ある転生者のオーバーロード   作:Solo Mon

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23.暗躍者の動向 part1

〜忠誠の儀以降〜

 

【スノーフル 店頭】

店内カウンターの奥、レジの手前にある木製の椅子に座り、一人梁に寝そべる骨がいた、サンズである。

 

それにしても、どうしたもんかね〜?

 

(いま、このホーンバーグのそとにでるのはあまりにもきけんすぎる。みちのばしょがおおすぎるからな。やはりオレのせいかくをしっていて、つよさもおりがみつきなシャボンヌとこうどうをともにしたい…しかし…)

 

 

なんでアイツはオイラを頼ってこないんだ…

 

鳥人(バードマン)黒スライム(エルダー・ブラック・ウーズ)のかんしってオレじゃなくてもできるよな!しかもそいつらがみうちだという…ハァー)

 

 

「ん?どうしたの!?サンズ!きょうはかおがいちだんとしろくなってるよ!」

 

店内奥の従業員用扉からサンズの弟、パピルスが飛び出してくる。

 

ん、気にすんな。骨の中のカルシウムがいつもよりも少なくなっているだけだ。

 

 

「nhe?それはつまりどういうことだ?」

 

 

骨がカルくなってんだよ、カルシウムだけに。」\ツクテーン/

 

 

「…いまのジョークはうまくないぞ。」

 

 

悪りぃな、ちと疲れていてな…

 

サンズはナザリックに単身突っ込んでいったとは口が裂けても言えないだろう。

 

「にいちゃんはなまけものだからつかれないんじゃないのか?」

 

 

寝てても精神的な疲れってのはたちが悪いもんだぜ?例えば…アンダインがメタトンとイチャついている夢を見た時とか。

 

 

「nhe?アンダインとメタトンがなかよくなることはわるいことなのか?」

 

 

あの二人が恋人同士になるとか、オイラには全く想像つかないぜ。

 

 

「アンダインとメタトンはこいびとどうしなのか!?それはアルフィーにさっそくほうこくせねば!」

 

…ファッ!?

 

ちょちょちょっ!ちょっと待とうな!アルフィーに言ったら多分発狂するぜ?絶対言ったらダメだぞ〜?!

 

不倫現場よりカオスになりそう(真顔)

 

「nhe?そうなの?」

 

 

そうだぜ!

 

 

「?よくわからないが、なにかいやなよかんもしてきたし、やめよっと!」

 

 

ハァー…それが一番だぜ?さてと、オイラはちょっくらケチャップを補充しに行くかな。

 

そう言って席を立つサンズ。そのまま店の出入り口の方向へと向かう。

 

「そうか!じゃあいってらっしゃい!」

 

 

ヘイヘーイ

そう言いながら出入り口を開ける。

 

サンズはそのまま店から大分離れた場所まで歩いていき、

 

ビシュンッ

 

何処かへと転移していくのであった。

 

「む?あーーーー!!!!サンズ!!やっぱもどってきて!みせ!みせ!」

 

*パピルスはとりのこされてしまった!

 

その日、ホーンバーグ内にスノーディン・ホットドッグからのパピルスの叫び声が木霊すのだった。

 

 

「…ふぅ、さーて、そっちから来ないのならばオイラから行くぞ。」

 

【ナザリック地下大墳墓 円形闘技場(アンフィテアトルム)

サンズはその入場口付近に転移した。

 

(ナザリック地下大墳墓…か、ゴツい名前は嫌いだぜ。侵入は容易いがな。)

 

それから第七階層、閉鎖されている第八階層を通り越して第九階層へと進んで行った。

 

(魔法以外での転移、隠密系のワールドアイテム、そしてオレに警戒しないなんて防衛ラインガバガバなんじゃないか?hehe、これじゃあ侵入し放題だぞ?)

 

そして、30分もすれば、執務室の前にまでサンズは移動していた。

 

(転移感知魔法には必ず穴がある。最初にオレの侵入を許したことが運のツキだぜ。)

 

「モモンガさん、俺、やっちゃいましたよ。シャルティアと◯◯◯◯や◯◯◯とか……」

 

(ファッ!?何だこの変態!?〈驚愕〉)

 

ペロロンチーノォ!

 

(ここの長、アインズ・ウール・ゴウンの自室に入ることが出来る程だから、余程の階級上位者だと思うのだが…いや、そう思いたいぜ。それとも実力を買われただけの下っ端、いや、それだったら変態ではなくても良い筈…)

 

サンズ!その人至高の御方!

