ジャン「人類を救うために恋のキューピッドになる」   作:三木えーっと

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二話

 夕焼けでもないのに、空は不自然に赤かった。銃の焼香に血の臭いが混じり、風がさらっていく。吹き渡る一陣の風が、生茂る草を揺らしていく。タンタタタタ——タンタンタン。まるでリズムを刻むように銃撃音が響き渡っていた。そのリズムに合わせるように咆哮と絶叫がひっきりなしに聞こえてくる。

 

 まさに戦場のど真ん中で、ジャンは立ち尽くしていた。立体機動装置も銃もない――丸腰だ。

 

 ……なんだ。俺は何をしている。

 

 ジャンは呆然と辺りを見回した。そこには惨劇が広がっていた。

 

 ジャンのすぐ目の前でサシャが銃撃を受けていた。身体中に銃弾を浴び続け、まるで踊っているように揺れている。それなのに不思議と倒れる様子はなく、彼女は血塗れで際限なく撃たれ続けていた。

 

 サシャの隣では、マルコが巨人に喰われていた。不思議とマルコに抵抗の様子はない。ただ無表情でジャンの顔をじっと見つめながら四肢を食いちぎられ、こけしのような身体になり、ついには胴を飲まれようとしていた。食事中の巨人の前には長い長い列があり、その最後尾は肉眼で確認できない。そこには見知った顔も並んでいた。ジャンは直感的に気付いた。こいつらは巨人に喰われた——今までの犠牲者の列だ。巨人はマルコを一飲みにすると、最前列にいた者に手を伸ばした。

 

 ジャンは戦慄した。胃からせり上がる汚物をなんとか飲み込もうと耐えた。脳を直接掻き乱すような恐怖に足がすくむ。

 

 逃げねえと。一刻も早く!

 

 ジャンはパニックに陥った脳を奮い立たせ、逃げようと背後を振り返ると、そこにはエレンがいた。エレンだけじゃない。コニーやアルミン——リヴァイやハンジたちもいる。まだ生きているはずの仲間たちが、エレンの前に一列になって並んでいた。

 

 エレンが無言でブレードを引き抜いた。そして次々に仲間たちの首を跳ね飛ばした。コニーが、アルミンが——生首になって転がった。エレンは仲間たちの生首を蹴り上げながら、痙攣的な笑い声をあげる。

 

 その光景に、不思議とジャンは冷静さを取り戻した。恐怖心は消え、ただ深い悲しみと絶望が胸の内に広がる。

 

「なんでだよエレン。俺たち仲間だろ。なんで裏切るんだよ……クソッタレ!」

 

 ジャンは嗚咽まじりに叫んだ。ただただ胸が苦しかった。しかし、惨劇は止まらない。戦場で繰り広げられる残酷な死の連鎖は、まるでジャンがここにいないかのように無情に振る舞った。

 

撃たれて、

喰われて、

刺されて、

そして殺される。

みんなみんなみんな——死ぬ。

 

 もう十分だろ! 俺には関係ねーんだ。——だって、俺はもう死んだんだから。

 

「エレンじゃなくてよかった」

 

 冷ややかな声が、ジャンの鼓膜を揺らした。知りたくない。誰が言ったのかなんてジャンは確認したくなかった。しかし、自分の意思とは関係なく、目を開けてしまう。目の前には——ミカサがいた。彼女の黒く沈んだ瞳と、ジャンはじっと目を合わせた。かつて彼女とこんなに見つめ合うことがあっただろうか。ジャンが記憶する限り、生きている間にだってなかったはずだ。すると、ふいにミカサが目を逸らした。ジャンはその視線を追って、下に目を向ける。ミカサの手にはブレードが握られ、その刃の先端はジャンの腹部に深々と刺さっていた。生暖かい血が溢れる。視認した途端、強烈な痛みがジャンを襲った。

 

痛い。

熱い。

苦しい。

 

 浅い呼吸をなんとか繰り返す。崩れ落ちてしまいたいのに、腹に刺さったブレードはびくともしない。もがき苦しむジャンをミカサは冷酷に見つめていた。彼女の乾いた唇が開く。

