笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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クリスマスに正月をすぎて、めちゃくちゃ遅くなってしまった更新…
と、とりあえず今年もよろしくお願いいたします!


page13 濁った視界

 

「まともなのかまともじゃないのかこれじゃわかんねぇよ…!!」

 

「法をギリギリ守ってるんだからそれくらい、いいでしょ?」

 

八意想と、小川は2人でバイクを走らせていた。渋滞している大通りはクラクションを鳴らされまくりの精神的ダメージを…そして大通りが終わったと思ったら今度は狭い道などでたまにぶつかるコンクリや木の先が引っかかって痛すぎる。

 

「法的にはギリギリアウトじゃねーの!?」

 

「うるさいわね!男でしょ!?」

 

「お前そんなキャラじゃないだろ!?」

 

「誰のせいでこんなキャラになったのよ…!」

 

「いやまぁ…、俺のせいか」

 

ありのままのお前でいろ、高校生の時にふと言った一言を小川は今も覚えてそれを実践していた。

 

「あの日から私は自分の好きなように生きてるの!今じゃもう弦巻家の支援も借りずにやってるわよ!」

 

「嘘だろ…!?」

 

俺なんてまだまだ手を借りている、生活費や娯楽費はアルバイトなどで何とかしているが、賃貸費などはまだまだすぎる。あそこ高すぎるんだよぜってぇ引っ越してやる

 

それに最初は生きる為などで必死だったがココ最近借りることになると呆れられるんじゃないかとビクビクしている。

 

「それにあともう少しで警官の端くれから上になれる…!」

 

「お前警官志望!?」

 

ココ最近の中で一番の驚きを聞かされた気がして危うくビートチェイサーから転がり落ちそうになった。その反応に笑うように顔をクシャッとさせた小川

 

(コイツは本当に変わったんだな…)

 

それを見た俺は心の底からコイツは変わったんだと分からされた。俺はどうなのだろうか…、前に久しぶりの変身を果たした際の戦いには目の前のことを凌ぐのに精一杯だった。

 

(俺も成長しないといけねぇのかな…)

 

あの頃のような楽しさがないと言えば嘘になる。だがどうなのだろうか…

 

「想?何ぼーっとしてるの?___もう着くよ!」

 

「あ、ああ…!」

 

俺は胸の中に生まれた少しの不安を端に置き、小川のルートの後ろを着いていった。

 

 

__________________________

 

 

 

「はぁっ…!!」

 

2体の化け物を相手にしている翔一___アギトは自らの持てる力を尽くして戦っていた。

 

(この2体の連携は凄まじい…、それに地中に潜るあの力は厄介だ)

 

恐らく地面からの死体もこいつらのこの能力の仕業だろう。なんのために人を殺すのか…それを聞き出す必要もある。

 

(っ…、土に潜られた…!!)

 

オケアヌスとテレストリス、互いに1度頷きテレストリスはアギトに向け突進を仕掛ける。反対にオケアヌスは土を液状化させ潜り姿を隠した。

 

「くっ…!!」

 

考えるよりも早く突進を受け止めたアギト、だががら空きになった足元を狙ったオケアヌスがアギトの足を掴み自らとともに地中へと引きずり込んでいく。

 

「翔一…!!」

 

後ろで見ていたチュチュが飛び出し翔一の名前を呼ぶ。だがアギトの体は徐々に飲まれていく。

 

「くっ…、こんな所で…!!」

 

そう思った瞬間だった、数発の弾丸が隙だらけのテレストリスへとヒットした。ダメージこそはないように見えるが火力はあるようで吹き飛ばされた。

 

『!?』

 

「っ…!?___あれは…!」

 

 

その先にいたのは警視庁が対未確認生命体に開発したパワードスーツ”G3”だった。

 

(見覚えがあるけど…、仲間なのか…!?)

