笑顔をつくる物語   作:エヌラス

121 / 138
感想見て思った。

八意想くん主人公の座取られたね()

想「…」

あっちょ待って…ごm…


page10 ”絆”

修一「おらぁっ!___はぁっ!」

 

廻里「すごい…」

 

次々と迫り来るグロンギを火炎剣烈火でなぎ倒していく修一。

 

廻里「はぁ…!」

 

廻里も負けずに剣を振るい___小刀を大量に創り出しそれをがむしゃらに振るう。

 

「グワァァッ!」「ゴァァッ!」

 

次々と倒されていく手駒達を見ながらガミオは1つ、呟いた。

 

ガミオ「ほう…やはり邪魔だな…」

 

剣を持つ赤い戦士、そして謎の人間。2人はイレギュラーな存在だった。だがすぐに消せると思ったがあの二人、予想外な成長を見せた。だからこそ_______

 

ガミオ「まずはお前からだ……死んでもらおうッ!」

 

修一「__なっ!?」

 

足を使い全力で飛び立ち一気に間合いに入る。修一はかろうじてそれに反応し左手に付属する盾で防ぐ___が、予想外の奇襲により少し後ろに吹き飛ぶ。

 

修一(腕が…、痺れる…!)

 

ガミオ「所詮はその程度か…!」

 

修一「ちっ…!」

 

再び突進をするガミオに対し、舌打ちをしながら迎撃体制をとる修一だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廻里「…っ!」

 

甲赫を使い、攻撃を耐え凌ぐ。だが疲労もあってか甲赫もそれなりに弱っている。

 

廻里「身体強化…!10倍!」

 

あちらこちらの骨が砕ける音を耳に捉えながら身体強化を重ね、上へ飛び立つ。

 

廻里「”羽赫”…!」

 

廻里がそう呟くと、肩あたりに羽のようにうねりながら赫子が現れる。

 

廻里「はぁぁっ!」

 

空中から赫子による高速攻撃を寄ってくるグロンギにがむしゃらに当てる。一気に辺りのグロンギが蹴散らされていく。まさにそれは戦場に咲く血肉の華。だがこの羽赫には欠点が存在する___

 

廻里「はぁ…はぁ…」

 

廻里の羽赫が消え、地面に肩から落下する。___羽赫の唯一の欠点、それは”持久力が無さすぎる”ことだった。

 

廻里「げほっ…!」

 

口から血を吐き、その血に足を取られる。

 

修一「ぐぁぁぁっ…!__がはっ…!」

 

先程までガミオと戦いを繰り広げていた修一が横に転がってくる。

 

ガミオ「2人まとめて地獄行きだ…!やれ!___クウガ!」

 

想「…」

 

ただ無言で頷き、こちらへ歩みよるクウガ___八意想。その手には紫の炎が灯され、今放たれようとしていた

 

廻里「八意…さん…」

 

修一「おい…!やめろ…!」

 

2人がそう言いながら防御姿勢を取ろうとした時だった。後ろから数人の叫び声が聞こえた。

 

想「!?」

 

リサ「やっぱ日菜無茶だよぉ〜!」

 

ひまり「むりむりむり!!」

 

日菜「意外と辛いかも…!」

 

廻里「リサちゃん…!?日菜ちゃん…!?」

 

修一「…なんで戻ってきた?」

 

リサ「あ、いた…!そこの2人!」

 

リサ達が廻里たちの横で止まる。周りにいるグロンギは突如として現れた女の獲物に今か今かと命令を待ち続けていた。

 

修一「馬鹿野郎…!なんでもどって…」

 

戦場に入ってきた彼女立ちを叱り付けようとした修一を、回復を終えた右手で制しながら言う

 

廻里「どうしたの?」

 

リサ「私達が想くを元に戻したいの!それに協力して、お願い!」

日菜「私からも!お願い!」

 

ひまり「わ、私も!」

 

薫「しばらくでいいんだ、頼めるかい?」

 

つぐみ「お願いします…!」

 

次々と頭を下げる彼女達、修一はそれに目を見開く

 

彼女たちの覚悟は違う。本当に救いたいのだと、そこまで大事に思っている

 

修一「…」

 

