ある転生者のオーバーロード   作:Solo Mon

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1話でまとめようとしたら詰め込みすぎた…







22.アニメ一期終了!そして…

〜シャルティア戦より三時間経過〜

 

《リューシサイド》

 

 

【エ・ランテル 冒険者組合】

 

シャルティアとの戦いが終わった後、冒険者組合へ謎の吸血鬼討伐の報告を入れに行った。

普通ならばそんな謎の吸血鬼を討伐した!なんて言われても信用に欠けるだろう。

しかし、アウラが偶々捕縛した()()を投下している。

此処でアダマンタイト級の称号を勝ち取る事が最大の山場だっ!

 

 

早速組合の扉を開けると、受付嬢が何かキラキラした目でこっち見てくんだが…

アンタ最初僕を冷たくあしらって無かったっけ?

彼女に依頼を尋ねようとする前に、彼女から組合長がお呼びですと言われ、そのまま僕たちは組合内の一室に案内される。

(案内中受付嬢から何か色仕掛けみたいなことされたが無視だ無視!)

部屋のドアノブを捻れば、冒険者組合組合長プルトン・アインザックと、魔術師組合組合長テオ・ラケシルが布石のイグヴァルジ率いる『クラルグア』に鬼気迫る勢いで事情聴取している姿が目に飛び込んでくる。

ククク、計画通り。

イグヴァルジ君には予め都合が良くなる魔法(記憶操作)を施してあるからねぇ。

 

 

「それで、君はその吸血鬼の余りの恐ろしさに組合へと逃げ帰ったと?リューシ君達『白妙の漆黒』がこのまま帰還しなかったらどうするのかね?ミスリル級冒険者の先輩としてのプライドは無いのかな?君には。」

 

あれ?テオ・ラケシルってこんな毒舌キャラだったっけ?

イグヴァルジ君涙目何だが…

 

「な、なんでい!お前らはあの吸血鬼を直に見ていねぇからそう言えるんだ!アレは人智を超えたバケモンの中のバケモンだ!!オレ達が到底敵う相手ではなかった!」

 

あぁ、可哀想に(どの口が言う)

 

「ラケシル殿、先程の貴殿の発言は、吸血鬼の調査を依頼したのは我々だ。その吸血鬼の調査を行い、今こうして無事に生還し、我々に吸血鬼の恐ろしさを伝えてくれたイグヴァルジ君に失礼だと。」

 

余りにも辛辣なラケシルを諫めに掛かるアインザック冒険者組合組合長。

 

「うむ、すまなかった、イグヴァルジ君。さて、ともなれば、『白妙の漆黒』の安否が気になるところだ。無事討伐出来たのならば良いが…」

 

たった今部屋の扉を開けた存在に気付けや。

 

「組合長殿、その心配は杞憂です。」

 

イグヴァルジは項垂れてるわ、ラケシルとアインザックは俯いて目を瞑ってるわで一向に気づかず仕舞いでいるので、こちらから声を掛けてみる。

ラケシル、アインザック、イグヴァルジのトリオが目にも止まらない速さで顔をこちらに向けて来る。

いや怖い怖い。

一斉にこっち見んな。

 

「おおっ!リューシ君!!」「生きていたのか…!吸血鬼は討伐出来たのか!?」

 

予想通りの質問が来たな。

プランA展開。

 

『マジでやるんですか?』

 

モモンからの不安を煽るような伝言(メッセージ)

だが、ここはやるしか無い!

 

「はい。奴は我が宿敵、ヴァンパイア・ロードと呼ばれ、母国で大虐殺の限りを尽くした吸血鬼女王『ホニョペニョコ』。」

 

 

「ホニョ…ペニョコ…聞いたことがないが、大虐殺とは」

 

 

「私の母国を壊滅に追いやった最大の要因。大魔皇ヤルダバオトと結託し、王都イリオスの住民10万人の内、4分の3を配下と共に殺害して回った忌まわしい歴史の事ですよ。」

 

 

「そんな話は聞いたことが無いが…」

 

 

「でしょうね。何せ我が母国は他国との交流は一切取らず、外交は一部の限られた国としか行っていませんでしたから。本当は私の口から母国の事を話せば、国家反逆罪となりたちまち死刑となりますから。しかし、母国が崩壊した今、私の母国で起きた悲劇をより多くの人々に伝えて欲しい、その為に今こうして貴方方にお話しています。」

 

はい、どこぞのラノベ乙〜

タイトルは『国を追われたチート聖騎士、残された仲間達と共に異世界を巡る旅に出る』的な?

 

「何と…!」

 

え?

 

「そのはなしはほんとーなんだね?プヒー」

 

いや嘘だって普通分かるやろっ!

その声の主を探れば、部屋の奥でずっと座っていたらしき都市長パナソレイがこちらを見据えていた。

 

「はい。祖国に誓って。」

 

全て嘘です!

