《ペロロンチーノ&ヘロヘロサイド》
「エロゲーイズマイライフ!」
「いきなりどうしたんですか、ペロさん?」
「生きてて良かったと思っただけですよ。エロい俺の嫁が毎日俺にご奉仕してくれるんです!なんと言ってもエロゲによく出る性癖がてんこ盛りですよ!てんこ盛り!例えば…」
「ほんと自重して欲しいです。」
大森林の奥へと足を踏み入れていく鳥人と粘体。
彼等が目指すのは森林奥地。
この森林にはどんなモンスターがいるかを調査しに行くのだ。
ぶっちゃけモンスターは
(マジでアレに付いて行けと?その内骨のオイラまで襲われそうだ…)
その背後をこっそりと付いていく骨。
骨は《
(しかし目立ったモンスターの陰はなし…か。)
「しかしこの辺目立ったモンスターいませんね〜」
「エロ系モンスターが出れば真っ先に捕獲して◯◯◯なんだけ…」
「ペロさん?そろそろキレていいですか?」
「え〜ヘロヘロさんそんなキャラでしたっけ?」
「朝から貴方がシャルティアとの情事についてばかり話するからですよ!」
「だって、最高だったから…」
「だってもクソもない!」
「グハァ」
心の中でペロロンチーノはこう思う。
ヘロヘロさん、
と。
(おっ、この先に何かいる。)
(北東に400m地点か…一応確認するか。)
サンズ本来の職業スキル『
シュバッ
(…この獣は…)
目の前に寝そべる
(hehe、中々可愛いな)
どうやらサンズはハムスターを気に入ったようだ。
(おっと、直ぐに戻らないとな。)
また直ぐに元の場所に戻る骨。
「…ムニャムニャこの蒼い魚、中々に骨があるでござる…zZZ」
ハムスターは今日も気持ち良く木の枕に寝そべる。
《ニグンサンサイド》
「ガゼフ・ストロノーフよ。悪いが、同族でありながら、竜
竜、そう、奴等は我等人間とは決して相容れない存在!
八大魔神との戦いで消えるべきだったのだ!
600年前に御降臨なされた六大神様達は、我等か弱き人間へ御慈悲を御与えくださった。
脆弱だった我等に、
戦う魔術と戦術、
神聖かつ強大で貴重な武具、
我等の意思を一つに纏める為の規則、
我等の生活を支えてくれる不思議な用具の数々、
そして、我等人類の生きる権利を授けたという偉大なる神よ!
しかし、500年前に其の栄華は突如として暗転する。
最後の六大神、死の神スルシャーナ様が、かの忌々しき八大魔神に殺された。
大罪人共め!
スルシャーナ様崩御を人類は誰も止められなかった。
我等が弱かったから…
竜は何をしたか?
最後に後からしゃしゃり出てきて八大魔神全員が弱った隙に消しただけだ。
大罪人共が竜共に尋常じゃない大ダメージを与えた所は称賛するが。
しかも、六大神様の部下の方々がその時を境に暴走した時もまたしても竜共によって彼等の遺品を全て取っていってしまった。
正確には十三の者達の中の一人として紛れ込んでいただけだが…
竜達は殆ど何もしなかったではないか?
「十三英雄」の中にはかの「プレイヤー様」がメンバーのリーダーとして指揮を取った。
世界を救った決め手となったあの九人の女神様も、プレイヤー様が召喚なされた者達であろう。
竜達が力を我が物顔に振るう姿にはもう限界だ!
奴等は我等人間のことなど取るに足らない存在などと見下し、その癖世界盟約などと言って我等の力を陥れようとする。
なんと我等人類の中でも奴等に恭順する者達が出てしまった。
その一人が今回の任務の標的、ガゼフ・ストロノーフだ。
竜と裏で繋がり、力を付けているようだが、逆に竜達の力の一端に利用されることなど分かり切っている!
麻薬の蔓延しているわ犯罪結社「八本指」は巣食うわで腐り切った王国なぞを守るとか言っている時点で馬鹿だ!