 

「死んだのがジャンでよかった」

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

「あああああああ!」

 

 ジャンは絶叫と共に飛び起きた。息遣いは荒く、汗でビッショリ濡れた前髪が額に張りついていた。ジャンは呆然と辺りを見回した。

 

 白いベッドに白いカーテン。剥き出しのコンクリート壁。消毒液の臭いがほのかに鼻をついた。

 

 見覚えがある……ここは兵舎の医務室だ。そう思い至ると、ジャンは脱力して後ろに倒れこんだ。固いベッドがギシギシと大きな音を立てる。

 

「……なんつー夢見てんだ、俺は」

 

 ジャンは深く呼吸を整えてから、瞳を閉じた。

 

 だいたいミカサは「エレンじゃなくてよかった」とも「死んだのがジャンでよかった」とも言ってなかった。たしかに俺をエレンと間違えはしたが……俺でよかったなんてさすがに——。あああああクソ! やめだやめだ! 夢の内容でグダグダ悩んでたって仕方ねェ……って、どこからが夢だ?

 

 そこまで考えて、ジャンは再び飛び起きた。確かに自分は死んだはずだ。ミカサを庇って銃弾を浴び、そして死んだ。そこには絶対のリアリティがあり、どう考えたって現実だった。しかし、その後の出来事はどうだ。まるで訓練兵時代にタイムリープしたような——あれは夢?

 

 視線を彷徨わせると、ベッドの傍らのサイドテーブルにメモが置いてあるのを見つけた。そこには懐かしい文字が並んでいた。

 

『今日のお前は特別に頭がおかしい。よって、本日は訓練不能であると判断した。教官には報告済みだ。ノートは取っておいてやるから、しっかり休んでくれ。』

 

 マルコの筆跡だ。訓練兵時代、奴のノートは散々見せてもらった。見間違えるはずがない。

 

 メモに指の跡がくっきりつくほど、ジャンは自然と指先に力を込めていた。

 

「夢じゃねェ。……夢じゃねーんだ」

 

 コニーに殴られた頬も、サシャに蹴られた局部もまだジンジンと痛む。不本意ではあるが、その痛みも今の状況が夢じゃないと証明してくれていた。

 

『訓練兵時代に戻りたい』

 

 死の間際の願いがまさか叶うとは。神様は本当にいるのかもしれない。そこまで考えて、ジャンの脳に衝撃が走った。

 

 ちょっと待て……待てよ。もしかして今の俺なら——人類を救えるんじゃないか⁉︎ だって俺は未来を知っているんだ!

 

 ジャンはいてもたってもいられず、教員用のデスクに向かうとメモと鉛筆を手にした。昂る興奮を抑えて、まずは冷静に情報を書き出そうと考えたのだ。

 

・人は巨人化できる

・壁外人類がいる

・ライナー、ベルトルト、アニは壁外人類で——

 

 思いつくまま快調に滑らせていた筆を、ジャンはピタリと止めた。この世のものとは思えない不気味な現象を目にしたからだ。

 

 今しがた書いた文字が、突然ぐにゃりと曲がった。文字は形を変えて一本の線になると、端の方から次々と浮き上がり、最後には煙になって消えた。ジャンは唖然として、白紙に戻った紙を凝視した。超常現象を目撃し、信じられない気分のまま口を開く。

 

「ベルトルトは——ッ!」

 

超大型巨人だ! と言おうとした。途端に、心臓を鷲掴みにされるような痛みに襲われる。ジャンは胸を抑えてうずくまった。冷や汗が額をつたい落ちる。

 

「はは……神様も案外優しくねーな」

 

書くこともできず、話すこともできない。つまり未来を知っていたって誰にも協力を頼めないということだ。

 

 ジャンは床に大の字になって、天井を見上げた。薄汚く、低い天井が覆いかぶさってくるようだ。

 