 

「パナソレイ様、野盗の討伐に行かせた冒険者達が誰一人として未だ帰還せず、蝙蝠の襲撃にあった商人の方々の証言で野盗の惨殺死体の血液が蝙蝠達に運ばれていたというもの、野盗の穴倉からその蝙蝠達が出現していたというもの、その蝙蝠達が商人からの証言より推定古種吸血蝙蝠(エルダー・ヴァンパイア・バット)の可能性が高いということ、そして今回のイグヴァルジ君率いる『クラルグア』他吸血鬼討伐に行かせた冒険者達の証言、これらを踏まえて、リューシ君の話はかなり信憑性が高い物だと思われます。」

 

え?マジ?これ俺が前世30歳の時に考えた奴のりめいなんだが?

 

「うん。じゃあアダマンタイト認めちゃえば?」

 

軽ッ!

アダマンタイトって確かこの世界最強の冒険者達に付けられる称号だぞ!

 

「パナソレイ都市長様、それは異例の無い事でして、短期間でアダマンタイト級へと昇り詰めたリューシ君達へ不信感を持つ者達が出てくるかと。」

(アダマンタイトはそんなポンポン獲得出来る称号ではないんだぞ!パナソレイは一体何考えているんだ!)

 

おぉ、此処まで心の声が透けている発言はこれまでの経験上とても珍しいぞ…

顔引きつっているし、無理に笑みを浮かべようとしているのバレバレ。

 

「まぁ、キミたちがペテン師なんかじゃ無いと私は信じているからね。アダマンタイト級冒険者になって、その腕を発揮してくれるのならそれで良いよ。くれぐれも失望させないようにね?」

(さて、君達の実力をこっちは信頼したから、それに見合う対価をこの都市にもたらせよな?)

 

こっちも思考がすぐ読めるな。

顔のニヤケ、隠し切れてませんよ。

 

「俺は…」

 

っとここで、さっきまで全くの空気だったやっとイグヴァルジが口を開いた。

こっちは何か決心したような面構えだ。

 

「イグヴァルジ君は危険な任務を生還したからこれで晴れて一ランク上になるのかな?そうですよね、都市長様?」

 

イグヴァルジに気づいたアインザックがイグヴァルジを上げにかかる。

 

「二人にはそれぞれ、アダマンタイトプレートとオリハルコンプレートを贈るよ。プヒー これからもよろしく。」

 

そしてパナソレイが側にいた使用人らしき男に一二言何かを言った後、その使用人は部屋を退出した。

 

「これからはアダマンタイト級として、皆様方の平和を外敵から守ってみせましょう。」

 

ここは綺麗事言って都市長の評価を上げるのが最善だろう。

 

「期待しているよ。」

 

 

「ありがとうございます、組合長殿。」

アダマンタイトプレート、ゲッツ!

 

それから三分後、パナソレイ都市長の使用人らしき男が部屋に入室し、都市長に小包みを渡して去る。

パナソレイ都市長はその小包みの中から人数分のアダマンタイト製のプレートを取り出し、僕、モモン、ナーベへ其々プレートを手渡ししていった。

イグヴァルジにはクラルグアのメンバー分のオリハルコンプレートが入った小包みを与え、退室を促す。

イグヴァルジは素直に小包みを握りしめながら部屋を静かに出て行く。

残されたのは、都市長、組合長二人に僕たち『白妙の漆黒』だ。

 

「さて、討伐した吸血鬼についての情報を我々に詳しく教えてくれ。」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

〜それから更に八時間後〜

 

【ナザリック地下大墳墓】

 

あれからホニョペニョコのことについて根掘り葉掘り聞かれた後、証拠物の受渡し(即席で作った治癒薬(ヒーリングポーション)と髑髏像)を行ったり、アダマンタイト級登録受領書とか何とか言う書類群に署名させられたり、【黄金の輝き亭】にアインザック組合長のツケで付き合わされたり…

 

そのせいでシャルティア蘇生予定時刻を大幅に遅らせる羽目になった。

ナーベからニニャが目覚めた報告が来たので、スノーディン・ホットドッグに引き取って貰ってナーベは此方に帰還せよとの命令を下した。

ニニャへの言い訳は追々考えとくか。

今はシャルティアの蘇生をペロロンチーノさんに見せ、ペロロンチーノさんを何とか立ち直らせなくてはならない。

時刻は朝の3時、もういい加減寝させてくれ!

