笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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私情ですが最近風邪をひきまして…、外で鼻ズビズビ言わせててティッシュを百均に買いに行ったんですよ…

1番量が多いのがまさかのちいかわポケットティッシュで、その日はちいかわで鼻を維持してましたわ()

ありがとう名もわからぬちいかわよ


そして今戦闘シーン書いたら呪術みたいなことになりそう()


page11 ___俺に力を

 

息を潜めたパレオ、そしてチュチュ…彼女達が見つめる先には探していたはずの翔一が立っていた。だがその立ち姿からいつもの翔一の面影はなく…まるで別人のように二体の化け物と相まみえていた

 

「チュチュ様…」

 

「言わなくても分かってるわよ…」

 

草木に身を潜めた2人が見える場所から覗き、小さく囁く。

 

「なんで翔一さんが…」

 

「あっ…!」

 

パレオ達が見ていた先で、2匹の未確認が翔一へと襲いかかった。咄嗟に翔一を助けようとパレオだったが次の瞬間に目に入った光景に脚が止まる。

 

 

「パレオ…、あれは本当に…」

 

喉元まで出かかった言葉を強引に飲み込み、二人は並んで立っていた。

 

その目線の先では翔一が二体の怪物を相手に生身で戦っていた、その動きはやはり想像できない鋭さがあった

 

 

『___!』

 

 

 

「パレオ…!」

 

その時だった、翔一の飛び蹴りを喰らい二人が隠れていた近くへと転がる。翔一へと再び近づこうとしたオケアヌスは後ろからの視線に気が付き振り返った。

 

 

 

 

「っ…!」

 

 

 

 

普通の人間が得体の知れない者と視線が合いそれでも息をひそめるなどということは不可能だ。チュチュよりも先にパレオが怖気づくようにして声を出してしまった。

 

 

『ーーーーーー』

 

 

(逃げる…でも足が動かない…、言うことを聞かない…!)

 

「チュチュ様、申し訳ありません…!」

 

先に声を出してしまったパレオをかばうようにして立つチュチュ、だがその足は一歩も動いておらずまるで磔にされた獲物のようなものだった。

 

「誰か…、お願いーーーーーーーーーーーー翔一!!」

 

 

 

 

 

 

チュチュは気が付けば、目の前の翔一に声をかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(こいつらを殺せば…、俺も少しは誰かの役に立てるだろうか)

 

名前も居場所も記憶も、すべてを失い拾われ…この津上翔一という名前ですら唯一の持ち物であった封筒に書いてあった名前だった

 

(腹部から出てくるはずのベルトも出てこない)

 

あの時、あの夜化け物を殴り飛ばした化け物の手…感触もすべて記憶に焼き付いていた。

 

(どうして俺がこんな力を持ったのか、どこで手に入れたのか分からない。でももう分からなくてもいい…)

 

ベルトを出すことすらせずとも戦えている、その事実がここにある。そして嫌になる……

 

自分は、人間では無いということを示すかのような…

 

 

 

 

 

「翔一…っ!!」

 

 

 

 

 

「っ…!?」

 

 

突如、聞き覚えのある声が翔一の耳に届いた。無意識に声がした方を向いてしまう

 

(あれは、チュチュにパレオさん…!!なんでこんな所に_____)

 

逃げるようにして離れたはずなのに……、それでも翔一の体は2人を守ろうとして駆け出していた。

 

「その2人に……近づくなァッ!!!」

 

眼前にいたテレストリスを無視し2人を襲おうとしていたオケアヌスを背後から蹴り飛ばし宙に浮いたところをテレストリスの方面へと投げ捨てる。

 

 

 

「翔一…」

 

後ろから聞こえた声に顔を歪めてしまった、振り返れない…今のふたりの顔を見たくなかった。

 

 

「どうして…!!」

 

「探すのにどれだけ時間がかかったと思ってるの!?」

 

翔一が聞くより先にチュチュの大きな声が耳をつんざいた。

 

「私達だけじゃありません、レイヤさん達も探してくれているんです!」

 

「どうして…僕なんかの為に…!!」

 

目尻に涙が溜まる、自分にそんな権利などないと理解していても…

 

 

 

「あんたが居ないと色々不便なのよ!花壇も最近ほったからしで!」

 

 

 

「そんなの、捨てといてくださいよ…!!」

 

 

 

「皆さんが心配してるんです、私だって…!!」

 

 

 

「そんなに長く居ないのに…、なんでそんなことが言えるんですか…!!」

 

 

「あーごちゃごちゃ言うんじゃないわよ!!さっさと帰りなさいよ!!私は親!?」

 

 

 

「もうほっといてくださいよ__っっ!!!」

 

 

振り返って2人に声を粗げようとした瞬間、翔一の額を拳がめり込み横へと吹き飛ばされた。

 

 

「がっ…あっ…ゴボ…ッ!!」

 

近くのベンチを破壊しめり込む。そのまま咳き込み口から血を吐き出す。だが2体の攻撃はそれだけでは済まなかった

 

地面にめり込み気配を消した2人が翔一の近くへと接近。そのまま飛び出した衝撃でオケアヌスのアッパーを顔へと打ち込まれる

 

「ごぁ…!?」

 

 

「翔一さん…!!」

 

 

上へと吹き飛ばされ、高く飛び上がったテレストリスの蹴りを受け再び地面へと叩きつけられぼろ雑巾のように舞う。

 

 

(当たり前だ…、敵は俺のこの力と…人間を狙う)

 

 

今も頭の隅にあるこの力を使って皆を守るビジョン。

 

(俺に、務まらなかった…)

 

まだ立てずに座り込む翔一の元に足音が1つ近づいてきていた。

 

(1つ…1人だけって事なのか…)

 

必死に頭を動かし足音の方角を見る、血と目眩で揺らぐ視界が捉えたのは2人を殺そうとする敵の姿だった。

 

「や…めろ」

 

その人達は関係ない、狙うなら俺だけを狙えばいい。だがその言葉を吐く前に翔一も首を掴まれる。

 

「ぐぁ…ぁ…!」

 

化け物に表情があるのかは定かでは無いが、翔一を殺そうとする目は……笑っているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔一!!アンタさっきまで動けてたじゃない!!何とかして!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…!?」

 

敵に怯みながらも声を張り上げたチュチュ、その言葉は翔一の耳を伝い……心まで響いた。

 

「頼む…、今少しだけでもいい…!!」

 

死ぬならせめてあの二人を守る、だからそのために________

 

 

 

 

 

「俺に力を…っ!!!」

 

 




作者のエックスです。良ければフォー!!よろしくお願いします!
https://twitter.com/NLAS1106?t=w8Xgm-0H20wuB5PtJmu4fQ&s=09
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