 俺一人で何ができる? たとえばライナー、ベルトルト、アニを暗殺することは不可能ではないだろう。そうすれば超大型巨人の二回目の襲撃は防げる。だが、その後は? また時間が経てば、壁外人類は攻め込んでくるだろう。それじゃ問題の先送りだ。

 

 理想的な形は、ライナー、ベルトルト、アニの三人を仲間として引き込むこと。それができれば壁外人類との交渉や二重スパイという方法も——選択肢が増えることは間違いない。壁内人類は早急に理解すべきなんだ。自分たちが世界でどんな存在なのかを。

 

 「問題はどうやって仲間に引き込むか……だな」

 

 ジャンは考え込むように腕を組んで、じっと天井を睨みつけた。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

「けどなぁー、仲間にするったってどうすりゃいいんだよ?」

「お前の言っている意味がわからねーのは、俺がバカだからじゃねーよな?」

 

談話室は全ての訓練兵に開かれた部屋——いわば自習室のようなものだ。ここでは自習やグループ会議など、もっぱら自主的な訓練活動に用いられる。その談話室の一角で、未来ではお馴染みの三人組が机を囲んでいた。

 

「そう言うなよコニー。色々あって頭ん中ぐっちゃぐちゃなんだよ」

 

 ジャンは参ったように溜息をついた。タイムリープしてからずっと混乱しっぱなしだ。ハードな訓練後に呼び出すのは悪いとは思ったものの、誰かに話を聞いてもらわないと頭がおかしくなりそうだった。机に突っ伏すジャンに、コニーは冷ややかな視線を送った。

 

「俺らみたいなバカに相談か? そういうのはマルコに聞けよ」

「あー。昔の俺ならそうするんだろーな」

 

 正直なところ、ジャンはまだマルコに慣れないのだ。ジャンにとってのマルコは、約5年前に死に別れた親友だ。その死に様は壮絶で、右上半身は噛みちぎられ、巨人の臭い粘液にまみれていた。ジャンはマルコの遺体を目に焼き付け、それを死体の山に投げ入れ、それが燃え盛る火にまかれて消し炭になるのを見送った。その記憶は後に経験する凄惨な出来事にも劣らず、今でも夢に見るほどだ。

 

 なのに、今の状況はどうだ。マルコが目の前で動いて喋って生きている……そんなマルコを見ていると胸の奥がざわついて落ち着かなかった。

 

 ジャンはガシガシと頭をかいて、

「とにかく。今の俺はお前らといるのが一番落ち着くんだよ」

コニーは目を丸くした。

「お前……本当にジャンか?」

「はァ⁉︎  バ! バッカかテメーは! ジャンだろどう見たってキルシュタインさんだろ!」

妙に鋭い指摘に取り乱して、ジャンは声を上擦らせた。

「だってよー。ぶっちゃけ俺らそんなに仲良くねーだろ」

「は?」

「驚くことじゃねーよ。そもそもお前のこと嫌いだしなー。だよなあ、サシャ」

「もちろんです。ジャン、あなたは最低の馬面野郎です。自分勝手で自分本位でわがままで自分勝手で——あなたみたいな自分のことしか考えられない人間はママのおっぱいでも吸ってりゃーいいんですよ!」

「落ち着けよ。頭痛が痛いみたいになってるぞ。ん? あれ、いいのか? 頭痛は痛いもんなぁ……」

 

 フーッフーッ! と威嚇するネコのように毛を逆立てるサシャを、コニーは首を傾げながら宥めた。

 

 背中を預け合っていた戦友からのまさかの拒否。心の拠り所だと思っていたのに、正直ショックだ。ジャンは平静を装って「へー」と棒読みに言った。

 

「あれ、俺らってそんな感じだったっけ……? つーか、俺のどこが嫌いなんだよ?」

「バカにしてくるし、上から目線なところだな」

「口が悪いところですね」

「自慢話しかしねーところだな」

「正直な俺カッコいい! とか思っているところですね」

「マルコに教わった癖に『俺すげー!』とか得意げにするところだな」

「立体機動で飛んでいる時の決め顔がうざいところですね」

「カッコつけるくせに馬面なところだな」

「馬面なところですね」

「よーし、わかったもう十分だやめてくれ」

 