 

 

「シャルティアの蘇生準備は出来たか?」

 

アルベドにそう問いかけるアインズさん。

既に彼はショタ冒険者モモンではなく、スカーフを外したギルド長アインズ・ウール・ゴウンだ。

 

「はい。アインズ様のお申し付けの通りに、金貨2000枚を宝物殿から玉座の間まで運び込みました。御身の玉座の周りが金貨によって散らかる事をお許しください。」

 

そう言ってアルベドは丁寧に頭を深々と下げる。

 

「構わん。シャルティアには危険な目に遭わせてしまった責任を取る意味でもある。シャルティアの蘇生を優先せよ。」

 

「はっ!」

 

スカーフを外したアインズさんやっぱ魔王様って感じだなぁ。

と、ピリピリした空気の中、一人そんな能天気なことを考えている最中、階層守護者達の集団の中からデミウルゴスが抜け出て、こちらに向かってきた。

 

「アインズ様、つかぬ事をお聞きしますが、ペロロンチーノ様を病室からお出しして本当によろしかったのでしょうか?」

と、デミウルゴスはアインズさんへと尋ねる。

 

そう、シャルティア蘇生前に何故周囲の空気がピリピリしているのかというと、反旗を翻したシャルティアへの怒りより、ペロロンチーノの精神を此処まで痛めつけた犯人達への憎悪が理由であるだろう。

 

「案ずるな。あいつはシャルティアと共に復活するだろう。…多分

 

そう言って上座のペロロンチーノのいる方向を見やるアインズ。

 

 

ごめんよ…シャルティア……

 

見ると、ペロロンチーノが玉座と一体化していた。

 

 

〜回想〜

 

【結婚式の後 第二階層 死霊玄室】

 

ペロロンチーノはシャルティアに手を引かれながらもシャルティアの私室へと誘導されていく。

 

(待って……何だこの感じ……30路過ぎても童貞の人生に終止符を打てるというのに…シャルティアとするのに抵抗が……)

 

シャルティアは元々、過去のペロロンチーノが自分の性癖を詰め込んだ俺の嫁、過去の自分の性癖そのものと言っても良い。

ユグドラシルをあくまで二次元の物だと決めつける事が出来た先程(結婚式中)とは違い、ここは転移先の異世界。

過去の自分の性癖(シャルティア)が生きて、まさに今手を引いている。

この事がペロロンチーノの心の中で羞恥心を掻き立て、無意識にシャルティアへ拒絶反応が出てしまっているのだ。

 

「着いたでありんす、ペロロンチーノ様!ようこそ!私達の愛の巣へ!」

 

死霊玄室の真ん前まで来たところで、ペロロンチーノはついに耐え切れずに立ち止まり、シャルティアの手を離す。

 

「い、いや、ちょっと待って…」

 

 ランニングして疲れた時に、相方に行う『タンマ』のポーズ を取り、死霊玄室の扉を開こうとするシャルティアを静止するペロロンチーノ。

 

「?どうしましたか?ペロロンチーノ様。」

 

不思議に思ったシャルティアはペロロンチーノにそう尋ねる。

 

「…ごめん、やっぱり、駄目だ…」

 

「え…」

 

ペロロンチーノの口から出る明確な拒絶。

シャルティアは茫然とし、しばらくの間、目を見開いた状態から数ミリも動かなくなった。

顔色はどんどん青くなっていく。

 

「あ…」

 

そんなシャルティアの様子を見、先程の自分の台詞を思い出し、ペロロンチーノも自分のしたことで青ざめる。

 

「…そんな…私の何処がお気に召さなかったのでありんすか…?」

 

 

「い、いや、そういう意味じゃなくて…」

 

悲しげにペロロンチーノへと尋ねるシャルティアと、弁明しようとシャルティアに向かうペロロンチーノ。

 

「私が…何か嫌われるようなことを…」

 

 

「いや、そうじゃない、シャルティア。」

 

 

「なら、何故…」

 

 

「シャルティアと長いこと会わなかった…放って置いたんだ!…最後にモモンガさんとシャボンヌさんが居なければここに来ることも無かっただろう。下手すれば、お前の事もそのまま忘れてしまっていたかもしれない。そんな俺に…その…」

 

ペロロンチーノはこう考えている。

シャルティアを長い間放置し、別のエロゲをし、仕事に行き、疲れ果てて帰る。

モモンガが発したメッセージウィンドウを開かなければ、きっとそのまま彼はユグドラシルのことを忘れていただろう。

シャルティアの夫を名乗る権利は、実際無いのではないか、と考える。

そして過去の自分の醜態を思い出し、更にシャルティアを拒絶する。

 

「ペロロンチーノ様、私はそのような些細なこと、全っ然気にしていませ…いないでありんす!」

 

 

「無理なんだっ…いざ此処まで来ると、心が痛むんだっ!」

 

シャルティアへと己の愚かさを伝え、シャルティアを拒絶するペロロンチーノ。

シャルティアはその言葉を受け、静かに俯く。

 

「…どこにも行かないで…

 

 

「えっ…」

ペロロンチーノの耳にシャルティアの呟きがはっきりと届く。

彼女のいつもの廓詞は無くなっている。

 

「もう二度も何処かに行かせたくないんです…!また離れ離れになるのは嫌なんです!お願い、何処にも行かないで…!!」

 

