笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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ひとまずの最終回


最終回 戻ってきた日常

ニュースキャスター『未確認生命体第0号の死亡を本日、警視庁が発表しました。未確認生命体事件は、終わりました!』

 

晴れやかな顔ではきはきと、嬉しそうに伝えるニュースキャスター。やっと訪れた平和。それに誰もが喜び、涙した

 

 

 

_____だが彼女達は違った

 

 

失ったものが…あまりにも大きすぎたから

 

 

 

〜葬式会場〜

 

リサ「…」

 

美咲「大丈夫ですか…?」

 

ぼーっとしているリサに美咲がおずおずと話しかける

 

リサ「あ、美咲…」

 

美咲「意外と人数おおいですよね…。」

 

彼の葬式は、彼を知る人だけで行われている。弦巻家ができる限り華やかに彩られている

 

杉田「馬鹿野郎…お前…」

 

彼女達25人含め、警官が何十人か、そして彼女達の母や父。全員が彼の遺体を見て、涙していた。

 

沙綾「なんやかんやで彼、色んな人に愛されてたんですね。」

 

 

〜1週間前〜

 

九郎ヶ岳の戦いで0号を倒した八意想は、すぐに病院に送られ、心肺蘇生が行われた。もう誰もが分かっていた。もう戻ってこないと…それでも、その事実を否定したいがために館内の医者は全力を尽くした。

 

医者1「嘘だろ!?おい!しっかりしろよ!」

 

叫びながら何回も、何回も電気ショックを行う。だが彼は帰ってこない。途中から諦めかける人もチラホラと出かける。だがそれに構わず_____ただ3人になっても…

 

 

〜2時間後〜

 

 

医者2「…すいませんでした。1月9日…19:50分…死亡を確認しました…」

 

戦いから2時間たった夜。医者達の尽力も虚しく、彼は死んだ。それに全員が絶望し、中にはへたり込む人もいた

 

リサ「そんな…」

 

ふらつきながら部屋に入る。顔こそ綺麗になってはいるが身体の方は傷だらけだった。だがそんなことお構い無しに、リサたちは部屋に入る。

 

 

つぐみ「大丈夫…ですよね?、彼…前みたいに戻ってきますよね…?」

 

つぐみが泣きながら黒服の肩に手を置き、言う。

 

黒服2「…」

 

キノコ種怪人の毒を食らい、1度は命を落とした八意だった。あの時は腹の霊石の力か、奇跡か、八意は再び立ち上がりその拳をふるい討伐した

 

黒服1「いえ……そのことはもうありません…」

 

腹の霊石の欠片はもう既にその輝きを失い。活動を停止していた。

 

霊石の意思なのか_____彼が望んだことなのか

 

花音「そんな…みんな待ってるのに…」

 

リサ「想くん…」

 

もう冷たくなった頬に触れ、語りかけてもなんの反応も帰ってこない。改めて帰らぬ人となってしまったことを自覚させられる。

 

_________________________

 

〜葬式会場・pm9:00〜

 

リサ「…」

 

お経を読み終わり、彼女達だけが残った会場。警察官は、涙をふいて会場を出ていった。未確認生命体以外にもやるべきことがあるから

 

黒服「皆様、おすわり下さい」

 

全員「「…?」」

 

それぞれが重苦しい空気を漂わせながら椅子に座る。黒服は全員が座ったのを確認してからひとつの封筒を懐から取り出す

 

巴「それは…」

 

黒服「八意様からの手紙です。もし自分が死んだらみんなに…そう仰られていました。では読みます」

 

黒服が丁寧な動作で封筒を開封し、紙を広げる

 

 

お前らへ

 

これを黒服が読んでいるってことは俺はもう死んでいるってことだな、色々隠して勝手に出ていって申し訳なかった。本当なら生きてみんなに言おうとしてたことがまぁあったりする

 

・味覚が無くなった

 

とかな、まぁ大体が知ってると思うけど、俺はもう人間じゃない。それでも、逃げずに最期まで着いてきてくれてありがとう。その場にいる25人に感謝を伝えたい。

 

ありがとう。こんな俺を支えてくれて

 

平和になった世界はどうだ?、結局花見出来なかったなぁ…。モルフォニカの皆には嫌われっぱなしだし仲良くなりたかったなぁ…、あとRASとも、ますきと六花?だっけな、よろしくと伝えてくれ

 

俺が死んだからって後追いしようとするのはやめろよ?、そんなことしたら追い返すぞ?ちゃんと生きろよ?

