((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア
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〜科警研AM3:23〜
「そっちは?……わかった、できる限り早くしてね!――――装着者候補??…そんな時間あるの!?――――あぁ〜!!もうっ!!」
((榎田さん…いつもにも増して荒れてる…))
科警研では、G3プロジェクトが急がれていた。研究員たちは昼夜問わず仕事を続け、本来より3日、G3の稼働日を早めていた。それは何故か……
前日、商店街で起こった事件は警察の上層部に激震を走らせた。1部では未確認がまだ残ってた、また1部ではこれはただの卑劣な殺人だなどと上でも意見は別れて対立した。
だが数時間後、同じ事件が起こった瞬間――殆どが未確認だといった。場所はショッピングモールの二階、1件目の商店街同様どちらも人目に着くためそんな一瞬で体に傷をつけしかもバレない。そんなことができる人間はいるはずがない
(もし未確認だったら、私達のG3プロジェクトで絶対に終わらせる…!)
かつて約束した彼の為に、もう二度とあんな痛い思いはゴメンだ。高校生を戦わせ、自分達は見てばかりしかいなかったあの時…
(もう今は違う…!)
緩みかけていた集中力を再び戻し、目の前のPCに張り付く榎田。
「あの〜…榎田さん…」
「今度は一体何よ………ってなにこれ!?でかくない…!?」
研究室に新たに運ばれてきたものを見て、榎田の閉めたはずの集中力が消し飛んだ。
でかいサイズの十字架のようなものだった。
「これって…ダイヤル?まるででかい金庫じゃない…!」
「でもこれ見つけた人によると、勝手にダイヤルが回ったっていうんです。だから私たちに回されたのかなと…」
「えぇ…?――私たち忙しいんだけど…」
「そのために、人員も強化されるらしいです!」
「それならOK、私も気になってたからね!」
((手のひら返し!!))
その場にいる研究員が全員、榎田に対しツッコミを入れた。
――――――――
〜つぐみの部屋・AM3:50〜
「…ん」
俺はいつもとは違う匂いが鼻をくすぐり、目を開けた。
「あれ、ここって…」
どう考えても俺の家じゃない、じゃあ一体誰の家 ――――
「すぅ……すぅ……」
その先は考える前に見て理解した。ここは…
「つぐみの家だ…」
「…ん?、あぁ想くん……?おはよう…」
「おはよう…?」
俺のつぶやきが聞こえたのか、布団に頭を埋めていたつぐみが頭を上げた。
「…悲鳴があったあと、想くん外出てパトカーとか来たから何事かと思って行ったら想くん倒れてて、そして私たちで運んだんだ〜」
寝起きの目を擦りながらつぐみが状況説明をしてくれた。
「すまん、なんか迷惑かけたな」
「全然大丈夫だよ!むしろ…久しぶりだね」
「ああ、だいぶ前にもこんなことあったな」
俺は笑いながらつぐみを見る。
「昨日の件、ニュースになってるのかな?」
そう言いながら自室にあるテレビをつぐみがつけた。
『未確認生命体事件の仕業か』
と書かれたテロップが、一番最初に俺とつぐみの目に入った。
「そういえば昨日のあの時、クウガがどうこう言ってなかっけ?」
ニュースを見ながら、つぐみが声をかけた。俺はそれに「ああ」とだけ返事した
「きっとなにかの間違いだよ。入学式で疲れてたりするんじゃない?」
「…疲れてるのかもな、俺」
「……想くん」
「あれ?おーい?――寝た?」
まぁそれもそうか。寝てたとはいえ座っている体勢。疲れはあるはずだ。
「よいしょっと」
俺は起き上がり、つぐみを布団に寝かせておいた。
――――――――――
〜チュチュのマンション・AM4:20〜
「あの〜…」
誰かに揺さぶられた感覚に、ロックが目を覚ます。
「…ん?」
「あ、おはようございます…?」
目を覚ますと、シャツに身を包んだ――――――――男性がいた。
「ん、ああおはようござ……ってうわぁぁぁあっ!?」
「「っ!?」」
突然の男性にロックが驚いて叫び、周りもそれに驚いて飛び起きた。
「ロック!どうした…ってお前、起きたのか…?」
ますきが一番最初に飛び起きて、目をぱちくりしながら声をかける
「あ、はい…おかげさまで…」
「そうか、怪我とかなさそうで何よりだ」
「でも…ひとつ聞きたいことがあって…」
「ん?なんだ?」
「俺の名前って……分かります?」
「わからん」
「ですよね…」
――――――――――
〜科警研・AM9:00〜
「お久しぶりです!榎田さん!」
声をかけられ、デスクから目を離した榎田が、想を見る。
「久しぶりじゃない〜!!」
今日はだいぶ朝早くから榎田さんに来てくれと言われ、久しぶりに警視庁に足を運んだ。
「あはは、てか研究所めちゃくちゃ散らかってるじゃないですかぁ…人もいっぱいいるし…」
人をよけ、大量の紙を避けて榎田の元まで歩み寄った想が言う。
「いま大量に仕事があってねぇ、もう大変!」
「そんな榎田さんに差し入れです!555の肉まんっす!」
俺はそう言いながら肉まんを箱から出してひとつ渡す。
(この世界は55〇じゃなくて555なんだな)
「あぁ!ありがとうっ〜!!」