 

 

「生々しい! 止めてください!」

 

(ん?口調が…あんなに寛大な骸骨魔王が…これは一体…)

アインズの口調の変化に目敏く気付くサンズ。

この時、この場にはシャルティアも来ていたが、ペロロンチーノに夢中で、アインズの口調の変化に気づかず…

 

「シャルティア、覚えて置くんだぞ。モモンガさんはウブ(純情)だ。逆レ対象だな。」

 

 

「くひっ、分かりましたでありんすえ。ペロロンチーノ様ぁ〜ん。」

 

(シャルティア・ブラッドフォールンの関係者か…そしてペロロンチーノというらしいな、理解したぜ。)

 

この後、シャボンヌとペロロンチーノが黙りこくったので、進展が全く無いと判断したサンズは、一旦執務室を後にするのだった。

 

ーーーーー

 

「もう!みせばんたいへんだったんだぞ!」

 

 

えー…ケチャップ買いに行くって言っていたよな…

ポリポリ と頭を掻くサンズ。

あの後普通にナザリック地下大墳墓から帰還できた。

ナザリック防衛責任者のデミえもんェ…

 

「nhe、それもそうか!じゃあみせばんよろしく!オレさまはシャボンヌさまのところへこのできたておてせいホットドッグたちをとどけにいくのだ!」

 

 

ヘーイ、何も迷惑掛けんなよー

 

 

「もちろんだよ!」

 

パピルスが居なくなるのを見計らい、また店外へと出るサンズ。

 

(また《オーディンの右目》を使うか。周辺地域の様子にまた変化があるかもしれないからな。)

 

そして当たり前のように城壁都市ホーンバーグ内重要施設に侵入するサンズ。

 

(やっぱガバガバ…どうなってんだここの警備…っと、『我は汝に誓う、我が祖国よ(I vow to thee, my country)』)

 

防衛システム改正不可避。

 

(ここを左、次に右っと、よーし着いたぜ。《オーディンの右目》。)

 

そして当然のようにワールドアイテムの二次効果を発動させるサンズ。

もはや拠点替えも検討不可避。

 

(前は良く見れなかったが、周辺の村の様子が少し気になる。襲われていた村は…ん?生存者?いや、これは…騎士団?)

 

ガゼフ戦士団が丁度襲撃された村々を見回っている所を目撃する。

 

(事後処理ってところか。他の村は……この村は…現在進行形で襲撃されてんな…)

 

サンズは帝国偽装兵達が村人を襲っている光景を目にする。

 

(チッ、見ていて気分が良くないな。ん?コイツら…低位の透明化魔法を自分達にかけて潜伏を行っていたのか…村を襲っていた兵士達と全く同じ格好のヤツと話しているコイツが隊長か。)

 

そして、《オーディンの右目》を元に戻すサンズ。

 

(《隠遁者の布衣(ハーミッツローブ)》を着ていれば大抵のヤツには見つからないですむ。he、ほんと性能ぶっ壊れてやがるぜ。)

 

 

(まぁ、明日のお楽しみにしておくか。しっかりとした部隊が一つでも欠けりゃぁ心配するヤツらが来るからな。まだそんな博打はしたくないぜ。)

 

 

 

 

ーーーーー

〜二章9話時点〜

【トブの大森林】

 

(パピルス、書き置きしといたから素直に待っていてくれよ…オレ…おっと読心魔法は一応警戒したかないとな…オイラは、ワンチャン帰れなくなりそうだぜ…さて、)

 

 

「エロゲーイズマイライフ!」

 

 

「いきなりどうしたんですか、ペロさん?」

 

 

「生きてて良かったと思っただけですよ。エロい俺の嫁が毎日俺にご奉仕してくれるんです!なんと言ってもエロゲによく出る性癖がてんこ盛りですよ!てんこ盛り!例えば…」

 

 

「ほんと自重して欲しいです。」

 

 

(マジで()()に付いて行けと?その内骨のオイラまで襲われそうだ…)

 

ペロロンチーノは変態、はっきり分かんだね。

 

(しかし目立ったモンスターの陰はなし…か。)

 

 

「しかしこの辺目立ったモンスターいませんね〜」

 

 

(コイツ…!オイラが見えてっ…いや、偶然台詞が被っただけか。)

 

 

(おっ、この先に何かいる。)

 

暗殺者(アサシン)レベル5の常時発動特殊技術(パッシブ)スキル『索敵』を使い、周辺より一際レベルが高い魔獣の存在と場所を捉える。

 

(北東に400m地点か…一応確認するか。)

 

度々になるが、サンズ固有の職業スキル『空間位置消去(ショートカット)』に『索敵』を組み合わせたコンボは、どんな相手でも楽々逃走することは不可能である。

というか、そもそもサンズに一度目を付けられた時点で、ソイツはもう終わったも同然である。

 

