笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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バンドリの運営が変わるかなんか分からないですけど、俺はハロハピがあれば生きて行けますね()


page12 今はただ

 

 

「変身…」

 

その言葉がトリガーとなり、翔一の中にはあるベルト…オルタリングが輝きと共に翔一の姿を変えていく。

 

『__アギト…!?』

 

その言葉を発したと同時に右頬を拳が穿ちテレストリスを横へ吹き飛ばした。

 

(よし…っ!!)

 

吹き飛ばしまだ宙を舞っている1秒にも満たない時間…、その中でチュチュ達に近づいていたオケアヌスに接近___後ろから隙を着いた拳を打ち出す。

 

「ッ…!?」

 

だが背中はあまりにも硬く翔一の拳は通らなかった。

 

『アギト……!!』

 

次の瞬間、地面へとオケアヌスが消えていきチュチュ達へと近寄る。

 

 

「翔一…」「翔一さん…」

 

まだ身体が震えている2人の視線の先には__化け物となった翔一が立っていた。仮面の下の表情こそ読み取れないがきっと……2人の反応を待っているかのようだった

 

「2人共、今まで黙っててごめんなさい…これが俺の…、呪いなんです」

 

「何よ呪いって…?」

 

「記憶を失った俺に残された物の1つ…、アイツらはそれを”アギト”って呼ぶんです」

 

「アギト……、翔一さんがアギトってことですか?」

 

2人は何を言ってるんだと言わんばかりにハテナを浮かべていた、そんな二人を見て翔一は内心当たり前だと思ってしまう。だがそれでも口から放たれる言葉は止まらなかった

 

「…何も守るものがない俺なんかに渡されていい力じゃない…。こんなものただの呪いなんですよ」

 

そう、この力にはアイツらを感じ取った際に本能が働きコイツらを倒そうとする無意識の力。

 

今は何故か収まっているがこれがまたいつ動き出すか分からない。

 

「貴方達も早く逃げてください、俺といるとまた巻き込まれる。それだけは絶対に嫌なんです」

 

マスク越しに目を瞑る翔一、酷い言い方は出来ないがこの現実と自分自身の言葉。それさえあればきっとこの2人は逃げて離れてくれる…、もう巻き込まれないですむ。

 

 

だが返ってきた返事は、その翔一を笑うかのような声から始まった

 

「ハッ!貴方がいながら私達が逃げるって?、そう言いたいの?」

 

「…!?」

 

「ゴチャゴチャと言ってるみたいだけど、もうアンタは私達の仲間なのよ?___まぁ…、家族っていうか、それでもいいけど」

 

後半はゴモゴモと言っており聞き取ることは出来なかったが、自身のことを仲間と言ってくれたチュチュに翔一は言葉が詰まった

 

「翔一さん、そんなに大きなことをひとりで抱え込んでたんですね…」

 

アギトとなった翔一の手を取り、パレオが話しかけた。一瞬振りほどこうとしたがその力も彼にはなかった。

 

あまりにも暖かすぎる、これを振りほどいてしまえば…楽になれるのに…

 

「翔一さんが来てからパレオは新しい刺激があって楽しいです、チュチュ様の周りのことも取られそうになった時もありましたけど……、パレオは負けませんので!」

 

「そんな…、パレオさんもチュチュさんも…」

 

「モゾモゾしてんじゃないわよ!このままじゃ私もパレオも死んじゃうじゃないの!___翔一!何とかして!」

 

「っ…!!」

 

 

 

 

 

「戦う理由なんてなくても、今は私達の居場所を守るためにも戦いなさい!!」

 

 

 

 

 

 

その瞬間、翔一を縛り付けていた鎖が一気にちぎれたような感覚に陥った。

 

 

目の前のチュチュとパレオは翔一に目を合わせ頷いていた。

 

 

『_____』『_____』

 

それと同時にオケアヌスとテレストリスががら空きの翔一の背向けて拳を放った。

 

「ふっ…、はぁっ!」

 

だがそれを姿を目視せずに躱し、チュチュとパレオに影響が出ないようそれぞれ違う場所へと蹴り飛ばす

 

「2人とも”隠れてて”ください!」

 

先程とは違い、逃げろではなく隠れててと言う言葉を放った翔一。その言葉に2人はほっと胸をなでおろしてた

 

「ようやく決心がついたみたいね!」

 

「2人とも、本当にありがとうございます。 」

 

目の前の2体の怪物を目の前に瞳を閉じ、心の気持ちを落ち着かせる。雑念を振り払い…集中力を高める

 

 

まだ大層な理由なんて見つけられていない、でも今はただ…

 

 

「この2人の……、いや、チュチュさん達の仲間を守る為に俺は戦う…!」

 

 

__________________________

 

〜ある道路〜

 

 

「っ…」

 

いつもどこからそのような情報を手に入れているのか、黒服さんの未確認絡みの連絡を受け目撃情報が入った場所へと向かっていた。

 

「んな時に渋滞って…、運ねぇな…!」

 

目的地に向かう為の最短ルートをビートチェイサーが導き出しその通りにバイクを走らせたのだが、やはり大きい道路になると渋滞に巻き込まれてしまった。

 

ビートチェイサーには普通のバイクには付いていない機能がたくさんあるのだが、緊急用の車両では無い為に道を開けてくれる訳では無い。

 

(隙間をぬっていくのもありだが…)

 

車の隙間をぬっていく作戦は過去に1度だけやった。だがその時は突如前に進んだ車に轢かれ尚且つそれがパトカーだったという経験…半ばトラウマがあるためにやりたくない。

 

さてどうしようかと悩んでいた時だった。

 

「あれ、八意?」

 

「…?」

 

後ろから車の隙間をぬってきていたバイクが横で止まり、ヘルメット越しに自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。

 

「あの、どちら様……」

 

「まさか忘れた…!?へこむなぁ…」

 

先の信号はまだ赤かと呟きながらその女性がヘルメットを外して髪をなびかせた。

 

「うーん…?___うぅん??」

 

見たことがある顔なのだが名前が覚え出せない…、頭をひねらせて考えて0.9秒。

 

 

「お前…小川か!?」

 

「正解!、にしても普通にへこむな…こっちはずっと忘れられないのにさ」

 

「お前そんなキャラだったか…!?__髪も凄い伸びてんじゃねぇか…!?」

 

あの時の男じみた言動から打って変わって髪を伸ばし、言動もスタイルも女性らしくなった小川だった。

 

「そのバイクってことは、未確認絡み?」

 

「ああ…、んだけどこの有様だよ。進めねぇ」

 

「なるほどね…、よしっついてこい!」

 

ヘルメットを被り直し、こちらに親指を立ててくる小川。俺はそれに対し訝しげな目を向けた。

 

「何その顔…、私だってあれから色々勉強して今は警察目指してんの。それにバイクの免許もしっかり持ってるよ!」

 

「いや、それはいいんだけどよ。ちゃんとまともなやり方だよな?」

 

「…ふふっ」

 

 

 

 

 

「ゑ?」

 




作者のエックスです。良ければフォー!!よろしくお願いします!
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