黒の金が……あんま活躍できない…
想「このクソ野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺はありったけの声で叫ぶ。アイツといた、戦った時間は確かに少ない。だがあいつは本気で罪を償おうとしていた。その結果がこんな死を招くのか…?
そんなことあっていいはずがない。
想「…!」
俺は迸る怒りのままに、蹴りの構えをする。赤の金ではかなわないだろうが、今はどうでもよかった。あいつを、殺さなければ…
タマとガドルの仇を討たなければ
直後、左足に異変が起こる。それに想本人は気づいていない
日菜「おねーちゃん!左足にも金のやつついた!」
紗夜「ええ…そうね、でもあれは一体?」
八意の身体を雷が包む。それは足から姿を変えていき…
あこ「黒くなった…!!」
全身が、赤と金から、黒と金に変わる。
俊介「ちょっとは楽しませてくれるかぁ?」
想「うぉぉあぁぁぁ!」
俺はニヤニヤと笑う俊介目掛け、両足でのドロップキックを放つ。それはもちろん無意識に近い行動だった。
俊介「うおっ!」
想「おりゃあぁぁぁぁ!」
俺は足にありったけの力を込め、俊介を蹴り飛ばす。相手は再び外へ、俺も体制を崩すがすぐに持ち直し外に出る。まりなさん達には外に出るなと伝えた
俊介「いてぇ…なぁ!」
想「…ぐっ!」
いつの間にか立ち上がった俊介に俺は蹴りを食らう。そのまま腹に拳を打ち込まれる。
俊介「ははっ、やっぱ惨めだなっ…!」
俺の角を掴みながら言う。そのまま俺は投げ飛ばされた。
想「…!」
いつの間にか黒くなった全身を見ながら立ち上がる
俊介「まだ立ちあがんのかよ…しつこいなぁ」
想「…っ!」
俺はヘラヘラとする俊介に拳を打ち込む。
俊介「親子喧嘩かぁっ!」
腹に蹴りを打ち込まれる。
想「ぐふっ…げほっ…あぁっ!」
俊介「っ!」
想「おらぁ!」
俊介目掛け蹴りを放つ。左足を掴まれたがそれを軸にし、空中を横に回りながら右足で頭を蹴り飛ばす。俊介はそのまま横に倒れ、俺はその場に倒れる
想(失血で目が回る…!)
これ以上戦えば間違いなく死ぬだろう。そうなったとしても、決着をつけなければならない。最悪相打ちになったとしても
俊介「しつけぇなぁ…」
想「…!」
瓦礫を蹴り壊しながら俊介が出てくる。俺は震え始めている足に鞭打ちながら身構える。
モカ「すごい執念だね…」
つぐみ「想君がなにしたっていうの…!」
つぐみが手をにぎりしめる
ひまり「つぐ…」
ひまりが慰めるが、つぐみの怒りは相当なものだった。確かにそうだ、事情もわからず突然ただ一方的にボコボコにされる
つぐみ達にとってはただのいじめだった。
俊介「おらっ!ほらっ!どうしたよっ!」
想「ぐほっ…!げはっ!ぐぁ…!」
斬られ、殴られ、蹴り飛ばされる。
リサ「もうやめて…」
リサの口からそんな言葉が出る。それはみんなも同じだった。あまりにも酷すぎる。
美咲「私達になにか出来たらいいのに…悔しいな
…いつもみてるだけで…」
千聖「それは皆同じよ…勝ってって、祈るしかないの…」
こころ「想…!頑張って…!」
俊介「はぁ〜…くだらねーしもういいよ、お前」
そう言いながら俺に近づく。俺は拳を握りしめ顔めがけ打ち込もうとする。
想「おぉ…!」
俊介「はいはい」
軽く俺の拳をうち払った俊介が蹴りを入れ、背中に拳を打ち込む
想「げほっ…」
俺はcircleの床に血を撒き散らしながら蹲る。
俊介「さてさて、死なれても困るし…固定でいいか」
そう言いながら剣を俺の背中目掛け突き刺した。
想「…!___づあっ!?」
そのまま剣を押さえつけられ、貫通する。そのまま床に突き刺し、俺は地面に固定される形になる。まるで念を押すかのように、俺は2本の剣に背中を貫かれ、その場に倒れた
リサ「…!!」
俊介「俺が前と同じようにしたことをするだけだよ!またお前はそうやってうずくまって見てりゃあいいんだよっ!」
想「やめ…ろっ!この…クズが…!」
俊介「そんな芋虫みたいに這いずり回って言われてもなぁ〜、さっさと大人しく…なれっ!」
想「ぐぁぁああああぁぁ!」
俺は背中を蹴られ、激痛に喘ぐ。今はどんな痛みでも身体が引き裂かれたように痛い。もう既に身体中の血は出し切っているのではないか、だがまだ血はあるらしく、貫通した箇所からドクドクと流れ出している
想「…っ…!」
俊介「さてと…まずはどいつからやってやろうかなぁ〜」
品定めをする気持ちの悪い目をcircleの中の彼女達に向けながら歩きだす。俺は手を伸ばすが、虚しく宙を切る。
一条「…!」
八意の代わりに彼女達を守りたいと思う一条だったが、既に体は動かず、声も出せず、死へと刻一刻と近づいていた
想「クソっ!!」
俺は床を思いっきり殴りつける。また守れないのか…?また俺は、力がありながらも…目の前で弄ばれるのをただただ見ていることしか出来ないのか…?
____いや、もっと力があれば
守れる力があれば
奴を殺せる力があれば
力が、力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が力が
オレニ、マモレル…コロセルホドノチカラヲ…
チカラガホシイ、チカラガホシイ。
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俺は何故か、黒い世界に立っていた。
想「…?」
黒いはずなのに、何故か暑い。何も無い黒い世界のはずなのに、だが突如として前に扉が出てきた
力が欲しければいくらでもくれてやる
想「力が…」
俺は手を伸ばし、扉を開こうと…
だが後ろから気配がし、振り返る
想「…!」
リサ「…!」
そこには、彼女たちの姿があった。皆涙を流し、俺に訴えかけている。何かは聞こえないが、きっと俺を呼び戻してくれているのだろう
暖かいものが、心を満たし…
力はいらないのか?そんな希望などで勝てる訳がない
またしても頭の中で声が響く。
希望、それは無意味なもの?そんな訳ない…とわかっていても…
想「ごめんな…ごめんなぁ…」
俺は、自身の欲に負けてしまった
俺は再び、扉のある方へ向く。扉を開けば、きっと二度と戻って来ることは出来ない。薄々そう感じている。
この扉を開けた先には何が待っているのだろう。せめて、せめて…
彼女達を襲いたくはない…
???・???「「諦めちゃダメだ!」」
不意に、2人の声がして、俺は手を止めた。先程よりもあたたかな光を、後ろに感じながら
執筆速度があがるんじゃああああ!
最後のふたりはいったい…