず顔が緩んでしまう。端から見れば気持ち悪いだろう、だが不可抗力だ。もふもふしてるこいつが悪い

 

 

「ちょっと私の話を聞いてよ…あ、竜斗にやけてる…カワイイ」

 

 

「これいいな!フランか欲しがるのも無理はない。買ったらいいじゃん」

 

 

「そうなんだけど…」チラッ

 

 

「ん?値札?oh…」

 

 

値札に刻まれているのは見事な0四つ。これはフランが手を出せないのも無理はない。てか俺も出せない

 

 

「同じようなやつでも千円くらいで買えそうなのにな。世知辛い世の中だ」

 

 

~集合時間~

 

 

そうこうしているうちに神綺が買い物を終え、集合した一同は次の行き先を話し合っていた

 

 

「やっぱりさ、カラオケがいいと思うんだ」

 

 

「蛍は歌うまいもんな」

 

 

「私も行きたいわ」

 

 

「霊夢も上手いもんね。私霊夢の歌聴きたい」

 

 

「じゃあカラオケにしましょう」

 

 

カラオケに決まった一同はショッピングモールの中にあるカラオケボックスへと向かった。不運なことに大部屋が空いていなかったため、二つにわかれることとなった。この時裏で萃香と魔理沙が動いていたのは言うまでもない

 

 

ここから先は一つずつ見ていこう。まずはAチームからだ

 

 

~Aチーム~

 

 

Aチームの空気は最悪なものとなっていた。フランと竜斗が一緒になったことまでは良かったのだが、爆弾も二つ抱え込むことになってしまったからだ

 

そしてその原因は、冷戦へと突入しているレミリアと神綺にある。二人が出す無言の圧力は、アリスとフランの二人を無意識ながら攻撃していた

 

 

「アリス…竜斗と一緒で嬉しいんだけど、今にも暴れそうなお姉さま見てたら落ち着かない」ボソッ

 

 

「私もよ…母さんはロクなことしないわね全く…」

 

 

「…(レミリアちゃんったら高々500歳なのに生意気ね。そんなに妹が大事なのかしら?)」

 

 

「…(調子に乗ってんじゃないわよ魔界BBAが。うちのフランの邪魔ばっかりしくさりおって…頭にグングニル刺してやろうかしら)」

 

 

「「はぁ…」」

 

 

身内の出す険悪なムードにフランとアリスは楽しめず、ただただ溜め息を量産していた。一方、魔理沙と竜斗とはそんなことに目もくれず純粋に楽しんでいた。ここまでくれば鈍感を通り越して能天気かもしれない

 

 

~一方Bの部屋~

 

 

静まり返った部屋、一点に集まる視線。そしてその画面に導き出されるのは…

 

 

『96.016』

 

 

「ッシャおらァ!!最高点数更新よォ!!」

 

 

「うそ、だろ…」

 

 

「まさか霊夢がここまで強いなんて…」

 

 

混沌とした空気に包まれた隣の部屋を余所に此方は、カラオケの点数で勝負をしていた。元々歌が得意なメンツが集まるこの部屋でそれは殺し合いも同然。かなりの高レベルな戦いを繰り広げていた

 

 

尚、ここでの様子は後日語ることとしよう。スタッフによると尺がないらしい

 

 

そんなこんなで一時間半ほどたった後、一部を除いて満足した一同はモール内のファミレスへと向かった

 

 

「さっきは楽しかったなぁ。まさに白熱のバトルって感じで!」

 

 

「なんかチルノが言うとバカっぽく聞こえる」

 

 

「なにおう!!?それにしても皆上手かったね!そっちの部屋はどうだった?」

 

 

「疲れたわ…」

 

 

「つまり疲れるくらい盛り上がってたのか!」

 

 

「まぁ、そういうことにしといて…」

 

 

「お、それよりもついたわね。じゃあ中に入りましょう」

 

 

「いらっしゃいませー!何名様ですか?」

 

 

「12です」

 

 

「じゃあ彼方の席へどうぞ~。生憎テーブル席が六名様用のみとなっておりまして…二つに別れていただけると幸いです」

 

 

「わかったわ」

 

 

一同はカラオケの時と同じように別れ、それぞれ席についてメニューを見始めた。レミリアは何かを察したのかフランの向かいに腰かけた

 

 

「さて、じゃあこのフレンチコースを6人分お願いするわ」

 

 

「「は!?」」

 

 

「かしこまりました~」

 

 

神綺は何の躊躇いもなくフレンチコースを人数分頼んだ。それに驚いたのは魔理沙とアリスだ。二人とも目を丸くして互いを見つめあっている

 

 

「うふふ~(さてさて、見たところ御嬢様育ちらしいけど作法の方は大丈夫かしらね?)」

 

 

神綺はフランのことを御嬢様育ちと思っているのだが、それは全くの検討違い。いや間違ってはいないのだが育ちがいいとは口が避けても言えないし言いたくもない

 

 

「つーか何だよフレンチって!霊夢たちは普通にハンバーグ食ってんぞ!」

 

 

「フレンチか…厳しいな…」

 

 

「はいはい、文句言わないの~」

 

 

「お待たせしました~」

 

 

そうこうしているうちに料理が運ばれて六人の前に並べられた。育ちが野性的な魔理沙と竜斗には既に積みゲー、アリスですら戸惑っていた

 

 

(竜斗困ってる…ここで然り気無く出来るアピールすれば…!)

