ある転生者のオーバーロード   作:Solo Mon

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10.シャボンヌさん、やり過ぎです

 第八階層【荒野】はナザリックのトップシークレットであり、立ち入り禁止になっている為、一階層飛ばしで第九階層へ向かう。

 第九階層【ロイヤルスイート】でたっちさんとウルベルトさんと別れ、新たにモモンガさんとタブラさんが案内役となった。

 

「ここが【円卓の間】です」

 

「おぉ、ちゃんと41席ある……そこにある杖は何でしょうか?」

 

「あれは《スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン》。ギルド武器です」

 

「これが……これちょっとモモンガさん持って掲げて貰っても良いですか?」

 

「え? 何故ですか?」

 

「いいからほらっ!」

 

 困惑気味にモモンガさんは杖を壁から取り、手に持って掲げる

 

「やっぱカッコいいですねぇ! 似合うと思います」

 

「えっと、ありがとうございます(照れ)」

 

「テレンガさんゲット〜」

 

「なっ照れてねーし! ……ゴホン! それで、他に聞きたいことはありますか?」

 

「モモンガさん、さっきから気になっていたのですが、後ろを付き従っているメイドさん達は?」

 

「あぁ、戦闘メイド『プレアデス』です。本当は末妹で桜花聖域守護者のオーレオールも含めた『プレ()アデス』なんですがね」

 

「へぇ〜美人さんばかりですね〜。ウチのティルも負けてないけどな!」

 

「そういえば、誤解は全て解けましたか?」

 

「はい、多分」

 

「そうですか。良かったです。あと何なんですか?! あの()!」

 

「確か、種族『神龍』と職業『破壊人』の二つを習得した種族レベルlv15、職業レベルlv85の超ガチビルド……正直言って相手するのは無謀ですね」

 

「破壊人って格上ギルド7箇所潰さないと習得不可でしたよね?」

 

「そうですよ。3ヶ月で7箇所分潰しました」

 

「やっぱアンタおかしいって……」

 

「そのおかげでワールドが確認しただけで8個ですよ。まぁ2()0()は一つしかありませんでしたが」

 

「8個も?!」「どんなやつか一つずつ教えてもらっても?」

 

「えーっとまず拠点隠蔽が出来るようになる本と拠点への攻撃が常時無効になる目玉、諸王の玉座(緑水晶)に、常時回復効果と体力を消費して蘇生が出来るようになる杖、全ての魔法が書かれた魔導書、ワールドアイテムを強化するワールドアイテムとかいうものもあったかな?」

 

「「いや、ヤバすぎ(です)」」

 

「あと、これを」

 

「えっ! これは《支えし神(アトラス)》じゃないですか!」

 

「8個の中に入っていました。これはアインズ・ウール・ゴウンに戻った方が良いと思いましたので」

 

「ありがとうございます! この恩は絶対……」

 

「あ〜別に良いですよ。好きでやったことだし」

 

「むぅ、そうですか……」

 

「それよりも玉座の間のゴーレムとやらがめちゃくちゃ気になります!」

 

「るし☆ふぁ〜さんが作っているので、どれも碌な物ではないと思いますけど……」

 

「モモンガさん」

 

「何ですか、タブラさん」

 

「後ろ」

 

「……へ?」ブゥーン カサカサカサカサ

 ────────────

 

()()()()()()()()に襲われたモモンガさんが意識を取り戻した後、(モモンガさんがずっと『るし☆ふぁ〜潰してやる』言ってて怖かった)

 僕たちは第十階層【玉座の間】まで移動する。

 

「か〜! とても綺麗ですね〜!」

 

「何しろ《諸王の玉座》があるのでね。玉座の周辺も煌びやかな物にしなければ不自然でしたから」

 

「此処の《諸王の玉座》は紫なんですね。僕が獲ってきた物はエメラルド・グリーンでしたよ」

 

「そういえばシャボンヌさんも持ってたんだった。色違いですか〜一度見てみたいですね」

 

 第十階層【玉座の間】。

 ゴシック様式のアーチ状の柱が幾本も均等に配置されており、ドーム状の天井を支える。

 左右からは41の旗が連なるように掲げられており、この空間の荘厳さをより醸し出している。

 中央には高級感溢れる赤い絨毯が敷かれており、玉座までの道を真っ直ぐ示すように通じている。

 十数段の階段上に安置するは巨大な紫水晶の玉座。

 ワールドアイテム《諸王の玉座》である

 

「いや〜やっぱすげぇ! あの玉座にはモモンガさんだけが座れると」

 

「いや、ギルメンなら誰でも座れるようになっています。けど、他の人はちょっと……」

 

「大丈夫ですよ。ウチにもアレの色違いありますから」

 

「それもそうですね」

 

「うん? 玉座の段の下斜め横にいるあの美人さんは?」

 

「あれは『アルベド』、私が作った三姉妹の内の1人」

 

「へー、彼女が守護者統括の……因みに設定はどう書きました?」

 

「あっ駄目で……」

 

「……守護者のまとめ役であり、優秀な内政執行官でもある。頭脳明晰でナザリック知謀の将の一人である。守護者統括という大任を任されていることをしっかりと意識している為、守護者との仕事方面での対立は全く無い上、主君にはこの身全てを捧げてでも忠義を尽くしたいと思っている。また、下の妹をとても可愛がっており、姉ニグレドとはその妹ルベドを巡り、対立することがある。しかし、2人の姉妹との仲は非常に良く、姉や妹の所へ仕事の合間に会いに行くこともしばしば。ナザリックの者には分け隔てなく聖母の様な愛情を注いでいる。だが、その一方で敵対者には悪魔らしく時に残虐な行いもする。殺した敵対者の大半が人間種だった為、外部の人間種への敵対感情が強い。また、料理以外の家事全般がこなせ……」

 

「タ、タブラさん! そこまで、そこまでで十分です! 

