笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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今の俺と昔の俺、だいぶ小説の書き方変わったなぁって感じがしますね…見比べてみてもやっぱり変わりまくりでw

でも変わらないのは相変わらず状況の伝え方が壊滅的に下手くそな感じがします!!ガーッハッハッハ!!


page15__リザルト

 

 

「ぐっ…くそっ、なんだよこれ…!!」

 

 

ある道端で男が苦しんでいた。つい数日前もそうだった、暴漢に襲われかけていた高校生達を助けた後に突如腹部を激しい痛みが襲い倒れた。

 

目が覚めた時には既に病室に運ばれており、だが原因不明で本人もケロッとしていた為に直ぐに退院となった。

 

そしていつも通りの日常が再び来るものだと思っていたが、今こうして再びあの時のように激痛に襲われていた。

 

出来るならば意識を手放してしまいたい、だがその痛みは失った意識を無理矢理叩き起して来る。何ともタチの悪いものだった

 

(なんなんだこの痛み…っ!!)

 

焼け付くような視界の中、男が再び倒れ込む。

 

 

___抑えている腹部が淡く光っていることに、男はまだ気づくことは無かった。

 

 

 

 

 

_____________

 

 

 

 

「…っ」

 

目の前で巻き起こる化け物の戦いを見ていたパレオ、だがその表情はいつもの余裕がある顔とは違いどこか余裕がなく……唇を噛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『人を…拾ってきたんですか??』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女にとって翔一との出会いは突然だった、何も無いいつもの日に突然津上翔一という男は入り込んできた。

 

ロック達に話を聞けば、海岸沿いで倒れており目を覚ました彼の素性はまさかの記憶喪失。

 

しかも津上翔一という名前も手に持っていた封筒に書いてあったからとりあえずそうしたという曖昧な理由だった。

 

(もしチュチュ様達に何かあれば…)

 

正直に言えば心の底から警戒していた。RASの活動で自分たちに良からぬ感情を抱く者も決して少なくはなかった、もし記憶喪失を盾に内側から居場所を滅茶苦茶にするようなら…その時は容赦はしないとまで考えていた。

 

 

『じゃーん!見てくださいよパレオさん!』

 

 

だが彼と共に生活していく中で、少しずつその考えは変わっていった。記憶喪失の彼は何もせずにここに居させてもらうというのは居心地が悪いと___料理や何故か栽培までし始めていた。

 

何故か、と理由を聞いてみると__記憶が無くなる前の自分も何となくこうしていたから…という素晴らしく曖昧な理由だった。

 

(……)

 

だがそれを行っている最中の彼の横顔はとても優しかった、その瞳には悪意など一切宿っておらず疑ってしまった自分を恥じるレベルだった。

 

 

 

 

だが彼は自分達の目の前で、かつて世間を騒がせた4号と…似たような存在に姿を変えるところを目撃してしまった。

 

 

『これは…呪いなんです』

 

 

そう言って姿を変えていく彼の目は、いつもの様な優しさは感じられず…目が合えばこちらが少し怯む程に殺気を帯びていた。

 

そして今彼は、敵が居なくなった後も執拗に4号を痛めつけていた。何か理由があるのか4号自体は翔一に本気で戦う気は無いのだろう…どこか手加減しているように見えているがそれも時間の問題だ。

 

本気で殺されそうになれば”殺られる前に殺る”…きっと4号でもそうするはずだ。

 

だからその前に止めなければならない、これ以上…彼にあんな辛そうな顔をさせたくないと。浅い日の付き合いながら感情を向けていた。

 

 

 

 

そして駆け出した時だった、まさかのチュチュも同じタイミングで駆け出していたのだ。驚いた彼女と目が合うがその目は震えており今にも涙がこぼれでそうだった。

 

 

(チュチュ様…)

 

だがその目に秘められた感情を直ぐに受け取ったパレオはそのまま駆け出していた。

 

 

「ダメッ!!!」

 

 

「ばっ……」

 

 

4号へと歩み寄る翔一を遮るように2人が立つ。後ろで尻もちを着いていた4号が何やら声を出すが2人はそこから動こうという気は無い。

 

「貴方…自分が何やってるのか分かってるの…!?」

 

「このままじゃ…」

 

チュチュやパレオの2人が今思いつく言葉を必死に投げかける。たった一言でもいい…まだ短い付き合いの彼へと届く言葉を……

 

 