廻里「…わかった」

 

2人で目配せして廻里はその結果を口に出す。それに彼女達は顔色を一気に明るくさせる。だがまだこれからだ、上手くいかなければ彼女達は命を落とし、最悪自分たちも死ぬ。クソッタレた賭けだ。バカバカしい。だが俺達だって”男”だ。時空は違えど知ってる女に頼まれて断る訳には行かない。

 

修一「稼げても3分…廻里は?」

震える手で火炎剣烈火を持っていた修一が疑問をなげかける

 

廻里「もって5分…それ以上は僕が暴走する可能性がある…」

 

状況は最悪___彼女達の戦力は0。覚悟はあれど足が震えている_______自分達もだが…

 

ガミオ「作戦会議は終わったかな?」

 

ガミオの質問に、廻里は_修一は__彼女達は立ち上がり答えた

 

廻里「ええ、終わりましたよ?」

 

修一「今度はこっちの番だ…覚悟しろよ…!」

 

_________________________

 

想「…」

 

『よくも俺を殺したな!人殺し!』

 

うるさい

 

『私を殺した…人殺しめ』

 

うるさい…黙れ。仕方が無いだろ。お前らが人を襲うから俺はそれから守ろうとしただけだ。

 

『だからなんだ。俺達だって人なんだぞ?』

お前らはもう人じゃない、悪魔に魂を売ったグロンギだ。

 

『ならお前は悪魔に魂を売った奴なら全員消すと?____たとえそれが彼女達だったとしても…?』

 

想「____っ!!」

 

俺は目の前で嘲笑うグロンギどもの魂に拳を振るう_____が、虚しく空を切るだけだった

 

想「あいつらは関係ないだろ…!」

 

僅かな怒りを込めてそう発す。だが魂どもの煽りはいっそう増すだけだった。

 

『ほら、そうやってひとつの可能性から逃げる〜』

 

『贔屓ってやつじゃん?』

 

『僕たちの時は容赦なく殴ったりしたのに?』

 

『クズじゃん』

 

黙れ、黙れ、黙ってくれ___頼む…やめてくれ。

 

 

俺はその場に蹲る。来るはずのない助けを…待ちながら

 

_________________________

 

廻里「カウント5で同時攻撃をして彼女達の道をあけましょう!」

 

 

修一「ああ!わかった!」

 

お互いに腕を組み回転しながら攻撃を与える

 

廻里「5・4・3…」

 

カウントダウンが始まった。修一は火炎剣烈火をベルトにしまい、トリガーを1回押し、剣を引き抜く

 

《必殺読破!》

 

 

《烈火抜刀!エモーショナル必殺撃!》

 

 

廻里「2・1…」

 

廻里はレールガンを両手に構える。腕が折れるだろうがそこは回復に任せよう

 

修一「情龍神竜斬!」

 

廻里「最大出力…!___今です!」

 

廻里・修一「「はぁぁぁぁぁっ!」」

 

修一は横に剣を振る。炎の斬撃が迫り来るグロンギ立ちを薙ぎ倒し____レールガンで横にいたグロンギ立ちを焼き払う。

 

修一「今だ!_____行けっ!」

 

廻里「任せましたよ!」

 

リサ「ありがとう!みんな行こう!」

 

日菜「うん!」

 

わずかだができた一本道をリサ達はがむしゃらに走る。

 

 

巴「いたぞ!___あそこだ!」

 

 

__少し走り、巴が奥を指さす…彼が立っていた。まるで木みたいな彼が、こちらを見ながら…

 

リサ「想く…」

 

薫「っ!」

 

涙を流しかけたリサが抱きつこうとした時、薫がとっさにリサごと地面に伏せさせた_____直後自分たちの頭上を紫の炎が走っていく。

 

 

本来リサ達を狙った攻撃はグロンギ達に当たり、爆発四散する。

 

リサ「薫…ありがとう…」

 

薫「…」

 

 

 

 

日菜「どーんっ!」

 

想「!?」

 

その隙を狙い抱きつく日菜、顔はいつも通りの笑顔だった。だが…

 

ひまり「日菜ちゃん!?」

 

___抱きついた箇所が焦げていた。

 