 

一瞬期待して___だがすぐに警戒に変える翔一。だがそれとは真反対にG3は賑やかな喧騒を繰り広げていた

 

 

「スコーピオンヒットしました!__でもやっぱり火力が足りませんよ!!」

 

『よろけさせたんだからアップデートは出来てる!_文句言わずにやりなさいよ!』

 

『戦果をあげれば上からもっとお金が貰えて装備もアップグレード出来るかもですよ!』

 

『アンタは黙ってなさいよ!』

 

『ええ…、』

 

 

 

 

 

(なんなんだろうあの人…)

 

G3と呼ばれているスーツから聞こえる3人の声がこちらにまで響き渡っていた、チュチュやパレオに翔一。オケアヌスとテレストリスまで動きが止まっていた。

 

「ちょっと静かにしててくださいよ2人共…!!」

 

場の空気に気づいた氷川が声を抑えて話す。とうとう耐えきれなくなったオケアヌスとテレストリスが共に地中へと消えていき姿を見失った。

 

「あっ…!」

 

「っ…、やられた…!」

 

地面が抉られる音だけが響いているこの場所でG3とアギトはお互いに警戒し距離を取りつつも未確認生命体を倒すという目的と共に動いていた。

 

「今は貴方を味方だと思って戦うことにします、だけど前回のような事があれば…僕は貴方を撃つ」

 

(…なんて堅物そうな人なんだこの人)

 

アギト目掛け投げかけられた言葉は案外翔一をビビらせていた。

 

でも今の自分には自分を見失うことなんてない、自分のこの力を呪いじゃ無いと否定してくれた人がいた。

 

 

「____!?」

 

 

 

「パレオ…!!__っくぁ…!」

 

「チュチュ様!!___っ…!」

 

 

突如地面をえぐる音が遠ざかったと思った瞬間だった。あの2匹が2人の元へと移動し人質を取るようにアギト達へ見せつけていた。

 

 

 

 

 

 

その瞬間翔一の黒い何かが溢れ出すようにして全身を駆け巡った。

 

 

 

 

 

あの二人を助けなければ、そして同時にアイツらを殲滅しなければというヒーローとはかけ離れた思考が支配する。

 

「人質…!?卑怯なことを…」

 

「その2人を離せぇっ!!」

 

飛びかかろうとする翔一を咄嗟に飛び出したG3が抑える。

 

「ダメです!人質が危ない!!」

 

「どけぇっ!!」

 

「っ…!!」

 

スコーピオンを取り上げ投げ捨てたアギト、そのままG3のボディ目掛けストレートを放った。今のG3の機能を壊すには十分な一撃だった

 

 

『胸部損傷80パーセント…!!システム防御が不可能です!!』

 

『氷川くん、アイツを刺激しないで…!死ぬわよ!!』

 

だがその言葉とは裏腹に氷川はアギトを止めようと再び立ち上がろうとしていた

 

「でも…!!人質が死ねば元も子もないでしょ!!」

 

「邪魔をするなよ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

「はああああああっ…!!」

 

次の瞬間だった、オケアヌスとテレストリスの背後から赤い影が飛び出し2体の背中に一撃を叩き込んだ

 

『『____!?』』

 

「きゃ…!」

 

「っ…!」

 

瞬きもする暇もなく人質だった2人を解放、そのまま抱き抱え距離をとる。

 

「あ、あなたは…、4号…!?」

 

「嘘でしょ…、なんであの4号が…!?」

 

(この2人、どこかで見たことあるような…)

 

俺は抱き抱えた2人の少女の顔をみて首を傾げてしまった、ライブハウスでのバイトの時やRoseliaの仮マネージャーとして活動している時に見たことあるような……

 

(いや、今はそれどころじゃない)

 

2人を背後に回し付近を見渡す。

 

(G3…氷川さんか。それにあの時のアイツまで…!!)

 

記憶ではアギトと呼ばれていた奴もおり、それに加えて未確認生命体が2体。中々に混乱を極めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(アイツ…、アイツもチュチュさんとパレオさんを攫おうとしている…。あの二人をマモらないと…!!!)

 

その一方、突如現れた4号を見る翔一を目は_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

濁り切っていた。

 

 

 




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