笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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これが、最後です…


最終回 笑顔を作る物語

〜2ヶ月後・羽丘女子学園、屋上〜

 

想「街もだいぶ元通りになってきたな」

 

リサ「そうだね〜」

 

ガミオが来て、俺達がひとつとなり戦ったあの事件から2ヶ月。町は順調に復興を進め、今はほぼ元通りになっている。

 

 

 

だがこの事件で失われた命は戻ることは無かった。

 

 

 

 

一方この事件は、世界的なニュースとなりそれを救った俺はめちゃくちゃ偉い人から勲章的なものを貰うためにアメリカに飛び立った。めちゃくちゃ偉い人やのセレブやのに囲まれて食事が通らなかったのを覚えてる。まぁ味覚ないし何食べても一緒だけど

 

本来ならあの二人も受け取るべきなのだが…

 

俺はそこまで考え…その考えを辞める。その代わりにリサ達にとっては重要なことを聞いた

 

想「そういえばリサ、そろそろ大学受験じゃなかったか?」

 

俺は隣にいるリサに首を傾げる。それにリサは頷き、笑顔で答えた

 

リサ「うん、今友希那と猛勉強してる!」

 

想「そうかそうか…」

 

最初は大学なんか行かない、そう言っていた友希那が今じゃリサと同じ大学に行くと言っているらしい。その為に猛勉強中なのだとか…

 

リサ「想くんこそ、進学できるの?留年しない?」

 

からかうように聞いてくるリサに俺は心臓を跳ねさせる。

 

想「あー、うー…正直キツイかも…」

 

今まではグロンギに追われ、中々出来ずに、今必死にやってはいるのだが…全然ついていけない…

 

やっぱグロンギって分かり合えんな(自業自得)

 

リサ「未確認で忙しかったのは分かるけどね…時間縫えばできたはずだよ?」

 

想「はい…反撃できません…」

 

俺は完璧に項垂れるだけとなった。そこにとある集団がやってきた。

 

モカ「やっほ〜」

 

リサ「モカ!とひまり達じゃん!」

 

ひまり「こんにちは!…あ」

 

ひまりは俺とリサを交互に見て、その場を離れようとした。

 

想「ちょいまてや、なんで帰ろうとした?」

 

俺は慌ててひまりの肩を掴み話した。それにひまりは顔を赤くしながら言う

 

ひまり「2人は恋愛してて屋上…そういう事じゃないですかぁ!」

 

想「ちげぇよ!!」

 

俺は「はわわ…」と言うひまりに大声でツッコミ返した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想「ったく…とんでもない誤解だよ…」

 

巴「あのなひまり…」

 

ひまり「すいません…」

 

リサ「まぁまぁ……蘭?」

 

リサはえらく端にいて、少し居心地悪そうな蘭に話しかける。

 

リサ「なんでそんな端にいるの?」

 

蘭「いや…彼にまだ謝れてなくて…」

 

リサ「なるほど…蘭はどうしたい?」

 

蘭「もちろん…謝りたい…!」

 

蘭は未だ自身のせいで今回の件が起こってしまったと言っている。もちろんそんな事彼は気にしていない。リサはここでひとつ、考えた

 

リサ「お〜い!想くん!」

 

ひまりを囲みながらあーだこーだ言ってる彼を呼ぶ。彼は1度「自分?」と言いたそうに指をさし、リサが頷くとこちらへ来てくれた

 

想「どうした?」

 

蘭「あの…」

 

リサ(頑張れ〜蘭!)

 

蘭「前のこと…私のせいで…ごめんなさい…!」

 

想「…」

 

蘭「私がわがまま言って…助けてくれて、庇って…」

 

想「蘭…」

 

俺は涙を流しながら謝る蘭の頭を無意識に撫でる。視界の端で騒ぐつぐみ達は無視しよう…

 

蘭「…!」

 

想「俺はもう気にしてないし…大丈夫だ。今こうやって生きてるからな」

 

蘭「…」

 

想「だからもうそんなに思い詰めんな、分かったな?」

 

蘭「…ありがとう」

 

リサ「じゃあこれで解決!戻ろ!」

 

想「そうだな…行くぞ蘭」

 

蘭「うん…」

 

そうやって俺達3人は歩き始めた。何をしていたかを問い詰められたのはまた別の話…

 

_________________________

 

〜circle〜

 

まりな「いや〜、まさかcircleのスタッフのひとりがここまで有名人になるとは…おねーさん嬉しいなぁ〜!」

 