ペロロンチーノがユグドラシルを一時の間去った後、シャルティアはただ一人、死霊玄室の奥に佇みながら、創造主(ペロロンチーノ)を待ち続けた。

もう二度と帰って来ないのではないか、そんな思考を忠誠心で掻き消し、ユグドラシルの終わりまで待ち続けた。

指の先まで動かない身体を動かして、ペロロンチーノのいるリアルまで行きたいと考えつつ、ひたすら待ち続けた。

いつしか、どのくらいの時間が経ったか分からなくなり、ただ無心でペロロンチーノを待ち続けた。

待ち続けて、待ち続けて待ち続けて、ようやく彼女は報われた。

最終日の1ヶ月前にペロロンチーノが再び現れた時は、自身の動かない身体を呪った。

そして最終日、今までの心配を全て掻き消すかのような褒美、至高なる御方、それも自分の創造主の正妻となる、を賜った。

彼女は、もう離れ離れにはならない、正妻としてペロロンチーノ様と歩んでいくんだ!と頭の中では分かっていた。

しかし、ペロロンチーノがシャルティアを放って置いた期間は、余りにも長かった。

 

 

「…」

 

 

「我儘を言っている事は承知です!でも、またペロロンチーノ様が何処かへ行ってしまうのではないかと、ペロロンチーノ様に行って欲しくないと、不遜にもそんな事を考えてしまう自分がいるんです!だから…だからっ…」

 

そしてシャルティアは泣いた。

目からは大粒の涙が夕立の如く溢れ出て行く。

ペロロンチーノはやっと、シャルティア(置いてかれていた者)の気持ちを理解する。

 

(女を泣かせるなんて、男失格だな…俺は。)

 

そして、ペロロンチーノはこう思うのだった。

やっぱシャルティアは可愛いなぁ、と。

 

「…すまなかった。夫婦の契りを交わした相手に、永遠を誓っておきながらこの体たらく、許してくれ、シャルティア。」

 

未だ目をうるうるさせているシャルティアを抱き寄せ、彼女の顔がペロロンチーノの胸に当たるようにする。

 

「…えっ?え?ぅえ!?」

 

突然のことに気が動転し、身をよじるシャルティア。

 

「もう絶対に離しはしないよ、ずっと一緒だ。」

そんな彼女の顎に手を当て、勢いのままペロロンチーノは彼女と唇を重ねる。

 

「〜〜〜〜んっ…」

 

一瞬彼女の目が驚きに見開くも、また瞬時に戻る。そして今度は幸せそうに目を瞑り、頬を数分前のように上気させながら、彼の唇の味を堪能するのであった。

 

直前にペロロンチーノに渡した《人間化の指輪(リング・オブ・ヒューマン)》はしっかりとペロロンチーノの身体を人間の物に変えた。

シャルティアはこの後ペロロンチーノから残りの《人間化の指輪(リング・オブ・ヒューマン)》を手渡される事だろう。

そして二人はそのまま死霊玄室の奥深くへ突入し…

 

 

 

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〜〜

《天の声サイド》

 

シャルティアへ、ずっと一緒だ、と約束したというのに、シャルティアを守る事が出来なかった自分を呵責。

あの時何故俺は危険を承知でシャルティアと共に偵察に行ってしまったのか、と後悔。

懺悔しようにもその相手のシャルティアは死亡による消滅。

トドメにシャルティアを殺したのは自分ではなくシャボンヌ、

味方にまで迷惑をかける自分の不甲斐なさに絶望。

もう土と一体化してしまうのではないかというくらいにペロロンチーノは落胆していた。

 

 

「シャルティアへの精神支配がまだ解けていなかった場合、最悪のケースとしてペロロンチーノ様に危害が加わる可能性が考えられます。」

 

気まずそうに視線を直ぐ戻したアインズ。

デミウルゴス含め、この場にいる全てのNPC達がとっっっっっても心配そうに、かつ悔恨の念を瞳に宿しつつ、上座のペロロンチーノを見遣っていた。

デミウルゴスはアインズが視線を元に戻したことを察し、直ぐにアインズへと向き直る。

そして彼の背後には微かに憤怒の炎が見える。

 

「それでは逆に問おうか。何の為に私がお前たち(NPC達)を呼んだと思うか?」

 

デミウルゴスからの怒りの感情に耐えつつ、アインズは努めて平然に彼にこう返答した。

悪戯っ子のようにデミウルゴスの肩を数度叩いた後、全配下達に向き直り、彼等を眼窩の赤い光で見据える。

 

「…アインズ様…!」

 

 

「私はお前達皆を信じている。それに、我が友への攻撃などこの私が断固として許しはしない。かと言ってシャルティアも守るべき大切な存在だ。だから、シャルティアを何としてでも止める。例えナザリックの総力を掛けてでも、な。」