 

シュバッ

(…この獣は…)

 

目の前に寝そべる()()()()()()()()を前に、サンズはこう言葉を零す。

 

(hehe、中々可愛いな、やっぱりドラゴンはゴツいよ…シャボンヌ…

 

どうやらサンズはハムスターを気に入ったようだ。

幾ら大きさが大きかったとしても、ドラゴンよりハムスターの方が可愛いのは当然である。

 

(おっと、直ぐに戻らないとな。)

 

また直ぐに元居た場所に戻るサンズ。

 

「…ムニャムニャこの蒼い魚、中々に骨があるでござる…zZZ

 

そのハムスターこと後のハムスケは、今日も気持ち良く木の枕に寝そべる。

来たる主人との出会いは直ぐそこまで迫っている。

 

ーーーーー

 

「あれ、どう見てもヤバいですよ。」

 

 

「宗教団体の考えることは分からん…」

 

 

(…もう変な奴増えないでくれ…)

 

鳥人(バードマン)と粘体と骨が見つめる先は、怪しい法衣を着た集団。

 

(こんな大森林の奥地で何やってんだ…)

 

 

「しかし、奴等侮れません。」

 

以下略

(詳しくは第二章9話参照!)

 

 

「下手に刺激するとヤバいかもしれないですしね。ここは様子見で」

 

 

「了解〜」

 

 

パキ「あっ」

ペロロンチーノが小枝を思いっきり踏んづけてしまった。

 

「だ、誰だ?!」

 

「誰かいるのか?!」

 

バレた…

 

「なっ!あれはバードマン?!それにスライムだと????」

 

「各員戦闘準備ィーー!」

 

「ペロロンチーノォ!」

 

「すんません!」

 

(おいおい、アホかお前等?)

サンズはそう思った。

 

(というか、隠密能力に特化しているわけでもないのに敵の偵察なんてしたらまぁこうなるわなぁ。)

仰る通りです^^;

 

「『石筍の突撃(チャージ・オブ・スタラグマイト)』!」

 

「『聖なる光線(ホーリーレイ)』!」

 

ペロロンチーノ、ヘロヘロを狙った魔法により、サンズも巻き添えを喰らっ…ていなかった。

(hehe、トロいぜ。)

 

陽光聖典隊員の突発的な散弾を全て予備動作無しで楽々避け切るサンズ。

さすサン*1

 

 

「「「『第三位階天使召喚(サモン・エンジェル・3nd)』『炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)』!」」」

 

「天使を突撃させろ!『第四位階天使召喚(サモン・エンジェル・4rd)』『権天使(プリンシパリティ)』!」

 

 

方向性を変え、今度は天使召喚を行う隊員達。

 

炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)権天使(プリンシパリティ)、か。この世界はモンスターもニンゲンも、全体的にレベルが低めなのか?…はっきり言ってザコ)

 

 

「ん?炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)権天使(プリンシパリティ)?雑魚やん。」

 

ヘロヘロとサンズの思考はどうやら似ているらしい。

まだ表立って会話した事もないのに

 

「もしかして大したことない?」

 

向こうの隊長らしき男がゴミのような天使を召喚して突撃させる。

向かってくる天使を弓で射ながら、ペロロンチーノは言葉を零す。

 

 

「ば、馬鹿な!い、一撃だと…?」

 

合計30を超える天使を突撃させたにも関わらず、鳥人(バードマン)に一瞬で壊滅された。

 

「あ、ありえん…何をされたか分かったか?俺もさっぱりわからない!」

 

ニグンがポル●レフ状態に陥っている隙に、背後からサンズが忍び寄り…

 

 

(さっきから気になっていたが、この男の懐中から見え隠れしてたこの《魔封じの水晶》にはいったい何が込められてんだ?)

 

 

ニグンの懐中から《魔封じの水晶》をくすねる。

ニグンは気づかなかった。

 

サンズは道具鑑定を素早く行う。

 

(これは…うん、これ切り札なら、相当ヤバ過ぎだぞ…)

 

ヤバ過ぎって、弱過ぎって意味なんだよなぁ…

 

(ん?何やら前方から光が…)

 

サンズは前に日の神を見た。

 

 

「全員大人しくしろ。燃やし尽くされたくはないだろう?」

 

 

ペロロンチーノが全身をフル装備で覆い、両翼を広げ、黄金の羽毛を露わにする。

《ゲイ・ボウ》を構え、黄金の甲冑に身を包んだその姿はまさに太陽神。

彼は全身から黄金の輝きを放つ。

 

 

「な、何を…俺達は何を相手にしているのだ!?」

 

 