 そうだった。訓練兵時代の俺ってそんな奴だった。そりゃ嫌われるわ。別に誰彼かまわず好かれたいと思ったことはねーけど、こいつらに嫌われていると思うと……ちょっと胸にくるものがある。

 

 ジャンは眉間に深いシワを刻んだ。誰もが過去の自分を恥じることがあるだろう。日常生活の中でふいに思い出して、「うわあああ!」と叫びたくなる時があるだろう。思い出したくない痛い過去——それを現在進行形で見せつけられるというのは……ちょっと精神的にきつい。

 

「お前らの言い分はわかった。けど、俺も本当に困ってんだよ。頼むぜ。天才なんだろコニー」

「……たしかに俺は天才だけどな?」

「人類始まって以来の天才に聞きたい。例えば、だ。桃太郎って昔話あるだろ?」

「ああ……桃から生まれた桃太郎が、サルと鳥と犬を仲間にして鬼退治にいくってやつだろ?」

 

それがどうしたんだよとコニーが疑問符を浮かべる。

ジャンは大真面目に頷いて、

 

「ところが、だ。桃太郎は旅の途中で気付いちまう。実は、サルとキジと犬はスパイ——つまり鬼の仲間だったんだ」

「なん……だと。それじゃ、桃太郎はやべーじゃねーか!」

「そうなんだよ! このままだと桃太郎は鬼に殺されちまうんだ。そこで桃太郎は考えた。どうにかサルとキジと犬を説得して、自分の味方になってもらおうってな。そこでだ、コニー。お前ならどうする?」

「なるほど。難しい問題だが、俺は一つ気になっていることがあったんだ。鳥はどこに行っちまったんだ?」

「コニーは救いようのないアホですね。鳥はキジのことですよ。というか、何なんですか。このどうでもいい話……」

 

呆れ顔のサシャがジャンを睨みつける。

 

「あなたが何を聞きたいのか知りませんが、私はまだ怒ってるんですよ」

「怒ってる? お前になんかしたっけ?」

しらばっくれるジャンに、サシャは声を荒げた。

「なッ——! 今朝のことですよ! 私にやったでしょう! まさか忘れたんですか⁉︎」

「ああ、お前に蹴られたことならもう気にしてねーよ」

「そうでした……気が動転して手加減もできずすみません——じゃなくって! なんで私が謝らなきゃいけないんです⁉︎ 」

首まで仄かに赤く染まったサシャは歯噛みして、

「いきなり、その……抱きしめたりとか困ります! 迷惑です! 噂されたりして大変だったんですからね!」

 

 年相応の少女らしくツンとすねるサシャに、ジャンは少し驚いた。正直に言えば、彼女には食べ物と野生児のイメージしかなかったからだ。これが地獄を体験する前のサシャ・ブラウス。過酷な戦闘の中で、捨てざるを得なかった彼女の一面かもしれない。

 

「俺が悪かった。明日から朝食のパンは半分やる。兵団卒業するまでずっとだ」

「許します。一生ついていきます」

 

 食べ物が絡むとちょろいのは昔からだった。

 

 なんだよ。こいつらあんまり変わんねーなぁ。相変わらずコニーはバカだし、サシャは食い意地張ってるし。

 

 二人との関係性はゼロから——むしろマイナスからの出発なのに、戦友の面影に思わず口元が緩んだ。それを誤魔化すように、ジャンはごほんと咳払いを一つした。

 

「それで、お前ならどうするんだ? どうやって三匹を味方につける?」

「そんなの簡単ですよ。鬼からの報酬よりも美味い餌を用意すればいいんです。人間が思うよりも野生の獣は損得に敏感ですから。報酬の獲物をチラつかせ、きちんと調教すれば桃太郎の手駒にするのは簡単です」

「調教ってお前な……」

 

