「確かに強くなりたいとは言ったけどよぉ…」
(こんなの聞いてねェーーーーーーー!!!!!!)
「タテ、マダ倒スベキ相手ハ残ッテイル。」
「へへっ、倒しても倒してもキリがねぇ…これでスケルトン何体目だ?」
「マダ12462体目デハナイカ、単ナルナザリック・オールドガーダーダゾ。スケルトン・そるじゃーノ使用モ認メラレテイル。マダマダ先ハ長イ。」
「勘弁してくれ…腕がもうパンパンだよ…」
「ヒタスラニ、ソノ剣デ敵ヲ倒スベシ。五万体倒セヌノナラ、オマエハマダマダ半人前ダ。」
「えぇ…休みなしでこんな極寒の中、重石を付けられた腕で剣をひたすら振ってんだが…」
「ウム?コチラニ話シカケラレル程ノ余裕ガアルデハナイカ。剣ヲ振ルエ、力ノ限リ。休メバ死アルノミ。死ネバソレマデ。情ケナシ。」
「あぁぁああんまぁりだぁぁああああああ!!!」
ブレイン・アングラウス
かつてリ・エスティーゼ王国御前試合にて、現王国戦士長かつ周辺国家最強の男ガゼフ・ストロノーフに僅差で敗れた。
その後は山に立て篭り、瞑想する日々が続く。
勿論、その間も剣を振るい続けた。
その修行に2年を費やし、それ以上の技術の向上が認められなくなった頃、ブレイン・アングラウスは戻ってきた。
しかし、社会から完全に隔絶された場所での修行を続けたが為に、いざ再び人間社会に足を運んだ際、彼は2年分のジレンマによって、生きた化石状態に陥っていた。
「俺、職がないやんけ…」
職を探して街巡り。
漸く見つけた仕事は野盗の用心棒。
(稼げるんだったらもう何でも良いや!)
と安易に職業を選んだ。
幸か不幸か、この選択が後のブレインの人生を大きく変えることとなる。
ーーーーーーーー
(野盗達の用心棒をしていたら、その守る対象の野盗達を殲滅したとかいう
ブレインは今絶賛後悔中である。
強くなれますよーと宣伝する悪徳セールスにでも引っかかってしまったのだと思っている。
しかし、ブレインはまだ知らない。
いや、考えたくないのだ。
彼が連れてこられた場所は、この世界最高峰の、強者達が集う場所だと言うことを。
「武技、『鎌鼬』!…ちょっ…もう…六万は倒しましたよ…」
ブレイン君、ちゃっかり新武技を習得してしまったようです。
「ウム、デハ休憩二シヨウ。私ハコレカラココヲシバシ離レル。ソノ間、アル御方ガ修行ヲ監督シテクダサル。私ガ心カラノ忠誠ヲ誓ウ御仁ダ。クレグレモ、絶対二、無礼ナ行イヲハタラクデナイ。」
「ハ…ハハ…分かりましたよ…絶対しません…」
その後、しばらくしたらからコキュートスが数人のお供を連れて、【
ブレインは
「…さっきから気になっていたんだが、あんたらは何者だ?」
ブレインは近くに佇む
「…」
しかし、無視される。
「…無視か。」
(結構な美女達だが、まず間違いなく人間ではないだろうな。)
その美女達、全員貴方より強いですよー。
それからしばらく
「ふむふむ、君がペr…すまない、噛んだ。ペテロの言うブレインなる者であるな?」
その黒いドロドロから声が聞こえ、ブレインは驚く。
そして、周囲の
「うぇ!あぁ、そうだ…そうですが…」
良く見てみれば、そのドロドロには眼のような窪みがあることが分かった。
「す、スライム?」
ブレインはかつて低級スライムと遭遇したことがある。
ただし、この粘体からはそのスライムとは桁違いの何かを感じる。
ブレインの潜在的な感覚がこう言う。
「コイツとは絶対戦ってはいけない」、と。
「そうだ。厳密に言えば私の種族名は
しかし、見た目は全く強そうではない…
ブレインは自分の感覚が狂ったと考える。
コキュートスという超越者を目の前にし続けて自分の感覚が麻痺ったと考えたのだろう。
そこで、まずブレインは軽く挑発してみることにする。
「あのコキュートスの旦那が忠誠を誓う相手がこの黒い粘体?ここにいる時点で実力者なのは確かだが、もっとゴツいドラゴンとかだと思っていたわ…いや、多分違うな。うん。」
「溶かすぞコラ」
「あ、すんませんでした!」
さりげなく『漆黒の瘴気』Ⅳ発動するヘロヘロさん容赦無いっす…
しかし、これでブレインはヘロヘロをコキュートスのような超越者だと確信した。
「…まぁ良いか。さて、今日から君の修行を監督するハロハロだ。」
いや名前www
「えぇ…名前…w」
「今笑ったね?…」
その心笑ってるね?!