サンズは、ニグンが咄嗟に懐中に手を入れるのを視認する。

 

(ご愁傷様だな。次、お前さんはこう思う『な、無い!懐中にあった筈の《魔封じの水晶》が!き、切り札が!』とな。)

 

 

サンズは、ニグンの顔色がどんどんブルーハワイ色を通り越して蒼褪めていくのを見て、今の予言が正しかったことを悟る。

 

「3秒待つ。経ったらお前等の終わりだ。3……2……1……」

 

 

「総員、平伏せよ!」

 

 

「オーケーオーケー。力量差を把握出来たか。」

 

 

そう言って弓を下ろす鳥人(バードマン)

 

「取り敢えずは、我等を襲って来たという事で、君達は捕縛させて貰う。」

 

 

集団全種族捕縛(マス・ホールド・スピーシーズ)

 

 

ヘロヘロが妨害魔法を唱えるが、彼等には絶望的なレベル差がある為、ニグンはあっさり捕縛される。

 

 

(事情聴取後食われるんだろうな…レベル20ちょいではなかったらもっとマシだったろうに)

 

 

サンズは隊長格の冥福を祈る。

他の隊員も彼と同じ目に遭うだろう。

そう思うと、サンズはケツイを抱いた。

 

(事情聴取には立ち会わさせて貰うがな。)

 

 


 

 

 

んで、その後ペロロンチーノとヘロヘロは陽光聖典全員をシャルティアの転移門(ゲート)で送りましたとさ、めでたしめでたし。

 

 

『ヤベーわ進捗が。俺等なんて一つの村救っただけなんだが…』

 

 

もう鳥人と吸血鬼と関わりたくないのだが…

 

 

『うん?何故だ?』

 

 

『…』

 

 

『変態か…』

そう、変態だ。(二度目)

 

 

正直言って、襲われる未来しか見えねぇ

ごもっともです。

 

 

『【スノーでぃ・ホットドッグ】に閉じ籠んのか?』

 

 

マジでそれ考えている。

 

 

『取り敢えずこっちはそのガゼフ・ストロノーフと接触するつもりだ。サンズは休んどきな。』

 

 

そうさせて貰うぜ…

 

プツッ

 

「行くか。」

 

伝言(メッセージ)》を切ると、サンズはカルネ村郊外へと転移する。

そこにシャボンヌの反応があったからだ。

 

 

(パピルスにどう埋め合わせしておくか…いっそ身代わりを作る?ドッペルゲンガー辺りを使役するアイテムがあればだが…あるんだな〜これが。ちょっと宝物殿から借りるぜ。悪く思うなよ?シャボンヌ。)

 

シャボンヌさん、いい加減気付いて…

 

(ほーう、《オーディンの右目》で見た通りだな。やはりあの時の隊長っぽいヤツがガゼフ・ストロノーフか。取り敢えず…《眷属召喚》っと、)

 

 

影の竜(シャドウ・ドラゴン)達、あの戦士然の男を監視してくれ。』

 

 

(よーし、ん?誰からだ?こんな時に…転移っと)

 

 

こちらサンズ

 

 

…今大丈夫?

 

 

いまぜっさんダラけちゅうだ。…だいじょうぶだぜ?んで、どうしたんだ?フリスク。

 

 

えっと…ちょっと掛けてみたかったから…何でもない!

 

 

そうか…ま、いつでもきがるにでんわしてくれや。そうだ、フリスク、さいきんのそっちのようすはどうだ?

 

 

えっと…みんな今までは動けなかったのに、動けるようになったことくらいかな。変わった事は。あと、この前アルフィーがアンダインに

おっ!

告白出来なかったの。

oh…

 

 

そ、それで、今度一緒に…デ…作戦会議をしたいなぁって…あっ!パピルスも一緒でいいよ!

 

…デ?

 

OK、りょうかいしたぜ。パピルスにもつたえておく。アルフィーにはもっとゆうきがひつようだな。

 

 

あ、うん。私もそう思うよ。アルフィー…

 

 

フリスク、さっきからことばづかいがあやしいが、だいじょうぶか?むりしてしゃべらなくてもいいんだぜ?

 

え!?む、無理なんてしてないよ!

 

 

そうか?ならいいが…困っているなら教えてくれよ?オレはいつでも助けに行くからな。

 

っ〜〜〜!!!バタン」ツー,ツー,

 

おい?フリスク!?…でんわきれた、か。

 

 

(フリスクの最近の挙動は一体…。まぁその内向こうから教えてくれるか。急がないとな。)

 

例にもよって気付かない…

創造主(シャボンヌ)と同じく、鈍感骨であった。

*1
流石サンズの略

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