想「あはは…まぁでも有名になっても俺のやることは変わりませんよ」

 

まりな「今まで通りRoseliaのマネージャーやるの?」

 

想「はい、全てを賭けるって誓いましたから…」

 

まりな「そっか!なんだかいつも通りの想君で安心した!」

 

想「え?」

 

まりな「ほらだって…未確認達と戦い続けてどんどん強くなっちゃって…私達じゃ追いつけないようなとこまで来て」

 

想「まぁ…そうですね」

 

味覚を無くして、グロンギとなった俺。それでも彼女達は俺を受け入れ、いつも通り接してくれていた。

 

まりな「でも…その調子だったら大丈夫そうだね!」

 

想「あはは…、あ!そろそろ来るな…」

 

俺がそう言った瞬間、circleの扉が勢いよく開く。

 

あこ「こんにちは〜!」

 

紗夜「宇田川さん…!静かに入ってください!」

 

リサ「紗夜も大概だけどね…」

 

紗夜「え…!?」

 

燐子「あはは…」

 

紗夜「白金さん…!」

 

友希那「…リサの言う通りね…」

 

紗夜「湊さんまで…!」

 

俺は入ってきた瞬間はしゃぎ始めるRoseliaの元へ歩み寄り言葉を放つ

 

想「はいはい…お前ら静かにしろ…」

 

リサ「想く〜ん!!」

 

想「いきなり抱きつくなぁ!!」

 

あこ「あははっ!じゃあ私も!」

 

紗夜「なら私も…!」

 

 

 

そんな俺達を見守るように…青空が輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜7年後〜

 

想「おうおう…」

 

俺はリサから渡された紙を見てアザラシになった。

 

リサ「おうおうおう…」

 

リサも俺に並びアザラシになる。俺は吹き出る嫌な汗を懸命に拭きながらお茶を飲もうとする

 

リサ「アタシ…お母さんになった」

 

想「ブフォッ!!」

 

汗を拭きながらお茶を吹くというもう訳が分からん体験をしなから、俺は机を拭き改めて口を開く

 

想「つまり…できた…という訳ですか?」

 

リサ「そうだね〜、しばらくRoseliaもお休みかな〜」

 

想「リサがお母さんか…」

 

FWFを大盛況で終え、今では世界的にあっちこっちに引っ張りだこのRoselia。一方でそのマネージャーである俺もなぜか有名になり、様々なスカウトを受けている____全部断ったのだか…

 

今大人気のRoseliaのベーシストが妊娠でお休みします。そんなもの世間が知れば多分俺は明日にでもこの世界を追放されるかもしれない…

 

リサ「そんなガチガチにならなくてもいいでしょ?アタシ達正式に結婚してるじゃん!」

 

想「あ、ああ…確かにそうか…うん、そうだよな!大丈夫だな!あっはっはっ!」

 

結婚式…あれはほぼカオスなことになった。祝いに来たのが日本でそれなりに人気なポピパ、地元で大盛況なafterglow、アイドル界で今や最強のパスパレ、幼稚園や小学校のイベントに引っ張りだこのハロハピ。その他まりなさんなど…

 

日菜が俺にケーキぶちまけたり…

 

思い出すだけで頭が痛くなる。

 

想「そうか…それにしてもさ、リサも変な奴だよな」

 

リサ「いきなり変な奴呼ばわり!?」

 

想「だってさ…一軒家で暮らそうかなと思いきやまさか俺が住んでるこのマンションで暮らしたいって…」

 

リサ「ええ〜、いいじゃ〜ん!黒服さん達も許してくれてるし…」

 

想「あの人達にお世話になった分のお金はちゃんと返さなきゃな」

 

もちろん黒服達には「大丈夫」と言われたが俺が大丈夫では無い。約1時間ゴリ押した結果受け取ってくれた。

 

リサ「でもビートチェイサーだけは手放さないよね?」

 

想「あれで俺は気晴らしに風と一体化するんだ…」

 

リサ「大体寝坊した時に急いでるけどね…」

 

想「…うるせーやい」

 

リサ「あははっ、ごめんごめん」

 

2人は苦笑する。こうやって他愛もない夫婦の会話も沢山してきた。もちろんこれからもするけど…

 

その時、インターホンが鳴った。俺とリサは顔を見合わせて微笑む

 

想「来たな」リサ「来たね、じゃ出てくる!」

 

想「おう、じゃあ俺は飲み物でも入れてくるわ」

 