 

下僕達が言葉の意味を理解し、歓喜に打ち震える。

アインズが言い切ると同時に、階層守護者達が続々とアインズの元へ集結していく。

 

「勿体ナキオ言葉。コノコキュートス、至高ナル御方々へ手出シナド断ジテサセハシマセン!」

 

その中の一人、コキュートスが真っ先に口を開き、自身の忠誠心を示す。

 

「ふふ、ありがとう、コキュートス。さて、今一度この場にいる全守護者達に告ぐ!今この時より、我等の命をお前達に預ける。我々に忠誠を誓う身であるならば、その忠義を行動で示すのだ。付いて来い!我が愛すべき守護者達よ!」

 

 

「はっ!」

 

と、その時、不意に玉座の間の扉が開け放たれ、慌てた様子のティルルと、落ち着いた様子のサンズが(前者は転がり込むように、後者は不自然な程普通に)こちらに向かってくる。

 

「リューシ様、遅れてしまい申し訳ありません!」

 

まずシャボンヌの前に辿り着いたティルルが謝罪を口にする。

 

おいおい、いったいどういうことなんだ?シャルティアちゃんがあやつられたってのは?

 

次いでサンズ。

彼は今の状況を楽しんでいるかのように明るくこちらに問い掛けをしてくる。

 

「来てくれたか、ティルル、サンズ。悪いな二人共、報告がギリギリになっちまって。」

 

そう言いながら申し訳なさそうに頭を掻くシャボンヌ。

 

「とんでもありません!」

 

he、別にいいぜ。それでどういうことなのかおs

「ありがとう、二人共。「おいコラ、まだオイラのし「これで各員集結完了だ。始めてくれ、アインズよ。」

 

 

「あ、あぁ。それでは、始める。シャルティアよ、復活せよ!」

 

アインズは《スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン》を積み上げられたユグドラシル金貨の山へと掲げる。

突如金貨の山は溶け始める。

金貨の山はたちまち黄金の波へと変わり、眩い光を放ちながら、アインズの眼前の一箇所に集合していく。

やがて、黄金の波は一人の吸血鬼の少女の形へと変形していく。

光が明滅し、後に残ったのは、全裸の第一〜第三階層守護者シャルティア・ブラッドフォールンが目を瞑り横たわる姿だけだった。

 

「アインズ様、シャルティアへの精神支配は無事、解除されたようです。」

 

 

「ありがとうアルベド。さて、シャルティアを起こしに…」

 

アインズがシャルティアの元へ移動しようと一歩足を踏み出した丁度その時、玉座の方向からガタッという音がした。

振り返れば、先程まで真っ白に項垂れていた筈のペロロンチーノが玉座から立ち上がり、ゆっくりとシャルティアへと近づいていく姿があった。

 

「…シャルティア?シャルティア!」

 

ペロロンチーノはシャルティアの姿を視認した瞬間、瞬く間にシャルティアを腕に抱き上げていた。

その瞳からは滝のような涙が流れ出ている。

 

「ごめんな…俺が…不甲斐ないせいで…お前をっ…」

 

ペロロンチーノはシャルティアの額に頭を付けながら、泣いた。

シャルティアへ泣いて詫びた。

しばらくの間、ペロロンチーノはむせび泣いていた。

彼の泣き声が玉座の間に響き渡る。

やがて、シャルティアは彼の腕の中で目を覚ます。

 

「…、ペロロンチーノ様?わ、妾は一体…?何で玉座の間に?ペロロンチーノ様は何故泣いておられるのですか?」

 

目が覚めた瞬間、シャルティアの視界に映るのはギャン泣きのペロロンチーノと自分を取り囲むようにして立っている他の階層守護者達。

シャルティアは困惑気味にペロロンチーノの頭をホールドしながらそう尋ねる。

 

「シャルティアよ。」

 

シャルティアの背後から声が掛けられる。

 

「ア、アインズ様…如何なさりましたか…?」

 

その声の主、アインズへと向き直るシャルティア。

 

「すまなかった。全ては私の落ち度だ…」

 

アインズはその場にしゃがみ込み、完璧な土下座をする。

目の前でその光景を目にした階層守護者達が次々にアインズを止めにかかる。

 

「あ、頭をお上げ下さい!!アインズ様!」

 

「アインズ様!ダメです!いけません!」

 

「この一件で一番御心を痛められたのは他ならぬ至高なる御方々でございます!寧ろシャルティアが御身に頭を垂れるべきです!」

 

「シャルティア…また更に罪を重ねるつもりかしら?」

 

「アインズ様の御頭を下げさせるなんて…!アンタバカじゃないの!?」

 

「アインズ様!オヤメ下サイ!」

 

「あ…あわわわわ…シャルティアさん…殴っていいですか?」

 

ナンダコリャタマゲタナァ

 

「…これもしかして止めた方が良いの?(にい)?」

 