貴様には天罰を受けて貰う。
一切の慈悲は無い。
人類の存亡をかけた戦いにお前は邪魔だ。
「皆の者よ!王国は腐り切っている!麻薬や賄賂が横行し、違法娼館や暴行、殺人!更には!王国の上層部は犯罪の黙認!そんな国は我等人類の存続に悪影響を及ぼす!」
一拍置いて、こう告げる。
「そんな国を守るなどと豪語し、更には竜と裏で通ずる裏切り者がいる!そう!今回の任務の標的、ガゼフ・ストロノーフである!」
「我ら陽光聖典の名に掛けて、ガゼフ・ストロノーフを誅殺せよ!汝らの信仰を神に捧げるのだ!全ては人類の存続の為に!」
「人類の存続の為に!」
「我等人類の明日に平和の祝福をお与え下さい。我が神よ!」
ガゼフが第八攻略地点『カルネ村』へ向かった模様。
森での野営もこれで終わり。
祖国に帰り、吉報を神官長様にご報告しなくては。
ガゼフ・ストロノーフよ。
ここで貴様はお終いだ。
今引導を渡してやろう。
全ては我等が神の為に。
《性犯罪者&メイド狂いサイド》
「あれ、どう見てもヤバいですよ。」
「宗教団体の考えることは分からん…」
(…もう変な奴増えないでくれ…)
彼等は一様にこう思う。
(こんな大森林の奥地で何やってんだ。)
と。
「しかし、奴等侮れません。服装や装備品がユグドラシルの物です…」
「ユグドラシルの延長線みたいな世界なのか?ここは。何にせよ、この世界はまだまだ謎が深い。」
「元の世界も謎だらけでしたがね?」
「あいつ等と対話…無理だな。人類の存続とか言ってるし。異形種の俺等なんて抹殺されますよ、きっと。」
「最悪の場合、暴走するかも…」
「下手に刺激するとヤバいかもしれないですしね。ここは様子見で」
「了解〜」
その場を後にしようとすると、
パキ「あっ」
ペロロンチーノが小枝を思いっきり踏んづけてしまった。
「だ、誰だ?!」
「誰かいるのか?!」
バレた…
「なっ!あれはバードマン?!それにスライムだと????」
「各員戦闘準備ィーー!」
「ペロロンチーノォ!」
「すんません!」
(おいおい、アホかお前等?)
臨戦態勢を取り、迎撃に当たる陽光聖典隊員達。
各自が訓練の記憶に従い、魔法を唱える。
「『
「『
其々ペロロンチーノ、ヘロヘロへと魔法が飛ぶ。
それを難なく交わす二体。
「「「『
「天使を突撃させろ!『
方向性を変え、今度は天使召喚を行う隊員達。
「ん?
「もしかして大したことない?」
向こうの隊長らしき男がゴミのような天使を召喚して突撃させる。
向かってくる天使を弓で射ながら、ペロロンチーノは言葉を零す。
「ば、馬鹿な!い、一撃だと…?」
合計30を超える天使を突撃させたにも関わらず、
ニグンが「な、何を言っているのか分からねーと思うが、俺も何をされたのか分からなかった…」状態に陥っている隙に、背後から骨が忍び寄り…
(さっきから気になっていたが、この男の懐中から見え隠れしてたこの《魔封じの水晶》にはいったい何が込められてんだ?)
男、ニグンの懐中から《魔封じの水晶》をくすねる。
ニグンは気づかなかった。
前方にいる日の神に目が行ってしまっていたからだ。
「全員大人しくしろ。燃やし尽くされたくはないだろう?」
ペロロンチーノが全身をフル装備で覆い、両翼を広げ、黄金の羽毛を露わにする。
《ゲイ・ボウ》を構え、黄金の甲冑に身を包んだその姿はまさに太陽神。
彼は全身から黄金の輝きを放つ。
「な、何を…俺達は何を相手にしているのだ!?」
相手への警戒レベルを瞬時に限界まで引き上げる。
相手を魔神レベルと断定し、咄嗟に懐中に手を入れるが…
(な、無い!懐中にあった筈の《魔封じの水晶》が!き、切り札が!)
ニグンの脳内を濃厚な絶望感が支配する。
神よ、我等の行いは間違いだったのですか?
「3秒待つ。経ったらお前等の終わりだ。3……2……1……」
「総員、平伏せよ!」
「オーケーオーケー。力量差を把握出来たか。」
そう言って弓を下ろす
「取り敢えずは、我等を襲って来たという事で、君達は捕縛させて貰う。」
「
ヘロヘロが妨害魔法を唱えるが、彼等には絶望的なレベル差がある為、ニグンはあっさり捕縛される。
(事情聴取後食われるんだろうな…レベル20ちょいではなかったらもっとマシだったろうに)
サンズは隊長格の冥福を祈る。
他の隊員も彼と同じ目に遭うだろう。
そう思うと、サンズはケツイを抱いた。
『んで、その後ペロロンチーノとヘロヘロは陽光聖典全員をシャルティアの
『ヤベーわ進捗が。俺等なんて一つの村救っただけなんだが…』
『もう鳥人と吸血鬼と関わりたくないのだが…』
『うん?何故だ?』
『…』
『変態か…』
そう、変態だ。
『正直言って、襲われる未来しか見えねぇ』
『【スノーディン・ホットドッグ】に閉じ籠んのか?』
『マジでそれ考えている。』
『取り敢えずこっちはそのガゼフ・ストロノーフと接触するつもりだ。サンズは休んどきな。』
『そうさせて貰うぜ…』
(陽光聖典壊滅…か。攻性防壁事件も起きなかったから、スレイン法国がどう動くか気になるが…シャルティア洗脳の確率は大幅に減ったな。)
原作とは別の路線で物語が進もうとしている。
これからの動向について、策謀を巡らす竜騎士が村の真ん中に一人佇んでいた。