 

 

フランはナイフとフォークを手に取るが、竜斗にいいところを見せたいという気持ちが強すぎて肝心の作法を度忘れしてしまっていた。だが彼女には頼れる仲間がまだ三人残っている

 

 

(助けて!私達!)

 

 

 

天『ごめんなさい。私和食派なの』

 

中『私は中華派』

 

悪『骨付き肉が正義』

 

 

 

(思った以上に使えねぇ私達ィィィ!!はっ!!)

 

 

フランの視界に写ったのは、優雅で華麗に食事をするレミリアの姿だった。そのナイフ使いひとつ取っても無駄のない完璧な動作。まるで流麗なダンスのようだ

 

 

天『凄いわ…流石御姉様!!』

 

悪『おいおいまじかよ…』

 

中『そんな馬鹿な…』

 

 

(普段はめんどくさいとかチマチマしたことが嫌いとか言って骨付き肉を骨ごと噛み千切ったりスープを皿から直接飲むあの御姉様にこんなことが出来たなんて…ありがとう御姉様!参考にするわ)

 

 

(何でだろう。かわいい妹の役にたてて嬉しいはずなのに…心なしか貶されてる気がするわ)

 

 

フランはレミリアの動きを見ながら徐々に思いだし、完璧にこなして見せた。神綺も納得したのかあたふたしているアリスの相手をしている

 

 

「フランってこーゆーのちゃんと出来るんだな」

 

 

「ふぇ!?あぁ、昔御姉様や咲夜に教えてもらったから」

 

 

「そっか、良かったら教えてくれないか?」

 

 

「もちろん!えっとナイフとフォークの使い方だけどね…これをこうして…」

 

 

普段は助けてもらう立場のフランが今日は竜斗を助けてあげる立場にたっていた。そしてそれはフランにとってとても嬉しいことで、自然と笑みがこぼれていた

 

 

その後食事を済ませ、希望多数でゲームセンターへと移動した。そこからは自由行動で各々好きなことをして遊んでいた

 

 

だがそんな中妖夢は何をしたらいいかわからず一人さ迷っていた

 

 

「はぁ…私ってこーゆーところで楽しめないのがなぁ…その点霊夢や魔理沙は年頃の女の子って感じで羨ましい」

 

 

妖夢は同年齢で既にゲームセンターの空気に馴染んでる霊夢や魔理沙のことを羨んでいた

 

 

「二人とも何してるのかな?霊夢はキッキングマシーン…男性最高記記録更新してるし!?魔理沙はスロットに夢中…前言撤回。二人を羨む粉のはやめよう…」

 

 

「お、妖夢ちゃんどしたの?」

 

 

「あ、蛍君。実は何をしたらいいか分からなくて…」

 

 

「じゃあこっちおいでよ、面白いものあるからさ!」

 

 

「…はい!」

 

 

蛍は妖夢をつれて音ゲーの集まる場所へといき、エスコートしながら二人でゲームを楽しんだ。この男、本当に黙って笑っていれば万人にモテるのに

 

 

そして賑やかなゲームセンターの中でも静寂に包まれたカートレースゲーム置き場では、フランを見失った神綺が辺りを見渡していた

 

 

「んー、機械が多くて見渡し悪いわね」

 

 

「妹のことを散策してる途中悪いのだけれど、相手になってもらえないかしら?」

 

 

「あらレミリアちゃん。別に私は散策してるつもりはないのだけれど?」

 

 

「ふん、そんなことどっちでもいいわ。それよりもここらで白黒つけた方がいいんじゃない?神綺先生?」

 

 

「それもそうね。先生なんだし、生徒にいいとこ見せなきゃね」

 

 

「じゃあこの100周耐久レースで勝負ね」

 

 

「なっ、流石に長すぎ…」

 

 

「あら?まさか一度受けた勝負を降りるのかしら?ならこの勝負、貴方の『不戦敗』ね」クスクス

 

 

「…OK、ボコボコにしてあげるわ」

 

 

「望むところよ(さ、後はしっかりしなさいよフラン)」

 

 

(ありがとう御姉様!今日は珍しく役に立つわね!)