アインズは土下座の態勢から身体を起こすと、階層守護者達に向け、片手を上げる。

「待て」の合図だ。

 

「待て、お前たち。これで良いのだ。部下の身に降りかかる危険に関して理解しておきながらむざむざ任務に行かせた上司が何の音が目無しとは、虫が良すぎる話だ。」

 

 

「アインズ様…」

 

 

「アインズs、ここは現場で浅慮な行動を指示した俺にこそ非がある。俺も皆に謝罪しなくてはならない。すまなかった…っ!」

 

 

「ペロロンチーノ様まで…!」

 

 

「…シャルティアよ、何も身体に異常は無いか?」

 

 

「無い…と思うでありんす、リューシ様。」

 

 

「そうか、なら良いのだが…」

 

 

「あ、あと…あの…ペロロンチーノさま…」

 

 

「何?どっか痛い?大丈夫?」

 

 

「え、えっと…そうではなく…」

 

 

「手…当たってます…」

 

 

「へ?…」

 

見れば、シャルティアの下腹部にペロロンチーノの左手が…

 

「グブフォ!」

 

 

『ペロロンチーノォーーーーーーーー!!!!』

 

ペロロンチーノ、死す。

 

「て、あーーーーーーー!!!!!」

 

 

「ど、如何した!?シャルティア!」

 

 

「胸が、胸が無くなっていんす!!」

 

この親子は場の雰囲気をシリアスからギャグに変えることがモットーなのか?生きがいなのか?

 

階層守護者達は、シャルティアのふざけた発言に呆れ、そしてキレる。

 

「シャルティア!アンタね、至高なる御方々へ攻撃なんて不遜過ぎる、というかもうとんでもない真似をしでかしといて、何ふざけてんのよ!!!」

 

 

「な、何よ、チビす…私が…至高なる御方々を攻撃?…ウソ…そんな…違うって言って欲しいんすよ、チビ助…」

 

 

「残念ながら、アウラが言った事は全て事実だ。不敬、不遜を通り越して冒涜的な行為に手を染めるとは…至高なる御方々の御慈悲が無ければその余りにも無礼な行動を罰し、守護者という地位も失われる所だったというのに…全く…シャルティア、貴女はこんな時でもおちゃらけるとは、余程我々に抹されたいようですね。」

 

「貴女のそのめくら滅法に事を進める短絡的な思考が、今回至高なる御方々の煩慮を生み出す結果に繋がったのよ!恥を知りなさい!」

 

「不忠ノ臣、一刀ノ下ニ切捨テルベシ。至高ナル御方々ノオ気遣イヲ不遜ニモ無下ニスルトハ万死ニ値スルゾ。」

 

「い、一緒に、や、やっちゃいますか?コキュートスさん。」

 

「アウラちゃん、あんな風に怒るんだ…」

 

zZZ

 

階層守護者達が口々にシャルティアを責め立てる。

サンズは寝ている。

 

「お願いだ。シャルティアの事は責めないでくれ。」

 

いつの間にか起き上がってきたらしきペロロンチーノが、シャルティアを庇おうと守護者達に嘆願する。

あと鼻血拭け、お前。

 

「な、何故ですか、ペロロンチーノ様!またシャルティアが御身に敵対するやも…」

 

 

「ハンゾウが何者かの襲撃にあったと分かった時点で撤退すべきだったにも関わらず、敵の情報を引き出す為に何者かとの接触を図った結果、同行させたシャルティアが代わりに洗脳された。つまり全て俺のせいなんだよ、この事件は。」

 

 

「「「「「…ペロロンチーノ様…」」」」」

 

確かに、ハンゾウクラスのモンスターを倒せるような者が、隠密系を見破る能力を持っていないとは考えにくい。

しかし、そのままナザリックに帰還すれば、せっかくこの世界の実力者と接触できうる機会を自ずから逃すこととなる。

ハンゾウクラスを容易に倒せる者となれば、この世界における強者の可能性が極めて高いだろう。

早期に接触し、いずれ対立するやもしれない強者の情報を収集しようとしたペロロンチーノの判断もあながち間違いではないのだ。

デミウルゴスがそう意見しようとするが…

 

「違うな、ペロロンチーノ。」

 

先に口を開いたのはアインズだった。

 

「何が違うんだ…っ!全て俺のせいなんだよ!」

「そもそもとして、ペロロンチーノがこの任務に行くことになった発端は他でも無い私だ。あの時、私が任務へ行ってくれなどと言わなければ…っ!」

「それではアインズだけが罪があるみたいな言い回しでは無いか!罪は俺にある!貴方は関係ない!」

「あるから言っているんだ!」

 

事の発端はアインズである。

アインズはペロロンチーノ達に現地の有力者の調査を依頼した。

シャボンヌに一旦止められるも、有力者の把握は急を要するとして、無理に今回の調査を決行した結果、こうして最悪の結果を招いてしまった。

アインズの胸中はとてつもない罪悪感に満たされていた。

 