「す、すまんせんでした!」
ブレイン君!敬語慣れしてないことバレてますよ!
「あぁ、良いんだ。……ペェ〜ロ〜ロ〜ン〜チ〜ノォ!!!後で覚えてろ……もう、良いんだ…(泣)」
そう、ハロハロというなんともふざけた名前はペロロンチーノがテキトーに提案した名前である。
そしてシャボンヌとアインズが激務に追われていた為、ペロロンチーノのこの提案に反射的にyesと応えてしまったこと、その場にヘロヘロがたまたまいなかったこと、何故かアルベドがその名前を絶賛したこと、これらの偶然によって、不運にもこんな名前にされてしまったのであーる。
「な、なんかすまん…せん…」(?何か言ってた気が…)
これには周辺諸国最強と渡り合った天才剣士(笑)ブレイン君もいたたまれなくなり、つい素で謝ってしまう。
また、ペロロンチーノの部分は運良くブレイン君には聞こえなかったようだ。
「…今のこと全て忘れてな?さて、お前にこれから技術を教える訳だが…私は一対一の状況に対応する為の修行をお前につける。」
「一対一…ってことは今までのアンデットどもの大軍と戦わされたこととかは全て一対多の状況に対処する為の…?」
「あぁ、そうだ。それと実力を見るという意図もある。」
(何だ、修行内容自体はちゃんと考えられていんのか。化け物達による鬼畜の所業だったが…な。)
「ふっ…面白ぇ!…んで、俺はこれから一体何すりゃあ良いんだ?」
「…『眷属召喚』
「…コイツ等を一体ずつ倒しな。順番は…一番目サファイア、二番目ルビー、三番目エメラルで。よーい」
「へ?えっ!ちょっ早っ!!」
「スタート」
グオッ
ヘロヘロの合図後、
「あっぶね!間髪入れずに来んな!『不落要塞』!」
ガキィッ
それを剣で力の限り弾き飛ばし、ブレインは剣を一旦鞘に収める。
「『神域』、『神剣虎落笛』!」
ブレインへと迫るスライム、しかし、ブレインはお得意技の武技『神域』を発動させ、彼の現在の必殺技、『神剣虎落笛』をサファイア・スライムへと叩き込む。
『
『領域』から『神域』へと武技を開発したブレインが編み出した、相手の頸部を一刀両断する武技である。
ビシャァ
スライムはダメージを受けたように体を捩らせる。
「手応えあり…うおっ!」
ジュウウウウ…
「酸…か、厄介だな。」
スライムからブレインと剣を狙った酸攻撃が飛ぶが、ブレインは難なく避ける。
「『瞬閃』、剣を溶かされる前に退避、『超回避』、そしてもう一発!『瞬閃』!」
ここでブレインは敵の酸攻撃を避けつつ、『瞬閃』を連発し、相手の体力を地道に削る作戦に出たが、いまいち手応えが感じられない。
「やはり手応えが…仕方ない、『脳力向上』、『脳力超向上』!」
ここでブレインは勝負に出た。
自分の今出せる最大の一撃を相手に喰らわせなければ、長期戦では勝てないと判断したのだ。
そのブレインの判断は正しい物だった。
「ここだ!『神剣虎落笛』!」
ブレインはスライムに慎重に近づくと、絶好のタイミングで極限強化された状態で自信の十八番の技を繰り出す。
スライムは避けきれず、もろに命中し、辺りに四散する。
「ゲハッ‼︎か、やはり肉体の限界か…!」
ブレインは吐血する。
武技で強化した分の代償。
しかし…
「おいおいおいおい、嘘だろ?!」
サファイア・スライムは上位モンスター、ブレインの会心の一撃だとしても、一度の攻撃では倒しきることが出来なかった模様だ。
サファイア・スライムがブレインへと再び迫る。
ブレインは死を覚悟した。
これ以上の武技の使用は自身の身体が崩壊すると判断した。
眼前には敵が急接近してくる。
しかし、ここで負けたくはない!