俺はキッチン、リサは玄関へ歩み寄る。

 

あこ「お邪魔しまーす!!」

 

友希那「お邪魔するわ」

 

燐子「お邪魔します…」

 

紗夜「お邪魔します……おや、この匂いは…」

 

想「ああ…新作パイと言うものを作ってみたんだ」

 

あこ「ほんと!?あこ想兄の作るパイ大好き!!」

 

リサ「いや〜…まさか、こんなに上手くなるとね…」

 

想「いい趣味になってるよ」

 

俺は飲み物とパイを差し出す。

 

今まで趣味というものを作らなかった俺だったが、リサの料理を思い出して自分も作ってみようと思った。味覚が無いという欠点をなんとか乗り越えて、今はようやく人に出せるようになった程だ。

 

友希那「味覚は……まだみたいね」

 

想「ああ…でも不便はしてないしいいよ。しかも食べ物食べたらいつか戻るだろ…」

 

俺はそう言いながら味のしない食べ物を口に入れ………………

 

 

想「美味い…」

 

 

Roselia「「!?」」

 

俺の一言にRoseliaの全員が驚く。俺は1口、もう一口とパイを口に入れる。味がする。美味い。

 

想「…あ」

 

俺は気づけば涙を流していた。

 

リサ「今…美味しいって…?」

 

想「ああ…美味い…味がするんだ!」

 

あこ「やったー!!味覚が戻ったんだよ!!」

 

リサ「ほんと!?じゃあ色々食べて欲しいんだけど…」

 

想「だぁ〜!?お前ら感動を台無しにする気か!?」

 

友希那「ふふっ…」

 

紗夜「ふふっ…」

 

燐子「よかったですね…」

 

想「燐子は許せるがお前ら2人!?許さんからな!?」

 

この後しばらく色々食わされて、しばらくトイレから戻って来れなかった八意想であった。

 

 

_________________________

 

〜墓地〜

 

リサ「これだけは欠かさないね…」

 

想「ああ…俺にとってとても大事な人だからな」

 

俺は今、一条さんのお墓に来ていた。7年間、絶対に1週間に1回は行くと決めている。例えどれだけ忙しくても…

 

リサ「とっても強い人だよね」

 

想「ああ、もうそりゃすごいぞ」

 

リサ「ふふっ…多分一条さんも喜んでるよね、きっと…」

 

想「うん、でも多分無理しすぎだ〜!って、怒られそう」

 

リサ「あははっ、でもそれは無茶する想くんが悪いかな」

 

想「まじか…」

 

俺は墓に歩み寄り、手を合わせる。

 

想(未確認生命体事件から7年経ちました…俺も味覚が治って結婚もしました…)

 

 

『頑張ったな…お疲れ様…』

 

 

想「…!?」

 

一瞬だが風に乗って一条さんの声が聞こえた気がした。俺は目を見開き、涙を零す。

 

想「一条さん…!」

 

リサ「想くん…?」

 

想「いや…なんでもない…」

 

俺は立ち上がり、リサの手を繋ぎその場を後にする。一条を埋葬した墓は、まるで彼らを見守るような、そんな気がしていた

 

_________________________

 

 

たくさん辛いことがあった。

 

だけどそれを乗り越える力があった。

 

そして彼を信用する仲間があった。

 

そして究極の闇を打ち砕いた。彼らの勝ちだ

 

これはある日全てを失い、それでも必死に生き続けたとある高校生の”人生”という冒険記、彼はこれからも困難と出会うだろう

 

でも…彼…彼らなら大丈夫。

 

自分の笑顔を守り…他人の笑顔を作る…

 

想「笑顔を作る物語、そういう日記にしようかな?」

 

ノート1冊とペンを手に持ち唸る。それにリサが昔から変わらない笑顔で答える

 

リサ「あははっ!想くんらしい名前だね!」

 

 

 

 

〜Fin〜

 

 

 

 

 




笑顔を作る物語、これにて完結です!

これまでお付き合い頂いた読者様、コラボをしてくださった方々。ありがとうございました!

あとは読者からのリクエストに答える『ギャグを作りたい物語』を…完成させないと

リメイクもしたいなぁ…

というか深夜テンションで作ってみた小説がここまで伸び行くとは…読者の皆様には感謝してもしきれません!

ワイの新作!また作れたら作りたいですね!!その時にゃぁオリジナルかまたまたクロスオーバーか…
お楽しみに!


A New Hero. A New Legend


『笑顔を作る物語はフィクションです』
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