笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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最近中々執筆できんなぁ…


page101 最高のプレゼント

〜弦巻邸〜

 

リサ「…」

 

私達Roseliaは、今は彼のお見舞いに来ている。あの戦いから約2週間、彼はまだ目覚めない。お医者さん達曰く疲労や骨折らしいが…

 

あこ「まだ起きないねー」

 

あこが椅子の上で足を振りながら言う。

 

燐子「黒服の…方達が、毎日看病してくれてる…おかげで大丈夫…だと思うよ…?」

 

紗夜「まったく…人の気も知らないで…」

 

紗夜がこう言う、それに皆うなずいた

 

 

 

 

あの戦いの後、まず1番めんどくさかったのは警察だ。まさか変身した2人が戦ってる!だなんてとてもじゃないけど信じて貰えないだろうし、周りの景色はぐちゃぐちゃだし、椅子や机は散乱してるし、一条さんは傷だらけだし…

 

 

その次は荒れたcircleの修繕と、片付けだった。修繕は弦巻家が何とかしてくれたが問題は片付けだった。木の破片などで少し指に傷ができたりとハプニングがあったものの片付けは終わった。

 

あこ「ねぇねぇ!」

 

あこが想を指さし叫ぶ。どうしたのだろうかと思い___

 

想「…んあ?」

 

第一声は、そんな間抜けな声だった。続いて彼が目を開ける。久しぶりに起きたからかまだ目は虚ろだ。だが少しずつ正気が戻り…

 

想「…なんだお前ら、いたのか…おはよう?」

 

紗夜「…おはようございます…じゃないでしょ!人がどれだけ心配したと思ってるんですか!」

 

想「ちょっとまて頭痛いから!な!腹減ったし喉痛いし!とりあえず、な!」

 

そこで激しく咳き込む。紗夜はそれで正気に戻り、部屋にある水のペットボトルを差し出す。

 

 

 

友希那「ラッパ飲みね…」

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「先程は…取り乱しました…」

 

紗夜が顔を赤らめながら呟く。

 

想「はぁへんへんはいしょうぶ!」

 

だが肝心の彼は、沢山の料理を口に詰め込みながら聞いていた。病み上がりが食べる量じゃない。絶対に

 

リサ「よく食べるね…」

 

ちょうどハンバーグを丸々飲み込んだ想が話す

 

想「ああ、前までならおにぎり1個が限界だったけどなぁ…今じゃ腹減ったしとにかく詰め込まなきゃって…腹の石の回復の促進剤になるらしいから」

 

今、俺の中にある石は活動が弱まっている。前回の無茶な戦闘、そして俺の体を治す為に力を使い果たしたらしい

 

 

リサ「…そっか」

 

彼には味覚がない。だから手当り次第に食べても何も感じないのだ。ただ体の石を回復するため…また戦う為に…食事をする。楽しむ暇もないのだ…

 

あこ「味…する?」

 

幼さゆえの純粋さだろう。あこが質問する。だが想は笑いながら言った

 

想「しないなぁ…だからヤケ食いしてる!」

 

そう言いながらパスタを二口で食べおえる。

 

燐子「でも…元気そうで…よかったです…」

 

燐子が微笑みながら言う。

想「そうだなぁ…なんかすっきりしたっていうか…吹っ切れたっていうか…」

 

ナプキンで口を拭きながらそう言い、また食事に戻る八意、心配して損した…といえば損したが元気そうでよかった。

 

想「あ、そう言えば…」

 

リサ「ん?どうしたの?」

 

突如として顔を青くした想が口を開く。

 

想「circle…大丈夫?」

 

 

紗夜「はぁ〜…」

 

 

 

紗夜の大きな溜息が、部屋に響いた

 

_________________________

 

〜とある屋上〜

 

???「邪魔者は消えたね…でも僕達グロンギもあと二人しかいない…」

バルバ「始めるのか?」

 

???「そうだね、始めよう…」

 

白い青年が立ち上がり笑みを零しながら

 

 

 

 

???「究極の…闇を」

 

 

 

 

_________________________

 

〜弦巻邸・一室〜

 

想「だぁ〜!!もう俺は元気だからな!?日菜!落ち着け!」

 

日菜「やーだ!やっとめざ目覚めたもーん!」

 

そう言いながら俺の頭に自身の頭をスリスリしてくる日菜、それにイヴは

 

「仲良しですね!私もハグを…!」

 

と言い、麻弥と彩は呆れていた。だが1人、明らかになんかもうすげぇオーラをまとっている人がいた

 

千聖「…」

 

想「あ、はは…千聖…さん?」

 

頭をスリスリする日菜を撫でながら俺は震えた声で千聖を呼ぶ。表情こそ笑顔だがその目に意思の光はないように感じる

 

千聖「言いたいことが沢山あるのだけれど…」

 

そう言い1度溜める

 

想(ゴクリ…)

 

千聖「その…お疲れ様だったわね…」

 

想「………………………へ?」

 

俺は驚きのあまりフリーズする。あの千聖が俺に向かって頬赤らめながらお疲れ様?