「双方、今は起こってしまったことの責任を取り合うべきではない。シャルティアを洗脳した犯人、更にはあの謎の鎧と正体不明の思う壺だぞ。」

 

今まで蚊帳の外だったシャボンヌが場を収めにかかる。

 

「…すまない、シャボンヌ。私としたことが少々熱くなってしまったな。」

 

 

「そうだったな…シャルティアを洗脳した犯人…この借りは必ず返す…!」

 

シャボンヌの鶴の一声により、アインズとペロロンチーノは鎮静化する。

 

「分かってくれたなら良し。さて、今回の一件から、偵察隊のメンバーには最低一つ、ワールドアイテムを持って貰うことを厳守せよ。この世界の強者の調査は一時中止だ。情報の収集なら良いとして、こちらからこの世界の強者に接触することは禁止とする。すまないが、デミウルゴスはシャルティアに状況の説明をせよ。この後私はやるべきことがあるのでな。」

 

シャボンヌは全階層守護者達にむけて命令する。

 

「はっ!承知しましたシャボンヌ様。」

 

 

「後は戦力の確保だが…」

 

 

「それには私が良い案を持っているぞ。」

 

 

「おお、本当か!アインズよ!」

『演技疲れてきました。』

シャボンヌは竜人だが、もう就寝時間をとっくに過ぎて活動をしている。

今絶賛眠気覚まし中である。

その状況で更に俳優並みの演技を行えというのだから、いくらレベル100のガチプレイヤーといえども流石に体力が持たなくなってきていた。

 

『もう少しなので辛抱して下さい、シャボンさん。』

 

『けへ〜…』

 

 

「うむ、アンデットの軍勢だ。」

 

 

「成る程…アンデットの種族特性も考慮すれば…まさしく良案。」

 

 

「お待ちください、アンデットの軍勢を作る際に憂慮すべき事項がございます。」

 

さすデミ。

ナザリックの知謀の将の一角、デミウルゴスの頭脳レベルはやはり健在。

 

「デミウルゴスよ…申してみよ。」

 

 

「はっ!先ず、高位アンデットの軍勢を作れる者がこのナザリックにはアインズ様とシャルティアを除いて極少数であります。シャルティアは階層守護者として、アインズ様は御身が行っているこの世界の人間達の調査があり、アンデット創造には常に赴けない状況にあり、結果的に生産効率の面で問題があると愚考しました。」

 

 

「その点に置いては大丈夫だ、デミウルゴスよ。宝物殿の領域守護者である()()()に製作を依頼する予定だ。」

 

 

「成る程…その手がありましたか…!盲点でした。流石は至高なる御方々、この世界の誰よりも先を見通していらっしゃる!」

 

 

「そ、そうだ。まぁ、な。」

 

 

「ならば、素材となる生物の死体については『蜥蜴人(リザードマン)』をお使いになられるのですね!」

 

今度は二人目のナザリックの知謀の将アルベドが口を開く。

 

(?リ、リザードマン?)

アインズは困惑する。

 

 

「お、おう、そうだな…」

 

 

「でしたら、トブの大森林奥地、蜥蜴人(リザードマン)集落の襲撃を決行致しますが…」

 

 

「いや、待て。まだ彼等の使い道を見定めなければならない。」

 

アインズはアルベドを制止する。

 

「承知しました、まだ作戦の内に留めて置きます。」

 

と、デミえもん。

(至高の御方が全員ナザリックを留守にするという状況下で、デミウルゴスとアルベドは、事前の打ち合わせが出来る程の防衛態勢を整えてくれていたんだなぁ、ハハッ)

と思うシャボンヌであった。

 

蜥蜴人(リザードマン)達ガ敵対的デアレバ、今スグニデモ制圧シテ御覧ニイレマショウ。」

 

 

「あぁ、期待しているぞ、コキュートス。」

 

アインズがコキュートスに向かって優しく声を掛ける。

 

「アリガタキ御言葉。」

 

コキュートスはそれを真摯に受け止める。

 

「となると、マーレは引き続きダミーを守「ナザリック立環境省本部と呼んでくれ」…本部を守れ。アウラは蜥蜴人(リザードマン)集落の監視と、トブの大森林内の環境の変化等を報告する、この二つの任務を課そう。補佐には…エントマを同行させる。」

 

アインズの言葉にシャボンヌが一部突っかかりながら、アインズは命令を下す。

 

「畏まりましたっ!」「か、畏まりました!」

 

 

「…さて、シャルティアを洗脳した犯人についての情報を先ずは収集しなくてはならない。恐らく王国、帝国、法国のいずれかだが、王国にシャルティアを洗脳しうるアイテムがあるようには見えん。帝国、法国に其々偵察隊を派遣したいのだが…」