 

「タブラさんは設定魔と呼ばれる位設定にはこだわりますから……」 

 

「早目にそういうことは言って欲しかったです」

 

「すいません、伝えそびれました(汗)」

 

「実害は無かったですから良いですよ。ところで、NPCの設定文はギルド武器でも開けるんですよね? タブラさん、アルベドの設定を少し見せてもらっても?」

 

「構わない。でも解せない。何故口上ではダメなんだ……」

 

「口で説明されるより文でじっくりと見たかったので」

 

「コンソール画面オープンっと、NPC設定『アルベド』……うわっなっが! これ全ての文字数埋まってるでしょ!」

 

「えーっと何々〜……前半はさっきタブラさんが言ってたやつとほぼ同じですね。良く聞いては無かったですけど……裁縫上手で良妻賢母とは……それなのにとても嫉妬深いと……これギャップ萌えですね! いいお嫁さんキャラと思いきや、隠された地雷が用意されている、素晴らしいですね!」

 

「お褒めに預かり恐縮の至り」

 

「これは……天才的な彼女は、天才すぎるが上にたまにアホになることがある……馬鹿と天才は紙一重と言いますからね……うん? 末文のこれ、『ちなみにビッチである』は直した方が良いのでは?」

 

「何故?」

 

「淫猥なサキュバスなのに、処女を拗らせているというのも良いかなっと」

 

 ビリッ「」

 

「……タブラさん? だいじょ」

 

「ビリっと来た──!!」

 

「へ?」

 

「確かに、そういう設定も良い! 萌える! モモンガさん! 設定を変えて欲しい!」

 

「あ、ハイ。分かりました」

 

「そうなると代わりの文ですね」

 

「ちなみに純粋、ちなみに純真、ちなみに可憐……どれも一文字足りない」

 

「モモンガさんは何かアイディアとかありますか?」

 

「うーん、そうだな〜……ちなみにシャイであるとかはどうでしょう?」

 

「「それ採用」」

 かくして、「ちなみにビッチである」という末文は「ちなみにシャイである」と書き換えられた。

 恥じらう乙女って良いよね! 

 

「そういえばモモンガさん達のギルドって、ギルドランキング何位ですか?」

 

「今12位ですね。まだまだ上がいますよ」

 

「ウチはランキング28位ですよ。圧倒的下ですね」

 

「そんなこと無いですよ! お一人で自分のギルドを持って維持しつつ、その順位まで上り詰めている貴方も十二分に凄いと思います!」

 

「ありがとうございます。リアルでの犠牲も多かったので、そう言ってくれると嬉しいです」

 

「俺も夏のボーナス全額注ぎ込んだというのに、出てきたのはコモン装備ばっか! お目当ての《流れ星の指輪(シューティング・スター)》を引けなかったら今頃どうなっていたことか……」

 

「それなら五個引けたので、一つ差し上げますよ」

 

「ファ!? 俺はボーナス全額で一個ですよ!? 何円でかかったんですか」

 

「もう一体の黒鱗竜狙いで引いてたら五個出てきました。因みに30万円です」

 

「俺も同じ位掛けたのに、何故俺の所には来ないんだ──!」

 

「でも30万も掛かって五個と一体ですよ? 割りに合わないと」

 

「ハ、ハハ、ハハハハハ……」

 

「ヤバい、モモンガさんぶっ壊れたか」

 

「大丈夫ですかー! モモンガさーん!」

 

 ────────

 

「今日は本当にありがとうございました。また遊びに来ますね〜」

 

「作成したlv100NPCってティルルちゃんだけ何ですか?」

 

「いや、()()()()()()()()()()()を今育成中なんですが、ソイツらもlv100にしようかと」

 

「スケルトンですか〜」

 

「ええ、スケルトンです。其の内の兄の方を〔攻撃絶対回避するマン〕にしようかと」

 

「一つ言っても良いですか?」

 

「何だいモモンガさん?」

 

「アンタやり過ぎです!!」

 

「褒め言葉として受け取って置きますね! ほいじゃあまたの〜」

 

 こうして僕はナザリックを後にする。

 帰り道、道中を走りながらこんなことを考える。

 

「さ〜て、我が家も同じくらい豪華にしなけりゃな、()()()()のレベル上げもしないといけないし……」

 

 新たな目標を胸に、僕は居城へ帰還する。

 


 

 アルベド(ヒドイン)が綺麗なアルベドに! 

 スケルトン兄弟って誰のことでしょうね? 

 

 

 

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