 例え話なのに、獣寄りの回答では参考にならない。相手は人間だ。たまに巨人にはなるけれど。微妙な表情のジャンを気にすることもなく、サシャはおまけのように付け加えた。

 

「まー鬼側で調教済みなら話は別ですけどね」

「調教済み?」

「獣は一度主人を決めたら裏切ることはありません。場合によっては、自分の命を賭しても主人に仕えます。そういう風に調教されるからです」

 

 サシャの野性味あふれる回答に、ジャンは黙り込んだ。不思議と的を射ているように思えたからだ。あの三人は壁外から選ばれた戦士。かなり偏った差別的な教育を受け、恐らく弱みや人質も握られている。それを調教と呼ぶのに違和感はなかった。そんな奴らが簡単に祖国を裏切るはずがない。

 

「いーや、一つだけ方法があるぜ」

 

 自信たっぷりに、コニーがニヤリと笑った。ジャンは肘をせり出した。

 

「本当か⁉︎  なんでもいい。言ってみてくれ!」

「へへ……それはだな——愛だよ」

 

愛? と、ジャンは口の中で単語を反芻した。

 

「愛って……なんですかそのバカ丸出しな答え」

「わかってねーなーサシャ! どんな試練も愛さえあれば乗り越えられるんだよ。アルミンが言ってたんだ。恋愛感情ってのは偉大だってな。なんでも、どんな試練や障害も愛の前ではただのスッパイ酢?になるらしーぜ!」

「スパイスですよ。というか、それは小説とか……ラブストーリーというやつでしょう。どうやって桃太郎に取り入れるんですか」

 

サシャが眉根を寄せると、突然ジャンが立ち上がった。その時、天命というべき衝撃がジャンの脳を駆け抜けたのだ。

 

「やっぱりお前は天才だぜ! それだ……愛だよ! 愛がないなら、作ってやりゃーいい! サル、キジ、犬をそれぞれつがいにしてやりゃーいい!」

「つがい? 安易な交配は野生の生態系を崩す——」

 

 もはやサシャの言葉はジャンの耳に届いていなかった。

 

 そうだよ。あいつらだって好きで俺らを殺すんじゃねェんだ。ベルトルトも俺らのことを「仲間だと思ってた」と言っていた。けど、あの頃の俺らはガキで……世界の陰謀やらお偉いさん方の命令には逆らえなかった。それでも、ガキにはガキだけの世界——青春ってもんがあるじゃねーか。仲間の絆だけじゃ、奴らを引き止めることはできなかった。だが、そこに愛が加わればどうだ? ふざけた計画に思えるが、人の絆は馬鹿にできない。奴らは祖国に家族を――人質を置いてきている。その人質と同じぐらい大切な存在を、壁内で作ってやりゃいいじゃねーか。

 

 恋愛感情だけで奴らが寝返るとは、俺も楽観視してるわけじゃねぇ。だが、やってみる価値はある。俺たちの存在にあいつらは十分に苦しんでいた。もう一押しだったんだ。特にライナーが狙い目だ。危ういアイツの精神に恋人でも出来れば、さらに綻びは広がるはず。そこで全ての事情を把握している俺から壁内人類側へ寝返るように説得する。いや、説得なんてバカ正直にいかなくたっていい。壁内人類側についたほうが得だと、奴らにそう思わせられれば――騙し合いはお互い様だ。やりようによっては上手く運ぶかもしれねえ。

 

「しかし、それだけじゃ足りねぇな。調査兵団の強化は必須だ。となると104期をどうにかして強くしねぇと――」

 

 ジャンはブツブツ言いながら、長机の周りを足早にぐるぐる歩いた。

 

 「なんか知らねーが、元気になったみたいだな」

 「ですね。本当に人騒がせな馬面です」

 

 コニーとサシャは顔を寄せてこそこそ言い合った。

 

 

 




カプ廚となったジャンが頑張る〜というコンセプトの下やっていきます! ので、「そんなアホみたいな解決方法はたとえギャグでもゆるせん!」という方はブラウザバック推奨です(*'ω'*) とはいえ、104期強化もやっていくつもりです。
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