 

ファンにやったら、多分死者大量に出るだろ。という感じだ

 

千聖「…」

 

想「あ〜…うん」

 

俺はとりあえずうん、とだけ言っておく。それに千聖は少し黙ってから…

 

千聖「…」

 

それからずっと黙る千聖に変わり、麻弥が俺になにか手渡しする。

 

想「これは?」

 

麻弥「パスパレの皆で選んだんです!早く良くなるようにって」

 

想「おー!まじか!ありがとう!」

 

そう言いながら開けると、中には青と黒の色をしたハンカチがあった。

 

彩「いつもハンカチ持ってなさそうに見えたから、これがいいんじゃないかって」

 

想「確かに…持ってなかったな…」

 

イヴ「身だしなみは大事です!」

 

想「うん、ありがとう。大事に使わせてもらうよ」

 

俺はそう言いながら頷く。なんかこう人に物を貰うのが新鮮で嬉しいのである

 

想(そういやいつもアンハッピーばっか貰ってたな…)

 

そうしてしばらく雑談を楽しみ、レッスンがあるらしいので帰って行った。俺は寝ようと、布団に潜り込み…

 

 

 

 

香澄「やっほーーーー!!」

 

 

 

有咲「騒ぐなぁ!!」

 

とまぁ初っ端から元気な集団がやってきた。香澄と有咲がいるということは…

 

想「ポピパの皆さんですか…相変わらずお元気な事で…」

 

俺は溜息をつきながら言う。正直、ポピパはもううるささと天然の集団だと思ってる。りみと沙綾は多分別…

 

りみ「こんにちは…!」

 

沙綾「あ、起きてる!よかった〜…」

 

そう言う沙綾の片手には、何かが入った箱がある。箱には山吹ベーカリーと書かれているので…

 

想「それまさか…」

 

沙綾「じゃーん!山吹ベーカリーのパンです!」

 

中にはメロンパンから始まるめちゃくちゃ美味しい物が入っていた。俺は山吹ベーカリーがめちゃくちゃ好きなのである。どれくらいかと言われると…

 

戦闘の後に傷ついた身体を引きずりながら行くくらい好きなのである。大体沙綾に怒られて治療を受けることになるのだが

 

りみ「チョココロネ…!」

 

りみが目を輝かせながら俺のパンを見ながら言う。俺はやれやれと思いながらチョココロネを取り出し、1つりみに差し出す。

 

想「ほら、食べるか?」

 

りみ「いいの…!ありがとう!」

 

沙綾「甘いよ〜…」

 

想「別にいいだろ…また買いに行くから…」

 

沙綾「ならおまけつけないとね!」

 

たえ「お元気ですか?」

 

想「初めて顔合わせる人ですか?」

 

たえ「想さん、ですよね?」

 

想「顔みたら、分かるよね?」

 

たえ「うん、わかる」

 

花咲川女子学園でも顔の良さは話題になるほど。三年生の白鷺千聖と並んでも遜色ないほどだが、口を開けば飛び出す頭の中の花園ランド。

 

香澄「あ!そうだ!これ受け取ってください!」

 

そう言いながら香澄が差し出してきた箱、circleと書かれたそれを受け取る

 

想「…おぉ」

 

意外と重いその箱を受け取り、開ける。中には5つの金属のストラップがあった

 

想「これは?」

 

1人1人の名前がバンドごとに刻まれ、ポピパは星、などのモチーフをした物も刻まれていた。

 

香澄「皆で作ったの!」

 

俺はそれを手に取りながら香澄の話を聞く。それは紗夜と燐子から始まったらしい

 

紗夜『私たちは彼から沢山のものや経験を貰いすぎています。いつも守ってもらったりと…』

 

燐子『だから…私達で、私達なりに…お返しするんです…』

 

最初は5バンドだけだったが、次第に協力者は増えていき、いまの金属ストラップになったらしい

 

 

想「そうか…そっか…」

 

俺は様々な感情が込み上げ、それは涙となって目から零れ落ちる。零れ落ちた涙は、ストラップにあたり、弾ける

 

 

たえ「傷痛むの?」

 

たえなりに心配してくれてるのだろうがだいぶ見当違いなことを言っている。___だが今はそれも、安心できる心地よいものだった

 

想「嬉し泣きだ…花園ランド…!」

 

俺は泣きながらそういった。この日はきっと忘れられないものになるだろう

 

_________________________

 

それは、沖縄でおきた。

 

警官「ぎぃああああ!」

 

燃えている。どこの人を見ても、燃えている。自身さえ、燃えている。

 

 

 

 

その日確認できたのは………

 

確認できただけで、沖縄の約半分の人口が、たった1人の手によって、焼き尽くされ、殺されたのだ

 

???「ふふふっ、ははははっ」

 

燃えている人を見ながら、笑う未確認が1人いた。

 

???「クウガとは、あの場所で…思い出のあの場所で戦いたいな…」

 

死にゆく人間には目もくれず、ただクウガのことを考えていた。殺して楽しかったら、殺す。ただそれだけを考えて…

 

 

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