日菜「あはは…、女の子に火傷させるなんて…一生物の罪だよ…!」

 

つぐみ「日菜さん!___リサさん!」

 

リサ「想くん!___つぁ…!」

 

リサも続いて想に抱きつく。身を焦がす程の熱さが体を襲い、手を離しそうになるが寸前で止める。

 

想「…!」

 

リサを離そうと髪を掴み、振りほどこうとする。

 

リサ「…っ!」

 

リサの髪飾りが破け、長い髪を露わにする。

 

日菜「リサちー!?」

 

リサ「大…丈夫だから…!」

 

薫(さっきみたいに火の玉を撃たない…?)

 

薫はふと疑問を感じた。先程までなら容赦なく放っていた球を今は放たない。まるで抵抗しているのか______それとも偶然か

 

つぐみ「私も…!」

 

つぐみが走り出し想に抱き着く。やはり身体は熱く___つぐみの皮膚が所々焦げていく…

 

リサ「ねぇ!戻ってきてよ!」

 

想「!?」

 

リサたちの涙が地面に落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『戻ってきてよ!』

 

 

想「…!?」

 

戻ってきて____そう聞こえた気がした。俺は声のした方を振り向く。

 

 

だがそこにはただの黒い世界が広がっていた。

 

 

___気の所為か…

 

 

そう考え再び暗闇へ歩き出そうとする。

 

 

 

 

『皆待ってるよ!』

 

 

 

想「…!」

 

 

 

さっきよりもはっきりと聞こえた声。

 

 

 

 

 

『るんって来るもの見せてよ!今の想くんただの殺人兵器だよ!』

 

 

 

想「日菜…なのか?」

 

 

 

 

 

『おい!八意!いい加減に帰ってきたらどうだ!』

 

 

 

 

 

巴らしき声がする。

 

 

 

 

『あんた…ちゃんと私に謝らせてよ…!』

 

 

 

 

想「蘭…?」

 

 

 

 

 

『想くん!!ねぇ!』

 

 

 

想「リサ…?」

 

 

 

 

___不意に、視界の端が黒から…白へと変わっていく。

 

『なんだと…!?』

 

魂がその現象に驚く。

 

想「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想「グォォォォアアアアアアアアアッ!」

 

突如として、彼の声では無い声が耳に響き渡る。

 

 

__気づけばリサ達は無理矢理振りほどかれ、そこら中に横たわっていた

 

 

リサ「…ぁ」

 

日菜「げほっ…!」

 

巴「っ…!」

 

想「ジャァァマァァァヲヲヲ…スルナァァァァッ!」

 

両手に色濃い闇を纏わせながらそう叫ぶ。

 

廻里「まずい…!」

 

グロンギたちと戦いを繰り広げていた廻里、そして修一は襲われようとしているリサ達を捉え助けに行こうとするが____

 

修一「間に合わねぇ…!」

 

剣で爪を受け止めた修一も、想を見て歯噛みする。時を止める以外ではどうしても間に合わなかった。そんな能力はさすがの廻里にも出来ない。

 

ガミオ「ふん……やめろ!」

 

だが突如として横から蹴りが入る。想は反応出来ずに蹴られてしまい、その場から30mほど吹き飛ぶ。

 

想「…!」

 

ガミオ「お前が殺したらつまらんだろ…トドメは俺が指す。見ておけ」

 

リサ「っ!」

 

廻里「やめろ____!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想「…」

 

声が聞こえた。俺を呼ぶ声が…

 

 

想「お前らは…勝者は今まで殺してきた者の怨念を背負いながら戦わなければいけないって言ったな?」

 

『何が言いたい…!』

 

想「確かに…俺はそれに怖気付いてた。だけどようやく分かったさ…」

 

『…は?』

 

想「怨念を背負ったとしても…今を生きる者を……人を守る。それが戦士だ……仮面ライダーなんだよ!」

 

俺は顔を上げ、魂を見る。

 

 

「想くん!」「想兄!」「想!」「八意!」

 

 

想「ああ…聞こえる…!」

 

俺は光から伸びる手を掴む。俺はこんなところで立ち止まる訳にはいかない。

 

 