「…ッ!」

 

そんなふたりに容赦ない拳が振りかざされようとした瞬間だった。アギトの動きが不意に止まったのだ。

 

 

「…?」「っ…」

 

 

2人が閉じた目を開く、目に映ったアギトは自らの拳を震える手で抑えていた。だが次の瞬間にその震えは全身へと広がっていた。

 

 

「なっ……そんな……俺、、僕は……!」

 

(人の言葉を話した…、やっぱりコイツは俺と同じ__)

 

自らの右手を左手で抑えながら後ずさるアギトを見ていた八意がそう考えていた。しかも目の前のふたりと認識があるらしく、あの震えは恐らく2人に拳を向きかけた自らに対する恐怖から来ているのだろう…

 

八意がかつてそうだったように……

 

 

 

 

「う、うわあああああああああぁぁっ!!!あぁ!!!」

 

 

次の瞬間、自らの絶望を呪うかのように頭を抱え叫んだアギトがそのまま見知らぬ方向へと走り去った。

 

 

「あっ…!!」「待ちなさいよ…っ!」

 

2人がそれを追いかけようとしたが、やはり人間の脚力ではすぐさま引き離され____アギトは消えて行った

 

 

「痛っ…!!_____パレオー!!!」

 

そして猫耳ヘッドホンをした女性はすぐさまコケていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ……はぁ…!!」

 

どこか分からない裏路地で津上翔一は頭を抱えて蹲る。その姿はいつの間にか”普通の人間”に戻っており、あの忌々しい姿は見る影もなかった。

 

だが…彼女達が追って来れないと分かっていても心の奥底から湧き出る恐怖は翔一には消せなかった。

 

覚悟を決めたはずだった、この呪いと向き合うと……

 

だが現実を見てみろ。力に飲まれ制御を失い…そして彼女達に拳を向けた。その事実は未だ不安定な翔一には充分すぎる絶望だった。

 

(俺は、どうしてこう弱いんだ…畜生…!!)

 

膝を抱え己の無力をただ嘆く。

 

今の彼には誰の手も…取る事は出来なかった、だが一つだけハッキリと言えることがあった。

 

もう、あの場所には戻れないと

 

 

 

 

 

 

_______

 

 

〜病院〜

 

 

 

「ごめんなさいね、こんな時間まで付き合わせて」

 

ある病院の廊下、その椅子に俺と小沢さんは腰掛けていた。

 

「いえ…、氷川さんは大丈夫なんですか?」

 

「まぁね、G3は大破しちゃったけど一先ず戦闘データとアギトの存在は記録できたわ」

 

「あの未確認生命体とアギト、やっと平和になったと思ったのに…」

 

ため息を着く俺に小沢さんも頭を抱えた。

 

「ごめんなさい、私達というものがありながら…」

 

「謝ることじゃないですよ、俺もまた忙しくなるかもなぁって思って…」

 

「そう…」

 

あははと、笑う八意に小沢の胸がきゅっと苦しくなる。

 

 

G3の開発経緯には彼の解放というものもあった。特に科警研の榎田という人物がそれに心血を注いでいたのもあり今回の結果は彼女にとってもかなりショックなはずだ。

 

何一つ白星を上げられず大破、そして彼を再び戦いへと巻き込みこうして再び決意までさせてしまった。

 

「……恐らく今回もこのことが上に知れれば未確認生命体対策本部のようなものが立ち上げられると思うわ。もっとも…世間の目もあるからもう裏では展開してると思うけど」

 

「科警研に回されたオーパーツ?ってやつももしかすればアイツらに関係あるかもですしね…」

 

「ええ、まだまだ分からないことだらけよ。だけどひとつ分かることがあるわ」

 

「…?」

 

八意が視線を向けた先、缶コーヒーを持つ小沢の目が少しばかり血走っていた。

 

「アギトは…きっと今度も私たちに牙を剥くわ」

 

「………小沢さん」

 

「彼は貴方にも拳を振り上げたわ。おそらく今後はアギトも未確認生命体として対策本部で取り上げられるかもしれないわ」

 

「小沢さん」

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アギト、俺に任せてくれませんか?」

 

 

八意想の突然の言葉に、小沢は少し呆気に取られた。




1話1話の期間がすげぇ空いてるお陰で話の時間軸が分からん(自業自得)

ちょっと色々おかしいかもしれませんが暖かく見守っててくだせえ…
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