ある転生者のオーバーロード   作:Solo Mon

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5.九曜の世界喰い 前編

 聖職者殺しの槍(ロンギヌス)奪取事件から1年半の時が経った。

 

 

 PKKやレイド戦を繰り返すごとに、どんどん集まるデータクリスタルとユグドラシル金貨。

 

 レア素材も中々溜まってきたので、神器級アイテムを新たに三個作ったり、課金くじで0.000075%と言われた黒鱗竜(ブラックスケイルドラゴン)が出るまで140万位課金した。

 最初からガチビルドのレベル100NPCで、竜騎士のクラスにより使役可能だった為、とっっっっても欲しかったのだ。

 

 また、ミズガルズにあるヘルム峡谷で、

 防壁都市ホーンバーグを発見した為、そこを拠点とすることに。

 ただ、この時はまだギルド拠点ではなく、ただリスボーン地点としただけだが。

 

 ────

 

 一週間後

 

 これまでの最上級の鎧と聖遺物級(レリック)の盾を外し、

白青磁の鎧(ウェイサー・セラドンパンツァー)

白竜の鱗(ヴァイスドラッヘシルト)

 の二つを装備する。

 

 デザインは自分なりに力を入れて、自分の中の竜騎士に寄せて作った。

 

 二つの剣

《ワールドチャンピオン・ミズガルズ》と《ドラコグリード・ソード》

 を背負い、防壁都市ホーンバーグを後にする。

 今からどこに行くかって? 

 

 超ぶっ壊れワールドエネミーの所だぉっ

(´ω`)ノ=3

 


 

《視点変更◯◯◯◯サイド》

 

 一週間前

 

「はぁ、疲れたなぁ」

 俺は防毒マスクを付けながら、暗澹とした空の下、薄汚れたマンション群を速歩していた。

「もうこんな時間か。皆さん、すいません。今日遅れます。ギルド長なのに……」

 

 有毒ガスのせいで、少しでも走れば呼吸が苦しくなる為に、早歩きしか出来ない。

 心の中で何処かもどかしさを感じつつ、安っぽい腕時計を覗き、今の時刻を確認する。

 

 DMMO-RPG『Yggdrasil(ユグドラシル)

 俺の青春といってもいいこのゲーム。ゲーム内での俺は、異業種ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のギルド長である。

 

 結成時は9人で、「ナインズ・オウン・ゴール」と名乗っていた頃から着々と成長し、今では41人からなる異業種ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」。

 41人の個性的な人達と一緒に異業種狩りを殲滅したり、ぷにっとさんの楽々PK術を基に敵対ギルドを叩いたり、レイドボスを皆で倒したり……

 今思えば、この2年間はとても波乱万丈だったなぁ(笑)

 そう思いながら家の扉を開ける。

 やばいなぁ〜今日重大発表があるから、集まって下さいってメール打ったの俺だし、皆怒ってるよね〜(汗)

 おし、読み込み完了! 直ぐダイブ! 

 

「皆さん! 遅れてすいません!」

 

 

「おっモモンガさん、待ってましたよ。それじゃあ始めますか。」

 

「モモンガさん! 聞いてくださいよ〜ついこの間買った新作のエロゲ、触手モノで楽しみにしてたのにロリ主人公の声が姉ちゃ「黙れ愚弟。お前のPCのデータ、バックアップごと消すぞ」……はい。」

 

「モモンガさん、待ってましたよ。仕事等で困っているのでしたら、私で良ければ相談に乗りますよ」

 

「ケッ、お前はアホみてーに正義正義連呼するうるせえポリ公だろーが。モモンガさんと職種チゲーのにまともに相談できるわけねぇだろ。モモンガさん、辛いなら辛いって言ってくれ」

 

「ウルベルトさんも人のこと言えないと思いますよ。毎回悪を豪語しているじゃないですか。モモンガさん、ボ……私も相談に乗りますよ」

 

「モモンガさ〜ん!! 俺新しいゴーレム作りましたよ!」

 

「るし☆ふぁ〜お前いい加減許可とれよ!! 建やんも何かコイツに言ってくれ〜!」

 

「いや、弍式ってハーフゴーレムやん。仲間が増えると思ったんだが……」

 

「しまった……メイド達呼べば良かった……」

 

「同感です……ソリュシャン見ながら寝落ちしたか 」

 

「ヘロヘロさん? ヘロヘロさぁ──ーん!? 起きろー! まだギルド会議始まってもいないぞ──!!」

 

「ホワイトブリムさん、源四郎さん、ちょっと待っててくれ。プレアデスに召集かけるから」

 

「「メコン川さんあり!」」

 

「皆さん……」

 ああ……そうだ……やっぱりこの人たちは最高の仲間だ……掛け替えの無い友人達だ……

 アインズ・ウール・ゴウンの皆、

 

「ありがとう、ございます、皆さん……」

 

「あれ? モモンガさん泣いてる?」

 

「泣いてませんよ、大丈夫です」

 内心泣きたくなりましたけれど。

 

「ところで、運営から何かイベント告知みたいなのありましたか?」

 

「モモンガさん、運営からのメッセを見た方が早い」

 

「分かりましたタブラさん。すぐ開きますね。」

 

 ────

 

〜世界樹ユグドラシルは、破滅の一途を辿っていた〜

〜残る九つの葉を『九曜の世界喰い』から守る為、樹は九つの葉の結界を一時的に破り、葉の落とし子達に全てを託した〜

〜選ばれし者達よ。ユグドラシルを喰らう化け物を倒し、九つの世界に安寧を取り戻すのだ〜

 

 遂に初の【ワールドエネミー】『九曜の世界喰い』が解禁! 

 結界が破れた今、九つの世界は今一度一つとなる。一丸となって、『九曜の世界喰い』を倒そう! 

 

 ────

 

「……『九曜の世界喰い』ですか……私達でこれを倒そうということですね?」

 

「そうです! モモンガさん、早速とある人間種ギルドの人達が36で特攻していったのですが、物の見事に返り討ちにされたようです」

 

「えっ、その人達のレベルは?」

 

「全員100レベルです」

 

「ファッ!? クソ運営気が狂ったか?!」

 

「まったくです。ただ、このギルドはワールドアイテムをまだ持っていなかったようで、一度も使っていません。」

 

「装備もせいぜい最高で伝説級(レジェンド)、言っては難ですが、とても貧弱ですね」

 

「しかし油断は出来ません。何せ100レベルプレイヤー36人を倒す程の奴なんですからね」

 

「一応作戦は立てていますが、いかんせん不確定要素が多すぎて……」

 

「どんな作戦何ですか?」

 

「それは……」

 


 次回と言ったな、あれは嘘だ(バァーン)

 すいません、次回やっとご対面です。

 

 防壁都市ホーンバーグは指輪物語から、

 ヘルム峡谷も指輪物語を参考にしています。

 

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