八意想は、暗闇から…彼を呼ぶ光へ…手を伸ばした。その先にある未来を_______掴むために

 

 

_________________________

 

 

 

 

 

 

ガミオ「女の人間共…まとめて死ね!」

 

 

廻里「やめろぉぉ__!」

 

修一「うぁぁぁっ!」

 

2人がこの攻撃を止めようと走り出す、だがもう遅い。こちらの勝ちだ

 

リサ「…ごめんね」

 

日菜「…っ」

 

全員が悔しさに涙を流す。彼を戻すことも出来ず__2人に迷惑をかけ__挙句には死んでしまう。

 

 

 

『待たせたな』

 

 

 

 

ガミオ「っ!?」

 

だがいつまで経ってもこちらへ攻撃が飛ぶこと無かった。誰かがその腕を掴んでいる。

 

 

一体誰が_____________________

 

「あ…」

 

そんな声を漏らしたのは誰か…

 

 

想「ようやく目が覚めたぜ…!」

 

 

腕を掴み、攻撃を辞めさせたのは彼だった。さっきとは打って変わってその目はいつもの赤だった

 

 

リサ「想…くん」

 

 

ガミオ「貴様…なぜ…!?」

 

本来なら身体が崩壊し死ぬはずだった。なのに何故こいつは生きている。

 

想「はぁっ!」

 

俺はそんな疑問をなげかけるガミオを容赦なくドロップキックで吹き飛ばす。

 

廻里「八意…さん…!戻ったんですね!」

 

グロンギ達を薙ぎ倒しながらこちらへ来る誰か…

 

想「…廻里!なんでお前が!?」

 

俺は何故か廻里がいることに驚く。そして何事も無かったのよえにさりげなく出てくる赤い男。

 

修一「おぉ…!戻ったんだな!」

 

想「いや誰…!?」

 

廻里「修一っていう人です。多分僕と同じかな…?、一緒に戦ってくれてたんで悪い人じゃないです」

 

修一「よろしくな」

 

想「へ、へぇ〜…、それにしてもすまなかったな」

 

俺は頭を下げる。大量の傷…きっとリサ達を守る為に戦ってくれてたのだろう

 

廻里「…?」

 

想「ありがとう…」

 

修一「…!」

 

ガミオ「貴様ら…!____やれ!グロンギ共!あいつらを殺せ!女ごとだ!」

 

『『ウオオオオオオオオオオッ!』』

 

想「グロンギ達に囲まれてたの?」

 

俺は辺りから嫌という程聞こえる雄叫びを聞きながら廻里に質問した

 

廻里「実は…はい」

 

修一「逆に知らなかったの?」

 

想「うん…」

 

俺たちはリサ達を囲うように立つ。リサ達には無数の火傷後があり、俺を止めようと必死にしてくれていた事を痛感する。

 

日菜「想くん、火傷のこと一生償ってもらうからね?」

 

リサ「…バカ」

 

他にもつぐみ達からも一言貰う。巴からはゲンコツをプレゼントされるらしい___いい病院探してこなきゃ

 

想「ごめんな、終わらせてから話は聞く…」

 

リサ「ちゃんと…勝ってよね…」

 

想「うん……じゃあ終わらせようぜ!」

 

リサ「想くん…これ!」

 

想「おっと…」

 

俺はリサから投げられた物を手に掴む。いつも耳ににつけてる大事なピアスの両方だ。

 

想「…」

 

俺はモーフィングを使い、リサのピアスを……両方共黒の金の剣に変えた。

 

リサ「よかった…」

 

そう呟くリサに頷く。

 

想「決着を付けよう…修一、廻里、一緒に戦おうぜ…!」

 

修一「ああ!いこう!」

 

修一は火炎剣烈火を再び握り直し、答えた

 

廻里「もちろん…!任せてください!」

 

廻里は自身が使える能力全てを解放させて答えた

 

想「うぉぉあぁぁぁっ!」

 

俺はリサのピアスから作り出した二刀を携えて…

 

羽丘の運動場を再び埋めつくしたグロンギ達に…真っ向から挑む。

 

 

__守る為に…

 




ウルトラマン要素突っ込むか!(もう二次創作とは言わない())

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。