 

 

「珍…あぁスタートミスった!」

 

 

白熱したバトルを繰り広げる二人を尻目に、フランは竜斗に声をかけてクレーンゲームコーナーへと来ていた

 

 

「色々あるんだなぁ…ん?」

 

 

竜斗の目についたのはくまのぬいぐるみだった。そのとき頭に先程フランが持ってたものが過る

 

 

「むむ、この見た目…さっきフランが持ってたやつと大差ないな」

 

 

「どうしたの竜斗…あ、ぬいぐるみ…」

 

 

「…よし!これ絶対取ろう!ちょっと待ってなフラン」

 

 

「え、いいの?」

 

 

「さっきのやつは手が出ないけど、これくらいなら手が出るからな。欲しいんだろ?ぬいぐるみ」

 

 

竜斗は札を何枚か小銭に替えると、クレーンゲームへと投入し始めた。偉い人がクレーンゲームは貯金箱だと言ったが、竜斗にとってはお金が減るよりフランの笑顔が見たいという気持ちの方が強かった

 

 

「よし、引っ掛かった!って落ちた!」

 

 

「頑張って竜斗!」

 

 

「任せろフラン!!」

 

 

(こういうところって竜斗子供っぽいな。意外な一面が見れちゃった)

 

 

「くっそー!まだまだぁ!」

 

 

「あ!そこもうちょい右!行きすぎ!」

 

 

「ぐぁぁ!!」

 

 

そして30分の格闘の末、竜斗は遂にぬいぐるみを掴むことに成功した。竜斗はぬいぐるみを手に取るとフランに手渡した

 

 

「はいこれ。悪いな時間かかっちゃって」

 

 

「ううん。すっごく嬉しい…ありがとう竜斗」

 

 

「おう!さ、皆のところに戻るか」

 

 

「あ、ちょっと待って!」クイッ

 

 

皆の元へ戻ろうとした竜斗をフランは袖口を掴んで引き留める。不思議に思った竜斗はフランの方へと振り向いた

 

 

「あのね、私竜斗に伝えたいことがあるの」

 

 

「ん?どうしたんだフラン」

 

 

「実はね、私…竜斗のことが…」

 

 

「?」

 

 

「す、す、すk「学生がこんなところで遊ぶとは、全くもっていけませんね」え?」

 

 

二人が横を見るとそこには映姫が腕を組んで立っていた。その表情は笑っているが目は全く笑っていない

 

 

「さて、残りのメンバーも集めてるので来てください。お説教は手短に済ませたいので」

 

 

「「…はい」」

 

 

(うぅ…また竜斗に告白出来なかったよぉぉぉ!)

 

 

その後映姫によって全員みっちり絞られた。特に神綺は拳骨を受けていた。映姫怖い

 

 

そして映姫の説教も終わり、一同は車に乗り込んで各々の家へと送ってもらうこととなった。美鈴が運転する軽自動車でチルノと妖夢を送り、神綺が運転するワゴン車で霊夢達を送った。そして最後に紅魔館前…

 

 

「今日はありがとうございました」

 

 

「いいのよ。私も楽しめたしね」

 

 

「竜斗もありがとう。大切にするね」

 

 

「あぁ、気を付けてな」

 

 

「あれ?私達空気…」

 

 

「それじゃあね!」

 

 

竜斗しか映らないフランの目にアリスと魔理沙は最初から無く、結局触れることもないまま帰っていった。今のフランにとって竜斗以外はモブキャラに等しいのだ

 

 

そうして全員を送り届けたあと、紅魔館に戻ったレミリアはワイン片手に愚痴を溢していた

 

 

「ったく何なのよあのBBAは!フランの邪魔ばっかりしやがって!校長も校長よ!地獄に叩きつけてやろうかしら!」

 

 

「お嬢様落ち着い「これが落ち着いていられるかってんだ!咲夜酒!酒持ってこい!」はいはい…(毒盛れば大人しくなるかしら?)」

 

 

暴れ狂う親友と平然と毒を盛ろうとする従者、パチュリーは頭を痛めながら食事をとっていた。一方のフランは…

 

 

「竜斗からプレゼント~。フッフフーン♪」

 

 

「ご機嫌ですね妹様」

 

 

「だって竜斗からもらったんだもーん。可愛いでしょ!」

 

 

「えぇ、とっても可愛いです!」

 

 

「よしよし!こあは話がわかる子だね!」

 

 

「…全く、何なのよこの姉妹は…」

 

 

今日も賑やかな紅魔館であった




~次回予告~

天「今年はじめての投稿がこれって…遅すぎない?」

こ「仕方ないよ。仕方ないんだよ」

天「うおっ!?あんたいつのまに!?」

こ「次回こそ早めに投稿するってあいつがいってたよ」

天「あいつって?」

こ「その先はメタくなるからいけない」

天「いやいや…」

こ「次回は番外編だよー」

天「お、久しぶりに次回予告した!それじゃあまた次回!」
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