「『不落要塞』!『超回避』!ッッズゥううううううあああ!『神閃』!」
ブレインは限界を超えた。
スライムの攻撃を流し、懐に潜り込んで…
最後の一撃を叩き込んだ。
ブレインは勝ったのだ。
「か、勝った?グフッ」 バタッ
肉体の限界点に達し、ブレインは力尽きる。
前に倒れ込むブレインをヘロヘロは身体で受け止める。
「まさか10レベルも差がある上位スライムを倒せるとは…《武技》…凄いな…」
ブレインはlv50後半だったが、スケルトンを倒したことでlv60代に入り、今lv70代のモンスターを自力で倒したことでさらにレベルが上がったことだろう。
ヘロヘロは中級ポーションをブレインに掛けてやる。
しばらくして、ブレインが再び目覚める。
「…ふぁっ!あれ?俺は何を…あぁそうだ、倒したのか、あのスライムを?ハハッ、やった…」
「はい次行こっか〜」
「へっ?うおわっ!!」
今度は
ブレインは休む暇もなく、攻撃を間一髪で躱して急いで体制を立て直す。
終わりなき地獄が始まった…
【
「おっ、久しぶり、トリィ。チョーシどう?」
「その声はサンズね。とっても良いわ。それと、最近きな粉っていうとてもおいしい食材が手にはいったのよ。きな粉パイをつくっておいたから食べてね。」
「やったね!にいちゃん!トリエルへいかのつくるパイだよ!きょうはじんせいでさいこうのひになりそうだ!」
「ふふっ、そんな風に言ってくれるととても嬉しいわ。今回も自信作なのよ。フリスクはこのきな粉パイを食べてすっかり元
\ツクテ~ン/
「やっぱさっきのなし!なし!きょうはじんせいさいあくのひだぁぁああ!」
「hehe、なかなか
\ツクツクテーン/
「もうオレさま
「おっと、
\ツクテーン/
「うわぁあぁあん!」
「おいおい、そんな
\ツクテーン/
「うわぁ…これは酷い…」
「おっ?フリスクも来たか。
\ツクテーン/
「ダジャレまみれ…このままではRuinsに
\ツクテ~ン/
「もうみんなキライだーーーー!!!」
ーーーーーーー
「いやホントごめんて。このとおりはんせいしてるから、げんきだしてや、パピ〜。」
「ぅぅぅぅぅ」
「流石にやり過ぎだったと思うよ…?」
「そうね、my child。ごめんなさいパピルスさん。私も少しはりきりすぎちゃったわ…もっと自制しないと…」
「にいちゃんあたま下げるから、これでかんべん!」
「ぅぅぅぅぅ…」
「効いてない…?ならば、スペシャルアタックだ。パピ!これを受け取れ!」
*サンズはなにかをなげた。
「何を投げたの?」
「hehe、みれば分かるぜ。」
「こ、これは!!」
*パピルスはクロスワードたいぜんをひろった!
「クロスワードパズルがいっぱい!」
「シャボンヌがなぜかくれたからな。パピにあげるよ。」
「わーい!ありがとう!」
「どういたしましてっと。」
「それで良いんだ…」
「よしっ!それじゃあさくせんかいぎといこうではないか!」
「待って!アルフィーがまだ来てないの!」
「おおっ?!たしかにそうだったな!オレさまとしたことがうっかりしていた!」
「私はきな粉パイ持ってくるわね。あと、寿司ありがとうね、サンズ。後でちゃんと頂くわ。」
「hehe、まぁおいしくめしあがってくれや。」
〜数分後〜
「おまたぜぇぇぇ…」
「わわっ!アルフィー大丈夫?!」
「ハッ!私は一体何を…私…疲れてるわね…」
「いったいどうしたんだ?!オレさまちからになるぞ!」
「大丈夫よ…ハァーホントワタシッテバヘタレネーやになってくるぅぅぅぅ…」
「hehe、こんかいのげんいんは、やっぱりゆうきがでないから?」
「その通りです!ぅおおおお!!」
「ちょっと落ち着いて…」
「アルフィー、落ち着きなさいな。ほら、きな粉パイあるから。」
「あ、ハイ。ありがたく頂戴いたします。」
「あら、そんなに畏まらなくても良いわよ?」
「で、ですが…元女王陛下にそんな…」
「タメ口きいていいっていわれたらそのとおりにしないと損だぜ?あとなんかショックでキャラ若干崩壊してないか?」
「サンズはタメ口ききすぎ。」
「ん?そうか?」
「そうだよ!だって、最初にママと出会った時だって…」
「ん?あぁあの時か。その後の記憶があいまいだったが…あーたしかに、バリバリタメ口だった。ま、いっか。」
「私たち二人ともおバカ、だからね?」
「お〜!あの時のセリフ覚えておいてくれたか!オイラかんどうしたぜ!」
「そこまでかしら?」
「そこまでだぜ?」
「そしてパピルスが…」
「うわぁあ!おもいだしたくないことおもいだしちゃった!」
「ごめんね(๑˃̵ᴗ˂̵)」
「フリスクワザとだな!」
「まぁまぁパイでも食べな、賢くなるぞ?」
「サンズはホントにおバカだ!のうみそからっぽなのに!」
「スケルトンだけにな。」
「あ〜いわれた〜!!」
「さて、これから作戦会議を行う。司会役のサンズだ。パピルス議長、会議開始の挨拶を!」
「せんせーい!わたくしたちは!アルフィーそうちょうにちかって!ここにさくせんかいぎをひらくことをちかいま〜す!!!」
「いや展開早ッ!そしてパピルス、何か違うよ!」
フルボッコだドン!
(ブレイン&パピルス)