 

飯食って、寝て、学校いって、進学して、風呂入って、彼氏作って、結婚して、子供産んで幸せに死んだら迎えに行くからな、俺は100年だろうが待ってやる。一条さんと話しながらでもな。いやでも、できる限り長生きしろ。

でもまぁ…いつまでたってもその記憶の奥にでも俺を置いててくれ、そうしてくれると嬉しいかも

 

 

ビートチェイサーは将来誰か乗りこなしてくれ。ちなみに最高時速は420㎞。モンスターマシンだから…最悪博物館に飾っててくれ。ホコリだらけでしまい込むのはやめろよ?

 

黒服さんへ

 

いつも最高のサポートありがとうございました。トライチェイサーもビートチェイサーも、家も居場所も、黒服さんが基礎を作ってくれたものですよ。

 

Roseliaへ

 

最高の演奏、いつも聞かせてもらったぞ。お前らが目指す場所!FWF目指して頑張れよ!

 

ハロハピへ

 

枠にハマらないド派手なパフォーマンス。いつも見てた。DJにクマはすごいとおもうけど、これからもみんなを笑顔にするために演奏しろよ

 

パスパレへ

 

なんかもうお笑い芸人でいいんじゃないかなって思う所もあったが、実力は本物だ。これからも最高のアイドル目指してがんばってくれ、俺も応援するからな

 

afterglowへ

 

なんかこれだけフルネームだな…、いやだってどう省略しようとアフロって…。なんかダサいし…、

 

…いつも通り全員頑張れよ

 

ポピパへ

 

いつでも元気。沙綾のパンは美味い。あとは猫かぶりの書記が印象的だったな…あと異様なチョココロネ好き

 

いつも…キラキラドキドキ目指して頑張れよ

 

あー腕疲れた。このくらいでいいか。じゃ、またあっちでな。待ってるぞ

 

 

 

 

 

彼の手紙は、そこで終わった。最後の文字は所々滲んでいる。彼がそこで泣いていたと思うと…

 

リサ「うっ…うぅ…」

 

リサ達が鼻をすすり、泣きはじめる。読み終わった黒服でさえ、ハンカチで涙をふいていた

 

 

リサ「忘れるわけないじゃん…」

 

美咲「忘れたくても忘れられませんよ…まったく」

 

全員がそこで少し笑う。たしかに3桁生きたとしてもセピア色にならないくらい濃い記憶を、短い間に彼は私達にくれた。

 

リサ「ちゃんと、笑って送らないとね!」

 

_________________________

 

 

 

未確認生命体事件は終わった。

 

リサ「ごっめーん!遅れたぁ!」

 

友希那「まったく…行くわよ?」

 

明日からはいつかの日から失われた当たり前の日常が来る。

 

こころ「美咲〜!」

 

美咲「まったく…いつも元気だねあんたは…」

 

 

だが我々は忘れてはいけない。その裏で警察がどれだけ頑張ったか

 

杉田「お前ら…突撃まで待てよ…?」

 

警官「了解」

 

その裏で、どれだけの犠牲があったか

 

香澄「有咲〜!!」

 

有咲「あ〜!はしゃぐなぁ!」

 

彩「あはは…、元気だね千聖ちゃん…」

 

千聖「ええ、そうね。でも…」

 

忘れてはいけない。1度人生に絶望した少年が、運命のイタズラなのか力を受け入れて

 

蘭「モカ…よく食べるね…」

 

モカ「考えても仕方ないからヤケ食い〜」

 

巴「あはは!」

 

その拳を振るい、最期まで戦った彼を

 

 

たった1人の…高校生を…

 

 

 

 

 

 

_________________________

 

〜18年後〜

 

リサ「ふんふ〜ん」

 

奏「お母さん〜、これなんの写真〜?」

 

結婚して、一児の母になった今井リサ。子供の名前は今井奏

 

もちろん八意想から撮った名前だ。

 

リサ「う〜ん?あ!懐かしいね、それはね八意想っていうの!」

 

奏「八意…想?それってお母さんの初恋の人?」

 

リサ「そうだね〜、懐かしいなぁ〜。でもその人、ちょっと変わっててさ…誰にも言っちゃいけないこともあるけど聞く?」

 

奏「うん!聞きたい!」

 

リサ「実は彼…18年前の未確認生命体事件の4号なんだよ?」

 

奏「えっ!?あの社会の教科書にのってるクウガってやつの!?未確認生命体と同じだけどみんなを守るために戦って…最後にはどこかへ行っちゃったっていう…すごい!もっと聞きたい!」

 

目をキラキラさせた奏にリサは微笑む

 

リサ「物知りだね…いいよ〜、じゃあまずね…」

 

 

今日も空は、雲ひとつない青空だった

 




ちゃんと主人公生存ルートありますよ?

まだまだこれから!

ジイノと、ガミオ...出さなきゃ
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