そう言いながら榎田さんが1口頬張る。だが流石555、その匂いは周りの人間の食欲を一気に掻き立てていく。周りの目が肉まんにいっている。だろうなと思いつつ、俺は紙袋から更なる箱を取りだした。
万が一を考えて一応は買っておいた。肉まんがどれだけ凶悪か、俺は知っている…
「よかったら…皆さんもどうですか?」
足りるかは知らんがそう言いながら周りの人達にそういう。
直後、やったああああという研究員達が群がり、ある意味で混乱したのだった。
〜1時間後〜
「ぜぇ…はぁ…」
俺は研究室で膝を着いていた。周りには肉まんを食べてきちんとゴミを捨てた研究員たちが再び作業に取り掛かっていた。
あの後、当然足りなかった肉まん。俺は見捨てることも出来ずに再び肉まんを買いに店までダッシュしたのだ。店員さんの「またこいつか」という視線が刺さる…
「ありがとね〜想くん!」
「全然大丈夫ですよ!」
正直思わぬ出費だったが全員元気を取り戻してくれたので、悪くは思わない。
「…ていうか、改めて見るとめちゃくちゃでかい研究室になりましたねここ…」
「未確認の件で功労が認められてね、元からでかかったんだけど色々やりたかったら施設の強化お願いしてもらったの――弦巻さんの力もあるけど」
最後に関しては聞かないことにした。黒服達の力がここまであるとは…
「だからガレージのような場所に大量のトライチェイサーが…」
「トライチェイサーの量産化は簡単にいったわ〜、何せどっかの誰かさんがトライチェイサーの試作品壊れるまで使ってくれたし〜?」
「うぐっ…」
多分、俺が使ってぶっ壊して黒服さんに預けたはずのトライチェイサーのデータを受け取り、それを元に改良されたんだろうなと思う。
「榎田先生!到着なされました!」
「あ、来たのね〜!はいはい!――あとG3ユニットの3人呼んで!」
(G3ユニット…?)
この感じ、警察の上層部が来たのだろうか。榎田さんが立った後のPC画面を、少し覗き見する。
(G3計画…?)
――――――――
その後に、研究員に連れられ入らされたのは…どこか実験施設じみた場所だった。
少し遅れて、幹部じみた3人が入ってきて、そしてさらに2人…恐らくG3ユニットのメンバーだろう。
「ねえ榎田さん、この人は?」
女性が1人、俺を指さした。榎田さんはああ、とだけ言って俺の紹介を適当にしてくれた。
「へぇ、彼が…私は小沢澄子。よろしく」
「八意です。よろしくお願いします」
「あっ、僕は…」
「じゃあG3機能テストを始めるわよ!」
「え、ちょ…」
(ガン無視とかうっそだろ…)
そう思っていると、ガラス越しの部屋に何者かがどこか機械的な動きで歩いてきた。そして部屋の中央で止まる。
「あれって…」
俺はそのシルエットが見えた途端、思わず声を出した。まるでクウガのような姿…いやスーツだろう。 右手には小さめだが威力はありそうな銃を持っていた。
『じゃあ行くわよ、氷川くん!』
「はい!」
そう小沢さんが言うと、スイッチを押す。するとG3がいる部屋の端に穴が開き――――――そこから黒い塊が何個も放出される。
「あれ、なんすか…?」
俺は榎田さんにそう聞くと、にこにこで答えてくれた。
「特殊な金属でできたボール。素手で受け取ろうとするとまぁ、骨折かな!」
「うへぇ…」
そう言いながら目線を戻す。G3はまるで最初から軌道がわかるのかと言うくらいに、それも最小限の動きで躱していく。そして数発躱すと――――おもむろに右手の銃を向けた。
「すげぇ…」
そこから俺はただ驚くことしか出来なかった。連続で発射された球体に全て銃弾を当て、しかも粉々に破壊している。
――――そして更に数十個破壊し、1個を片手で受け止めた所で、テストは終了した。
――――――――――
〜AM9:30・チュチュのマンション〜
「美味しい…!――これも!――あれも!」
「おお!食え食え!――翔一!」
「はーい!!」
男が起きてからは、様々な質問をなげかけたが全て分からなかった。住んでた場所も、名前も…
『なぁ!封筒に津上翔一って書いてあるしとりあえずこれで呼ばね?、なんか名前ねぇと呼びにくいし…』
彼が唯一持っていた封筒に書いてあった名前をつけた。ロックとレイヤはそんな簡単に決めていいの!?という顔をしていたが、翔一本人が気に入ったので、可決された。
今は朝ごはん、ますきとパレオが作った料理を、翔一が食べていく。
「すごい食いっぷりね…見てるこっちがおなかいっぱいになりそうだわ…」
チュチュが食いっぷりを見ながら、フォークで野菜をつつき――さりげなく翔一に入れようとした所をパレオに止められた。
「まぁ飯食える元気があるのはいいんじゃねぇか?――作りがいがあるしな!パレオ!」
「はいっ!好き嫌いもしませんしね!」
「うぐっ…」
「え、チュチュさん好き嫌いしてるんですか?」
「う、うるさいわね!」
「ちゃんと食べなきゃダメですよ!」
「ぎゃあああ!やめなさいっ!!」
(なんかお母さんみたい…)
ほんの数時間で打ち解けた。それは元からある翔一の性格なのだろうか…
「これもそれも美味しいですね!!」
ただ見てるこっちも悪い気はしない。これだけは言えることだった。
〜感想〜
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