 

 

「法国は情報がまだ少なく、六大神という神々を国神として崇めている宗教国家であること、そして、陽光聖典はその国の特殊部隊の一つであることが今判明している情報です。」

と、デミえもん。

 

「うむ、法国に派遣した影の悪魔(シャドウ・デーモン)達の消息が途中で途絶えた件もある。偵察隊はまだ派遣せず、様子見しておくか。」

 

 

「…アインズ様、つかぬ事をお聞きしたいのですが、宜しいでしょうか?」

またまたデミえもん。

 

「申してみよ、デミウルゴス。」

 

 

「セバスは何処に居るのでしょうか?ハウスチュワードの彼が始めから姿を見せていないので少し気になりまして。」

 

 

「セバスは未だ王国の屋敷内で待機してもらっている。周囲に監視の者達を置いてな。まぁ、一言で言うと、セバスには囮になって貰っているのだよ。」

 

 

「まさか…!シャルティアを洗脳した犯人を炙り出す為!」

 

 

「その通りだ、デミウルゴス。しかし、私はセバスまでもを奴等に奪われたくは無い。セバスに接近を試みる者が現れたのならば、直ぐ様其奴らを抹殺する。その為の囮だ。セバスの周囲には高レベルの隠密系と小型モンスターを多数配置している。襲撃された際、我等が駆けつけるまでの時間稼ぎにはなるであろう。場合によってはそのまま撃破が可能だ。」

 

 

「流石は我が主人であり、世界の頂点に立たれる至高なる御方々。私めの僅小な頭脳では到底計り知れない叡智をお持ちになられる、いや、同じ秤にお乗せすることすら烏滸がましい…」

 

 

「おぉ、そ、そうだ、な。」

『いや、いや何でそうなるんだよ!俺はシャボンヌさんの考えを難しく言っただけだぞ!なのに評価の高さがエベレスト級!!お前の方が俺なんかより断然頭いいって!!!』

 

 

「では、これにて解散。シャルティアは未だ精神支配と蘇生後のペナルティが出現する可能性がある。自室でしばらくは安静にする様に。ペロロンチーノはシャルティアの介護宜しく。」

 

 

「おう!任せろ!」

 

『感情が無くなったりむせび泣いたり鼻血噴出したりそして今は元気ハツラツ、色々と忙しいな!』

 

 

濃厚なシャルティア成分を摂取した(シャルティア(裸)を触った)ので』

 

『犯罪ですね?』

『そうですね。』

『実刑判決?』

『黒一択HOY!』

『何故にラップ調?』

 

『『ではペロさん、お覚悟』』

 

『イヤー!!やめて!どうせ私の身体をこれから弄ぶんでしょう?!エロ同人みたいに!!』

 

『…』

 

『エロ同人みた『あ、二回目は結構です。』…』

 

『萎えた。さっさとシャルティア成分とやらをもっと補給してくださいな。ペロロンチーノさん。』『同感です。』

 

『やったぜ!』

 

 

「では、後のことは頼んだぞ。私は宝物殿に向かう。」

 

 

「我はホーンバーグへと向かう。ニニャへの埋め合わせが未だ済んでいないからな。」

 

 

「承知致しました、アインズ様。後のことは我々階層守護者にお任せください。では、御二方に限って無いとは思いますが、お気をつけて、行ってらっしゃいませ。」

 

と、その場に跪き、臣下の礼を取るデミえもん。

 

「あぁ、ありがとう、デミウルゴス。」

 

「感謝するぞ、デミウルゴス。」

 

アインズ様の感謝の御言葉!

シャボンヌ様の感謝の御言葉!

デミえもんに効果は抜群だ!×2

「カハッ」

 

デミえもんは倒れた!

 

「あーーーー!デミウルゴスが吐血して倒れた!」

 

「デミウルゴスヨ、キヲシッカリト持テ!」

 

この後、デミウルゴスがマーレによってペストーニャの元へ搬送されたり、

デミえもんの代わりにアウラがシャルティアへ「アンタが何したか」を丁寧に罵りながら説明すると、(《ジト目で》アンタはシャボンヌ様へ清浄投擲槍を向けたのよ、御身の華麗なる剣裁きによっていとも容易く防がれていたけどね、アンタが反逆した事実は消えないのよ、分かってる?)

シャルティアがペロロンチーノに泣きながら抱きつき、アウラが悪者扱いにされたり、

コキュートスがアインズの期待しているぞという言葉だけを反芻するスピーカーと化してたり、

そんなコキュートスを正気に戻そうと躍起になっている守護者統括がいたり、

ティルルがサンズを起こすのに奮戦したりと、

玉座の間がとても喧しくなるのだが、

第五階層でブレインに稽古をつけているヘロヘロには全く知る由も無かった。






イグヴァルジ君はわざと生かされました!
イグヴァルジファンは歓喜かな?

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